森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:恐れ入る暇はないですき

2010年10月04日 12時44分00秒 | 日記
愛媛の全国学術研修大会の2日目,
吉尾先生の講演の司会を行い,
脳卒中の治療のための臨床推論の構築・教育を可及的に行っていかないといけないと思いつつ,
教育の難しさを痛感しながら,聴かせていただきました.
志・哲学を持つことの重要性とともに,
解剖,生理,心理,物理,そうした基本を活かす治療でなければならないと思い,
その一つの展開にグローバリゼーションの代表格である脳の科学の徹底化が求められるのではないかと思いました.
もちろん,サイエンスだけでなく,芸術,そして何よりも人間に対する絶え間ない興味,
そして精神の発達を意識し続ける人間教育がリハビリテーションの世界でも必要であると帰り道で感じました.

皆さんに挨拶し,会場の本屋にも立ち寄り,
自分の本の売れ行きを確認し,
ベスト10のなかに3冊も入っており,
すべてが旬を過ぎた古い出版年ながら,脳・神経科学入門が4位,身体運動学が9位,認知神経科学入門が10位でした.
逆に身が引き締まるおもいで,私の行動に責任をとることが必要だとも思いました.
けれど,自分らしさを奪うほど理性でコントロールするのはよくないので,
感情にひかれるまま,自由度をもっていきたいと思います.
適当に.
適当とは適応的現象の産物なのです.
これら3冊は私にとっては過去だし,あまり興味をひかれないのも事実です.
これは学校で習った(昔の資料)ことも同様です.

重要なのは,現在進行形の私の脳のなかです.
まあ,一番興味があるのは自分自身の脳(こころ)の変化かな.


全国学術研修大会は1700名ほどの理学療法士が来ていたようですが,
365日体制の余はか,もしくはプログラムの問題かは言及しませんが,
人の入りが気になるところです.
どこも講習会や研修会の人の入りが少なくなっているように思えます.
時代を考え,いろんなことを新しく展開していく時期に来ているようです.

愛媛を後にして,福井まで.
福井では言語聴覚士の学会での講演.
失認・失行を話しつつ,
行為と言語の関係性について神経科学から解説しました.
少し脱線してしまいましたが,7割ぐらいは伝わったかなと思っています.

愛媛~福井の移動は結構きつく,
今現在,からだに鉛がついているような感じがしつつ,もっとも不快なものを与えるのはのどの感じです.
これも「音楽」を失うのではないかという「恐怖」「予期」が働くことで,より感情を助長しているのではないかと思う次第です.


今から,もう1本授業をして高知に向かいます.


誰かに恐れいっちゅう,暇はないですき.
昨日の龍馬伝から.

後藤との握手のときの龍馬の涙に,新たな世界の広がりをみつつ,
エピローグに向け,切なく思いました.
特に愛媛に行けば「坂の上の雲」第2部12月からとの広告を見ると,
11月の最終週の日曜日,暗殺か・・・と思うと,とてもつらく,この時代に生きた20代,30代の思いを思うと,自分たちはいかに平和ボケしているかと思うのと同時に,先人達の決死の覚悟の上できあがっている近代国家を思えば,今の20代にも行動を起こしてもらいたいと切に思うと同時に,40代をむかえるこの身体をそれらにささげたいと思う,この頃です.
そのために生きる,  生まれてきたことは理由があるので.


とはいいつつ適当に.


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