先日、NHK の取材チームが小保方氏をしつこく取材し、小保方氏から抗議されていたことがニュースになった。
民放のニュースでその状況を聞いて、取材に気を使うNHKにしては珍しいと思うとともに、その裏に何かありそうだと思っていた。
今日その答えが見つかった。
先ほど、放送されていた、NHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」だ。(7月27日21時より放送された。)
この番組では、小保方氏を取材した話は出ていない。
しかし、今回の放送によれば、論文の画像資料を独自に解析し、今まで公表されたものよりはるかに多くの(60%以上?)不正を発見したという。
そして論文の構成の中で、最も重要なSTAP細胞の元の細胞と、STAP細胞化した細胞の同一性を示す特定の遺伝子を検証したと論文では言っていても、その存在を確認したといっておらず、その証拠も論文に出していないことを指摘していた。(同一細胞からSTAP細胞化したという証拠がない。)
即ち細胞の同一性が疑われ、違う細胞の可能性であることを意味する。
また、実験ノートに、初めてSTAP細胞が確認された前後に、それに関係する記述や感動がないというのも、興味深い。
この番組で指摘された問題の多くは、過去にも指摘された問題であるが、新しく分かった問題や疑問点も多くあった。
今回のNHKの調査では、小保方氏の実験ノートのコピーや、様々論文や書類のコピー大量に入手し、読み込んで、専門家に分析を依頼し、客観的な評価を仰いでいる。
そして、番組では、論文不正という視点から、論文不正が行われる構造的な問題点や、人間関係が絡むメールの内容まで取り上げ、関係者へのインタビューも交え、構造的問の可能性を提示している。
例えば、小保方研究室にあったES細胞の入ったケースが、外国人男性研究者が、山梨大学に持って行く予定のもので、なぜそこにあるのか分からないといった、証言を引き出している。
これらの不正に関連して、理研の対応を正面から批判的に扱っている。
同時に不正防止への海外の国や研究機関の先進的な取り組みも紹介している。
今回のNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」で、スタッフたちが、膨大な論文や画僧資料やメール類まで読みこなし、適切に専門家へ分析を依頼し客観的評価を得て、更に多くの海外を含む取材を重ね、今回の番組にまとめ上げたことに関し、その取材分析能力の高さに驚くばかりだ。
今後とも、このようなレベルの高い調査分析報道が、どんどん進められるよう期待したい。
民放のニュースでその状況を聞いて、取材に気を使うNHKにしては珍しいと思うとともに、その裏に何かありそうだと思っていた。
今日その答えが見つかった。
先ほど、放送されていた、NHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」だ。(7月27日21時より放送された。)
この番組では、小保方氏を取材した話は出ていない。
しかし、今回の放送によれば、論文の画像資料を独自に解析し、今まで公表されたものよりはるかに多くの(60%以上?)不正を発見したという。
そして論文の構成の中で、最も重要なSTAP細胞の元の細胞と、STAP細胞化した細胞の同一性を示す特定の遺伝子を検証したと論文では言っていても、その存在を確認したといっておらず、その証拠も論文に出していないことを指摘していた。(同一細胞からSTAP細胞化したという証拠がない。)
即ち細胞の同一性が疑われ、違う細胞の可能性であることを意味する。
また、実験ノートに、初めてSTAP細胞が確認された前後に、それに関係する記述や感動がないというのも、興味深い。
この番組で指摘された問題の多くは、過去にも指摘された問題であるが、新しく分かった問題や疑問点も多くあった。
今回のNHKの調査では、小保方氏の実験ノートのコピーや、様々論文や書類のコピー大量に入手し、読み込んで、専門家に分析を依頼し、客観的な評価を仰いでいる。
そして、番組では、論文不正という視点から、論文不正が行われる構造的な問題点や、人間関係が絡むメールの内容まで取り上げ、関係者へのインタビューも交え、構造的問の可能性を提示している。
例えば、小保方研究室にあったES細胞の入ったケースが、外国人男性研究者が、山梨大学に持って行く予定のもので、なぜそこにあるのか分からないといった、証言を引き出している。
これらの不正に関連して、理研の対応を正面から批判的に扱っている。
同時に不正防止への海外の国や研究機関の先進的な取り組みも紹介している。
今回のNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」で、スタッフたちが、膨大な論文や画僧資料やメール類まで読みこなし、適切に専門家へ分析を依頼し客観的評価を得て、更に多くの海外を含む取材を重ね、今回の番組にまとめ上げたことに関し、その取材分析能力の高さに驚くばかりだ。
今後とも、このようなレベルの高い調査分析報道が、どんどん進められるよう期待したい。