緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

お話をするなら、かがんで

2008-03-13 22:09:20 | 日々の「ケア」

 患者さんとコミュニケーションをとるときに、大切なことのひとつとして、患者さんと視線の高さを合わせること、というのがあります。
 ベッドで横たわっている患者さんとお話をするのに、医療者が立ったままお話をすると、患者さんを見下ろすことになります。患者さんは医療者を見上げなくてはなりません。
 この態度は、患者さんと対等なものとはいえません。
 そして、患者さんと視線の高さをあわせようとすると、腰を下ろすことになるので、「私は、あなたの話をじっくりと聴かせていただきたいのです」というメッセージを伝えることができます。

 私は、妙に、腰を下ろすのが好きです。
 深い意味はありません、好みの話です、これは。

 ベッドサイドに椅子があれば、そこに腰をかけてお話を聴かせていただくのもよいと思います。
 でも、私の場合、ベッドサイドでお話を聴かせていただくときには、椅子に腰をかけるとまだ、患者さんと遠いような気がして、ベッドの隣にかがむようにして腰を下ろします。

 そして、患者さんのお話を、聴いて、聴いて、聴いて…。
 特に、初対面の患者さんやご家族との面談の時間は、1時間くらいはとらせていただくことが多いです。
 
 今日も、患者さんのお話を、聴いて、聴いて、聴いて…。

 長時間、かがんだあとの足は…。
 必ず、しびれてしまいます。

 患者さんとお話した後、部屋を出た私の足どりは、よたよたです。
 
 今日はそんな時に、廊下で看護部長と会いました。看護部長は、私に言いましたとさ、
 「そんな、よたよた歩いて!どこのおばはんが歩いて来たのかと思ったわ。」

 おばはん!!!

 部長に言われたくないわい!と心で呟いていました。
 ひょっとして、みんな私のこと、よたよたしたおばちゃんと思っているのかしら…。およよ。

 でも、やっぱり、かがんでお話を聴くのが好きなので、これからも、かがんじゃいます。足をしびれさせちゃいます。


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