《はじめに》
ブログ開設12周年の感謝の気持ち企画実施中
まだ締め切ってないですよ〜!
ご参加をお待ちしています!
*****************************************
「ごはんのお話だって」
さて、遅くなりましたがドッグフードの原材料のお話です。
アミノ酸のこととか、ビタミン類のこととか、1つ1つ書こうかと思ったんですが
どう考えても退屈そうなのでやめました。
そこで、日本で販売されているドッグフードの中から4種類のフードの原材料一覧を持ってきました。
原材料について、簡単に説明をしていきたいと思います。
肉類の定義についてはdog actuallyで何度かアメリカの規定を書いたので
「Dogs in the U.S. アメリカの犬たち」のブログに再掲載しています。
(右側の「ラベル」と書かれたリストの「食・健康」をクリックすると全部出てきます。)
「もういいから!早くごはんが見たい!」
ごはん見えないよ。文字だけだからニヤが見てもつまらないよ。
まず一番最初。これはある国産のドッグフードの原材料一覧。
「国産だから安心!」というのが売りです、が......。
最初からすごい勢いで穀類が並んでますね。
2番目のコーングルテンフィードというのはコーンスターチやコーンシロップを作る際の副産物です。
コーン製品を作るときには乾燥コーン粒を水と二酸化硫黄に浸して戻します。
この水分には栄養分が溶け出していて、スターチなどを作る際に取り除いた外皮と、
浸してあった水分を混ぜたのがコーングルテンフィードです。
小麦ふすまは小麦粒の表皮ですね。食物繊維とミネラル類が豊富です。
タンパク源は「肉類」で一括りになっています。
ビーフパウダーの後ろに「等」の字も見えるので、副産物を乾燥して粉にした副産物ミールもまず間違いなく入っていますね。
ビーフパウダーって、日本語にすると肉粉。多分ビーフミールのことですね。
牛肉の枝肉から人間の食肉部分を切り分けた後、脂を搾って、残りを乾燥させて粉にしたもの。
一般的に肉のミールは骨部分も含まれるのですが、日本では牛骨はBSE問題以降焼却処分されています。
だからビーフミールじゃなくてビーフパウダーという表記なのかと思います。
「等」の部分にどんな肉が使われているか不明なのでアレルギーなどで除去しないといけない食材がある場合注意が必要です。
動物性油脂と書かれているのも、なんの動物由来かわからないのが要注意です。
ビタミン、ミネラル類は良いのですが、着色料の赤102は避けたいものの1つですね。
でも酸化防止剤が天然由来のものだけなのは良い点です。
さて次行きましょう。なかなかスサマジイです。
昔ニヤも食べていたフードです(私が食べさせたんじゃないよ)
一番最初の「穀類」何が入っているのかさえ書いてないってスゴイですね。
多分コーンと小麦の副産物だと思いますが。
次に「肉類」ここにチキン加水分解物を入れてしまうのはちょっと斬新だなと思いました。
チキン加水分解物とはチキンに水分と酵素などを加えて分解したもの。
分解することでタンパク質が旨味成分のアミノ酸に変わるので、食いつきを良くするために使われます。
穀類の多いフードに表面にスプレーして使われることが多いです。
チキン、ビーフ等と書かれていますが、どちらも副産物です。
それにしてもこのフードの原材料とにかく「類」「等」が多いですね。
タンパク加水分解物のタンパクは何のタンパク?
植物性タンパクというのも漠然としていますが、多分大豆ミールのことだと思います。
ビートパルプはてん菜糖を搾った後のてん菜(ビート)の搾りかすです。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれます。
キシロースというのは、稲やトウモロコシの茎を加水分解して採った糖分です。
砂糖よりも甘みが少なく吸収しにくいので、低カロリーの食品添加物として使われます。
野菜類のところで書かれているトマト、ほうれん草、ニンジンもジュースなどの搾りかすです。
その後に続くビタミンとミネラル類はまあ良いとして
その次、アミノ酸類と書かれているグリシン、システイン、メチオニンは
犬が必ず食事から摂取しなくてはならない必須アミノ酸です。
必須アミノ酸は10種類あるのですが、肉や魚には10種全部が含まれています。
このフードは穀類の割合が高く、タンパク質も植物由来がメインなので
犬に必要なアミノ酸が充分ではないため、不足分を添加しているんですね。
その後に続く、人工着色料と合成保存料のフルコースは圧巻ですね。
これらが含まれるフードは全力で避けることをお勧めします。
フードのメーカーだけでなく、「類」「等」で原材料を適当にまとめて書いてOKな点とか
あたかも野菜がそのまま使われているような書き方だけど本当は搾りかすとか
そういうことを許している日本のペットフード安全法の抜け穴も知っておかれると良いと思います。
この後にさらに2つのフードを用意していたんですがかなり長くなったので2回に分けますね。
ここまでのところで、原材料について何かご質問がありましたらコメント欄からどうぞ。
ドッグフード原材料表を読むのは趣味なので、わかる範囲でお答えします。
「ちょっと待ってね〜!」
後の2つは、もう少し品質の良いフードです。
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さて、遅くなりましたがドッグフードの原材料のお話です。
アミノ酸のこととか、ビタミン類のこととか、1つ1つ書こうかと思ったんですが
どう考えても退屈そうなのでやめました。
そこで、日本で販売されているドッグフードの中から4種類のフードの原材料一覧を持ってきました。
原材料について、簡単に説明をしていきたいと思います。
肉類の定義についてはdog actuallyで何度かアメリカの規定を書いたので
「Dogs in the U.S. アメリカの犬たち」のブログに再掲載しています。
(右側の「ラベル」と書かれたリストの「食・健康」をクリックすると全部出てきます。)
「もういいから!早くごはんが見たい!」
ごはん見えないよ。文字だけだからニヤが見てもつまらないよ。
まず一番最初。これはある国産のドッグフードの原材料一覧。
「国産だから安心!」というのが売りです、が......。
最初からすごい勢いで穀類が並んでますね。
2番目のコーングルテンフィードというのはコーンスターチやコーンシロップを作る際の副産物です。
コーン製品を作るときには乾燥コーン粒を水と二酸化硫黄に浸して戻します。
この水分には栄養分が溶け出していて、スターチなどを作る際に取り除いた外皮と、
浸してあった水分を混ぜたのがコーングルテンフィードです。
小麦ふすまは小麦粒の表皮ですね。食物繊維とミネラル類が豊富です。
タンパク源は「肉類」で一括りになっています。
ビーフパウダーの後ろに「等」の字も見えるので、副産物を乾燥して粉にした副産物ミールもまず間違いなく入っていますね。
ビーフパウダーって、日本語にすると肉粉。多分ビーフミールのことですね。
牛肉の枝肉から人間の食肉部分を切り分けた後、脂を搾って、残りを乾燥させて粉にしたもの。
一般的に肉のミールは骨部分も含まれるのですが、日本では牛骨はBSE問題以降焼却処分されています。
だからビーフミールじゃなくてビーフパウダーという表記なのかと思います。
「等」の部分にどんな肉が使われているか不明なのでアレルギーなどで除去しないといけない食材がある場合注意が必要です。
動物性油脂と書かれているのも、なんの動物由来かわからないのが要注意です。
ビタミン、ミネラル類は良いのですが、着色料の赤102は避けたいものの1つですね。
でも酸化防止剤が天然由来のものだけなのは良い点です。
さて次行きましょう。なかなかスサマジイです。
昔ニヤも食べていたフードです(私が食べさせたんじゃないよ)
一番最初の「穀類」何が入っているのかさえ書いてないってスゴイですね。
多分コーンと小麦の副産物だと思いますが。
次に「肉類」ここにチキン加水分解物を入れてしまうのはちょっと斬新だなと思いました。
チキン加水分解物とはチキンに水分と酵素などを加えて分解したもの。
分解することでタンパク質が旨味成分のアミノ酸に変わるので、食いつきを良くするために使われます。
穀類の多いフードに表面にスプレーして使われることが多いです。
チキン、ビーフ等と書かれていますが、どちらも副産物です。
それにしてもこのフードの原材料とにかく「類」「等」が多いですね。
タンパク加水分解物のタンパクは何のタンパク?
植物性タンパクというのも漠然としていますが、多分大豆ミールのことだと思います。
ビートパルプはてん菜糖を搾った後のてん菜(ビート)の搾りかすです。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれます。
キシロースというのは、稲やトウモロコシの茎を加水分解して採った糖分です。
砂糖よりも甘みが少なく吸収しにくいので、低カロリーの食品添加物として使われます。
野菜類のところで書かれているトマト、ほうれん草、ニンジンもジュースなどの搾りかすです。
その後に続くビタミンとミネラル類はまあ良いとして
その次、アミノ酸類と書かれているグリシン、システイン、メチオニンは
犬が必ず食事から摂取しなくてはならない必須アミノ酸です。
必須アミノ酸は10種類あるのですが、肉や魚には10種全部が含まれています。
このフードは穀類の割合が高く、タンパク質も植物由来がメインなので
犬に必要なアミノ酸が充分ではないため、不足分を添加しているんですね。
その後に続く、人工着色料と合成保存料のフルコースは圧巻ですね。
これらが含まれるフードは全力で避けることをお勧めします。
フードのメーカーだけでなく、「類」「等」で原材料を適当にまとめて書いてOKな点とか
あたかも野菜がそのまま使われているような書き方だけど本当は搾りかすとか
そういうことを許している日本のペットフード安全法の抜け穴も知っておかれると良いと思います。
この後にさらに2つのフードを用意していたんですがかなり長くなったので2回に分けますね。
ここまでのところで、原材料について何かご質問がありましたらコメント欄からどうぞ。
ドッグフード原材料表を読むのは趣味なので、わかる範囲でお答えします。
「ちょっと待ってね〜!」
後の2つは、もう少し品質の良いフードです。