宋斤の俳句 「早春」昭和三年一月 第五巻一号 年頭嘉儀
元朝や天の彩り地のしらべ
元旦やさめわたりたる門の草
明けてくる元日濱のまさごかな
佳き墨を矢立に沁まし年の春
初日いま青海のはての見えぬより
初日さすや千尋の底の魚屑に
初凪や細江にかゝる家の橋
御振りの山邊かすみと霽れにけり
おもひなく火桶にたる三日かな
初賣りの五六駄いさむ雪の坂
縫初や木綿ながらに匹を裁つ
ながめ居て楪葉にたつ紅の色
初山やふかき徑のあるを往く
井華水梅山茶花のかたわらに
才蔵は太夫の袖の小男よ
潮の水汲むや辰巳の橋の下
元朝や天の彩り地のしらべ
元旦やさめわたりたる門の草
明けてくる元日濱のまさごかな
佳き墨を矢立に沁まし年の春
初日いま青海のはての見えぬより
初日さすや千尋の底の魚屑に
初凪や細江にかゝる家の橋
御振りの山邊かすみと霽れにけり
おもひなく火桶にたる三日かな
初賣りの五六駄いさむ雪の坂
縫初や木綿ながらに匹を裁つ
ながめ居て楪葉にたつ紅の色
初山やふかき徑のあるを往く
井華水梅山茶花のかたわらに
才蔵は太夫の袖の小男よ
潮の水汲むや辰巳の橋の下
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