私は、毎年のように歯周病に悩まされてきた。最近でこそ歯周病に対し、認識が高まっているが、数十年前は歯周病に対し、一般の人はほとんど関心が無かった。年寄りになれば自然に歯が抜けるものと思っていた。
両親も多くの入れ歯があり、ほとんど総入れ歯状態だった。両親には「お前も60歳になるとほとんど入れ歯になるぞ」と脅された。しかし現在60歳半ばだが親知らずはすべて抜いたが、臼歯が3-4本抜いた程度で25本以上残っている。
今年の初めに歯周病が急速に悪化し一本抜いた。その歯周病に関しては、25年近く前、アメリカに行ったときに大変な思いをしたことがあった。英語学校のあったイリノイ大学シカゴ校のドミトリーにいとき歯が痛くなった。2人いたルームメイト(居室は別のコンパートメント)は、歯科学部の学生だったので相談した。すると無料で検診してもらえると教えてくれた。しかしそれは治療ではなく検診で実習生のチェックの試験台だった。ただ、そこには教授が付き添っていた。散々問診やチェックをした後で教授が私に言ったのは、もし治療するなら6ヶ月待てという。そのときは1週間ほど入院して手術が必要だというのだ。歯周病なので、歯茎を切り開く大規模な手術になるという。歯周病の原因は、強い歯軋りをした為ではないかという。
そのときの歯の痛みは朝に突然歯の根元・歯根部分から始まり歯茎に炎症が広まったのだ。それまで何も治療しないというので、自分でできることはないかと訊ねると、デンタルフロス?(糸)で歯垢を取ることや、丁寧な歯磨きと同時に歯茎のマッサージ、それに濃い塩水で口を漱げという。仕方なくそれらを実行した。そのうちに自然に痛みは治まった。それから10週間の英語学校の中級コースを終えて、南米に民芸雑貨を買い付ける為アメリカ人の親しい友人Eの彼女が手配してくれたメキシコのスペイン語学校に数週間行き中南米を廻り帰国した。その間ベネゼラでEと落ち合ってアマゾン探検ツアーに参加したり、前の語学学校の友人でE氏とも共通の友人R氏の家にとめてもらったりしながら半年後に帰国した。
帰国後すぐに近所の歯医者に行き再び悪くなりかけていた歯周病のことを話した。当時若手の医師だったかかりつけの歯医者さんは注意深く私の話を聞いて、手術をしてみましょう、ということで手術してくれた。私の印象では、アメリカで一週間入院と言っているのに、日本で日帰りなんて出来るのかとも思った。それまでも歯周病にかかったが、治療は常に歯周ポケットから患部を掻き出すだけだった。ところが話を聞いたその先生は、麻酔をかけて歯茎を開く手術をし、糸で縫い無事終えた。アメリカでは歯茎を大きく切り開くと聞いていたので、逆に日本で手術できてよかったと思った。25年近く前の話だ。
それ以来は磨きは朝晩行い、糸で歯間の歯垢を取り除くようにした。ところがそれ以降も毎年歯周病に悩まされた。特にチョコレートや肉やナッツ類を食べた後とか酒を飲んで歯磨きを怠った時に頻発した。そのたびに歯磨きが丁寧になり、歯科衛生士の歯磨き指導の方法を守り、一日の歯磨きが2回から3回になり、歯間ブラシも使うようになった。そのうち。歯周病の発生頻度も減り、自主的に半年から一年に一回程度歯垢除去に歯医者に行くようにもなった。更に今では、歯ブラシも毛先を極細に変え、歯周ポケットから歯垢を抉り出す形で磨いている。そのためか今も歯茎にほとんど異常は無い。それでも油断するとすぐに歯肉炎になるので、気をつけている。
上記ブログと似た内容だが、詳細なことを書いている部分も多くある未掲載の原稿がワード内に残されていたので掲載する。(2018年10月20日)
歯周病の思い出
近所の歯科医は2代目で、初めの頃は親(もとの初代院長)がそのすぐそばに新しく歯科医院を開設していたが、今は親族が経営する医院になっている。
今の2代目の先生は、親の歯科医院を継いで、今も繁盛している。
歯周病専門医で、確か週刊誌の名医にもランクされていたと思う。
だが実態は、周囲の下町の老人を含む人も多く来院し、車で遠くからの人も来るという、一見下町の歯科医院である。
治療も、歯科全般なんでもこなしている。
だが、ネットで検索した範囲、私の住んでいる区では、歯周病専門医はほとんど無いし、この歯科医院は関連学会の認定医の資格を持っている。
50年前には、歩いて5-10分以内に3軒の歯科医があって、虫歯でそれぞれの歯科に通ったが、最も治療がうまく信頼できそうなので、更に家に最も近いということで、今通っている歯科医院が歯のかかりつけ医となった。
ただし、当時(初代院長の頃は、予約制ではなく、患者が多く待ち時間がやたら長かった。
40歳の時にアメリカに1年余り語学留学で住んだが、その時に、ひどい歯周病に悩まされた。
無料で、治療が受けられるというので、イリノイ大学のドミトリーのルームメイト(歯科学部生)のアメリカ人(前の英語学校のルームメイトEは、当時シカゴ大学のインターナショナルハウスに住んでいて、ここで言うルームメイト達は、イリノイ大学のドミトリーの3ルーム個室の住人の2人<キチン、バス共用のルームメイト>で彼らは、偶然歯学部の学生だった。)紹介されたイリノイ大学の病院に行って、教授が診察したが、検査をしただけで終わった。
治療はいつしてくれるのかというと、半年先だという。
それまでどうすればいいのかというと、塩水で口をすすげという。
そして、治療するには、大規模な手術になり、1週間ほど入院が必要だという。
歯茎を切り開いて、プラークを除去するのだという。
当時、リバーフォレストのコンコルディアカレッジの英語学校からイリノイ大学の英語学校に移り、アメリカに来て1年以上経過していて、そろそろ切り上げて帰ろうと思っていたので、手術の予約はしなかった。(イリノイ大学進学もあと半年程度頑張れば可能だっで、大学に行くつもりはなかったが、今思えば、進学も一つの選択肢だったかもしれない。)
その後、イリノイ大学付属英語学校の3コーター(30週間)を終えて、中南米の民芸雑貨を集める旅に出て、その年の8-9月ごろ日本に帰ったが、その間度々ひどい歯周病に苦しめられた。
当時日本では、歯周病という概念は浸透していなかった。
日常会話は、十分できるレベルだったが、イリノイ大学で聞いた説明は、医療用語が多くあり、半分ぐらいしか分からなかった。
始め、ポケットと聞いて理解できなかった。
日本に帰っても、当時虫歯の広告や話題は多くあったが、歯周病なんてほとんど話題になっていなかったし、歯周病のポケットという言葉も、一般では知られていなかった。
その当時でも、私は歯周病が恐ろしい病気だとは思っていなかった。
歳をとり50-60代になれば自然に歯が抜けて、みんな入れ歯になるものと思っていた。
当時、歯の痛みは、歯ぎしりのせいだと思い込んでいた。
多分歯ぎしりが痛みの引き金になることもあるようだが、根本的には歯周病で炎症を悪化させたのが、原因と思っている。
参考歯周病は糖尿病他、いろいろな病気のもとになっているという。
NHKためしてガッテン「免疫力を低下・突然死を招く感染症」参照
(http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20110622.html)
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