宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

奈良西大寺展  三井記念美術館

2017-05-14 19:52:43 | 日記



平城京の東大寺に相対する位置に建立されたのが西大寺です。奈良時代の建立・・とても古いお寺です。

茶道をしている私にとっては西大寺というと直径30㎝もの大きな茶碗で巨大茶筅で点てる大福茶(大盛茶会)が思い浮かびます。
奈良絵の大茶碗・大茶筅も展示されていました。大きいです。2人がかりでお茶碗を持って抹茶を飲む様子もビデオで見ました。当時薬として庶民には飲めなかった抹茶を大きな茶碗で点ててふるまったのが始まりとのことです。

西大寺は平安時代には疲弊しますが、鎌倉時代に叡尊(えいそん)という高僧(のちの興正菩薩)が、密教(真言律宗)と社会事業を広く庶民に広め大きく発展したようです。

西大寺一門の古刹からの仏像が沢山展示されていました。

愛染明王像は赤い体で6本の手、3つの眼を持つ恐ろしいお顔の明王さま。

興正菩薩坐像は昨年国宝になりました。眉毛が豊かで優しいお顔。

後、重文級のお釈迦様像・地蔵像・普賢菩薩像・文殊菩薩像・・・など幾体もの仏像が並んでいます。
舎利信仰もあったようで、舎利を入れた容器、形も材質も様々なものが沢山出品されています。

拝む対象である仏像を現代では美術館で美術品として鑑賞でする・・ちょっと申し訳ないような気持ちがしますが、皆本当に素晴らしい芸術品!心の中で手を合わせる気持ちで拝観してきました。
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