池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』。
昭和50年頃に書かれた食のエッセイ。
主に都内の名店を紹介しつつ、
街並みの思い出などを語っています。
当時50歳前後の池波正太郎の思い出だから、
若かりし頃の戦前の風景にかる〜く飛びます。
なんなら祖父や母から聞いた開国前の江戸まで飛びます。
おじいちゃんから聞く思い出話みたいだ。
(うちの祖父は岩かってくらい無口だったけど)
銀座の煉瓦造オフィスが近代ビルに取って変わり、
日本橋が高速道路に蓋されるのを嘆く様は
過去の過去を知っている世代ならではなのかな、と。
我々の世代だと一周まわって、
日本橋の上で踏ん張る高速道路の背骨に愛嬌を感じませんか。
そうでもないか。
江戸時代の甘味処は小部屋もあってあいびきに使われていたとか、
そういう江戸知識はさすがで、おもしろいです。
知らなかった〜。
池波御大は初めてのお店にも気後れせず入れるらしいので、
評判を聞いた店を見つけるとぐいぐいいくし、
とにかく健啖で飲むわ食うわ甘味もいただくわで
読んでいて気持ちいい。
カウンターだけの天ぷら屋とか、
ひとりで入れる大人になりたいもんです…。
昭和50年頃に書かれた食のエッセイ。
主に都内の名店を紹介しつつ、
街並みの思い出などを語っています。
当時50歳前後の池波正太郎の思い出だから、
若かりし頃の戦前の風景にかる〜く飛びます。
なんなら祖父や母から聞いた開国前の江戸まで飛びます。
おじいちゃんから聞く思い出話みたいだ。
(うちの祖父は岩かってくらい無口だったけど)
銀座の煉瓦造オフィスが近代ビルに取って変わり、
日本橋が高速道路に蓋されるのを嘆く様は
過去の過去を知っている世代ならではなのかな、と。
我々の世代だと一周まわって、
日本橋の上で踏ん張る高速道路の背骨に愛嬌を感じませんか。
そうでもないか。
江戸時代の甘味処は小部屋もあってあいびきに使われていたとか、
そういう江戸知識はさすがで、おもしろいです。
知らなかった〜。
池波御大は初めてのお店にも気後れせず入れるらしいので、
評判を聞いた店を見つけるとぐいぐいいくし、
とにかく健啖で飲むわ食うわ甘味もいただくわで
読んでいて気持ちいい。
カウンターだけの天ぷら屋とか、
ひとりで入れる大人になりたいもんです…。