SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

プチ野生の王国

2017-02-23 23:25:08 | アメリカ生活
最初にご注意を。

鳥が怖いという方は本日はご覧にならない方が良いかもしれません。


「おかーさんは鳥が嫌いじゃないけど、今日の鳥さんたちはちょっと怖かったんだって。
 その割には嬉しそうに写真撮ってたんだけど。」





今日の朝の散歩の帰り道、公園の出口の辺りで角を曲がると、いきなり目の前に大きな鳥が二羽。

「えっ!?七面鳥?なんで?」と若干パニックになりながらよーく見たら
七面鳥じゃなくて、大型の猛禽類でした。


じゃ、その鳥の写真。


スクロールするように、ちょっと間を空けますね。







ジャーン!この方です。


大型のカラスの2倍くらいの大きさがあります。
「え。ちょっと。どうしよう。」と、しばし固まった後「いや、これは引き返し一択でしょう。」と思ったら
ニコが興味津々という感じでグイグイ近づこうとしたので、とりあえずニヤを抱き上げました。
ニコはビビリのくせに、どうしてそんな大きな鳥には興味があるんだ。

この時、残念なことにカメラを持っていなかったんですよ。

「でも、あれコンドルだよね。珍しいから写真撮らなくちゃ。カメラ持って戻ってきたらまだいるかな。」と
急いで家に帰り、カメラを持ってニヤは家に置き、ニコだけ車に乗せて同じ場所に戻ったら、まだ居たというわけ。

この時点では私、この人たちをカリフォルニアコンドルだと思ってたんですよ。
コンドルは渡り鳥で春先のこの時期になるとアメリカの温暖な場所にやってきます。
年に一度見られるか見られないかというくらいで、数年前に初めて遠目に見て興奮し
「カリフォルニアにいるコンドルだから」と「カリフォルニア コンドル」で検索したら
『カリフォルニアコンドル』という種類が出てきたので、もう勝手にそれだと思い込んでいたんですね。

今日はこんなに至近距離で見て、写真が撮れたのは初めてだったので、改めてカリフォルニアコンドルを検索すると
「黒い羽で、首のまわりの襟巻きのような毛が特徴的」と書いてあります。
「あれ?あの人たち茶色かったよね?襟巻きもなかったよ?」と思って改めて調べてみたら
あの茶色いコンドルたちはヒメコンドルという小型のコンドルでした。


(photo by PublicDomainImages
これがカリフォルニアコンドル。ゴシック調のコスプレの人みたい。

カリフォルニアコンドルは北米では最大の猛禽類で、しかも絶滅危惧種。よく読んだら、そりゃ違うわ。

ヒメコンドルの英語名はTurkey Vulture。Turkeyは七面鳥、Vultureはハゲワシという意味で、七面鳥ハゲワシ(笑)
私が最初に「七面鳥だ!」と思ったのも無理はないってことですね。
ヒメコンドルは嗅覚がすごく発達していて、1.5km先からでも肉の匂いを嗅ぎつけるとか。

基本的には死んだ動物を食べているのですが、たまに小動物を狩ることもあるようです。
私はコンドルが蛇を掴んで飛んでいるのを見たことがあります。あれはさすがにドン引きしました。蛇ニョロニョロしてたし。


「勝手に他の鳥と勘違いしたり、ドン引きしたり失礼なヤツだな!」

まったくですわね、ヒメコンドルさん。
ヒメコンドルは翼を広げると2メートル近くあって、近くで見るとかなりの迫力です。

飛んでる姿はこんな感じ。

(photo by skeeze


「あたしが今シッコしてるちょうどこの辺りにいました。」


「捕まえようとしたら、おかーさんにダメって言われた。」

いや、捕まらないから。


それにしても羽毛のない鳥の顔はとても恐竜っぽいですね。
猛禽=Raptorと言いますが、ヴェロキラプトル=Verociraptor、なるほどねという感じです。



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うちにはニヤキラプトルがいます。
コメント (8)
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