ワッカの森に「資源倍増の森」と記されたディスプレーが掲げられていました。
昭和31年にトドマツ、アカエゾマツの苗を船で運び、この地に森を作ったと記されます。
サロマ湖はホタテや牡蠣の養殖が盛んで、砂がサロマ湖に飛散するとホタテに悪影響を及ぼします。
また緑は漁業資源に養分を供給するので、佐呂間漁協や常呂漁協はサロマ湖周辺の山林を購入し、積極的な植林作業を進めてきたことを、私はこのブログを書きながら知りました。
私はワッカの森でトドマツとアカエゾマツの観察を行いました。
針葉樹は北海道に広く育ちますが、簡単に観察できる場所は以外に少ないのです。
両者の明らかな違いは幹です。
トドマツの幹は白っぽく滑らかですが、アカエゾマツの樹皮は赤褐色で薄片となって波状に浮きあがり、はげ落ちます。
私は樹木に興味を持ちますが、それ以外の方は退屈かと思いますので、詳しい説明は省きます。
ワッカの森を更に進むと、昭和57年(1982年)~に植林されたナラガシワが枝を広げていました。
林の右手奥にワッカの泉が見えていました。
帰りは先を急がず、遊歩道に咲く花を楽しみながら自転車を進めました。
第二湖口をまたぐ橋の上から、右手にサロマ湖、左手にオホーツク海が見渡せました。
視界の良い日は、オホーツク海の先に知床連山が見えるそうです。
遊歩道に数か所、海岸に出る通路が設けられていました。
砂地の海岸に、遊歩道と異なる種類の植物が花を咲かせていました。
花の写真を撮りながら、のんびり、ゆっくりとネイチャーセンターに戻りました。
花の名が幾つか分からなかったので、駐輪場の係の方に、誰か植物に詳しい人は居ませんか?と尋ねました。
すると係の方がセンターの女性に声をかけてくれて、導かれるままに中に入ると、壁に現在開花中の花の名が掲げられていました。
私は、名前が分からない花のカメラ画像を示し、一つずつ名前を確認してゆきました。
とても親切に対応して頂き、センターの方が分からない植物は、スマホで誰かに画像を送り、解答を得てくれたのです。
その時対応してくれた方が手にしていたのが、以下の「龍宮花道」というワッカ原生花園の花を紹介するハンドブックで、109種の花が色別に紹介されています。
一冊千円という手頃な価格で、写真もとても綺麗です。
勿論私も一冊買い求めてきました。
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