昨日の看護医療学科授業「感情体験の脳科学」では、他者とのコミュニケーションの大きさや複雑さが、感情を安定させるためには重要なファクターであることを、いくつかの学術論文のデータから示し、子供の引きこもり、高齢者医療におけるコミュニケーションの狭小化が、後の脳機能に影響を及ぼす可能性を学生たちと話し合いました。次回は、さらに心地よいコミュニケーションの手続きが、脳機能に変化を与え、感情を安定させる内容へと進み、医療者としての心地よいコミュニケーションの心得について話し合いたいと思います。
その後、広島の企業から産学共同研究ならびに機器開発に関して、お客様が来られ、我々の研究の紹介から、その接点を考えました。よき方向へ進めるようになればよいと思います。
急ぎ足で授業に向かい、理学療法学科の「神経理学療法学B」へと。ここではゼミの紹介をまず行い、その後、USNの神経ネットワーク問題、そして空間的注意のメカニズムとして、意識、情動、注意、認知の関係について具体例を挙げながら説明し、その説明の中から、脳幹、辺縁系、頭頂葉、前頭葉の機能的連結を考え、来週からの評価・治療のデザインの素地をつくりました。
理学療法学科の授業を終え、今度は教育学部の「発達脳科学」の授業へ移動。ここでは前回の残りであった「言語と表情の一致・矛盾」による信頼性への影響を話し、その後、意欲と学習に関して、その関係性を脳科学から説明し、ドーパミン神経細胞の興奮をもたらす手続きについて話しました。また学習心理学のデータから、報酬をどのように与えるか、そして努力的思考と固定的思考の学習における違いを話し、努力的思考を生み出すための手続きについていくつか話した後、人間としての社会的報酬とは何か?を話しました。最後にはよき教師像について語りました。
このように3科目、別々の学科なんですが、脳はすべてでつながっています。それを見る事ができる療法士ってすてきですよね。
18時前に授業を終え、その後、大学院の会議に急ぎ入り、歯医者の予約へ。。歯医者後、仕事を再開しようと思いましたが、体動かずで、本日に持ち越し。明日やれることは明日やる。これがボクの考えでもあります。
その明日が今日です。週末の講演資料は今日お昼に送ります!明日は福岡の病院に実習訪問です。その後東京へ。5時間講演です。