SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

アニマルコントロール

2018-06-10 23:52:27 | まじめな話
今日、在米15年目にして初めてアニマルコントロールというところに電話をしました。


「アニマルコントロールってあたしたちの登録料払うところでしょ?」

うん、そう。日本で言えば鑑札の管理をするのはここのお仕事。

アニマルコントロールというのは、ペットと野生動物の両方に関して動物と人間の安全を守るための公的な機関です。

「管理者のいない犬が道路をうろついている」
「裏庭にクマが入り込んでいる!」
「プールに野生のアリゲーターが!」
(クマもワニも本当にあるんですよ)

こういうのは全部アニマルコントロールに電話をかけると、適切な装備の人が来てくれます。


「で、おかーさんはなんで電話したの?」

私が今日電話をかけたのはクマでもワニでも迷子犬でもなく
自動車の中にいた2匹の犬のため。

お昼12時頃、うちの窓から見える所に駐められた車の中に2匹の大型犬がいるのが見えました。
気がついたのはニコニヤのトイレのために外に出た時に2匹が吠えていたから。

今日、うちのあたりは最高気温33℃。お昼12時と言えばこれからどんどん暑くなる時刻。

車の窓は1箇所がほんの2cmほど開いているだけ。
車は一応は木陰に駐めてあるけれど、その程度で安全が保てるわけがない。

とりあえずニコニヤを家にいれて「さて、どうしようか」と考えました。

窓からチラチラ見ながら10分ほど待ったけれど、誰も戻ってこない。

このまま何もしないでいるというのはあり得ないわな、と思いアニマルコントロールに通報しました。

電話をかけたら、日曜日ということもありオペレーターが出るまでに10分ほど待たされました。
この間も車の持ち主は現れない......。

やっとつながったオペレーターは、たいへん親身になって話を聞いてくれて
すぐに係員を差し向けますとのことでした。
ひとまずホッとしたものの、やっぱり犬たちのことが気になってソワソワでした。

カリフォルニアでは、こういう場合に車の窓ガラスを叩き割って犬を救出しても罪に問われないのですが
さすがにそれをやる勇気はなかったんですね。


「その辺はわりとヘタレなのね」

確かにね。でも車の窓割るって相当ハードル高いよ?

結局30分くらいしてアニマルコントロールの職員の人が救急車のような車で到着しました。
電話をした時に車の車種やナンバーも伝えているので、多分持ち主は判明して連絡を取っていたはず。

窓から見ていたら、飼い主らしき人が現れて車のドアを開け
犬たちは一応元気そうだったけれど、アニマルコントロールの車で連れて行かれました。
車には大きなクレートや、応急医療処置の設備が整っています。
係員の人には警察官に準ずるくらいの権限があります。

飼い主らしき人は残されて、しばらく呆然という感じで立っていました。

それを見たらちょっと心が痛んだのですが
でも通報してなかったら、もっと後悔しただろうし

でも、あの犬たちも知らない所に連れて行かれて不安だろうなとかも思ったり

そうは言っても、命落としてしまったら元も子もないしなあ

なんてグルグルグルグル考えて、モヤモヤしていました。


犬たちの健康に支障ががなければ、車の中に放置は1万円程度の罰金
犬の健康が害されていた場合は、その程度によって5万円程度の罰金または6ヶ月以下の懲役

裁判で、もっと悪質と判断されれば量刑が上がります。


今もスッキリしない気持ちなんだけど、放っておくという選択肢はなかったので仕方がない。


「仕方ないよ、うん」


暑い中、車の中で犬を待たせる人がいなくなりますように。




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「車中放置」 「ダメ、ぜったい!」
コメント (9)
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