私は毎日再生したつもりでいる。そして毎日毎日が私にとって再出発でなくてはならない。(パブロ・カザルス スペインのチェリスト1876~1973)
「解説」 パブロ・カザルスは、20世紀を代表するチェリストで、「チェロの神様」と呼ばれた人物です。演奏家としての技量はもちろん、内戦が続くスペインで、激動の時代を独裁者に屈することなく生き抜き、音楽を通して生涯、自由と平和を訴えつづけたことでも知られています。
11歳でチェロに出会った少年は、固定概念にとらわれない、革新的なチェロ奏法を編み出しました。そしてその奏法は、今や全てのチエリストの基本になっているといわれています。「毎日再生」とは、「いつも過去の自分より優れた私になろう」ということ。「そんな生き方をしているから私はいつも若々しい」、カザルスはそんな風にも言っています。今日は昨日の続きではなく新しい日。毎日が成長。心に留めておきたい言葉です。