空港の子たち

ニコニヤの話ではないんですが......。

「あたしのブログなのにあたしの話じゃないってどーゆーこと！」

だって1ヶ月も会ってなかったから、その間のことだっていろいろあるじゃないさ。


「空港の子たち」と言えば、もちろん空港で働く犬たちのことですね。
以前に比べると、アメリカでも日本でも空港で働く犬の数が増えているような気がします。

でもニコニヤと離れた瞬間から、血中犬濃度はどんどん低くなっていってるわけで
ただ単に自分が犬にばっかり目が行ってるだけかもしれない。

８月に一時帰国した時は、LAの空港で荷物チェックのお手伝いをしてたのはサマーカットのゴールデンレトリーバーでした。
顔と体だけ見るとラブラドールかな？と思ったんですが、尻尾はフサフサのままだったので「あ、ゴールデンさんなのね」

夏休みのトップシーズンで混雑する荷物検査場で旅客の荷物を順に嗅いで行く短髪ゴルちゃんをニヤニヤ見ながら
「次は私だ〜。あの子が嗅ぎやすいようにちょっと前に荷物出しといてあげようっと」なんて気遣いをしたのに
係員さんとゴルちゃんは私の荷物を0.01秒くらいチッと見ただけで、次の人のところに行ってしまいました。
え〜！なんで〜！なんで嗅いでくれないのー！

そして約12時間後の関西空港の税関にて。
ここではイエローラブさんが甲斐甲斐しく働いていました。
「あ〜かわいいなあえらいなあ」と思いながらジッと見つめてたんですが
そばにさえ来てもらえなかった......
（あ、ジッと見る時も目を合わせないようにという注意はしてるんですよ。
お仕事中の犬の邪魔をしちゃいけないですからね。）

今回、LAの空港を出発した時には細身のラブラドールがいましたが、やっぱり無視されました。
日本の空港ではいつもラブラドール。そして同じく（笑）

こちらに帰って来た時、LAの空港で働いていたのは白と茶色のポインターでした。
「あら珍しい」とワクワクしてニオイを嗅ぎに来てくれるのを待ってたんですが
予想通り素通りされました。なぜ〜？私が怪しくなさ過ぎるの〜？



「でもそういう犬さんたちに思い切りクンクンされたら色々面倒くさいんじゃないの？」

うん多分ね。少なくとも、その場でスーツケースを開けて荷物全部出さなきゃいけないくらいのことにはなるね。
でもそこまで念入りにしなくても、ちょっとくらい「スン」くらい嗅いで欲しかったなあ、と。

LAの空港の周辺は警備も厳しいので警察犬のジャーマンシェパードやベルジアンマリノアもよく見かけるんですが
みんなキビキビした動きで誇り高く働いているので、遠くから憧れの目でウットリしています。

カナダのバンクーバー空港などいくつかの空港では、旅客のストレスを和らげるためのセラピーアニマルがいる所もあるそうです。
でも旅行客なら誰でも触れ合えるわけではなくて、例えば家族の緊急時のための移動などストレスフルな状況の人の
医療的措置として待機しているらしい。そりゃそうよね、楽しい旅行に出かける人の機嫌まで取る必要ないものね。

人間のために働いてくれる犬たち（もちろん他の動物も）に感謝と尊敬を込めて、次回もまた片思いの視線を送ることでしょう。


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「あたしにも感謝と尊敬を送りなさいよ。」
「あはは〜何それ〜。ニコはどーでもいーよー。」