患者さんとコミュニケーションをとるときに、大切なことのひとつとして、患者さんと視線の高さを合わせること、というのがあります。
ベッドで横たわっている患者さんとお話をするのに、医療者が立ったままお話をすると、患者さんを見下ろすことになります。患者さんは医療者を見上げなくてはなりません。
この態度は、患者さんと対等なものとはいえません。
そして、患者さんと視線の高さをあわせようとすると、腰を下ろすことになるので、「私は、あなたの話をじっくりと聴かせていただきたいのです」というメッセージを伝えることができます。
私は、妙に、腰を下ろすのが好きです。
深い意味はありません、好みの話です、これは。
ベッドサイドに椅子があれば、そこに腰をかけてお話を聴かせていただくのもよいと思います。
でも、私の場合、ベッドサイドでお話を聴かせていただくときには、椅子に腰をかけるとまだ、患者さんと遠いような気がして、ベッドの隣にかがむようにして腰を下ろします。
そして、患者さんのお話を、聴いて、聴いて、聴いて…。
特に、初対面の患者さんやご家族との面談の時間は、1時間くらいはとらせていただくことが多いです。
今日も、患者さんのお話を、聴いて、聴いて、聴いて…。
長時間、かがんだあとの足は…。
必ず、しびれてしまいます。
患者さんとお話した後、部屋を出た私の足どりは、よたよたです。
今日はそんな時に、廊下で看護部長と会いました。看護部長は、私に言いましたとさ、
「そんな、よたよた歩いて!どこのおばはんが歩いて来たのかと思ったわ。」
おばはん!!!
部長に言われたくないわい!と心で呟いていました。
ひょっとして、みんな私のこと、よたよたしたおばちゃんと思っているのかしら…。およよ。
でも、やっぱり、かがんでお話を聴くのが好きなので、これからも、かがんじゃいます。足をしびれさせちゃいます。
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