テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:トランプ大統領関税発動!?も、、、映画「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」鑑賞所感

2025年02月04日 | 世の中

トランプが大統領に就任して2週間ちょっと、

宣言通り、次々と「米国第一主義:トランプ2.0」を発動しています、

1月20日の就任演説でぶち上げた、

メキシコとカナダへの関税25%を課し、

中国へは10%の追加関税を課す件、

2月1日にこの大統領令に署名、4日から発動する!というニュースが世界を駆け巡ると、

3日の世界の株式市場は一様に大幅下落

メキシコもカナダも中国も報復措置を宣言、

こりゃ本格的な関税戦争に発展するのかと思いきや、

本日2月4日早朝(日本時間)には一転、

米国とメキシコ・カナダ間での関税発動は1か月先送りされる!?とのニュースが、

メキシコが国境に兵1万人を常駐させ、不法移民や密輸対策をする、

という条件を引き出しての先送りのようです、

これがトランプ流、

勝利を得るためには手段を選ばない、『トランプの3つのルール』の1つ目
(詳細後述)

カナダからどういう条件を引き出したのか?まだ分かりませんが、

おそらくメキシコ同様、米国にとって利益になる条件を引きだしたのでしょう、

なるほど、トランプ大統領、足し算も引き算もやはり出来るようです^^)

これで、今日の株式市場はまた回復しそうですね、ド~~ンと上がったりして、

さすがトランプ!!となるかな、

しかし、その手法に不快感を持つ人もいる、、、いない??

ワタシは不快感を覚えますが、、、

その感情だけでトランプ大統領を評価してはいけないか、

さて、そのドナルド・トランプの若き日を描いた、

映画「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」を観て来ました、

いやはや、物凄い映画でした、

映画ですから、基本はフィクションな訳ですが、

描かれているドナルドがえげつなすぎます、

よくもまあ、ここまで辛辣な物語を作ったものだと感服しました

ある意味、これが“自由のアメリカ”です、

現職大統領の人間的欠陥や、不正行為、犯罪行為、個人的性癖、DVなど、

日本なら絶対に制作不可能な凄まじい内容です、

トランプ側も上映中止を訴えたようですが、上映されています、

ワタシの別ブログで簡単な鑑賞記を書いていますので、

良ければ、こちらをご一読を ⇒ 、

トランプの言動や行動を理解するために、

もっとも分かりやすいスペックが映画の最後に登場します、

悪名高い元検事・弁護士ロイから伝授された、

“勝つための3つのルール”

「攻撃 攻撃 攻撃」
「非を絶対認めるな」
「勝利を主張し続けろ」

これがトランプ大統領の原理原則です、

ルール1:「攻撃 攻撃 攻撃」

とにかくまずは攻撃、相手と話し合う必要などない

まずは攻撃を仕掛けて、有利な環境下で条件を引き出す

関税攻撃もこの“ルール1”なのです、

『勝つためには何をやっても構わない』とロイは言います、

それが不正でも不法でも構わない、やれることは全部やれ、と、

それ以前の人の道理とか倫理感などというものは、

ドナルドの頭の中には元々無いのです、

ルール2:「非を絶対に認めるな」

たとえ、うまく行かなくても自らの非は絶対に認めません

明白な失敗でも、ルール1の“やれることはなんでやる”精神で、

失敗は無かったと言い張る、

競争相手のせいする、

挽回できるまで無視する、

などなど、とにかく後悔とか反省とか良心の呵責みたいな、

柔な心持ちは持たないのです、

ルール3:「勝利を出張し続けろ」

4年前の2020年大統領選で敗北したトランプは、

選挙に不正があったと出張、支持者たちを国会議事堂へ行こう!と扇動、

米国政治の歴史上、最悪の汚点となった国会議事堂襲撃事件を起こしました、

トランプ大統領は負けないのです、

たとえ負けても負けないのです、

この時の罪や起訴もことごとくすり抜けようと、あらゆる策を弄しています、

勝つためには何をやっても構わないのです、

不正でも不法でも、倫理に反しても、

こんな金言?をドナルドに与えた悪徳弁護士ロイも、

最後にはドナルドに切り捨てられ哀れな末路を歩みます

映画の原題「The Apprentice」は「見習い」の意、

さて、これからの4年間、民主党支持者にとっては悪夢の4年間になるでしょう、

不正・不法はなんでもあり、倫理や世界との協調などは無い世界、

それでも、トランプ大統領が『米国第一主義』を完遂して、

米国民が潤う可能性もあります、もちろん失敗する可能性もあります、

極東の島国からは、米国民の安寧を祈るしかない、

世界の平和が維持されるのを祈るしかありません、


独酌酔言:世界はどうなる?暴れまわるトランプ大統領!そして、本日この映画を観ます、

2025年01月30日 | 世の中

正月早々に風邪をひいてしまいました、

熱は2日ほどで下がったのですが、

なかなかスッキリせず、結局10日ほどグズグズしていました、

歳をとると治りが遅いのかな~、悲しいです^^涙)

さて、トランプが大統領に就任(現地時間20日正午)して10日ほどが立ちました、

まあ、ワタシ的には理解不能なことがどんどん起こっている訳ですが、

ま、それを評価するのは米国民

とりあえずは世界がこれ以上混乱することが無いよう、ワタシ祈ってます~🎵
(古!!^^)

ただ、ワタシ的に思うのは・・・

トランプは足し算と引き算は出来るみたいだし、
(これが得意技、シンプルで分かりやすい)

割り算と掛け算は、なんとなく知っているかもしれません、

が、、、

微積分や素因数分解となると、まったく理解できないのじゃないかな^^)

ここまで目についたトランプ大統領の奇行実績

WHO(国際保健機関)からの脱退 ⇒ WHOが中国寄りだと信じている、

パリ協定から離脱、化石燃料の増産 ⇒ 地球温暖化はフェイクニュースと信じている、

コロンビアに軍用機で移民送還 ⇒ とにかく数を減らせばよいという引き算

コロンビアはこの送還に抵抗しましたが、

関税25%掛けるぞ!と脅されて、即受け入れを表明、

ここらがトランプ大統領の真骨頂

とにかく、勝負に勝つことが一番大事だと信じ込んでいる、

各国へ一律10%、中国に60%、メキシコとカナダに25%の関税を課す!恫喝 ⇒ 関税を掛ければ米国内産業が成長すると信じている、

んな訳はない、米国民はお気に入りの商品サービスを高い値段で買う事になるだけ、と思うのだが、、、

不法移民の子には米国籍を与えないよう、出生地主義を廃止したがっている ⇒ 米国は白人のモノだと信じている、

これに関しては憲法違反の疑いがあるという事で、

ワシントン州連邦地裁が差し止め命令を出したり、22の州が違憲提訴をしています、

米国民のささやかな抵抗、

グリーランドを買いたがっている ⇒ 儲かるものは何でも買えば良いという成功体験、

希少資源が多く眠ると言われているグリーンランド(デンマーク領)

ロシアとの駆け引きがあるにせよ、

とりあえず欲しいものは手に入れる、と言いうのがトランプ

これには共和党議員からも『グリーンランドを資産とみるな』と苦言を呈したりしています、

24時間でやめさせると言っていた、ロシア:ウクライナ戦争を止めるには6か月は必要、と後退発言 ⇒ 出来ないと分かるとすぐに方針変更、

ここらは見習うべきか?

ごまかし、霧の中に問題を隠してしまう日本の政治家に見習ってほしい、

さてさて、トランプ02劇場は幕が開いたばかり、

これから米国は、世界はどこへ向かうのか、

不安要素がいっぱいで、『世界の終末時計』も1秒進んで、残り89秒

そんな中、こんな映画を本日鑑賞予定です、

「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」

トランプの生涯を描いた物語、フィクションです、

この辺りはさすが米国という感じ、

現職大統領のこれまでの生き様を映画にしてしまうのですから、

個人的には映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」最悪のシナリオ実現の可能性さえ感じます、

独裁大統領の下、いくつかの州が合衆国を離脱、内戦になる、という物語、

さて、トランプの創り方、どんな映画なんだろう?

それはまた後日書きます、お楽しみに、


独酌酔言:2025年、あけましておめでとうございます

2025年01月01日 | 世の中

元旦、独り呑みながらの独酌酔言、

アドリブ原稿です^^)

写真は関係ありません^^)

2024年元日の能登半島地震の発災から1年、

1年が早いのは歳をとったからで、致し方ないとしても、

能登半島では豪雨災害再発、

ウクライナの戦争は終わらず、

イスラエルとパレスティナは新たな戦争状態に、

北朝鮮は事実上の参戦国になったし、

国内では闇バイトの凶悪事件が続き、中国でも暴発的な大量殺人、

でも、楽しいこともあった、

大谷翔平の活躍は日本人として誇らしいし、

パリのオリンピック・パラリンピックも楽しかった、

三浦ベイスターズの下剋上は素晴らしいし、

ヴィッセル神戸の2冠も立派、

立て続いたビックリの選挙結果が、

トランプと知事は返り咲き、自民党は少数与党に、

国民民主党の躍進で、

108万円の壁は破られそうだが、天までは届きそうにない、

秋以降は個人的に忙しくなり、実家へ行くことが多くなる、

人は歳をとる、これまた致し方なし、

2022年に四国三嶺で右ひざ故障、

2023年は長野白馬岳で左ひざ故障、

2024年の登山32回、

2016年2023年までは、それでも50回以上登っていたのに、無念、

年賀状を辞めて5年目かな?

それでも、返信用の年賀状は作っていたのっですが、

昨年末はそれも作らず、

なんだか、制作意欲が湧かなかった、

これも加齢のせいか?老いの段階が1段上がったのか?

どんどん老いのステップアップか?

いや、人生のシフトアップだ、

まだまだ前向きに加速しないといけない、

そういうと年賀状も値上がった、

年末、食料品の値上がりを痛感、

すべてがホントに高い、野菜がホントに高い、

2025年、この春までに6000品目以上の値上げが予定されているそうです、

ナント…

大企業を中心に給料アップの動きが見られるものの、

この値上げラッシュ、5%やそこらのアップではとても追いつきそうにない、

ましてや、中小企業での給料アップは???

2%のインフレ⇒経済成長⇒給料アップ⇒またインフレ、

『あべのミクス』でしたっけ?今は昔、

今回のインフレは世界経済不安・戦争による原材料高騰など、

トランプショックもあるでしょう、

未だ、経済の好循環の予兆が見えない2025年、

さて、どうなりますやら、

でもね、下を向くことなく上向きで、

加齢に負けることなく、でも、怪我せんように、

ちょっとゆっくり目に、

穏やかに2025年を乗り切りたいと思います、

なにやらとりとめもなく、、、

独酌酔言、

さて、午後は家族で新年会です、呑みますよ~、

本年もよろしくお願いします、

オマケ付き^^)


独酌酔言:南こうせつさんはホントに“野の仏”になったんだね~

2024年12月17日 | 世の中

先週のNHK「SONGS」第668回のゲストは南こうせつさんでした、

誰もが知っている大ヒット曲「神田川」・・・

って、今は知らない人も多いんだろうな、隔世の感あり、

御年75歳だそうです!

うん、元気でお若い、そして・・・とても良い歳の取り方をされていました、

来年もコンサートツアーをされる予定だそうです、素晴らしい、

70年台フォーク世代ですが、

当時は南こうせつさんはあまりピンと来なかった、

吉田拓郎で始まって、泉谷しげるに傾倒したので、

南こうせつさんはなんとなくピンと来なかった、

陽水は好きだったけど、

ザックリ言うとワタシはそんな感じでした、

ちなみにそんなフォーク歌手の方々の年齢(2024年12月現在)を調べてみました、

吉田拓郎 :1946年4月 5日 78歳
泉谷しげる:1948年5月11日 76歳
井上陽水 :1948年8月30日 76歳
南こうせつ:1949年2月13日 75歳

拓郎はちょっと先輩、泉谷・陽水・こうせつは同学年なんですね、

陽水は最近見かけませんが、みなさんホントにお元気です、

で、今日のテーマ、

「SONGS」を見て一番印象的だったこうせつさんの言葉、
(うろおぼえで要旨だけ書きます)

大泉洋の『これからの目標ってありますか?』という質問に、

こうせつさんは『目標はないです!』ときっぱり!!

続けて・・・

朝になったら起きて、窓を開けたら海があって、ね、風が吹いていて、

それでいい

みたいなことをおっしゃっていました、

達観、大分で田舎暮らしをされているこうせつさん、

そんな言葉が似合う発言でした、

こうせつさんはお寺の住職の息子

なにやらそういう背景も影響しているのでしょうか、

拓郎の曲に、こうせつさんを歌った曲があります、

「野の仏」

歌詞の一部を書きます、

 

僕は野の仏になるんですよと、高節くんが言う

だけどこんないい男ではと 顎などを撫でながら

野の仏 今度はたしかに 笑いました

 

1973年の曲です、

51年前からこうせつさんの人生観がぶれていないのを知って驚きました、

野の仏

まさに今のこうせつさんが“野の仏”に見えました、

さて、ワタシは70歳を超えた時に、

このようなしっかりした生き方が出来ているだろうか

70歳を超えたワタシに目標は無いと思うが、

いや、あるかもしれないが、、、

それよりも“野の仏”のような、そこにいるだけの存在になれるだろうか?

いつまでも、ワチャワチャと動き回って、

何も残さない嫌な奴になっているような気がします、

ああ、悟りを開いて“野の仏”になりたいと思った夜でした、


独酌酔言:素晴らしいスピーチでした、ノーベル賞授賞式での日本被団協 田中熙巳さんのスピーチ

2024年12月12日 | 世の中

昨晩(日本時間2024年12月10日夜)、

ノーベル平和賞を受賞した日本被団協 田中熙巳さんのスピーチを聴きました、

素晴しかったです、

自らの被爆体験を語られるパートで引き込まれました、

昂ることなく、淡々とでもなく、

おそらく、被団協が目指す核廃絶への確信と強い思いがあるからこそ、

あのような堂々とした、強い力を持った、

そしてある意味、清々しささえ感じさせるスピーチが出来たのではないかと思います、

ノーベル平和賞を受賞した、というそれ自体が素晴しいのではなく、

今回のスピーチが世界に向けて発信されたことこそが、

ノーベル平和賞受賞の意味だったのかと感じました、

広島と長崎から79年目、ロシアが度々核兵器使用の威嚇をする現在、

被爆者は高齢化し、10年後には被爆体験を語れる人はほんのわずかになります、

被爆者が途絶える『核の問題』も消滅するのかというと、そんなことは無い

スピーチの中でも『次の世代、若い人たちに核廃絶運動を引き継いでいかなければならない』という主旨の発言がありました、

そのためにも、今回の受賞会場でのスピーチは大きな影響力を発揮したのではないかと、期待しています、

NHK+とか、Youtubeでも視聴できるのではないでしょうか?

20分くらいのスピーチです、

個人的にはもっと長く感じられた中身の濃いスピーチです、

ワタシは特に核廃絶に向けて、何か行動を起こしている訳ではありませんが、

そんなワタシにも深く、鋭く突き刺さるスピーチでした、

ぜひ、聴いてみてください、

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