Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Brown suit

2019-12-01 | 生地


このイラストのスーツは転載されたものの中にもっとベージュっぽく写っているものもありますが、オリジナルのEsquireではこのような茶色に描かれています。

1935年のキャプション。

『あなたのビジネスが何であれ、すべての人が売り込めるものがありますーそれはあなた自身です。
自分を売り込むにはまずこの絵のような説得力のあるスーツを着てみてはいかがでしょうか?
スマートな服装ですが、嫌味のない程度に抑えたピーク襟の三つボタンのシングルスーツです。
襟は一番上のボタンまで返され、真ん中のボタンでとめるようになっています。
ポケットはフラップなしです。シャツは濃いめの黄褐色で幅広の襟がついています。
ネクタイは黒地に白の水玉、靴は黒のブルーチャー型の一種です。
ついでですが黒と茶のコンビネーションは最近とてもスマートな組み合わせとして好まれています。』



今日のビジネスシーンで見ることの稀な茶のスーツを、キャプションにあるような「説得力」というかどうか分かりませんが、21世紀に入ってあまりに画一的になり過ぎていましたから、自由度の高い立場の方々で好きな方には、トライしていただけたら徐々に景色が変わることでしょう。
この生地はイラストに寄せていますが、茶でも少しグレーのトーンが入った方が違和感なくお召しになれるかもしれません。

また、L.フェロウズが描いた多くのコーディネートは今日でも十分通用する要素を持っていると思いますが、このコーディネートはちょっと普遍性に乏しいと感じます。
描かれた黄褐色のシャツやベージュのシャツは、肌の白い人でも顔色や他のアイテムを必ずしも引き立るとはかぎりません。
茶に黒靴というのも、生地のトーンにグレーの要素がないと難しいと思います。
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