今の緩和ケア病棟で勤務して、2ヵ月以上が経ちました。
私、いまだに、看取りをさせていただいたことがないんです。
前の職場ではそんなこと、とても珍しいことで…。
もうすぐ、看取りになりそうだ…、そんな患者さんを受け持たせていただくことも多々あるのですが、なんでしょ…。
私、なんとなく、自信(自信っていうと変ですが…)があるんです、
この方をお見送りするのは、私じゃないって。
前の職場では、亡くなった患者さんに「がんばって」湯灌をしていたのですが、今の職場では湯灌はしません。
ですから、もうすぐ看取りだわ…って患者さんを受け持たせていただくときには、私がお見送りをするんじゃなくて、私の次の勤務のスタッフだし、自分の思いも込めて、手浴や足浴をするようにしてます。
先日、初の夜勤で、もうすぐお別れ…って患者さんがいらしたのですが、これまた、勤務の最初から、お見送りは私じゃないって自信がありました。
やっぱり、私じゃなかった…。
なんとなく、なんとなくですが、その理由があります。
それは、お見送りをしてもらいたい人が他にいるんだってことです。
受け持ち看護師が勤務の時に看取りになるってことはよくあることです。
「ああ、〇〇さんが来るのを待っていたのね」なーんてことってよくあることです。
私じゃないっていうのは、お見送りをしたもらいたい人が他にいるんだってことといいましたが、個人的には…。
自分がお見送りをさせていただくほど、今の職場で本当に、本当に、患者さんやご家族、病棟の雰囲気とか、空気とか…すべての患者さんと自分を包み込んでいるものに溶け込んでいないのではないか…、だから、そんな場面に居合わせることができていないのではないかって思うのです。
考えすぎかもしれません。
でも、この感覚って、言葉にできないんですよね。
この感覚は気のせいかもしれませんが、自分の中ではそうなんじゃないかって信じているところがあります。
今はまだ、受け持ち患者さんもいないし、夜勤もやり始めたところだし。
自分自身がまだ、スタッフとして一人前とはいえない。
だから、かな。
病棟での自分の感覚は…。
何かの表面をさらっと撫でているだけ…、そんな感じです。
もちろん、日々の患者さんのお手伝いを御座なりにしているわけではありません。
日々、がんばってみても、患者さんの姿、患者さんの存在、自分のケアが点でしかなくて、全く線としてつながってこないのです。
患者さんやご家族、そしてスタッフとか、病棟のもろもろの雰囲気すべてと、「深いところで」ちゃんとつながっている感覚がないのです。
緩和ケア病棟であっても、その場所が変わると、感覚としてはこんなものなのかしら???
うーん。
だから、看取りがないんじゃないのか…なーんて。
やっぱり考えすぎかな。
そら、しゃーないわ。
働き始めて間もない職場やしねー。
まだまだ、これからです。
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