アメリカでも犬の雑誌はとてもたくさん出版されていて、私もいくつか定期的に読んでいますが
最近は紙の雑誌を買うことはほとんどなくて、Kindle版やウェブ版を利用しています。
読みやすいのは紙の媒体だけど、どんどん増えて置き場所がなくなるし古い情報を探すのも不便だしねえ。
「文字で犬のこと読むより、あたしのことを見なさいよ」
それは真理だし、ニヤ様が正しいよね。でも色々あるんだよ、人間は。
中でも愛読しているマガジンの一つが
Whole Dog Journalです。
Whole Dogという名の通り、犬に関することすべてについて幅広くカバーしていて
フードについても公平で信頼できる情報が得られるので重宝しています。
そのWhole Dog Journalで少し前に目にした、この媒体のフードについての考えが
とてもスッキリと納得できたので、書いておこうと思いました。
「スッキリの前にグジャグジャ考えてたことがあるんでしょ」
そうなんだよ。なんでスッキリしたかというとグジャグジャ考えてたからなんだよ。
穀類や糖質の多い野菜は犬に与えてはいけないという説を唱える人々は多くいます。
その説自体には科学的な根拠もあって、理由を聞くとなるほどと思う面もあります。
完全に実施するかどうかは別にしても、知識として知っておくに越したことはないと思います。
それを突き詰めると、肉類でも穀類や糖質の多い野菜を食べて育てられたものは避けるべしとも言われています。
「無農薬の牧草だけで育てられた動物や鳥の肉」ですね。
また、この説では手作りや生食ができない場合には、ジウィピークかK9ナチュラルのフードなら安心とも言われています。
う〜ん、そりゃそうかもしれないんだけどね......。
ジウィピークのフード、例えばアマゾンでなら1kg5996円
K9ナチュラルはフリーズドライなので500g(戻すと2kg分)で5996円
体重2〜3kgの小型犬1匹なら1ヶ月のフード代はこれらのフードでも1万円以内に収まるんですが
ニコニヤ2匹で計算したら、1ヶ月のフード代が4〜5万円くらいになりました
体重30kgの大型犬1匹だとしたら大きい容量のものを買っても1ヶ月6万円くらい。
よく「高い!」と言われるAcanaのフードでもこの3分の1くらいです。
「思わず天を仰ぎたくなる...んだって」
これねえ、うちは無理です。フード『だけ』でこれだけかかるんですよ。
もちろんこれだけの費用をかけられるお宅は良いと思います。
でも「このクラスでないと」っていう言われ方をすると、なんか違う...と思ってしまう。
手作りの場合も肉も野菜も全部オーガニックにして、となると、うちはやっぱり無理です。
うちは手作りがメインなので、食材は人間の買い物と一緒で正確にニコニヤにどれくらい食費がかかっているか
きちんと計算したことがないんですが、食材だけで1ヶ月に400ドルも500ドルもかけていないのは確か。
犬でも猫でも生き物を飼うことに対して覚悟が必要だとはいつも書いているけれど
金銭的にここまでハードルを上げてしまうと、犬や猫を迎えられる人がすごく限られてしまいますよね。
それこそ保護犬や保護猫なんてもっと貰い手がなくなってしまう。
で、話は戻ってWhole Dog Journalです。
たまたま読んだ記事についた読者のコメントに
「どうしてここではジウィピークのフードが推薦されていないんですか?
最高の品質でとても良いフードなのに」という質問があったんですね。
それに応えるように、数日後のブログでフードを選ぶ基準が書かれていました。
「私たちは、フードに使われている原材料の名称の意味や、何が使われているのか内容を説明し
避けた方が良い原材料を示しています。
その情報を基に、あなたの予算が許す1番良いフードを選んでください。
つまりそれは人それぞれに違うものになります。
人間の生活もあるのですから、犬のフード代が負担になり過ぎてはいけません。
私たちが一概に最高級クラスのフードをお勧めとしないのはそういうわけです。
あ、ただしスーパーチープなフードだけは避けてくださいね。」
......と、要約するとこういう内容でした。
「あなたの予算が許す一番良いフード」
これが私がスッキリと納得できた言葉だったというわけ。
私はジウィピークやK9ナチュラルズが悪いと言ってるのではないんですよ。
これらのフードを負担なく続けられるならそれに越したことはありません。
私がよく引き合いに出している獣医師の宿南先生もとても高価な国産フードを販売していますが
「なにぶん高額なので小袋を買って週に1〜2回だけという使い方でも良いです。」と書かれていました。
フードの選び方というと、原材料や添加物のことが中心になって予算のことは語られることが少ないですよね。
「予算が許す一番良いフード、ね」
例えば中堅クラスのニュートロなどなら、気になる部分はサプリメントやハーブで補えるんですよね。
その内容は近いうちにまた詳しく書きます。
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