『つまらない住宅地のすべての家』
津村記久子
やっぱり津村さんは天才。
好き。
おもしろい。
怒涛の勢いで読了しました。
つまらない住宅地の奥まった路地沿い一区画に住む数軒の家。
それぞれ、何らか、不穏な空気を抱えています。
「不幸」とか「事件」とか、
そこまでのものではないかもしれないけれど、
ザワザワする何か。
絶妙。
そして刑務所から逃走中の女性横領犯が近所にいるらしい。
いや、読者としては、逃亡犯に備える前に
それぞれの家にある問題に向き合いなよ〜と言いたい。
でもそういうことじゃないんだ。
じゃあどういうことだ。
と思いながら、ぐいぐい読んじゃうわけですよ。
エンディングも大団円!ではない。
すべてが収束して謎は解けた!というわけでもない。
でも、そう来たか、と思うし、
津村さんはこの人をこう解釈するのですね、
という納得感もすごい。
私はそのように考えられていなかったな、と反省する。
すべての登場人物に津村さんぽさを感じます。
長所も短所もただの思考の切れ端も。
私もこのように世界を捉えてみたいと思う。
はうあ〜(満腹のため息)。
良い本読んだ!!!
津村記久子
やっぱり津村さんは天才。
好き。
おもしろい。
怒涛の勢いで読了しました。
つまらない住宅地の奥まった路地沿い一区画に住む数軒の家。
それぞれ、何らか、不穏な空気を抱えています。
「不幸」とか「事件」とか、
そこまでのものではないかもしれないけれど、
ザワザワする何か。
絶妙。
そして刑務所から逃走中の女性横領犯が近所にいるらしい。
いや、読者としては、逃亡犯に備える前に
それぞれの家にある問題に向き合いなよ〜と言いたい。
でもそういうことじゃないんだ。
じゃあどういうことだ。
と思いながら、ぐいぐい読んじゃうわけですよ。
エンディングも大団円!ではない。
すべてが収束して謎は解けた!というわけでもない。
でも、そう来たか、と思うし、
津村さんはこの人をこう解釈するのですね、
という納得感もすごい。
私はそのように考えられていなかったな、と反省する。
すべての登場人物に津村さんぽさを感じます。
長所も短所もただの思考の切れ端も。
私もこのように世界を捉えてみたいと思う。
はうあ〜(満腹のため息)。
良い本読んだ!!!