『たとえ天が堕ちようとも』
アレン・エスケンス
務台夏子:訳
いわゆる法廷ミステリです。
めちゃくちゃうまいです!
プロローグ、アメリカの陪審員裁判で
弁護側が勝ちそうな雰囲気。
刑事マックスは直感的に「被告は有罪」と確信しているが敗色濃厚、
おまけに被告側弁護士は親友じゃないか。
ダブルショックで打ちのめされる描写から始まります。
ということは、逆転裁判モノじゃん!
と思っちゃいますよね〜。
でも読んでいるうちに、あれ?違うかも?じゃあ、どうなるの?となる。
めちゃめちゃおもしろいじゃないですか。
読んでるうちに、刑事マックスを差し置いて
親友である弁護士ボーディがすごく良い味を出してきます。
主人公、お前だったんかい!となる。
とある事件がきっかけに弁護士を引退していたけれど、
被告プルイット(弁護士で、元々はボーディの相棒)の依頼を断れず、
という葛藤も丁寧に描かれていて、すごく良い。
主人公はボーディだな!と。
被告のプルイットも、心情があまり描かれないけれど
挙動を見ると有罪とは思えないんだよなあ。
子どもへの接し方を見ても、これは無罪じゃないのか…と思うし、
もしかしてお前が主人公なのか?とも思う。
一方で、有能なはずの刑事マックスが
なかなかポンコツな挙動をとるので、そちらも疑わしくなるし。
読みながら、この先どうなるの?と先が読めない。
楽しいです!
これが作者の二作目らしいので、
デビュー作『償いの雪が降る』も読むしかない!となります。
マイクル・コナリーの<リンカーン弁護士>シリーズ
大岡昇平『事件』
などの法廷ミステリが好きな人には、ぜひ!
アレン・エスケンス
務台夏子:訳
いわゆる法廷ミステリです。
めちゃくちゃうまいです!
プロローグ、アメリカの陪審員裁判で
弁護側が勝ちそうな雰囲気。
刑事マックスは直感的に「被告は有罪」と確信しているが敗色濃厚、
おまけに被告側弁護士は親友じゃないか。
ダブルショックで打ちのめされる描写から始まります。
ということは、逆転裁判モノじゃん!
と思っちゃいますよね〜。
でも読んでいるうちに、あれ?違うかも?じゃあ、どうなるの?となる。
めちゃめちゃおもしろいじゃないですか。
読んでるうちに、刑事マックスを差し置いて
親友である弁護士ボーディがすごく良い味を出してきます。
主人公、お前だったんかい!となる。
とある事件がきっかけに弁護士を引退していたけれど、
被告プルイット(弁護士で、元々はボーディの相棒)の依頼を断れず、
という葛藤も丁寧に描かれていて、すごく良い。
主人公はボーディだな!と。
被告のプルイットも、心情があまり描かれないけれど
挙動を見ると有罪とは思えないんだよなあ。
子どもへの接し方を見ても、これは無罪じゃないのか…と思うし、
もしかしてお前が主人公なのか?とも思う。
一方で、有能なはずの刑事マックスが
なかなかポンコツな挙動をとるので、そちらも疑わしくなるし。
読みながら、この先どうなるの?と先が読めない。
楽しいです!
これが作者の二作目らしいので、
デビュー作『償いの雪が降る』も読むしかない!となります。
マイクル・コナリーの<リンカーン弁護士>シリーズ
大岡昇平『事件』
などの法廷ミステリが好きな人には、ぜひ!