<読書メモ 2015年9月 ①>
『嗤う伊右衛門』京極夏彦
第25回泉鏡花文学賞受賞(1997)。
京極版「四谷怪談」とのこと。
という予備知識抜きで読んだけど、
お岩さんが疱瘡で顔がただれて…あたりで、
さすがに「四谷怪談がちょっと入ってる?」とは思った。
がっつり四谷怪談だった。
又市の若かりし頃でもあるようですが、全然活躍できてないのな。
お前はなんでここにいるの?というレベルで
狂言回しになっているのかいないのか。
『巷説百物語』(西と続だけど)を先に読んでしまっていたので、
又さんに期待しすぎたのだと思う。
それはさておき、面白かった。
怪談ではなく、まことに怖いのは人の想いである、という話しですね。
文章もリズミカルで読みやすいし、厚さの割にすぐ読める。
お岩さんがさいごに伊右衛門のとこに来たときは、
どのような邂逅だったのかな、と想像すると切ない。
『嗤う伊右衛門』京極夏彦
第25回泉鏡花文学賞受賞(1997)。
京極版「四谷怪談」とのこと。
という予備知識抜きで読んだけど、
お岩さんが疱瘡で顔がただれて…あたりで、
さすがに「四谷怪談がちょっと入ってる?」とは思った。
がっつり四谷怪談だった。
又市の若かりし頃でもあるようですが、全然活躍できてないのな。
お前はなんでここにいるの?というレベルで
狂言回しになっているのかいないのか。
『巷説百物語』(西と続だけど)を先に読んでしまっていたので、
又さんに期待しすぎたのだと思う。
それはさておき、面白かった。
怪談ではなく、まことに怖いのは人の想いである、という話しですね。
文章もリズミカルで読みやすいし、厚さの割にすぐ読める。
お岩さんがさいごに伊右衛門のとこに来たときは、
どのような邂逅だったのかな、と想像すると切ない。