ウェブの記事を書く時に画像を選んで添付する作業は大抵の場合ライターに任されています。
その画像選びの際に、常々悩ましく思っていることがあるんです。

「ああ、あたしの画像が可愛すぎてどれにするか悩むのね?」
いや、そういうことでなく。
きっかけは、2017年の年末にイギリスの動物保護団体や獣医師協会などを含むあるワーキンググループが
犬を広告に使っている企業に対してオープンレターという形で声明を発表したことです。
ワーキンググループの参加者は王立動物虐待防止協会、イギリス獣医師協会、イギリスケネルクラブ、
PDSAやドッグズトラストなどの動物保護団体、ケンブリッジ大学というそうそうたる顔ぶれです。
このイギリス犬界オールスターズみたいな面々が発表したオープンレターの内容は
「パグやブルドッグなどの短頭種の犬を広告に使うことを止めてほしい」というもの。
2008年にイギリスのテレビ番組で、長年に渡る見た目重視のブリーディングの結果
多くの犬種で健康上の問題が増加していることが取り上げられたのを覚えている方も多いと思います。
その中でも特に健康上の問題が多いと言われているのが短頭種の犬たちです。
マズルが極端に短いことから起る呼吸困難、熱中症のリスクの高さ、皮膚の疾患、
目の疾患やケガ、体型のせいで自然分娩ができないことなど、完全に健康な個体を見つけるのがうh難しいほど。
これらは全て見た目の可愛らしさばかりを追求してきた結果です。
そしてその可愛らしさのために、パグやブルドッグの人気は上昇を続けています。
他の犬種でも人気が高くなれば適当で雑な繁殖が増えて、健康上の問題が増加します。
ましてや、現在の繁殖を見直して改善が急がれる短頭種の人気が続けば健康問題の改善がまた後回しになってしまいます。
CMやドラマなどに登場する犬種は人気が高くなりがちですが、
パグやブルドッグは広告への登場が多い犬種でもあります。
そんな背景があって、先に書いたような「短頭種の犬を広告に使わないで」という声になったんですね。

「あ〜、だからおかーさんもパグさんとかの写真使わないの?」
うん、そういう事情を聞くとやっぱり無闇に露出させてはいけないような気がするから避けてる。
パグもフレンチブルもイングリッシュブルも可愛らしいし大好きなんですが
彼らの健康上の問題を聞けば聞くほど「このままではいかん」と思うわけです。
記事に添える画像は、専門サイトから選ぶことが多いのですが
テーマに合った画像を選ぶのもなかなか簡単には行かないんですね。
そんな時に、テーマにぴったりで魅力的な写真なんだけど被写体がパグなんて時には
「あっこれはいい!でもパグだ。う〜ん惜しいけどやっぱりダメだ、使えない」となるんですね。
広告などの影響力に比べれば微々たるものでしょうが
それでも、バックグラウンドの説明なしにパグやブルドッグの画像だけを拡散することはいかんと思うので
「短頭種の画像をむやみに使わない」運動は、一人ひっそりと続けていくと思います。
【お知らせ】
「Dogs in the U.S アメリカの犬たち」のブログもアップしています。
あるプレミアムフードのメーカーの訴訟問題を取り上げています。
「ペットフードメーカーに対する集団訴訟 1 」
人気ブログランキング
その画像選びの際に、常々悩ましく思っていることがあるんです。

「ああ、あたしの画像が可愛すぎてどれにするか悩むのね?」
いや、そういうことでなく。
きっかけは、2017年の年末にイギリスの動物保護団体や獣医師協会などを含むあるワーキンググループが
犬を広告に使っている企業に対してオープンレターという形で声明を発表したことです。
ワーキンググループの参加者は王立動物虐待防止協会、イギリス獣医師協会、イギリスケネルクラブ、
PDSAやドッグズトラストなどの動物保護団体、ケンブリッジ大学というそうそうたる顔ぶれです。
このイギリス犬界オールスターズみたいな面々が発表したオープンレターの内容は
「パグやブルドッグなどの短頭種の犬を広告に使うことを止めてほしい」というもの。
2008年にイギリスのテレビ番組で、長年に渡る見た目重視のブリーディングの結果
多くの犬種で健康上の問題が増加していることが取り上げられたのを覚えている方も多いと思います。
その中でも特に健康上の問題が多いと言われているのが短頭種の犬たちです。
マズルが極端に短いことから起る呼吸困難、熱中症のリスクの高さ、皮膚の疾患、
目の疾患やケガ、体型のせいで自然分娩ができないことなど、完全に健康な個体を見つけるのがうh難しいほど。
これらは全て見た目の可愛らしさばかりを追求してきた結果です。
そしてその可愛らしさのために、パグやブルドッグの人気は上昇を続けています。
他の犬種でも人気が高くなれば適当で雑な繁殖が増えて、健康上の問題が増加します。
ましてや、現在の繁殖を見直して改善が急がれる短頭種の人気が続けば健康問題の改善がまた後回しになってしまいます。
CMやドラマなどに登場する犬種は人気が高くなりがちですが、
パグやブルドッグは広告への登場が多い犬種でもあります。
そんな背景があって、先に書いたような「短頭種の犬を広告に使わないで」という声になったんですね。

「あ〜、だからおかーさんもパグさんとかの写真使わないの?」
うん、そういう事情を聞くとやっぱり無闇に露出させてはいけないような気がするから避けてる。
パグもフレンチブルもイングリッシュブルも可愛らしいし大好きなんですが
彼らの健康上の問題を聞けば聞くほど「このままではいかん」と思うわけです。
記事に添える画像は、専門サイトから選ぶことが多いのですが
テーマに合った画像を選ぶのもなかなか簡単には行かないんですね。
そんな時に、テーマにぴったりで魅力的な写真なんだけど被写体がパグなんて時には
「あっこれはいい!でもパグだ。う〜ん惜しいけどやっぱりダメだ、使えない」となるんですね。
広告などの影響力に比べれば微々たるものでしょうが
それでも、バックグラウンドの説明なしにパグやブルドッグの画像だけを拡散することはいかんと思うので
「短頭種の画像をむやみに使わない」運動は、一人ひっそりと続けていくと思います。
【お知らせ】
「Dogs in the U.S アメリカの犬たち」のブログもアップしています。
あるプレミアムフードのメーカーの訴訟問題を取り上げています。
「ペットフードメーカーに対する集団訴訟 1 」