神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.369 金毘羅尾根縦走 2

2024-12-20 00:04:48 | 
(1)今日は昨日続きです。念のために地図をもう一度載せておきます。辿るのはこのうちの日ノ出山からつるつる温泉までで、コースは、旧道〔赤い線〕ではなく、白い線の新道〔作業用の林道〕です。
     

(2)日ノ出山でトリさんが送ってくれたことを昨日書きました。
 このころ一時的に少し陽が翳りました。そのため写真がすっきりしませんが、トリさんが啼いていた方を見ると、大塚山(920m)の尾根が見え、遠くには、川苔〔かわのり〕山(1363m)でしょうか、山塊が雄大に広がっていました。
     

(3)日ノ出山の頂上に着いたのがやや遅く12:50頃でしたから、急ぎ昼食を済ませて周囲の景色を確かめる間に時刻はすぐに13時を過ぎました。おまけに天気予報の予報通りにいくらか雲が出て風も少しありました。その間に、ムサイ連中がだんだんと降りて行き、あたりにはもう誰もいなくなり寂しくなりました。その時トリさんが来ました。

(4)じつは私は麻生山の手前でひとり「昔の青年」を追い越しました。すれ違った人は15人ほどいましたが、追い越していった人はいませんでした。唯一追い越したこの人はストック2本を使って一歩一歩上がってました。そうやって頑張って淋しい頂上に着くのは気の毒と思って、せめて一言「ごくろうさん」と労ってから降りようと待ってました。でも、なかなか現われませんでした。下の方を見てもだれも見えませんでした。それで、頂上までは来ないことにして、麻生山から降りたかもしれないなどと決め込んで下り始めました。

(5)10分ほど下りました。そこは、12月3日に80歳くらいの男性が木の階段で転倒して救助を求めたところです。上るときに辺りを見ましたが、もう一度見まわしながら降りていくと、そこに「昔の青年」が上がってくるのが見えました。
 私は一瞬驚きました。「これからだと、頂上に着くのは14:00になる」などと思ったからです。でも、「食事をしても、2時間あれば、つるつる温泉でもケーブルの駅でも、16時ころには着ける」と読めましたから、安堵して下に向かって「ごくろうさん」と声をかけ、事故があったことなどを一言二言話して別れました。
 そこから100m下ったところが下の写真のところです。
 ザックを乗せてある切株が、ケガをした老人を座らせて救助を待ったところです。
     

(6)よく見るとわかりますが、この道は下からの新道〔林道〕としてつくられたものです。
 地図にあるように、日ノ出山の頂上直下には日ノ出町のシルバーセンターが管理している東雲〔しののめ〕山荘があります。その管理をする人たちがこの道を車で上がるようです。
 旧道は、転倒事故のあったところから、この写真の右の方へ廻って、右下のところへの辿って降りて来て正面方向へ行き、暗くなったところから左下へ行きます。そこに次の標識が建てられています。つまり、ここで旧道と新道が交差しているわけです。
     
    左:つるつる温泉〔旧道〕、右:新道〔林道〕、後ろ:きり株(日ノ出山)

(7)旧道はすでに2回下りましたから、今回は新道を取りました。
 上の標識から150mほど下ると平井川の水源です。
    
      平井川源流の碑:このすぐ右の沢から流れ出ています。

(8)新道はこの碑の前まですでに舗装されていて大型車も入れます。しかし、この上は道がカタカナの「ワ」の字にように屈折していて、小型車でないと切り返しができません。
 12月3日の転倒事故の時に、転倒者の夫人が救助要請の電話をしたところ、10分かそこらで五日市警察と消防の救助隊〔各1名〕が到着したので、居合わせた一同は驚き・感動したものですが、その理由の一つがこの林道にあったことが今回わかりました。
 ちなみに、もう一つの理由は、その日つるつる温泉の近くで合同演習のようなことがあったようで、たまたまそこに要請が入ったということのようでした。これは、このあとつるつる温泉の人から聞いたことです。不幸中の幸いでした。

(9)長くなりましたから、このあとの林道のことは端折って、写真だけにします。
 1.こぶ
      

 2.木曽の旧御料林で見た木を彷彿とさせる美しさです。
    

 3.フジツルでしょうか。巻きつかれた木
    

 4.低い山ですが、基盤の大岩が顔を出しています。
    

 5.そうしてつるつる温泉に着きました。
 タイムリミットです。今日はここまで。

     きのうの月   
    

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