アジサイの小道を進むと、杉の斜面がアジサイに覆われていました。
谷間なので、園内他所より開花が遅れていますが、それにしても見事な光景でした。
帰り道はノンビリと、アジサイを観察し、眺めながら戻りました。
下の写真で、左がアジサイ、右がガクアジサイです。
右のガクアジサイは、4枚の大きな花びらが目立ちますが、これは「萼(がく)」が作る装飾花です。装飾花の後ろに見える、小さなプチプチが、雄しべと雌しべを備えた本物の花です。
ガクアジサイも秋になれば、花の場所に実が生るので、実際にご覧になると「なぁ~るほど」と思うはずです。
そして左下のアジサイは、本物の花が全て装飾花に変化しているので、実は生りません。
アジサイを堪能し、「チャチャワールドいしこし(入園無料)」に別れを告げ、次に「みちのくアジサイ園」を訪ねました。
宮城県と岩手県の県境を越え、丘陵地帯の道をナビのガイドのままに走ると、細い路の脇にアジサイ並木が現れました。
駐車場に着くと、数多くの車がスペースを埋めていました。
入園口の看板に、「みちのくアジサイ園」は岩手県一関市の杉山の中に設けられた日本有数のアジサイ園で、約400種40万株のアジサイが東京ドーム4個分の広さに花を咲かせます」と記されます。
当初は、ここでアジサイの品種別の特徴を観察するつもりでした。
しかし、入口から覗き見たアジサイは予想を遥かに超えるボリュームで、園内を周遊するカートを利用しても40分程かかるそうです。
丁寧に園内を巡れば、ここで一日が終わりそうです。
しかし私は、今夜26時の青森発-函館行きフェリーを予約し、明日からの4日間、北海道の高速道路乗り放題の「道トクふりーぱす」を予約しているので、ここで長居する訳にはいきません。
「次の機会は、此処を主目的に訪ね来よう」と自分を説得し、早々に、次の目的地の平泉毛越寺へ車を走らせました。
15分程で平泉に到着し、毛越寺の門を潜りました。
平泉を訪ねる来るのは2015年の夏以来です。
あの時は8月上旬でしたが、旅のブログに「今度はアヤメ、ハナショウブの季節に訪ね来たい」と記しました。
そして今日、やっとその思いが叶います。
そうなんです、何時の時でも、思いと願いと努力は続けた者だけが勝つと、私は信じています。
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