いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

熊田千佳慕氏のファーブル昆虫記

2009年03月20日 08時27分33秒 | 兎に角書きたいの!
 熊田千佳慕氏作「ファーブル昆虫記の虫たち」が第1巻~5巻発刊されておりこれを購入した。各巻の帯にある表題の内容を見てみるといずれも「小学館 絵画賞 受賞作シリーズ」となっている。

 第1巻…虫を描くことは私の宿命…

 第2巻…虫の目の高さが虫の世界~命の大切さを知る第一歩だと思う~

 第3巻…私は心の目で自然を描きたい

 第4巻…私は虫 虫は私~100枚目の『昆虫記』まで描き続けます。

 第5巻…私も虫や花たちと同じ「いのち」を生きているのです。

 このことからも千佳慕氏の作画姿勢がうかがえる。またビデオで「熊田千佳慕の世界ー花と虫の命をみつめて」(30分)ではスケッチ風景や制作風景を交えて熊田氏の人生観が語られている。

 その中で驚いたことが一つある。熊田氏は作画のときに使用しない色が二種類あるということを言われている。一つは『白』で本当の白は雪である。しかし雪をよく眺めると色々な色を見せる。それは光線の具合により光によって色が出ている。光は神であり恐れ多いから絵の具から白を除き白は使用していないと言うことである。

 そして二つ目の色は『黒』とのことで黒は全てを飲み込んでしまうことから熊田氏の絵具から除いたとのことである。したがって、細密画の熊田氏はこの白と黒は使用しないで絵を描いているのである。

 現在97歳で作画作業を進められている。8月には銀座において個展が開催される。縁あって熊田氏とお知り合いになり上記の「ファーブル昆虫記の虫たち」1巻~5巻に先生のサインをいただいた。

 また先生は野球が好きである。プロ野球では阪神の大フアンである。娘婿も阪神の熱狂的フアンでこのことを伝えると「それはうれしぃー!」と言いながら握手を求めてきた。この若さに驚いた。非常に穏やかな方で話しが好きである。

 先生は何時も「好奇心とトキメキ」を持たれそれが生きる原動力だと言われている。肝に銘じてこの言葉を活かしながら生きてゆきたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする