テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑱緊急事態宣言から2週間超~一筋の希望の光が見えてきた!

2020年04月28日 | コロナウイルス2020

コロナウイルスの事⑱緊急事態宣言から2週間超~一筋の希望の光が見えてきた!

先週の25日(土)くらいまでは、期待したほど感染者数は減少しなかったけど、、、

昨日、一昨日とちょっと減少傾向が観れますね、

とくに東京が2ケタに落ち着いたのは朗報、一筋の希望の光です、
(相変わらず、月曜日の感染者数・検査数が少ないのはイタダケマセンが)

でも、ここからが正念場、ここで緩めてはイケマセン!!

GWもしっかり外出自粛、人との接触8割削減を続けなければなりません、

◆とくに心配な院内感染

ここに来て、院内感染が多いのがとっても気になります、

日本の医療体制の脆弱さが露呈した感じ、

個々の現場は個人の努力によって維持されている感じ、よくある事態です、

日本の医療総体としての情報共有や医療備品手配、人員配置などがしっかりできていない感じ、

陽性者を勤務させた施設などは論外、

医療への効率的な支援、知見の提供が足りていないのは事実、ここらが政府の役割です、

終息後は、米国や中国のような疾病対策センター(CDC)のような組織の設立を検討すべきでしょう、

◆はやくも第2波の襲来も!

北海道では第2波とも云うべき感染者の増加が、、、

残念ですが付き合っていかなければならない、

結局はこういうカタチで長く付き合うことになるコロナウイルス、

手綱を引いたり緩めたり、

◆独酌酔言的超楽観的シナリオ!

で、ずっとある仮説を持ってマクロ視点で国内の感染状況を観ていたのですが、、、
(って、素人の独酌酔言です)

現状をばっさり解釈すると、『悪いニュース』と『希望の光』があります

悪いニュース=日本国内では、すでに感染爆発が起こっています!

やはり現行法制化ではこれが限界か?緊急事態宣言の効果は限定的、

でも、日本人はよく頑張っていると思います、8割削減によくチャレンジしています!

そんな中、、、

日本ではすでに感染爆発が起こっており、“感染のピーク”の真っ最中、もしくはピークの少し後”という状況と考えます、

理由は・・・
① 感染ルートが不明な感染者の比率が高い(市中感染の蔓延)
② PCR検査の陽性率が相変わらず高い(多い感染者数)  の2つ、

市中感染が蔓延しているようです、

PCR検査数は相変わらず少ない、韓国並の検査率=国内で100万検査超にならないと実態は確認できません、、、

が、それでも、、、

『希望の光』=国内の感染爆発のピークは低い!?のではないか、

市中感染が増えているし、PCR検査の陽性率は高いが、世界的に見ると陽性率は適正範囲、

4月27日現在、PCR検査の陽性率(1月~全体)は8.9%ほど、 
厚労省日報より
※ひょっとすると退院確認時のPCR検査も含まれているかもしれません、
 そうなら、もう少し高い数字になりますが、、、

そして、明らかに欧州・NYのような“感染爆発”は起きていない、

感染爆発の定義=2~3日で感染者数が倍増する、という事態には至らない、、、

ひょっとして、日本の感染爆発のピークは欧米よりも低いのか?

もしそうなら、これは、、、ラッキーです、

◆最大の命題『なぜ、日本での感染拡大のスピードが緩やかなのか?』の答えか?

まったくの素人考え、独酌酔言ですが、

ずっと気になっている『なぜ、日本での感染拡大のスピードが緩やかなのか?』、

前述の通り、、、この2週間の感染者数をみていると、

『すでに国内の感染爆発は起こっている』と考えるのが妥当です、

でも、イタリア・スペインやNYのような規模の感染爆発は起こっていない、

前回の記事:コロナウイルスの事⑰で書いた台湾の科学者のシナリオ、

そこでも、すでに日本の感染拡大のピークは来ていると述べられています、

ピークは今ではないか?(もっと早く減少して欲しかったけど)と考えています、

そして、実は、、、

アジアでの感染ピークは、欧州やNYと比べるととても低い!のではないか、と考えます、

その根拠は、、、コロナウイルスはアジア人が嫌い!?

コロナウイルスには宿主を選ぶ傾向があり(中略)、どうやらアジア人には(古い流れにおける免疫環境など複雑な話があり)感染しにくい。欧米系の「ヒト」を宿主とすることを好むらしい。

コロナウイルス⑮で書いたこの情報が拠り所です、

BCG接種のオフターゲット効果もあるかもしれません、

緩やかな訳の仮説候補は以下、

①  初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した
 (初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣
 (手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣
 (握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
④ BCG接種のラッキーパンチ
 (未だエビデンスなし)
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果
 (絶対的効果も、実情は心もとない)
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない

たしかにアジア各国の感染ピークは低いです、
(厚労省発表ページ:4月25日)

イタリア・スペインやNYのような感染爆発は起きていない、

でも油断大敵、ウイルスは変異します、いつ“アジア人大好きに変異する”か分かりません、

◆武漢は封鎖から70日、韓国は減少開始から40~50日、

同じアジアの武漢や韓国に比べると、日本は前半戦で善戦した(ゆっくり感染拡大した)ため、ピークは緩やかにやって来て、緩やかにしか減少しないような気がします、

“高原状の緩やかな感染モデル=日本モデル”とも云うべき感染経緯を辿るのではないかと推測しています、

感染するのも時間が掛かったけど、終息するのも時間が掛かる、

武漢は70日以上にも及ぶ完全なる都市封鎖で一旦コロナウイルスを封じ込めた模様です、

もちろん第2波、第3波襲来の可能性はありますが、

韓国は感染者が減少に転じ、ある程度落ち着いてから(1日@新規感染者200人程度)になってから約40日で新規感染者を一ケタまで抑え込みました、

もちろん、これは韓国モデルです、PCR検査の多さ、感染者隔離の徹底、ITを活用した情報提供などが功を奏していると思います、

残念ながら日本モデルは韓国よりも時間が掛かりそうです、高原状の漸減曲線、

◆ざっくり独酌酔言予測、7月初めまで外出自粛は続く、

このまま、人との接触8割減を続けて、感染者が漸減するなら、

GW明けから60日程度で新規感染者を一ケタまで落とすことが可能ではないかと予測します、
(中国並、韓国よりも長期間掛かる)

なので、一旦、緊急事態宣言が解除されるのは7月初めくらいかと予測します、

もちろん、それまでにいろんなことが段階的に許容解除されると思いますが、

経済、教育、そして日常生活との折り合いも付けなければなりません、

◆抗体検査で分かるかもしれない感染拡大の実態

この予測を抗体検査が裏打ちしてくれることを祈っています、

日本でも疫学的抗体検査が22日から始まっているようです、

抗体検査ですでにどれくらいの感染者がいるのか?ある程度の目星がつきます、

抗体検査からの感染実態予測についてはショッキングな数字が並びますが、

でも、これはそんなに悲劇的な報告ではないと考えます、

感染者は本当は何人なのか 「日本12倍、世界10倍」との推計もある実態の謎
(4月21日)


米国LAからはこんな数字が、
米ロサンゼルス 実際の感染者数は公式発表の最大55倍=44万人超 抗体検査の結果発表
(4月21日)

NYからも、
ニューヨーク州で14.9%に抗体、検査拡大後の結果-クオモ知事
(4月28日)

これらはとんでもない数字のように見えますが、怖がらないでください、

抗体検査で抗体を持っている(既感染者)人がたくさんいると分かっても大丈夫、

明日から感染者が急に12倍に増える訳ではありません、

こういう実態の中で、顕在化しているのが現状の感染者数なのです、
(でも、感染リスクが高いのには変わりはないので、人との接触は引き続き避けましょう)

国内の抗体検査を早々に実施して欲しいです、

アジア人は高い確率で抗体をすでに獲得している可能性があります、

すでに30%くらいの日本人が抗体を持っていても不思議ではありません、
(全然ないかもしれませんが、、、)

とにかくPCR検査数を増やして、抗体検査を急いで、国内の感染の実態を明らかにすることが、終息へのロードマップ作成に繋がります、

GW連休明けに感染者数が引き続き減少していることを祈っています、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑰やはりまだ混沌、微妙な稜線で日本は揺らめいています、

2020年04月24日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑰やはりまだ混沌、微妙な稜線で日本は揺らめいています、

4月7日の緊急事態宣言から2週間が過ぎました、

ここらでなにがしかの方向性が見えるのではないかと期待して感染者の推移を注視していたのですが、、、

分かりません、ホント、国内の感染者数の動きは微妙な線です、右にも左にも取れる数字、

◆国内の感染者の推移

   総感染者数 新規感染者数 PCG検査数 陽性率
4月 1日 2178 +225 +2011  11.2%
4月 2日 2381 +206 +2    
4月 3日 2617 +236 +2821      8.4%
4月 4日 2935 +318 +3436      9.3%
4月 5日 3271 +336 +1757     19.1% 
4月 6日 3654 +383 +1533     25.0%
4月 7日 3906 +252 +9139     2.7%  緊急事態宣言
4月 8日 4257 +351 +6187     5.7%  
4月 9日 4768 +511 +2889      10.7%
4月10日  5347    +579    +4384      13.2%
4月11日 6005  +658 +6120  10.8%
4月12日  6748 +743 +2490  29.8% 
4月13日 7255 +530 +1321   40.1% 
4月14日 7645 +315 +10849   2.9%   
4月15日 8100 +457 +4685  9.8%  
4月16日 8582 +488 +6467  7.5%  
4月17日 9167 +503 +5669  8.9%     
4月18日 9795 +557 +4953      11.2%   
4月19日 10361    +557 +1491   37.4%  
4月20日 10751 +361 +3909  9.2% 
4月21日 11119 +363 +7826     4.6%
4月22日 11496 +371 +6037       6.1% 
4月23日 11919 +422 +5396       7.8%

正直、もっと減って欲しかったのですが、残念ながらそうはならなかった、

かと云って欧米級の感染爆発でもない、

考えていること、推測シナリオはあるのですが、、、やはり、書くのは未だ尚早かと、、、

まだまだ油断禁物、という感じです、

◆楽観的シナリオと悲観的シナリオ

正直、凄く楽観的なシナリオも湧いてきているのですが、

まだ確信が持てないので、ここは常套戦術、2方面戦線を維持していきます、

楽観論と悲観論、

無施策で集団免疫を目指すと、凄く単純に計算したら国内の死者数は88万人でした、
コロナウイルスの事②参照、
まあ、これはない、

感染数理学者の西原さん(北海道大学理論疫学教授)は、行動制限をしない場合、約42万人は死亡すると発表(4月15日)、

まあ、これも“今まで通りの生活をしたら”ということですから、ここまで酷い事にはならない、

台湾大学化学部の徐丞志准教授は今後の日本国内の感染推移について、楽観的シナリオと悲観的シナリオを発表(4月20日記事)、

「楽観的シナリオ」によれば、日本国内の感染拡大ピークは4月16日となり、累計の感染者数は2万人程度に納まるとのこと、
(この場合、ピークはすでに過ぎていることになります!)

一方、「悲観的シナリオ」では、感染拡大のピークは4月26日で、日本国内の感染者数は5万人に達すると予測しています、
(この場合、ピークは明後日!!)

この2つのシナリオ、予測モデルとしては割りとしっくり来ています、

実際、楽観的シナリオ程度で収まるのではないか、、、と、期待もしています、

◆台湾と韓国は対コロナウイルス戦では優等生、

台湾は強烈な個性の指揮官と天才科学者が情熱的に対応、一糸乱れぬ統制と戦術で被害を最小限に留めているように見えます(4月13日現在死者6名)、

日本の議員大臣+縦割り官僚とは情熱も権限の強さも段違い、

当初、感染爆発を起こした韓国もどうやら難局の第一波は乗り越えたようです、

4月19日にはついに新規感染者が1ケタ(8人)に減り、外出禁止が緩和されたようです、

新規感染者数が200人を切ってから約40日でここまで来た韓国、4月21日現在の感染者総数は10683人、

高いPCR検査率、徹底した隔離、監視カメラとアプリを活用した情報提供、

日本ももっと頑張らなければここまで行けないかも、という気にもなるが、

ちなみに韓国の人口は約5200万人、日本の約40%ほど、

で、韓国の総感染者数を、日本にあてはめると感染者数は2万5000人ほどになります、

楽観的シナリオ+αの数字、ここらが一つの目標か?

◆日本国内の現状、

法制上、強制力がなく致し方ないとはいえ、まだまだ徹底できない外出自粛、3密回避、

湘南の海岸に人が押し寄せ、隣県のパチンコ店にも、、、いやはや、

そして、ここに来て、医療関係施設での大型クラスター発生が気になります、医療関係施設の体制支援が喫緊の課題かと、、、

さて、楽観的シナリオに持って行けるのか?

悲観的なシナリオが待ち受けているのか?

ラッキーパンチがあるのか?思わぬ援軍が来るのか?

なんとも微妙な稜線で日本は揺らめいています、さて、どちらに傾くのか?

もう少し注視します、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑯~国内での感染爆発はすでに起こっているのではないか?陽性発生率からの独酌酔言的妄想

2020年04月21日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!⑯~国内での感染爆発はすでに起こっているのではないか?陽性発生率からの独酌酔言的妄想

4月7日(火)に緊急事態宣言が出されて、今日で2週間、

休業要請が出るまでにタイムラグがあるので、今週の感染者数の推移が気になります、

◆4月の総感染者数 新規感染者数 PCG検査数

厚生労働省の日報から拾った4月の感染者の推移、
※毎日午前12時(正午)現在の数字です
※毎日、過去数字が修正されているのか?足し算が合わない日が多いですが、とりあえず毎日の発表数字を追っています

   総感染者数 新規感染者数 PCG検査数 陽性率
4月 1日 2178 +225 +2011  11.2%
4月 2日 2381 +206 +2    
4月 3日 2617 +236 +2821      8.4%
4月 4日 2935 +318 +3436      9.3%
4月 5日 3271 +336 +1757     19.1% 
4月 6日 3654 +383 +1533     25.0%
4月 7日 3906 +252 +9139     2.7%  緊急事態宣言
4月 8日 4257 +351 +6187     5.7%  
4月 9日 4768 +511 +2889      10.7%
4月10日  5347    +579    +4384      13.2%
4月11日 6005  +658 +6120  10.8%
4月12日  6748 +743 +2490  29.8% 
4月13日 7255 +530 +1321   40.1% 
4月14日 7645 +315 +10849   2.9%   
4月15日 8100 +457 +4685  9.8%  
4月16日 8582 +488 +6467  7.5%  
4月17日 9167 +503 +5669  8.9%     
4月18日 9795 +557 +4953      11.2%   
4月19日 10361    +557 +1491   37.4%  
4月20日 10751 +361 +3909   9.2% 

◆確実に感染者数もPCR検査数も増えています

4月に入って感染者数、PCR検査数とも確実に増えています、

感染者が増えたから検査数が増えたのか?検査数が増えたから感染者数が増えたのか?

分かりません、未だに検査数が十分とは云えないと思うので確証が得れません、

しかし、ワタシが一番気にしているのは『PCR検査による陽性発生率』です、

◆4月に入って上っているPCR検査による陽性発生率、感染爆発はすでに起こっている!?

今日の時点での“云いたいこと”(結論)から書くと、

『日本ではすでに感染爆発が起こっている可能性が高い!』

『しかし、、、その爆発のピークの規模は欧州やNYよりも低いのではないか?』

という独酌酔言的な推論です、

PCR検査と陽性発生率に関しては、WHOが以前コメントしています、

コロナウイルスの事⑫日本のPCR検査数、何件まで増やせばいいのか?から再掲、

② 「一般的な基準として、10件の陰性判定に対し1件の陽性判定が出る検査体制は全ての感染者を特定できていると言える。このレベルの検査体制を敷く国を我々は大いに歓迎する」

③ 「検査結果の大部分が陽性であれば、その国は十分な検査をしていないということだ」と付け加えた。大規模な検査を実施している国では、検査数に対する陽性者の割合は12%未満とされる。ちなみにスイスは4月1日時点で15%だ。

少し分かりにくいですね、、、ざっくり云うと、

・たくさん調べたら、その数字は信用できる
・たくさん調べて、陽性率が12%以下なら、その数字は実態を反映している可能性が高い
・少ない検査数で12%以上の陽性率なら、他にも地下感染者がいる可能性が高い

という感じ、

ベストは“たくさん調べて、陽性発生率が12%以下”と云う状態です、

◆やはり不思議な日本の陽性発生率

ここで、国内のPCR検査数と陽性発生率を見てみると
※すべて、厚労省の日報の数字から、4月20日現在
  
          陽性発生率 陽性者(感染者)数/PCR検査数
・1月~4月20日総数  9.2%  (10751/116725)

・3月31日まで         6.0%  (1953/32497) 
・4月1日~20日まで 10.4%  (8798/84228)

・(詳細)3月9日以降の週毎の陽性発生率
3月
9日~15日   7.6%
16日~22日 4.3%
23日~29日 8.2%
4月
30日~ 5日 12.9% 緩んだ3連休の2週後
6日~12日 10.6%
13日~19日  12.3%

これまで国内で11万余りのPCR検査が行われ、全体の陽性発生率は9.2%です、なぜか低い数字を保っています、

そして、感染者が少なかった3月までの数字は6.0%と、とても低いです、

この頃は“クラスター潰し戦略”が行われており、濃厚接触者を中心に検査していたので、もっと“高い陽性率がある”のかと思っていたら、違いました、陽性発生率は低い、

この数字を見る限り、“3月は本当に感染者が少なかった”と思われます、

◆4月は検査数が増えて、陽性発生率も高い

文頭に示した日報数字でも分かるように、緊急事態宣言が出た4月7日以降にPCR検査数は大きく伸びています、

安倍さんが1日@2万件検査が可能と発言したのを受けた対応です、

まだまだ足らないとしても、4月の検査数は8万件超、で、陽性率は10.4%、

欧州やNYとの比較で云うと、WHOが示している“全体として信用できる数字”の範囲には、なんとか入っていますが、、、

でも、明らかに3月に比べて陽性率は上がってきている、、、検査数が増えて、陽性率が上ってきている、

もし、真の感染者数がそんなに増えていないなら、“検査数を増やしても陽性率は変わらない”はずです、

WHOの見解に従うなら、今の日本の状態は、

『欧州やNYより流行レベルは低い(小さい)が、日本国内では“PCR検査では拾いきれていない地下感染者が他にもいる”可能性が高い

というような推測が浮かびます、

◆でも、ずっと不思議な日本の感染者推移、ひょっとしてピーク自体が低いのか!?

一応の『感染爆発の定義=2~3日で感染者数が倍増する』と云われています、

日本の場合、これにはまだ当てはまりませんが、陽性発生率から見ると感染拡大は確実に広がっている、

東京や大都市ではすでに相当の感染拡大が拡がっている可能性を強く感じます、

でも、欧州やNYのような短期間での感染爆発には至らない、、、

これは、、、ひょっとすると、、、

凄く、希望的観測なのですが、

『日本の感染拡大のピークは、欧州やNYよりも相当低いのではないか?』という超希望的観測が浮かんできました、

その根拠は、、、ここからは【独酌酔言】的な妄想です、

その根拠は、

BCG接種のラッキーパンチや、コロナウイルスはアジア人を好まないことによる、免疫が全体の感染率を押し下げているのではないか?
(コロナウイルスの事⑮参照)

という妄想を抱いています、

初期に感染爆発を起こした武漢や韓国でも、現在は感染拡大がほぼ沈静化している(再流行の可能性はありますが)事も、これなら説明できます、

実は中国も韓国も、欧州やNYよりも感染拡大のピークそのものが低かったのではないか?

それに加え、中国は完全な都市封鎖、

韓国は大量のPCR検査と感染者の完全な隔離、

そして日本は、高い衛生環境と距離のある社会習慣(これはやや、心もとないが、、、)、

これらの合わせ技で感染拡大は低いピークを迎えた後に終息に向かえるのではないか?

そんな希望的妄想を抱いています、、、どうかな~、、、

緊急事態宣言からの外出自粛、人との接触80%減、

この効果が2週間後の今週末には確認出来る可能性があります、

もちろん、感染爆発が起こる可能性もあります、

このまま、なぜかズルズル行くも可能性もあります、

またもや、緊迫の1週間です、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑮~コロナウイルスの起源は?どこから来たのか?そして、また1つ希望の光が、、、

2020年04月19日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑮~

コロナウイルスの起源は?どこから来たのか?そして、また1つ希望の光が、、、

長期戦について書こうと思っていましたが、また一つ、希望の光が見えたので、そちらから書きます、

ずっと気になっている、

“なぜ、日本国内の感染者拡大のスピードは欧米に比べると緩やかなのか?”

またひとつ、意外なところからヒントが出てきました、

コロナウイルスの出生起源については初期の頃からあれこれ取りざたされています、

武漢の市場、コウモリ、センザンコウ?

そして、今はアメリカと中国はお互いの陰謀説や中国のウイルス研究所からの漏洩拡散説で打ち合っています、

まったく、、、トランプ大統領も自身の失策を他に擦り付けるのに躍起です、WHOへの資金提供も止めちゃったし(ま、少しは根拠があるみたいですが)、

◆ウイルスの起源と変異

ここにコロナウイルスの起源についての論文がありました、

イギリスのケンブリッジ大学のピーター・フォースター(Peter Forster)博士を筆頭とする欧米の研究者グループが、2020年4月8日にアメリカの学術誌PNASに発表(4月8日)した論文、

これはとても興味深いです、

中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士 遠藤誉さんが噛み砕いて解説されています

が、やはり難しい、、、

少しでも興味を持っていただくために物凄く乱暴に簡単に書いてしまうと、、、

【独酌酔言的ざっくり要約】コロナウイルスの起源と変異

・コロナウイルスは現在A型→B型→C型と変異を続けている、

・A型は雲南省にいたオリジナルでコウモリが宿主、

・これが何らかの方法で(ここにセンザンコウが登場)、武漢に移動、快適な宿主としてヒトを選びB型に変異、

・A型を持ち帰ったアメリカ人により、米国ではA型が爆発感染
 (A型のままはLAなど西海岸が多い)

・B型は欧州に渡るとヨーロッパ人に適応したC型に変異
 (最新型だけに、これが一番強力みたい)

・アメリカ人はC型にも感染しやすく、感染爆発に拍車をかけた
 (NYはC型)

・いまやB型も世界に広がり、混とんとした感染状態

という流れだそうです、

さらにここで最も気になる記述は以下、

・ウイルスには宿主を選ぶ傾向があり(中略)、どうやらアジア人には(古い流れにおける免疫環境など複雑な話があり)感染しにくい。欧米系の「ヒト」を宿主とすることを好むらしい。

なんと!!!!

中国雲南省が起源のコロナウイルス(COVIT2019)、

昔からお付き合いのあるアジア人に古い免疫があってもおかしな話ではありません!

ずいぶん前に(どなたの発言か忘れましたが)、

『グローバリズムがここまで発達していなかったら、このウイルスも中国の一部地域の風土病で終わっていたかもしれない』

という発言も聞きました、

もし、アジア人が古くからこのウイルスとそれとなく付き合ってきたのなら、

中国・韓国・日本での感染拡大が緩やか(初期に中国・韓国では爆発していますが、その後は沈静)なことも説明できるかもしれません、

ひょっとして、古来より日本人もA型オリジナルへの免疫を持っていたら、、、また一つ、希望の光です、

ここにも、“なぜ、日本国内の感染者拡大のスピードは欧米に比べると緩やかなのか?”のヒントがありましたね、

◆コロナウイルスはなぜヒトに感染したか?

もともとコウモリを宿主にしていたコロナウイルスがなぜヒトを宿主に選んだのか?

もちろん、ヒトが快適な宿主であり、数(人口)が多いからですが、

今回のコロナウイルス感染拡大の要因について、新たな視点が、、、

ここに、はっきりと『コロナウイルスは、野生世界の生態系へのヒトの進出が原因』とばっさり切っている方がいらっしゃいます、

「土曜特集 新型コロナどう向き合うか 長崎大学熱帯医学研究所教授 山本太郎氏に聞く」(公明新聞2020/04/04 4面より)

【独酌酔言的な視点でばっさり抜粋転載】

――新型コロナウイルスとは。
山本太郎教授 野生動物が保有しているウイルスの一種だ。今回、たまたまヒトに感染して広がり、、、

――なぜ、ヒト社会に出現したのか。

 山本 野生動物が暮らす生態系に人間が進出したのが大きな原因だ。新たな感染症は、基本的に動物からやってくる。長い人類史の中で繰り返されたことが、今回また一つ起きた。最近のSARSや鳥インフルエンザ、エボラ出血熱なども同様だ。

 背景には、自然環境の止めどない開発や、地球温暖化による野生動物の生息域の縮小などがある。近代的な行為の結果といえよう。

(抜粋転載ここまで)

そういうことなのです、もともとコロナウイルスは人とは別の世界で生き延びて来たのです、

その世界へ人間がズカズカと土足で踏み込んだことで、お互いの世界の境界線が無くなってしまったのが感染拡大の本質であると述べられています、

人間の活動が弱まると地球は綺麗になるらしいです、

ひょっとするとオゾン層も修復されているかもしれません、

インドからヒマラヤの山並みが30年振りに見えたり、

先日、ワタシが六甲山から見た大阪湾の景色は、今まで観たことがないほど綺麗で遠くまで見渡せました、

これらのことは、

『今回の感染拡大が終息した後の世界がどうあるべきか』

をどのような考えで人類は生きていかなければならないか、についての大きな方向性を示しています、

◆知り合いがFacebookで書いていました、

【以下、勝手に抜粋転載】
(坂下さん、ご了解ください)

コロナで人間は大変な状況になっているけれど、地球は…人間の経済活動が、人間本来必要とされている最低限の状況になっていることで、地球は…病気回復…V字回復している。争いも減っている。

本来人間は、地球とともに生きていた方が心身の健やかさにつながる道があるのに。

今までのあり方を考える良い最後のチャンスかもしれない。コロナ解決後の経済V字回復は、以前の…同じ経済の着地点であってはならないと思う。同じことを繰り返すのはもうやめよう。

(抜粋転載ここまで)

まさしく、終息後のあるべき世界観の核心をついています、

日本の緊急事態宣言は、相変わらず“拡大防止と経済の天秤”、

全国の知事からも経済の停滞を案ずる発言がたくさん飛び出しています、

もちろん、目前の経済維持を完全に捨て去ることはできませんが、、、にしても、人間は経済にこだわりすぎているのかも、、、

終息後の世界をどのような視点で考えるか?

政治家の器量が問われます、少なくとも経済は成り行きでも回復できるでしょう、

ひょっとすると、政治家が本当に指針を示さないといけないのは経済対策ではなく、地球との共生、持続可能な世界の構築、というところかもしれません、

◆新たな希望の光を1つ加えます、

さて、相変わらず不思議な日本の感染拡大、

・外出自粛、人との接触80%削減もままならず、

・経済との天秤でしか思考が進まない進まない官僚と政府、知事、

・PCR検査能力の半分程度しか稼働しない検査体制、

・崩壊寸前と云われるコロナウイルス対応医療体制、

政府の対応はとても十分とは云えない、もっと上手にできるはずだと思うのだが、、、

なのに、感染者の増加数はまだ“ぎりぎり持ちこたえている”状態を1カ月も続けている、

なぜか? 

これに、さらにもう一つの可能性を付け加えます、

アジア人はコロナウイルスへのなんらかの免疫を持っているのではないか?

もしそうなら、感染者数増加が緩やかのことも説明できます、

◆日本の特殊事情(最新追加まとめ)

現状、考えられている日本の特殊事情に新たに⑥を追加、

①  初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない

また一つ、希望の光が、、、

ワクチン開発のスピードが半端なく早いです、

既存薬の治験も進んでいます、

そして、免疫検査も始まります、

ここらは次回で、、、


すこしでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑭~重要な都市間の『移動規制』、GWに向けて強く規制すべきです。

2020年04月17日 | コロナウイルス2020

すこしでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑭~重要な都市間の『移動規制』、GWは強く規制すべきです

16日(木)、困窮世帯への30万円配布(条件付き)を止めて一律10万円配布に変更、

緊急事態宣言は一気に全都道府県を対象に、

臨機応変?朝令暮改?、、、日和見順慶、、、

◆今回の緊急事態宣言全国への拡大の要点は?『都市間の移動制限』と考えましょう、

4月7日に最初の緊急事態宣言が出された時は、

『外出自粛』『3密の回避』からの『休業要請』がフューチャーされ、その後は休業補償にフォーカスが合いました、

もちろん、外出自粛・3密回避が感染拡大のキーワードに違いありませんが、

実は『都市間の移動制限』も同様に重要だったと痛感、

“コロナ疎開”という言葉が生まれたように、都道府県を跨ぐ移動が頻繁にあったようです、

ミクロで観ればエリア内での外出禁止・3密回避が重要ですが、マクロ(全国)視点で観れば、外出自粛=都市間の移動制限が必要だったのです、

たしかに地方での飛び火クラスター発生、感染拡大が拡がっています、

狭い日本、エリア単位での外出自粛・3密回避・休業要請では不十分との専門家の判断だと思います、

正しいと思います、

感染がまだ拡がっていない地方でのもらい感染を防ぐためにも、

GWに向けて『都市間の移動制限』を強く戒めるのが良いと思います、

◆ノルウェーでは外出禁止・休業要請よりも都市間移動制限を重視、

お国柄か、北欧の各国はそれぞれの国情に合わせて独自のコロナウイルス対策をとっています、

スウェーデンでは中学学校以下の休校は無し(3月末現在)、

これは共働きが当たり前なので、学校を閉めると日常生活が破たんする、それと教育重視の考えからかと思います、

また、レストランやパブ、スキー場も営業しているそうです、

これには確固たる国の考え方があるそうです、国民性と集団免疫的な考え方、

こちらの記事が参考になります ⇒

ノルウェーでは、3密空間を生み出す施設や集会は閉鎖禁止されましたが、空間に余裕のあるレストランは営業しています、

そのノルウェーが最も力を入れたのが『都市間の移動制限』、旅行を厳しく制限、都市間の移動を封じ込めたそうです、

これが効果を生んだのか?感染拡大はピークを越えたかもしれません、4月中には規制緩和が出来るかもしれない、というところまで来ています、

日本でもGWの都市間移動を強く規制するのが良いと思っていましたので、昨日の緊急事態宣言全国拡大は基本的に賛成、

メッセージとしても『地方への感染拡大防止のためにGWの都市間の移動を規制します!』とハッキリ示した方が良いと思います、

◆さて、国内の感染拡大の状況は?

国内の感染拡大は続いています、徐々に最悪のケースに近づいているようにも見えますが、、、

これが、なぜかずっと、ギリギリのところで踏ん張っている、という表現が当たるような状況です、

この表現がおそらく1カ月くらいは続いています、

PCR検査数もそれなりに増えています、

安倍さんが明言した1日@2万件には遠く及びませんが、それでもそれなりに増えている(文末に4月の数字、あります)、

なのに、感染者数は緩やかな増加(決して侮る気はないですが)、

検査数に対する陽性率も10%以下、うじゃうじゃ地下感染者がいる説は憶測!と云う確信が未だ持てないまま、

未だに検査数が足らないのか?

実際、現場の声としては“もっと早く広く検査すべし!”の声もあります、

なぜ、検査数が増えないのか?

政府も安倍さんもまったく気にしていない様子だし、マスコミも突っ込みが足りない!

国民の根強い不安を取り除くためにPCR検査の急速な拡大も課題です、

⑫でも書いた通り、早急に100万検査まで持って行くのが良いと考えています(4月16日現在10万件)、そうすれば実態が見えてくるかもしれません、

◆また1つ、日本の独自性への助っ人が現れました、『靴底』、

とにかく、ワタシは“なぜ国内の感染拡大が緩やかなのか?”にこだわっています、ここに感染拡大阻止のヒントが隠れているのではないかと考えているからです、

で、また1つ、日本の独自性に関する情報が、、、『靴底』です、

4月10日付け、米国CDC(疾病予防センター)サイトの記事からの引用ですが、

武漢の病院を調査したところ、病院内の広い範囲でコロナウイルスが検出されました、とくに注目されたのが“床”、床からもウイルスが多数確認されました、

「医療スタッフの靴底は保菌物(運搬機」として機能するかもしれない。コロナ患者がいる病棟を出る前に、靴底を消毒することを強くすすめる」

と、この記事では警告しています、

欧米では靴のまま自宅で過ごします、これも感染拡大の一因になっているのかもしれない、という訳です、

かたや、日本では、、、もう分かりますよね、世界でも珍しい“靴を脱いで家に上る文化”の国です、

これが、日本の感染拡大が緩やかな原因の一つではないかというお話です、

もちろん、まだ科学的なエビデンスはありません、

“欧米では靴底も消毒対象にせよ”と云う情報ですが、

日本では“日本の社会習慣が有効に働いているかも”という情報になります、

◆日本の特殊事情(まとめ)

現状、考えられている日本の特殊事情、

① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果

◆4月の感染者数とPCR検査数

日付  感染者 増加  PCR検査  
4月 1日 2178 +225 +2011 
4月 2日 2381 +206 +2    
4月 3日 2617 +236 +2821
4月 4日 2935 +318 +3436
4月 5日 3271 +336 +1757
4月 6日 3654 +383 +1533
4月 7日 3906 +252 +9139 緊急事態宣言
4月 8日 4257 +351 +6187 陽性過去最大値
4月 9日 4768 +511 +2889
4月10日5347  +579 +4384
4月11日6005  +658 +6120
4月12日6748 +743 +2490 
4月13日7255 +530 +1321 
4月14日7645 +315 +10849 
4月15日8100 +457 +4685  
4月16日8582  +488  +6467 (総数:100,703) 

さて、今は喫緊の課題、緊急事態宣言や休業補償などの経済対策にフォーカスが合っていますが、

次の課題は、、、長期戦に向けての次のステップでの課題です、

中長期のコロナ対策ビジョン、教育問題、経済問題、

ワクチン開発でも動きがあります、

そこらはまたあらためて、、、


少しでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑬~8割削減なら1か月で感染者減少、7割削減なら2か月以上かかる!?

2020年04月15日 | コロナウイルス2020

少しでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑬
8割削減なら1か月で感染者減少、7割削減なら2か月以上かかる!?

なんとも中途半端な状態の緊急事態宣言、

ここでしっかり食い止めて欲しい、と願っていますが、自営業の方は休業補償(もしくはそれに準じる支給)がないと納得できないですよね、

なんとかならないものでしょうか?

◆人との接触8割削減は絶対目標

『人との接触8割減なら、1カ月で感染者が減少に転じる』と安倍さんが云いました、

この数字“8割減”を提言した1人が数理感染学者の北海道大学教授 西浦博氏、

感染数理学!ちょっとこういうなん好きなんですが、、、読むと、めちゃ難しいです^^)

西浦さんは感染拡大初期の“クラスター潰し”戦略の立案者の一人でもあります、

彼ら“クラスター班”の活躍はNHKスペシャル「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防」(4月11日放送)でも紹介されました、

この番組は4月16日(木) 午前0:50~午前1:55(65分)に再放送があります、ぜひ視聴をお奨めします、

西浦さんは8割削減は絶対必要だと主張されています、

安倍さんは“最低7割”と勝手に割り引かれたようです、

この数字はどうなのか?妥当なのか?

もっと厳しい数字を出されている方もいらっしゃいます、

福岡99.8%、東京98% 新規感染減に不可欠な「行動抑制率」専門家が試算

さて、今、完全な都市封鎖が出来ない日本、このままで本当に感染者拡大を止められるのか?

感染数理学的な一応のめどが80%~100%として、、、

◆海外の先例に学ぶ

世界には先例があります、海外の先例を追いましょう、

武漢、イタリア、スペイン、フランス、NY、これらの国・街では都市封鎖が行われています(武漢はすでに解除済)、

映像や情報から、この都市封鎖は“人との接触を95%以上強制的に削減”していると考えて良いと思います、

つまり、条件は諸々違えど、感染数理学的な“人との接触を削減する社会実験”(言葉は不適当です、スイマセン、現地は本当に過酷な闘いの最中であることは理解しています)が行われているのです、

武漢が封鎖されたのは1月23日、解除が4月8日ですから77日間の都市封鎖でした、

中国式なのでおそらくほぼ100%に近い接触削減でも77日掛かりました、

それでもまだ不安は残る、

イタリアの全土封鎖開始は3月10日、すでに1カ月以上が経過しています、

この数日でやや死者が減少に転じているようですが、まだ封鎖解除は時期尚早という見方が大勢、

NYの封鎖は3月20日に開始、26日間ほどが経ちました、

やっと希望の光が見えてきたようですが。、終息には程遠い状況、

フランスもスペインも然り、

つまり、、、

日本よりも厳しい、おそらくは人との接触を95%~100%削減を実施して、この成果です、

もちろん、日本には日本の固有環境があります、

なぜか少ない日本の感染者数(これは後述)、

でも、数理学者も言うように『人との接触80%削減は最低ライン』であるように思えます、

安倍さんは勝手に10%リップサービスをしたということでしょう、

ほんとうにこれで1か月後、国内の感染者数は減少に転じることが出来るのか?

とっても不安です、

◆日本国内での感染者数増加が緩やかな訳?

これはまだ誰にも正解は分からないのですが、一応これまで出て来た予測要因を並べると、

① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の社会習慣(握手・ハグはほとんどしない)
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
⑤ 外出自粛などの効果

① はすでに追い付かなくなってきている(感染経路不明者の増大)、
② ③はずっと自然に行われているが、これもまたもう間に合っていない、
BCGのラッキーパンチは今後の研究待ち、もちろん既存薬の臨床、ワクチン開発もまだ時間が掛かる、

となると、、、

今できることは外出を自粛して、人との接触を80%以上削減することしかないように思えます、

◆増えてきたPCR検査数、

4月14日(火)のPCR検査数が初めて1万を超えて10849件となりました(厚労省日報:14日正午までの集計)、

今日15日(水)、明日16日(木)の新規感染者数を注視しなければなりません、

今日明日の感染者数が多ければ、まさに感染爆発が起こっているという判断になるやもしれません、

連日の重要な分岐点です、


少しでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑫日本のPCR検査数、何件まで増やせばいいのか?

2020年04月12日 | コロナウイルス2020

少しでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑫

日本のPCR検査数、何件まで増やせばいいのか?

◆緊急事態宣言が4月7日(日)に発表、8日(月)から実施、

即実施かと思いきや、、、政府と自治体(まずは東京都)との間で、営業自粛要請の業種範囲を巡ってグズグズして、10日(金)にやっと東京都が具体的な内容を発表しました、

が、政府の“経済維持”への配慮が大きすぎて、なにやら骨抜き、妥協の産物、日本社会でよくある“中途半端な折衷案”になったように感じます、

これで人との接触8割削減が可能なのか?不安です、

◆初期段階で極端に少なかったPCR検査、

さて、PCR検査数の少なさに不安を持っている人が多いと思います、

初期段階での「PCR検査数の絞り込み戦略」の内側に迫った番組が4月11日(土)21時~NHK総合で放送されました、

『NHKスペシャル▽新型コロナウイルス瀬戸際の攻防~感染拡大阻止最前線からの報告』、

実は前半を見逃してしまったのですが(無念)、3月までのPCR検査の実施絞り込み戦略について相当理解が深まりました、

NHKオンデマンドとかスマホアプリ NHKプラスで観れると思います、ぜひ!

で、番組の中では概ねワタシが想像していたような“クラスター潰し”戦略が紹介されていました、

戦略の是非評価は終息後の科学的調査に任せるしかないと思いますが、

初期段階でのPCR検査の絞り込みはしっかりと考え抜かれた戦略であったと感じました、最前線のクラスター対策班の奮闘には感謝したいと思います、

東北大学教授の押谷仁氏とともに、現場で指揮を執られた感染数理学者の北海道大学教授の西浦博氏のコメントがしっくり来ます(ワタシの頭の回路が統計学的なので^^)、

クラスター班のツイッターもあります ⇒

◆安倍首相が1日2万まで増やす!と宣言したPCR検査の推移

さて、4月1日以降の国内でのPCR検査数の推移はこんな感じです、
※厚生省の日報の数字を基にしています
※記載日の午後0時(正午)までの集計数値のため、マスコミ報道とはずれがあります
※検査結果が出るタイムラグがあるので、1日単位でのPCR検査数と新規感染者数の比率はあまり意味がないと思います
     総感染者数 新規感染者数 PCR検査数  陽性出現率
4月 1日  2178 +225 +2011 11.2%
4月 2日  2381 +206 +2    
4月 3日  2617 +236 +2821     8.4%
4月 4日  2935 +318 +3436     9.3%
4月 5日  3271 +336 +1757    19.1%
4月 6日  3654 +383 +1533    25.0%
4月 7日  3906 +252 +9139    2.7%  緊急事態宣言
4月 8日    4257 +351  +6187     5.7%  
4月 9日  4768 +511 +2889     10.7%
4月10日    5347   +579    +4384      13.2%
4月11日   6005 +658  +6120  10.8%

それなりに増えていますが、1日2万検査には程遠い数量です、

なぜ増えないのか?分かりません、設備、人員、保険所・医師の判断などいろいろと理由はあると思いますが、、、

現場は大変でしょうが、首相がハッキリと表明した以上、今後も検査数増加に努力してほしいです、

◆さて、適正なPCR検査数とは?どれくらい検査したらよいのでしょうか?

これがよく分かりません、未知のウイルスとの闘いです、未だ明確な基準は無いのかな?

まずざっくりとトレンドと実態を追うと、

■WHOもPCR検査数拡大が望ましい、というのが基本スタンス
■韓国のPCR検査数、42万件(4月1日現在)、感染者数10,480人(4月11日現在)
■日本のPCR検査数、74,891件、感染者数6,005人(いずれも厚生省資料4月11日現在)
※米国は積極的に検査を行っているようですが、直近の数字は不明(分かりませんでした)、、、

日本のPCR検査数が圧倒的に少ないので、『地下感染者がうじゃうじゃいるのではないか?』と云う不安感が根強くあります、

2月に感染爆発を起こした韓国ですが、その後は封じ込めに成功(これは参考にすべき先例です)、検査が多いと封じ込めることが可能なのか?

では、どれくらい検査したら良いのか?を考えるのに、少しだけヒントになる数字がありました、

検査拡大に積極的なスイスからの報告です、青文字はこちらのサイトから引用 ⇒

■スイスのPCR検査数、

スイスで4月5日までに実施された検査数は合計15万8千件。人口100万人当たりの検査数は1万5000件を超えた。英紙フィナンシャル・タイムズによると、スイスは住民1人当たりの検査数が世界でも特に多い。

この数字を日本に適用すると、、、

日本の国内人口1億2600万人とすると、スイス並みのPCR検査密度は約190万件となります、

あちゃ!日本が如何に少ないかがよく分かります、

また、こんな記述も、

「一般的な基準として、10件の陰性判定に対し1件の陽性判定が出る検査体制は全ての感染者を特定できていると言える。このレベルの検査体制を敷く国を我々は大いに歓迎する」

検査結果の大部分が陽性であれば、その国は十分な検査をしていないということだ」と付け加えた。大規模な検査を実施している国では、検査数に対する陽性者の割合は12%未満とされる。ちなみにスイスは4月1日時点で15%だ。

上記の理解はちょっと分かりにくいですが、なんとか解説を試みます、

まず②は、、、
陽性率が10%くらいの検査であれば全体として信頼できる検査数だと述べています、

つまり、、、感染初期の日本の戦略=クラスター周辺の重点検査では、検査数が少なく、これでは“国内の感染者全体像”掴めていない!という指摘です、

もともと検査数が少ない訳ですから“全体像を掴めない”のは承知の上の戦略ですが、やはり、日本では感染者の全体像を掴めていない!という指摘は、ある程度蓋然性があるということで良いと思います(とくに4月に入ってからの日本の現状=感染爆発前夜では)、

そして③がややこしいです、

PCR検査の陽性率が12%以下になるなら、その検査は感染者の全体像を浮かび上がらせている、ということか思います、

これはスイスのように“一定数以上の検査数があること”を前提にした文脈です、

日本のように検査数自体が少ない現在の陽性出現率は参考にならないと考えます(少なくとも現時点では)、

そして、これから日本国内でも大規模な検査が実施されて、その陽性率が12%以下になった時、初めてその検査は“感染者数の全体像”を推察する指標になりうる、というふうに読めます、

ちなみに韓国の場合、総人口約5200万人/検査数42万件、100万人辺り検査数は8,077件です、おそらくこれくらいあれば検査結果(陽性出現率)が「国内の感染者総数を反映」していると考えて良いはずです、

これを日本にあてはめると、約102万件となります、現状は8万件ほど、少なくとも韓国並の検査率が目標になるような気がします、

どんどん検査をしていけば、どこかで陽性出現率が減り始める訳で(韓国ではすでに減り始めているはずです)、それが“終息を示す一つの指標”にもなります、

仮に感染者が減っても、検査数が少ないと“まだ地下感染者がいるのではないか?”という不安が残ります、

その時に充分な検査数と陽性出現率のデータがあれば、高い確度で“終息宣言”が出来るという意味でもありります、

まとめると、

・日本もPCR検査数を増やす方向に舵を切ったが、まだ十分な検査は行われていない

・PCR検査数の増加は、感染者総数の全体像の理解に役立つ

・韓国並の検査率を目指すなら、国内で100万件超検査が必要(現状は8万件ほど)

・100万件超検査をすれば、その時点での陽性出現率数値が“終息宣言”の根拠になりうる

ということかな?という結論に到達しました、ざっくりした“独酌酔言”的試算です、

4月1日~11日の国内PCR検査による陽性出現率は、4055件/40,279件=10.1%です、

1月の最初の検査からの全体の陽性出現率は、6005件/74,891件=8.0%です、
(そんなに高い訳ではないんだ、、、ますます理解が難しいなあ、、、)

このままの出現率で検査数が増えていけば、その検査は国内の感染者全体像をある程度指し示していると云えるようになるかもしれません、

その時初めて「地下感染者がまだいるかもしれない」と云う不安から逃れることが出来ます、

しかし、逆に云うと、100万件検査したら10万人以上の感染者が出てくる可能性が高いということです、、

そのレベルくらいまでは覚悟しないといけないようです、、、


少しでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑪長期戦の潮目のようです、

2020年04月10日 | コロナウイルス2020

少しでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑪長期戦の潮目のようです、

◆長期戦の潮目のようです、

中国武漢では都市封鎖が終了!

封鎖されたのは1月23日、解除が4月8日ですから77日間の都市封鎖でした、

市民の喜び、それはそれは大きいでしょう、

でも、封鎖を解除して大丈夫なのか?という声もあります、

どうなるのか?今後も注視が必要です、

イタリアやスペインで新規感染者が少し減ってきた、、、都市封鎖の効果がやっと少しでてきたのか?

しかし、効果が出るのには相当の時間が掛かるようですね、

イタリアの全土封鎖は3月9日に宣言されています、約1か月でやっと少し光が見えてきた感じ、

NYでは1日当たりの死者が4月7日に806人と過去最高に、、、でも、新規感染者は少し減ったとか、

いずれも、日本より先に感染拡大を経験している国・都市、

ある意味先輩であり、その道筋はしっかり学習しておかなければなりません、

これから日本が3週間前のNYなるのか?、、、なりたくないです、、、

◆そして4月8日、日本の都市部は緊急事態宣言で外出自粛、

でも、休業要請はやっと今日10日に東京都が発表予定、なんか、スピード感がない、

さらに、この期に及んで、国は休業範囲を限定的にしたいようです、

緊急事態なのに、居酒屋も限定的に営業するの!?嘘、、、パチンコ屋はなんとか休業に?雀荘もなんとか休業に?

う~ん、もっと徹底的にやるのかと思っていました、割りとぬるい緊急事態、

4月9日の国内感染者数は最大に、、、本当にこれで終息へ向かうのだろうか?

個人商店や中小零細企業は政府からの補償がない限り、簡単には休めない現実、

今はここが重要な政治的判断、指導力発揮のポイントですね、

とにかく一致団結して感染拡大を止めなければならないのだけは間違いない、

ワタシはとりあえず、散歩と買い物のみの4日間、そろそろ退屈になってきました、

長い1カ月になりそうです、

◆人との接触80%削減!

安倍さんが記者会見で云った80%削減でピークアウト、減少に転じる、これは本当か?ちょっと甘いようにも感じる、

さらに、デパートや大型商業施設が休業に入った反面、一般企業は活動を継続、通勤する人はあまり減っていない模様、居酒屋も営業、

これでは80%削減も難しいのでは?

国は一旦経済の維持を諦めて感染拡大阻止への強い意志を再度示してほしいです、

もっと厳しい数字もあります、

福岡99.8%、東京98% 新規感染減に不可欠な「行動抑制率」 専門家が試算、
(4月7日 毎日新聞)

◆PCR検査数は増えてきました、

「クラスター周辺を重点的に検査する」という効率論を選んだ日本、

検査数量と人口、発症者数を見てみると、感染初期は妥当性のある戦略であったと考えていますが、、、
(ぞの評価は終息後の科学的な調査に委ねます)

相変わらず、『検査数が少ないから、発症者数も少ない』という声があります、

海外からも日本の感染者数の少なさに懐疑的なコメントが寄せられていました、

ワタシ的には、『検査数が少ないから、発症者数も少ない』という理屈では、どうしてもこの3ヶ月の感染者数の緩やかな増加ペースが説明できないので、もっと正確に事態を把握して、しっかり説明したいと考えてきましたが、、、

こちらも潮目が2つ、

1つは“もう、クラスターを追えない”状況になっている事、

新規感染者の半分以上、いや、もっと多い比率で“感染源を追えない”人が出現しています、

これではもう今までの戦略=『クラスタ周辺を重点的に検査』では闘えません、

政府も官僚も戦略の変更を余儀なくされました、検査数は増えて来ています、

◆ワタシの視野の狭さを反省

2つ目は、、、これが一番ショックと云うか、ワタシの視点に欠けていたところだったのですが、以下のような指摘をいただきました、

『クラスタ潰し戦略の是非は別として、検査数が少ないこと自体が社会に不安を与えており、国民間の分断を生みかねない』、

なるほど、おっしゃる通りです、この指摘はよく分かります、

“国民が不安に思っている”ことが、憶測や不信感、穿った見方やデマを呼びます、

戦略の是非を問うよりも、“とにかく検査数を増やして安心感信頼感を醸成する”事も重要だと認識しました、

ワタシの視野が狭かったです、反省、、、

遅きに失したかもしれませんが、この数日、PCR検査数は増える傾向にあります、

4月のPCR検査数、厚労省の日報ベースの数字、
※記載日の午後0時(正午)までの集計数値のため、マスコミ報道とはずれがあります
※検査結果が出るタイムラグがあるので、1日単位でのPCR検査数と新規感染者数の比率はあまり意味がないと思います

    感染者総数 新規感染者 PCR検査数
4月 1日  2178 +225 +2011
4月 2日  2381 +206 +2
4月 3日  2617 +236 +2821
4月 4日  2935 +318 +3436
4月 5日  3271 +336 +1757
4月 6日  3654 +383 +1533
4月 7日  3906 +252 +9139           緊急事態宣言
4月 8日     4257 +351 +6187           
4月 9日  4768 +511 +2889

むろん、PCR検査数が増えて来たことは歓迎、

『検査数が少ないから、発症者数も少ない』説に対する答えは、まだもう少し先になります、日々、数値を追うことにします、

しかし、不要不急の外出自粛を強く要請されたので、精神的には随分追い込まれた感が有ります、重苦しい圧迫感、

趣味の酒場巡り、ライブ参戦、映画鑑賞と3つとも楽しめなくなりました、残るはハイキングだけ、、、

これから1か月、落ち込まないようにいろいろ工夫しないとアカンなあ、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑩:指数関数的増加って?これまでの国内感染状況

2020年04月08日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑩:指数関数的増加って?これまでの国内感染状況

ワタシの住んでいるエリアにも緊急事態宣言が出されました、

なによりも外出の自粛、とのこと、

今日は散歩だけはしようと思っています、これは大丈夫ですよね、
(じっとしていられないので^^)

だんだん感染者の数字に鈍感になってきたような気がするので、国内のこれまでの感染者数の推移を確認しようと思いました、、、、

いくつか全体像がつかめるサイトがあります、


NHKのサイトでは任意の都道府県の感染者推移が見れます、

朝日新聞、こちらも全体像は掴める、都道府県別もあります、

毎日新聞のサイト、ここも分かりやすいです、

東洋経済のサイト、PCR検査数も見れます、

ま、いろんな見方、指標があるので、自分に合うサイトを見つけておくのもエエと思います、



で、ワタシ的には日別の感染者数の推移を見たかったので、厚労省の公式発表資料から日別の感染者推移を拾ってみました、

最後にすべてを掲載していますので、興味あれば見てください、

気になる点をピックアップすると、、、



■感染爆発はもう始まっているのか?

指数関数的な増加、、、今や巷に溢れているキーワードですが、どういうこと?

専門的理解には数式とかが出てきて分かりにくいので、こんな例え話で、

こちらのサイトに分かりやすい、例え話が載っていました ⇒

WIREDから抜粋転載

指数関数的な増加について理解するために、有名なたとえ話をしておこう。小遣いを増やしたいと思った女の子が、両親にある提案をする。1セントから始まって、毎日、前日の倍の額を欲しいというのだ。つまり、2日目は2セント、3日目は4セントをもらう。大したことはないと思うだろうか。30日目には、小遣いの額は1,000万ドル(約10億9,400万円)を超える。

(抜粋転載ここまで)

俗に云う“倍々ゲーム”と云うやつですね、

“ねずみ講”(古いか!!)、“マルチ商法”が必ず破たんする理屈です、

つまり、最初は微細な動きにしか見えなくても、ある日突然増え出し、危ない!と思った時にはもう手遅れになっている、

そんな感じの増え方の事です、

今回のコロナウイルス感染拡大に関して云うと、

『感染者総数が2日~3日で倍になると感染爆発』という目安みたいです、

※この目安について、コロナウイルスの事⑧で間違った記述をしています、
コロナウイルスの事⑧では“新規感染者数が倍になる日数”と理解して書いておりますが、どうも“総感染者数が倍になる日数”が正しいようです、スイマセン、本日4月8日付けでコロナウイルスの事⑧にも間違いである旨を追記させていただきました、

で、国内感染者の日別推移からみると、

1月16日  国内で初感染者を確認
3月21日    996人 
3月31日  1953人 
4月 7日   3906人 

最初の発生から ⇒ 996人までに2カ月以上かかりましたが、
996人 ⇒ 1953人は10日間で倍増、

そして、、、
1953人 ⇒ 3906人は1週間で倍増しました、

これが指数関数的増加です、



このまま指数関数的に増えるとすると、あと数日で総感染者が8000人に達する可能性もあります、

この倍増間隔が2日~3日になると“感染爆発”と云う状態であるということです、

これが昨晩、緊急事態宣言の記者会見で安倍さんが云っていた“最悪の場合の感染者数”の数字の根拠のだと思われます、

大まかなグラフですが、下記グラフで見るとNYで凄い感染爆発が起こったことがよく分かります、

他の欧州各国の増加スピードでも感染爆発と云われました、

(NIPPON.comより転載)

NYのような感染爆発はどうしても避けたいということです、

■今回の緊急事態宣言の根拠となるような数字も見えます、

自粛疲れで気が緩んだのではないかと云われた3月20日~22日の3連休、

感染者の顕在化(感染~潜伏~発症~検査~陽性確認)まで2週間程度かかると云われています、

この場合、3月20日の2週間後は4月3日から辺り、、、

結果は下記の日別感染者数を見ていただければ一目瞭然です、1日の感染者が300人台を突破しています、

これが今回の緊急事態宣言の根拠の一つかと思います、

    感染者総数 新規感染者 

3月20日   943 +36
3月21日   996 +53
3月22日  1046 +39
3月23日  1089 +43
3月24日  1128 +39
3月25日  1193 +65
3月26日  1292 +98
3月27日  1387 +96
3月28日  1499 +112
3月29日  1693 +194
3月30日  1866 +173
3月31日  1953 +87
4月 1日  2178 +225
4月 2日  2381 +206
4月 3日  2617 +236
4月 4日  2935 +318
4月 5日  3271 +336
4月 6日  3654 +383
4月 7日  3906 +252

たしかに緩んだようです、

■しかし、この数日の東京都の新規感染者数は、

2020年4月 東京都 新規感染者数
1日 66人
2日 97人
3日 89人
4日 116人(7日に訂正1名減)
5日 143人
6日 83人
7日 80人

4日、5日は増加しましたが、全体としては相変わらず緩やかな増加にとどまっています、

油断はできませんが、なぜかは不明のまま、、、

■安倍さんが示した“人との接触率削減率”

7日の記者会見で、

『人との接触率を70%削減、できれば80%削減すれば2週間後に感染者は減少に転じる』という旨の、安倍さんの発言がありました、

80%削減すれば指数関数的増加が止められるという意味です、

これについては、、、勉強中です、

また書きます、

しかし、酒場もライブハウスも映画館も行けなくなった!

残る趣味は山歩きだけです、これは大丈夫ですよね、、、

【国内感染者数 全数掲載】

国内の感染者数(検疫、チャーター便含む)

2020年   総数 増加数
※厚労省の日報から個別に拾いました、増加数と一致しない日があります
 原因は不明です、おそらく発表数字が後日修正されているためかな?と思います
※2月には定型の日報が無い日もありました(個別報告はありました)

1月16日   国内で初感染者を確認

2月10日   26
2月11日   
2月12日   28 
2月13日   29 +1
2月14日   33 +4
2月15日
2月16日
2月17日   59
2月18日   66 +7
2月19日   73 +7
2月20日   84 +11
2月21日   93 +9
2月22日  105 +12
2月23日  132 +27 
2月24日  144 +12
2月25日  156 +12
2月26日  164 +20
2月27日  186 +22
2月28日  210 +24
2月29日  

3月 1日   230 
3月 2日   254 +15
3月 3日   268 +14
3月 4日   284 +16
3月 5日   317 +33
3月 6日   348 +31
3月 7日   407 +59
3月 8日   454 +47
3月 9日   487 +33
3月10日   513 +26
3月11日   567 +54
3月12日   619 +52
3月13日   674 +55
3月14日   714 +40
3月15日   777 +63
3月16日   809 +33
3月17日   824 +15
3月18日   868 +44
3月19日   907 +39
3月20日   943 +36
3月21日   996 +53
3月22日  1046 +39
3月23日  1089 +43
3月24日  1128 +39
3月25日  1193 +65
3月26日  1292 +98
3月27日  1387 +96
3月28日  1499 +112
3月29日  1693 +194
3月30日  1866 +173
3月31日  1953 +87

4月 1日  2178 +225
4月 2日  2381 +206
4月 3日  2617 +236
4月 4日  2935 +318
4月 5日  3271 +336
4月 6日  3654 +383
4月 7日  3906 +252
4月8日   

(資料、ここまで)

 


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑨:封じ込めへの最終局面へ、

2020年04月07日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑨:封じ込めへの最終局面へ、

■いよいよ緊急事態宣言へ、

8日午前零時より東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡に緊急事態宣言が出されます、

コロナウイルスを封じ込めることが出来るか?

短期的な“封じ込め戦略”の最終局面に入りました、

7日19時の首相記者会見の後、具体的な要請内容は都道府県から発信されますので注視しましょう、

■感染爆発は?

この数日の東京都の感染者数、2020年4月、
1日 66人
2日 97人
3日 89人
4日 117人
5日 143人
6日 83人
7日 ??

うむ、まだ感染爆発という状態ではない、やはり不思議な感染拡大のスピード

PCR検査数の少なさで、地下感染者を拾いきれていないのか?
クラスター封じ込め戦略が功を奏したのか?

日本人の衛生習慣(手洗い・マスク着用率の高さ)のおかげか?
日本人の社会習慣(握手・ハグヲしない、個人間の距離が元々遠い)のおかげか?

BCG接種のおかげか?
それとも、単なるラッキーか?

まだ誰にも真相は分かりません、

また、今日7日の感染者数を見る必要があります、

注目すべきは感染経路不明者の割合が決定的に増えてきたこと、

6日の感染者83人中、感染経路不明者が73人(約90%)、

これまで厚生省クラスター対策班が行ってきた“クラスター周辺を徹底的に検査して感染を抑制する”クラスター潰し戦略は限界に来ている事を示す数字です、

このままだと市中感染が広がり、感染爆発に繋がる可能性があります、

■医療崩壊の兆しが!

緊急事態宣言の最終的なゴールは感染拡大の抑制ですが、当面の戦術目標は『医療現場崩壊の阻止』が焦点となりつつあります、

医療現場の崩壊はもう少し先かと考えていましたが、ワタシの考えが甘かったようです、

コロナウイルスの事⑤では、

“感染者が1日当たり1万人くらいを超えると“医療現場崩壊の危機”が迫っていると考えて良いかもしれません、”

と書きました、大きな間違いでした、考えが甘かった、スイマセン、

単純計算では済まない現状、人工呼吸器台数は一応揃っているので大丈夫かと思っていましたが、、、

ひっ迫するのは医療機関の量と質、医療従事者が圧倒的に足らないようです、

現場の医師の方の声、

コロナウイルス感染患者の対応には通常の4倍くらいのマンパワーが掛かる、感染症専門医が少ない、厳密な防疫空間造りが難しい、

一般病院では専門医が少ない、一般の患者さんとの区分けが難しいという現実、

なるほど、一般病院はこういう感染症対応は専門外、

他の医師(感染症治療は専門外)は、

料理人に例えるなら、和食の料理人にいきなりフレンチのフルコースを出せ!と云われているような感じ、とても対応できない、

とも仰っていました、、、なるほど、、、

都医師会「医療的緊急事態宣言」記者会見の内容はこちらから ⇒

足らないものは医療従事者人員、病床、人工呼吸器、防護服・マスク・ゴーグル・手袋などの装備と多岐にわたりますが、、

受入システムの構築も急がれます、一般病院とコロナウイルス対応病院の住み分けが必要です、

効率的な治療のための国単位、都道府県単位、市単位での病院間情報共有システムの構築が急がれるでしょう、

そして長期に渡る問題でもあります、

次の感染症流行に備えて、米国や中国にあるCDC(疾病予防管理センター)のような機関が日本にも必要かな?とも感じます、

専門家が少なく、縦割りの厚労省(不眠不休で対応中ではありますが)では、もう手が回らない感じ、

■ノーベル賞受賞の本庶佑氏の提言

ノーベル医学生理学賞受賞者の本庶佑・京都大特別教授(分子免疫学)が提言をされました、

電子記事は文量少ないですがこちらから ⇒

ざっくり書くと、

・「アビガン」、「トシリズマブ」などの既存薬の積極的な適時使用
・PCR検査数を1日当たり1万人程度まで増やす
・1カ月程度の都市部での外出自粛

の3点を提言、

経済維持とのバランスに気を取られるよりも、厳しい行動をとって短期終息を目指すのが、結果的には得策と述べられています、

なるほど、上記3点はいずれも非常に合理的かと考えます、短期決戦戦略も正しい戦略かと感じます、

■奇跡的な封じ込め成功の可能性、

世界的に見ると“完全な封じ込め”は難しい状況になっています、

ワクチンが実用化されるのは1年半から2年先、

でも、

コロナウイルスの事⑧で書きましたが、奇跡的な封じ込め成功の期待関数は、

・日本の衛生習慣、生活習慣(手洗いマスク着用・社会的距離)
・3密回避、外出自粛(緊急事態宣言)
・BCGのラッキーパンチ(まだエビデンスなし)
・既存薬の活躍(可能性を治験で確かめる)

これらの合わせ技で“奇跡の日本流封じ込め作戦の成功”の実現に期待しています、
(NYに比べて感染者増加はまだ緩やかです)

さらに、これに必要関数、

・医療現場の崩壊阻止(人員装備充実と情報共有システム構築)
・PCR検査の拡大(クラスター潰しから、全体像把握のための戦略への移行)

が足される感じでしょうか、

もちろん、他に経済対策、中小零細企業への支援、自粛協力店への補償などの経済分野の課題があります、

封じ込め戦略としては最後の局面です、

この1か月、辛いけど外出は生活維持のための最低限に、

でもストレスは大敵、

心身ともに健康であるための工夫をいろいろと考えようと思います、

最新情報では『DNA型ワクチン』と云うのが登場、

実用化までの時間が短縮できる!!、、、の??、、、

これはまたあらためて、、、