車から降りて、トドワラの写真を撮って車に戻るその時、道路脇のテトラポットで羽を休める大きな鳥に気づきました。
オジロワシです!!
まさか、これほどの近さでオジロワシが見られるとは思いもしませんでした。
私のカメラはキャノンIXYという安価なバカチョンカメラですが、高級カメラに負けない写真が撮れました。
「弘法は筆を選ばず」って、自慢したくなりますが、ん~ 腕じゃないか・・・
思わぬ幸運に恵まれ、頬が緩みました。
しかしオジロワシは直ぐに飛び去り、
私は「なぜ巡り合うのかを♪、私たちは誰も知ぃ~らない♪」などと口ずさみながら、車を先に進めました。
それにしてもです、昨日はラッコとエゾシカ、そして今日はオジロワシと、野生動物が次々と至近距離に姿を現します。
やっぱり北海道は凄い!
私の家内はどさん子(北海道生まれ)ですが、北海道らしいニュースに接するたびに「北海道は日本じゃないよね」と口にします。
毎年恒例の、都道府県別魅力度調査で北海道が常にダントツ1位なのは当然かもしれません。
実は私も本当は、北海道の大自然の中で牛を飼いながら、宮沢賢治のような「雨にも負けず」の生活を志したのですが、どこで間違っちゃったんでしょうか?
暫く進むと、またトドワラが見えたのでパチリ。
しかしこれは、ミズナラが枯れ残ったナラワラだと、後で分かりました。
ナラワラの景色が見えた辺りから、荒野にエゾカンゾウの花が広がりました。
昨日の霧多布湿原と、緯度にそれほど差がないので、エゾカンゾウは環境変化に敏感なのかもしれません。
そう言えば、霧多布岬のエゾカンゾウは満開でしたから、海風が影響するのかな~?
野付半島には、エゾカンゾウ以外にエゾキスゲや
ハマナスが花を咲かせていましたが、
しかしやっぱり、エゾカンゾウ群落が一番目を引きます。
ところで、ここまで書いてきてふと、昨日エゾシカが居た辺りでエゾカンゾウを見なかったことを思い出しました。
もしかすると、シカに食べられた可能性があるかもと閃きました。
そこで、「エゾシカ エゾカンゾウ」で検索すると、稚内付近のサロベツ湿原や暑寒別岳の雨竜湿原で、エゾカンゾウがシカの食害を受けているとの記事がヒットしました。
やっぱりね~ そうなんですか。
霧多布湿原と霧多布岬は数キロしか離れていません。
エゾカンゾウの開花期に差が出るのは、どう考えても不自然です。
霧多布湿原のエゾカンゾウは、エゾシカの食害を受けているかもしれません。
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