思惟石

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【読書メモ】2015年1月

2021-03-11 15:03:00 | 【読書メモ】2015年
<読書メモ 2015年1月>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。


『鎌倉河岸捕物控 隠居宗五郎』佐伯泰英
人買いに売られる前に、豊島屋は明らかに人手不足だったのだから
紹介してやってもよかったのではなかろうか。
とか言ったら話しが進まなくなるな。


『鎌倉河岸捕物控 夢の夢』佐伯泰英
あれ?長編?
彦四郎には幸せになっていただきたい。


『あたらしいあたりまえ』松浦弥太郎
「暮らしの手帖」編集長のエッセイ。
独特の価値観を持っている人だなと思う。
「万年筆と仲良くなりましょう」という一節を読んで、
放置していたラミーのインクを入れ替えてみた。
が、すぐに詰まる。
仲良くなれない。
そういう小さな挑戦やら反省やらを与えてくれる本。
いい本。


『プラチナデータ』東野圭吾
やっぱりうまいし面白いんだよなあ。
犯人がごく近しいところにいることが早いうちにわかっていた割に
真犯人に対して油断しすぎではなかろうか。


『さよならバースディ』荻原浩
気になっていた作者の本。
類人猿ボノボに言葉を教える大学の実権がテーマ。
おさるの愛らしさは人間のこどもに通じるものがあるなあ。
そこが悲劇の元なのだけど。
稀少動物に実験と称して
我が子に与えるような愛情を注ぐのは罪だと思うな。
設定そのものが、業が深い小説だと思うけど
意図的なのか、作者はそれはさておきとか考えている人なのか。


『悪魔の涙』ジェフリー・ディーヴァー
おもしろかった。
文書検査官という職業が、FBIではこんなに価値を
おかれているんかなあと意外性もあって良かった。
「悪魔の涙」の正体は、大層な名前の割に…という感じでしたが。
コメント
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