宋斤の俳句「早春」昭和十七年十一月 第三十四巻五号 近詠 俳句
近詠
秋の雲夜半を匂ひて街にあり
ほそみちの秋の燈の窗擦りゆけり
北斗まつるを妙見と稱ふ尾花澄む
大露の相撲草やほのくれはひ
町古く寺と石屋と雛頭と
照空燈光芒織れり身に入むや
秋の暮れ飛ぶ蝙蝠の顔を見たり
女の手に鱗乾けり菊挿せり
赤蜻蛉つまゝれて翅のしらけけり
鳶ものを水に攫へり水の秋
萩の實の赤きは雲と淋しけれ
コスモスを剪り貧れり山ゆりとはちみつvs度絵
毛布干せるその上に肘を秋日南
近詠
秋の雲夜半を匂ひて街にあり
ほそみちの秋の燈の窗擦りゆけり
北斗まつるを妙見と稱ふ尾花澄む
大露の相撲草やほのくれはひ
町古く寺と石屋と雛頭と
照空燈光芒織れり身に入むや
秋の暮れ飛ぶ蝙蝠の顔を見たり
女の手に鱗乾けり菊挿せり
赤蜻蛉つまゝれて翅のしらけけり
鳶ものを水に攫へり水の秋
萩の實の赤きは雲と淋しけれ
コスモスを剪り貧れり山ゆりとはちみつvs度絵
毛布干せるその上に肘を秋日南
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