前回も亜鉛のことを書きましたが、コメント欄でご質問を頂いたので、復習を兼ねて記事にしました。
亜鉛はしょっちゅう登場するけれど、注意点などのまとめはしばらく書いていなかったので良い機会をいただきました。
以前に書いた亜鉛の復習はこちら。
旧SMILES@LA「亜鉛のおかげ」
京子アルシャーさんが書かれた亜鉛のお話
dog actually 「亜鉛と犬」
「↑おかーさんよりきちんとしたお話だから必読よ。」
亜鉛の働きは非常に広い範囲に渡りますが、体内でDNAやたんぱく質の合成をする時の接着剤のような役割があります。
だから不足すると肌がカサカサしたり、傷が治りにくくなったりします。
動物の場合は換毛期の後の新しい毛が戻りにくい、肉球や鼻先のザラつきなどが目立ちます。
それからもうひとつ、亜鉛の働きでよく知られているのは免疫機能の向上
人間だと、風邪のひき始めに亜鉛のサプリメントを摂ると治りがてきめんに早くなります。
風邪やインフルエンザの季節にも、摂っているとかなり防御できます。
動物でも免疫機能のアップは健康を保つのに大切なのは同じですね。
ただし、自己免疫疾患などで免疫抑制剤を使っている場合には勝手に免疫機能を向上させると症状が悪化する恐れもあります。
病院で薬を処方されている場合は、必ずお医者さんに確認してからにしてください。
「でも亜鉛はみんな必要なんでしょう?」
その通り。基本的には食餌から摂取できればそれでいいのだよ。
ドッグフードを与えている場合は、必要なビタミンやミネラルはみな含まれています。
でもここでも「ただし」が付きます。ドッグフードはすべての栄養素が一緒に入っているため
中には互いに拮抗しあって、吸収を妨げ合うものもあります。
フードをデザインする上でそこまでは考えられておらず、あくまでも含まれる数字上で計算されているので
入ってはいるものの、必要なだけ吸収されていないという可能性も頭に入れておかなくてはいけません。
(ま、基本的にはそこまで考えなくても大丈夫なんですが、栄養バランスの取れているフードのはずなのに
フケが出るとか、肉球がガサガサしているとかいう場合、そういう可能性もあるということ。)
手作りの食餌を与えている場合はさらに注意が必要です。
亜鉛を含む食材としてはレバー、牛肉があります。鶏肉は亜鉛含有量は多くありません。
鶏肉が食材のメインとなっている場合は意識して他の食材で補給が必要です。
メインの食材ではなく、おやつで亜鉛補給をするなら何といってもオイスター。
「オイスター!いい匂いだよね!すんごい美味しいよね!」
そうだね。我が家はたまにオイル漬けになっているオイスターの缶詰をニコニヤにおすそ分けしますが
日本にはこんな素晴らしい犬おやつもある!
ドライオイスター
↑グリーンドッグさんの通販サイトにリンクを貼っています。
電話でホリスティックケアカウンセラーさんに相談もできるのでオススメです。
それから一度にたくさんは食べられないけれどゴマも亜鉛を含む食品です。
粒々のままではほとんど吸収されないので、ペーストになっている練りゴマがお勧めです。
コングの中に塗ったりしても使えますよ。
「サプリメントの注意事項はまだあります。」
はい。市販の亜鉛サプリ、なぜか含有量50mgなんて大きな数字のものがたくさんありますが
いくら何でもそりゃ摂りすぎだろう!と思う(笑)
人間でも普段の食事からある程度摂れていて、それを補うだけなら10〜15mgで十分。
犬の場合は体重1kgあたり0.9mgが必要量の目安。つまり13kgのニコなら約12mg、6kgのニヤなら5.4mg。
これも食餌からある程度は摂れているはずなので、毎日サプリを与えることはしていません。
それから怪我の時など、亜鉛を摂取すると回復のスピードが断然ちがいますが
怪我の治療に病院で抗生剤を処方されることもあると思います。
亜鉛と抗生剤を一緒に摂取すると互いに阻害しあって、亜鉛は吸収されず抗生剤は効かないという
たいへん困ったことになりますので、3時間くらい時間をずらして摂取するようご注意を。
......こんなところかなあ。
参考になれば幸いです。
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亜鉛はしょっちゅう登場するけれど、注意点などのまとめはしばらく書いていなかったので良い機会をいただきました。
以前に書いた亜鉛の復習はこちら。
旧SMILES@LA「亜鉛のおかげ」
京子アルシャーさんが書かれた亜鉛のお話
dog actually 「亜鉛と犬」
「↑おかーさんよりきちんとしたお話だから必読よ。」
亜鉛の働きは非常に広い範囲に渡りますが、体内でDNAやたんぱく質の合成をする時の接着剤のような役割があります。
だから不足すると肌がカサカサしたり、傷が治りにくくなったりします。
動物の場合は換毛期の後の新しい毛が戻りにくい、肉球や鼻先のザラつきなどが目立ちます。
それからもうひとつ、亜鉛の働きでよく知られているのは免疫機能の向上
人間だと、風邪のひき始めに亜鉛のサプリメントを摂ると治りがてきめんに早くなります。
風邪やインフルエンザの季節にも、摂っているとかなり防御できます。
動物でも免疫機能のアップは健康を保つのに大切なのは同じですね。
ただし、自己免疫疾患などで免疫抑制剤を使っている場合には勝手に免疫機能を向上させると症状が悪化する恐れもあります。
病院で薬を処方されている場合は、必ずお医者さんに確認してからにしてください。
「でも亜鉛はみんな必要なんでしょう?」
その通り。基本的には食餌から摂取できればそれでいいのだよ。
ドッグフードを与えている場合は、必要なビタミンやミネラルはみな含まれています。
でもここでも「ただし」が付きます。ドッグフードはすべての栄養素が一緒に入っているため
中には互いに拮抗しあって、吸収を妨げ合うものもあります。
フードをデザインする上でそこまでは考えられておらず、あくまでも含まれる数字上で計算されているので
入ってはいるものの、必要なだけ吸収されていないという可能性も頭に入れておかなくてはいけません。
(ま、基本的にはそこまで考えなくても大丈夫なんですが、栄養バランスの取れているフードのはずなのに
フケが出るとか、肉球がガサガサしているとかいう場合、そういう可能性もあるということ。)
手作りの食餌を与えている場合はさらに注意が必要です。
亜鉛を含む食材としてはレバー、牛肉があります。鶏肉は亜鉛含有量は多くありません。
鶏肉が食材のメインとなっている場合は意識して他の食材で補給が必要です。
メインの食材ではなく、おやつで亜鉛補給をするなら何といってもオイスター。
「オイスター!いい匂いだよね!すんごい美味しいよね!」
そうだね。我が家はたまにオイル漬けになっているオイスターの缶詰をニコニヤにおすそ分けしますが
日本にはこんな素晴らしい犬おやつもある!
ドライオイスター
↑グリーンドッグさんの通販サイトにリンクを貼っています。
電話でホリスティックケアカウンセラーさんに相談もできるのでオススメです。
それから一度にたくさんは食べられないけれどゴマも亜鉛を含む食品です。
粒々のままではほとんど吸収されないので、ペーストになっている練りゴマがお勧めです。
コングの中に塗ったりしても使えますよ。
「サプリメントの注意事項はまだあります。」
はい。市販の亜鉛サプリ、なぜか含有量50mgなんて大きな数字のものがたくさんありますが
いくら何でもそりゃ摂りすぎだろう!と思う(笑)
人間でも普段の食事からある程度摂れていて、それを補うだけなら10〜15mgで十分。
犬の場合は体重1kgあたり0.9mgが必要量の目安。つまり13kgのニコなら約12mg、6kgのニヤなら5.4mg。
これも食餌からある程度は摂れているはずなので、毎日サプリを与えることはしていません。
それから怪我の時など、亜鉛を摂取すると回復のスピードが断然ちがいますが
怪我の治療に病院で抗生剤を処方されることもあると思います。
亜鉛と抗生剤を一緒に摂取すると互いに阻害しあって、亜鉛は吸収されず抗生剤は効かないという
たいへん困ったことになりますので、3時間くらい時間をずらして摂取するようご注意を。
......こんなところかなあ。
参考になれば幸いです。
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