「おやつおやつ〜、おやつの話〜」
そう、今日は先週予告したおやつの話です。
犬のおやつと言えば、市販のものから野菜や果物、家庭で作るジャーキーなどいろいろなものがありますが
今日はデンタル系やボーン系などの「噛むおやつ」のお話をしたいと思います。
ここで私がオススメと書いたり、イマイチと評したりするのは、あくまでも私の感想ですが
その理由なども含めて、どなたかの参考になれば幸いです。
骨ガム(ローハイド)
噛むおやつの代表と言えば、最初に頭に浮かぶのは骨ガム、正式にはローハイドと呼ばれるものではないでしょうか。
SMILESブログでも過去に何度か書いたことがありますが、毎度コテンパンに書いてきました(笑)
ローハイドは牛などの皮のうち、皮革製品にする部分を取り除いた後の部分です。
動物の皮から毛や脂肪を取り除き、皮革製品にする部分を取った後に漂白〜乾燥〜成形して作ります。
加工の工程で、強い薬品を使うか、オキシドールと天日乾燥など自然製法にするかで品質も値段も変わります。
購入する際にはくれぐれも品質をよくよく吟味してください。
自然製法の最上級品であっても、ローハイドはお腹の中で水分を吸って膨らむ性質があるので
大きな欠片を丸呑みしてしまう子には消化器官に詰まるリスクが高くなります。
与えるときには絶対に目を離さない。
(見ていても飲み込む時は一瞬で止める暇もないんだけど、見ていれば処置はすぐにできますからね。)
体に合ったサイズのものを与える。
など細心の注意が必要な噛むおやつではあります。
噛むことで唾液がたくさん出て口内を綺麗に保ったり、脳への刺激にもなるという利点はありますが
それなら他のおやつでも良いわけで、私はニコニヤには与えていません。
「世の中にそういうおやつがあるって知らなかった......」
あ〜、ニコは小さいころに頂きもののローハイドとか食べたことがあるけど
ニヤには一回もあげたことないもんねえ。
でもニコも2〜3回アグアグした後は、ローハイドは必ず地面に埋めてたわ。
そしてそのまんま忘れてた
デンタルトリーツ
うちでニコニヤの歯と顎のために与えているのは、植物性の原料でできたデンタルトリーツです。
こういうの。上の写真はパッケージ。
ポテトデンプンをベースにして、フレーバーやビタミン類、ハーブやシードを加えて作られています。
硬さも程よくて、消化も良いので安心して与えています。
この製品は日本では売っていないのですが、この下のリンクの製品は日本のアマゾンで購入できます。
うちでも時々買っているものです。
ウィムズィーズ スティックス XS (超小型犬向け・体重2-7kg) 48+8本入 | |
ウェルペット ジャパン |
これもポテトデンプンがベースで、合成の添加物や保存料が使われていません。
サイズは大型犬用までいろいろあります。
うちで日頃与えているトリーツと違って、歯ブラシの形やワニの形のものもあり
このユニークな形のおかげで歯磨き効果はなかなか良い感じです。
パッケージがジップロック式ではなく、マジックテープで開け閉めしやすいのも良し。
デンタルトリーツと言えば代表的なのはグリニーズ。
アメリカでも一番売れているデンタルトリーツなんですが
2005年に、消化できなかったグリニーズが消化器官に詰まっての健康被害が多数報告され
集団訴訟が起こった件が有り、私の中では除外製品になっています。
その後消化しやすいレシピに改良されたのですが
原材料の1番最初が小麦で2番目が小麦グルテンなので、多分小麦の不耐性と思われるニコには無理。
歯磨き効果で言えば、グリニーズが一番という評判なんですけれどね。
グリニーズなら、穀物フリーのこちらの方がいいかもしれない。
グリニーズ プラス 穀物フリー ヒヨコマメ&ポテト 成犬用 超小型犬用 体重2~7kg 30本入り | |
マースジャパンリミテッド |
ひよこ豆のデンプンベースで作られています。
製品のしっとり感を保つために使われるグリセリンが、上のウィムズィーズではベジタブルグリセリンなのですが
グリニーズは合成のグリセリン。小さいことなんですが、これは自分的こだわりポイントです。
グリセリンその他の添加物についてはこの宿南獣医師の動画をご参照ください。
前にも紹介したことがあるけれど、すごーく参考になります。
でもまあ合成グリセリンが使われていても、グリニーズは総合すれば良心的な部類の製品だと思います。
この手のデンプンベースで香料やフレーバーで味付けしたタイプのトリーツは
ひどい会社だとキシリトール入りなんていうのもあるので
原材料一覧はくれぐれもよく確認して購入しましょう。
骨おやつ
「加工した骨ガムや、いろいろ入ってるデンタルトリーツじゃなくて自然の骨なら安心じゃない?」
そう思う方も多いかと思います。私も昔はそうだった。
アメリカ食品医薬品局(FDA)はもう何年にもわたって、犬の骨おやつはできれば避けてくださいと警告を出し続けています。
この場合の骨おやつは、豚や羊などの骨を乾燥させてローストし、香料や味付けを添加したものです。
よくペットショップで売っている茶色っぽい骨ですね。
犬用として売られているので、何も疑問に思わず与える人も多いのですが
これらの骨の欠片が消化器官に詰まって開腹手術になったり、
閉塞や窒息を起こしてしまって命を落とすという例が報告されています。
生の骨の場合は、大型犬が羊などのアバラ骨を食べるのは危険度がそれほど高くありませんが
牛の大腿骨などは硬すぎて、歯が欠ける恐れがあります。
(実はニコの歯は骨のせいで一部欠けています。)
「犬には骨!」と思いがちですが、上記のようなリスクもよーく考えて判断しましょう。
野生のオオカミがムースや鹿を食べる場合も、アバラ骨は食べるけれど大腿骨は残すようですよ。
硬い物と言えば、牛のヒヅメが売られていますが、これは止めておきましょう。
ヒヅメは骨と違ってケラチン(人間の爪もケラチン)で出来ており、全く消化しません。
しかも大変硬くて、歯が折れたり欠けたりするリスクが非常に高いです。
クサイし、栄養はないし、危ないしで、全くメリットがありません。
「ふ〜ん、あたしのジャーキーはどこ?」
アキレスなど
自然なものという点ではアキレスがありますね。
ローハイドよりも製法も安心だし、たいていの犬は大好きですね。
これも製法などはピンキリなので、生産地や製法は吟味して選びましょう。
犬が好き過ぎて、最後までしっかり噛まずに丸呑みしてしまう場合もあるので与えている時は目を離さずに。
お腹の弱い子は、消化しにくくてお腹がゆるくなる場合もありますので
そういう場合には他のものを考えましょう。
羊の耳、七面鳥アキレスなどはもう少しお腹に優しいですね。
「おやつの話ばっかりでおなかすいたーーー!」
上に動画を貼り付けた宿南先生は難しい医学的なこともわかりやすく説明されます。
さまざまな病気や検査についての説明がされている宿南先生のサイトはたいへんお勧めです。
犬のための情報サイト「教えてワン」
サイトの名前だけ見ると、よくあるキュレーションメディアみたいだけど
全記事を宿南先生が執筆されています。
ちょうどおやつについての記事もありました。
「犬のおやつは何がいい?種類や量、与え方の正しい知識」
この本もお勧め
薬いらずで愛犬の病気は治る~間違いだらけのワンちゃんの健康常識 | |
WAVE出版 |
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