『龍の耳を君に』
丸山正樹
<デフ・ヴォイス>シリーズ第2弾。
主人公であるおじさん荒井は、
ろう者の親から生まれた聴こえる子、コーダ。
手話通訳士としていろんな事件や人と関わる物語。
第二作は連作短編風で、3つの事件が描かれています。
「弁護側の証人」はろう者の被告が「しゃべれる」かどうかが争点。
喉から音を出せても、それを「言葉」とは思えないという
被告の葛藤が印象的です。
「発話」ができるかどうか、それを「しゃべれる」と捉えるかどうか。
そして、その判断は、周囲が押し付けているものでは?という問い。
深い。
「風の記憶」は加害者も被害者もろう者という詐欺事件のお話し。
加害者である新開の心の変化とか今後とか、
もうちょっと書いても良かったんではなかろうか。
というか、気になるんですけど…!
で、表題作 「龍の耳を君に」に収束します。
タイトルは「聾」という漢字の由来から。
龍には耳がなくツノで音を感知するという。
(いらなくなった耳は海に落ちてタツノオトシゴになったとか)
場面緘黙症の少年が「自分の言葉」を与えられる話しでもある。
元気に育てよ!と母心が芽生えました笑
どれも良い話だし、とても勉強になる。
すごく良い小説!
広く読まれるべき!
(すでに広く読まれてます)
唯一のハラハラポイントは、荒井とみゆきの関係だな。
あなたたち相性悪くない?
同居しちゃって大丈夫?
まあ、余計なお世話である。
丸山正樹
<デフ・ヴォイス>シリーズ第2弾。
主人公であるおじさん荒井は、
ろう者の親から生まれた聴こえる子、コーダ。
手話通訳士としていろんな事件や人と関わる物語。
第二作は連作短編風で、3つの事件が描かれています。
「弁護側の証人」はろう者の被告が「しゃべれる」かどうかが争点。
喉から音を出せても、それを「言葉」とは思えないという
被告の葛藤が印象的です。
「発話」ができるかどうか、それを「しゃべれる」と捉えるかどうか。
そして、その判断は、周囲が押し付けているものでは?という問い。
深い。
「風の記憶」は加害者も被害者もろう者という詐欺事件のお話し。
加害者である新開の心の変化とか今後とか、
もうちょっと書いても良かったんではなかろうか。
というか、気になるんですけど…!
で、表題作 「龍の耳を君に」に収束します。
タイトルは「聾」という漢字の由来から。
龍には耳がなくツノで音を感知するという。
(いらなくなった耳は海に落ちてタツノオトシゴになったとか)
場面緘黙症の少年が「自分の言葉」を与えられる話しでもある。
元気に育てよ!と母心が芽生えました笑
どれも良い話だし、とても勉強になる。
すごく良い小説!
広く読まれるべき!
(すでに広く読まれてます)
唯一のハラハラポイントは、荒井とみゆきの関係だな。
あなたたち相性悪くない?
同居しちゃって大丈夫?
まあ、余計なお世話である。