1週間前のクリスマス週末にも同じようなことを書いた覚えがありますが
今年は1月1日が金曜日で2日3日が週末なので新年早々の三連休です。
日本だと当たり前の話ですが、1月2日から平常運転に戻るのが普通なのでね。
鶏肉スープ仕立てと白味噌仕立ての2種類のお雑煮を多めに作って、おやつも買い込んで
またまた引きこもりの映画三昧の週末に浸っています。

「ニコもおかーさんの隣に座って一緒にいます。」
毎年この時期にはオットの映画俳優組合から、映画賞の投票のために候補作品のDVDが送られてきたり
ストリーミングやiTunesで観られるようになっていたりするので次から次へと観なくてはならんのですよ。
でもね、今年の映画賞の候補作品がどれもこれも次から次へと暗いこと辛いことシリアスなこと!

「あ~だから、おとーさんもおかーさんも辛そうな顔して映画観てたのね。
辛いならやめりゃいいのにって思ってたのよ、」
2008年の金融危機の際に金融商品の空売り(ショート)で儲けた人々をコメディタッチで描いた「マネーショート(The Big Short )」
これは一応コメディということになってるけれど、テーマがテーマだけに笑いも黒くてシャレにならない。
まあそれでも、他の候補作に比べたら重苦しさは少ないかな。
カトリック教会の神父たちによる子供への性的虐待を掘り起こして報道したボストンの新聞社のストーリー「スポットライト」
重苦しくないわけがないですね、実話だしね。でもすごく良い映画でしたよ。
あとこれも2008年の金融危機の後、全米で起こった住宅ローンの支払いが滞り強制立ち退きを余儀なくされた人々を描いた「99ホームズ」
さっきまで住んでた家から追い出される人たちの描写がリアル過ぎて、見てたら頭はガンガン胃はムカムカして
観終わった後は本気でグッタリしましたわ。
で、その次に見たのが「ROOM」17歳の時に拉致監禁されて、監禁中に生まれた息子と閉ざされた小屋で暮らす女性のストーリー。
5歳の息子を演じる男の子の演技がすごくて感動的なんですけれどね、見てるだけで息が詰まりそうで
「うー辛い。もう見るの止めたい。でもどうなるか気になる。」と思って最後まで観て疲れ果てました。
他の候補作、ディカプリオの「レヴェナント」もトム・ハンクスの「ブリッジオブスパイ」もみんな重苦しいんですわ。
ブライアン・クランストンの「ダルトン・トランボ」はわりと軽快なテンポでストーリーが進んでいくんだけど
テーマは50年代にハリウッドで起こった赤狩りによる弾圧だから軽い映画ではないですね。
どれも良い映画なんですけれどねえ、ありとあらゆる種類と方向から責め立てられるようで、すんごい消耗しました。
多分アカデミー賞もこの辺りが候補になるかと思いますので、候補作を鑑賞予定の方はお覚悟を。

「人間って変だねえ。わざわざ落ち込んだり消耗したりするものを観るってねえ。」
ホントだよねえ。確かにそうだよねえ。
まあ、こんなに連続して観る必要もないわけで、1本ずつ時間を空けて観ればいいんですけれどね(笑)
でも実話が基になっていたり、歴史や社会の背景をきちんと描いた映画というのは
世界を拡げる恰好のテキストでもあるわけで、そこがまた映画愛の所以でもありますね。
しかも今時はストリーミングで映画観放題なので、落ちた気持ちの立て直しにコメディだっていつでも見られるし、ありがたいことです。

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今年は1月1日が金曜日で2日3日が週末なので新年早々の三連休です。
日本だと当たり前の話ですが、1月2日から平常運転に戻るのが普通なのでね。
鶏肉スープ仕立てと白味噌仕立ての2種類のお雑煮を多めに作って、おやつも買い込んで
またまた引きこもりの映画三昧の週末に浸っています。

「ニコもおかーさんの隣に座って一緒にいます。」
毎年この時期にはオットの映画俳優組合から、映画賞の投票のために候補作品のDVDが送られてきたり
ストリーミングやiTunesで観られるようになっていたりするので次から次へと観なくてはならんのですよ。
でもね、今年の映画賞の候補作品がどれもこれも次から次へと暗いこと辛いことシリアスなこと!

「あ~だから、おとーさんもおかーさんも辛そうな顔して映画観てたのね。
辛いならやめりゃいいのにって思ってたのよ、」
2008年の金融危機の際に金融商品の空売り(ショート)で儲けた人々をコメディタッチで描いた「マネーショート(The Big Short )」
これは一応コメディということになってるけれど、テーマがテーマだけに笑いも黒くてシャレにならない。
まあそれでも、他の候補作に比べたら重苦しさは少ないかな。
カトリック教会の神父たちによる子供への性的虐待を掘り起こして報道したボストンの新聞社のストーリー「スポットライト」
重苦しくないわけがないですね、実話だしね。でもすごく良い映画でしたよ。
あとこれも2008年の金融危機の後、全米で起こった住宅ローンの支払いが滞り強制立ち退きを余儀なくされた人々を描いた「99ホームズ」
さっきまで住んでた家から追い出される人たちの描写がリアル過ぎて、見てたら頭はガンガン胃はムカムカして
観終わった後は本気でグッタリしましたわ。
で、その次に見たのが「ROOM」17歳の時に拉致監禁されて、監禁中に生まれた息子と閉ざされた小屋で暮らす女性のストーリー。
5歳の息子を演じる男の子の演技がすごくて感動的なんですけれどね、見てるだけで息が詰まりそうで
「うー辛い。もう見るの止めたい。でもどうなるか気になる。」と思って最後まで観て疲れ果てました。
他の候補作、ディカプリオの「レヴェナント」もトム・ハンクスの「ブリッジオブスパイ」もみんな重苦しいんですわ。
ブライアン・クランストンの「ダルトン・トランボ」はわりと軽快なテンポでストーリーが進んでいくんだけど
テーマは50年代にハリウッドで起こった赤狩りによる弾圧だから軽い映画ではないですね。
どれも良い映画なんですけれどねえ、ありとあらゆる種類と方向から責め立てられるようで、すんごい消耗しました。
多分アカデミー賞もこの辺りが候補になるかと思いますので、候補作を鑑賞予定の方はお覚悟を。

「人間って変だねえ。わざわざ落ち込んだり消耗したりするものを観るってねえ。」
ホントだよねえ。確かにそうだよねえ。
まあ、こんなに連続して観る必要もないわけで、1本ずつ時間を空けて観ればいいんですけれどね(笑)
でも実話が基になっていたり、歴史や社会の背景をきちんと描いた映画というのは
世界を拡げる恰好のテキストでもあるわけで、そこがまた映画愛の所以でもありますね。
しかも今時はストリーミングで映画観放題なので、落ちた気持ちの立て直しにコメディだっていつでも見られるし、ありがたいことです。

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