テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:南こうせつさんはホントに“野の仏”になったんだね~

2024年12月17日 | 世の中

先週のNHK「SONGS」第668回のゲストは南こうせつさんでした、

誰もが知っている大ヒット曲「神田川」・・・

って、今は知らない人も多いんだろうな、隔世の感あり、

御年75歳だそうです!

うん、元気でお若い、そして・・・とても良い歳の取り方をされていました、

来年もコンサートツアーをされる予定だそうです、素晴らしい、

70年台フォーク世代ですが、

当時は南こうせつさんはあまりピンと来なかった、

吉田拓郎で始まって、泉谷しげるに傾倒したので、

南こうせつさんはなんとなくピンと来なかった、

陽水は好きだったけど、

ザックリ言うとワタシはそんな感じでした、

ちなみにそんなフォーク歌手の方々の年齢(2024年12月現在)を調べてみました、

吉田拓郎 :1946年4月 5日 78歳
泉谷しげる:1948年5月11日 76歳
井上陽水 :1948年8月30日 76歳
南こうせつ:1949年2月13日 75歳

拓郎はちょっと先輩、泉谷・陽水・こうせつは同学年なんですね、

陽水は最近見かけませんが、みなさんホントにお元気です、

で、今日のテーマ、

「SONGS」を見て一番印象的だったこうせつさんの言葉、
(うろおぼえで要旨だけ書きます)

大泉洋の『これからの目標ってありますか?』という質問に、

こうせつさんは『目標はないです!』ときっぱり!!

続けて・・・

朝になったら起きて、窓を開けたら海があって、ね、風が吹いていて、

それでいい

みたいなことをおっしゃっていました、

達観、大分で田舎暮らしをされているこうせつさん、

そんな言葉が似合う発言でした、

こうせつさんはお寺の住職の息子

なにやらそういう背景も影響しているのでしょうか、

拓郎の曲に、こうせつさんを歌った曲があります、

「野の仏」

歌詞の一部を書きます、

 

僕は野の仏になるんですよと、高節くんが言う

だけどこんないい男ではと 顎などを撫でながら

野の仏 今度はたしかに 笑いました

 

1973年の曲です、

51年前からこうせつさんの人生観がぶれていないのを知って驚きました、

野の仏

まさに今のこうせつさんが“野の仏”に見えました、

さて、ワタシは70歳を超えた時に、

このようなしっかりした生き方が出来ているだろうか

70歳を超えたワタシに目標は無いと思うが、

いや、あるかもしれないが、、、

それよりも“野の仏”のような、そこにいるだけの存在になれるだろうか?

いつまでも、ワチャワチャと動き回って、

何も残さない嫌な奴になっているような気がします、

ああ、悟りを開いて“野の仏”になりたいと思った夜でした、


独酌酔言:素晴らしいスピーチでした、ノーベル賞授賞式での日本被団協 田中熙巳さんのスピーチ

2024年12月12日 | 世の中

昨晩(日本時間2024年12月10日夜)、

ノーベル平和賞を受賞した日本被団協 田中熙巳さんのスピーチを聴きました、

素晴しかったです、

自らの被爆体験を語られるパートで引き込まれました、

昂ることなく、淡々とでもなく、

おそらく、被団協が目指す核廃絶への確信と強い思いがあるからこそ、

あのような堂々とした、強い力を持った、

そしてある意味、清々しささえ感じさせるスピーチが出来たのではないかと思います、

ノーベル平和賞を受賞した、というそれ自体が素晴しいのではなく、

今回のスピーチが世界に向けて発信されたことこそが、

ノーベル平和賞受賞の意味だったのかと感じました、

広島と長崎から79年目、ロシアが度々核兵器使用の威嚇をする現在、

被爆者は高齢化し、10年後には被爆体験を語れる人はほんのわずかになります、

被爆者が途絶える『核の問題』も消滅するのかというと、そんなことは無い

スピーチの中でも『次の世代、若い人たちに核廃絶運動を引き継いでいかなければならない』という主旨の発言がありました、

そのためにも、今回の受賞会場でのスピーチは大きな影響力を発揮したのではないかと、期待しています、

NHK+とか、Youtubeでも視聴できるのではないでしょうか?

20分くらいのスピーチです、

個人的にはもっと長く感じられた中身の濃いスピーチです、

ワタシは特に核廃絶に向けて、何か行動を起こしている訳ではありませんが、

そんなワタシにも深く、鋭く突き刺さるスピーチでした、

ぜひ、聴いてみてください、

【関連記事】

NHK 詳細ノーベル賞授賞式
NHK クローズアップ現代 “喜びだけで終わらせない”ノーベル平和賞被爆者の訴え
朝日新聞 随時更新 日本被団協の田中熙巳さん演説


独酌酔言:選挙戦略をPR会社へ発注すると買収になる!?知りませんでした、

2024年11月28日 | 世の中

ごたごたして失職、そして選挙で再選と、

なにかとお騒がせの斎藤兵庫県知事

議会や市長と上手くやれるのかな?と思っていたら、

その前に、知事選挙でのSNS戦略をPR会社へ委託発注したことで、

公職選挙法の『買収』にあたる疑いがあるのではないかという、

またもやのお騒がせぶりの2期目となってしまいました、

知事当選時の他陣営SNSへの『攻撃』のほうが気になっていたのですが、

なんと、SNSのPR戦略が『買収』とは!!

ワタシの感覚では、

『選挙PR戦略を外注』するのは当たり前、という感覚でしたので、

これが『買収』になる可能性があるとは…

公選法、恐るべし!!^^)

ということで、良く分からないので、ちょっとだけ調べてみました、

まず、今回の『買収』問題の発端、

斎藤知事の選挙PRを請け負ったPR会社社長が自社のHPで次のような要旨の記事を掲載したことが発端です、

現在、この記事は削除されています、

こちらのNHK・HPから転載 ⇒

「ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました」

「私が監修者として、運用戦略立案、アカウントの立ち上げ、プロフィール作成、コンテンツ企画、文章フォーマット設計、情報選定、校正・推敲フローの確立、ファクトチェック体制の強化、プライバシーへの配慮などを責任を持って行い、信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました」

もし、上記の行為に支払いが行われていれば、

公選法の『買収』にあたる行為ではないか?というのが今回の疑念です、

え~、これが『買収』にあたるの?

ちょっと、ワタシにはよく分からないです!!というのが第一感なのですが、

公職選挙法では、事前買収罪の内容を次のように定められているそうです、

特定の候補者を当選させること、あるいは当選させないことを目的に、選挙人(有権者)や選挙運動員に対して、(1) 金品その他の財産上の利益(現金や商品券など)や、(2) 公私の職務(仕事の契約など)を供与したり、その供与の申し込みや約束をしたり、又は (3) 供応接待(食事など)やその申し込み、約束をすることである(公選法第221条1項1号) 。

今回のケースは(2)の「公私の職務の提供」にあたるという事でしょうか?

運動員は基本無償でなければいけないようです、

ただし、

選挙運動員に対しては、法定額の範囲内で宿泊費などの実費を支払うことはできるが、それを超えて報酬を与えると本罪に当たる(法197条の2)。

選挙カーで特定の候補者に投票を呼びかける仕事も、

法定額以上を支払うと『買収』になります、

公選法では、協力者に報酬を支払う事が禁じられているのです、

今回、PR会社には71万5000円が支払われていますが、

これはポスター・チラシなどの制作費と、知事の弁護士は主張しています、

制作費は実費なので『買収』にはあたらない

しかし、PR戦略立案・実施にお金を払うと、これは『買収』にな

実費ではなく報酬だ、という理解かな?という事のようです、

なるほどね、と素直に納得は出来ません^^)

選挙PR戦略立案はとても重要で立派な仕事だと思うのですが・・・

選挙PR戦略立案は『買収』とは違う、

ノウハウの提供は実費に等しいような気もしますが・・・

違うのかな?

ちなみに、似た事例が2019年にあり、大阪地裁は有罪の判決を下しています、

こちらのHP参照 ⇒

そうなんだ、判例があるんだ、

たぶん、ワタシの感覚が公職選挙法とマッチしていないのだと思いますが、

この法律、選挙の公正さを保つために出来た法律ですが、

出来たのは1950年(昭和25年)、今から74年前です、

ひょっとしたら、2024年の実情に合っていない内容もあるのではないかな?

ワタシは法律に関しては無知ですし、

斎藤さんの支援者でもないし、

もちろんお金で票を買う(文字通りの)『買収』を良しとしている訳でもありません、

でも、21世紀の実情に合わない法律があるなら、

速やかに法律を変えていくのも国会の仕事です、

公職選挙法、サビ付いていませんか

だれか、総点検、リフレッシュ工事、してくださいませ、


独酌酔言:やはり今の40代以下は幸せを実感できていない!選挙結果から見えること

2024年11月20日 | 世の中

いくつかの選挙で驚きの結果が立て続けに出ました、

選挙素人のワタシに詳細な分析など出来ないのですが、

なにやら直感的・独酌酔言的には一つのキーワードが浮かんできました、

ので、なんとか書いてみることにします、

キーワードは・・・

今の日本の『40代以下の有権者は幸せを実感できていない!』ということです、

出発点は米国大統領選挙、トランプ氏が復活再選を果たしました、

日本人的感覚からすれば、
(個人的感覚です)

あの虚言発言ばかりで犯罪で起訴されている人物を大統領に選ぶ米国!?

いったい米国では何が起こっているのか?という気持ちになります、
(個人的思い込みです)

思想家の内田樹さんのエックスへの投稿を読んで、その通りだと感じました、

内田樹@levinassien
11月6日
トランプが大統領に選ばれました。アメリカがグローバル・リーダーの座から転落して、世界は多極化・カオス化し、「一寸先は闇」の時代に突入します。とりあえずアメリカでは知性と道義性が決定的な政治的価値であるという信念は失われました。自分たちが何を失ったか、彼らはいつ気づくでしょうか。
(エックスより勝手に転載、スイマセン)

ここでの内田さんの価値観は、

『政治は「知性と道義性」によって執行されるべき』であるというところにあり、

それが失われたことへの憤りを感じる訳です、

ワタシも同感です、はい、

でも、トランプが勝利したわけですから、

「知性と道義性」を上回る価値観が米国民に根付いている、とも言えます、

それはなにか?

トランプ氏に投票した米国民は今、経済的・自尊的な幸せの充足度が低いのでは?と感じました、

世界のリーダーとしての米国のあるべき姿と価値観を共有しようとした「知性と道義性」の民主党に対して、

トランプ氏は、直感的に必要と思われる政策提案で対抗した感じ、

結果、トランプ氏に投票した米国民は「知性と道義性」よりも、「経済的・自尊的」幸福を選んだ、

という風に見えます、

きっと彼らは今、幸福を実感できていないのです、

民主党へ投票した米国民は総じて幸福充足度が高いようにも見えました、

次は日本の衆議院選挙、自民党+公明党が過半数割れ

日本維新の会以外の野党各党は躍進という結果でした、

で、注目されているのが「国民民主党」

獲得議席数から与野党双方から秋波を送られる立場で、キャスティングボードを握りました、

ここで、SNSでの露出の多さが功を奏したことが大きくクローズアップされました、

はい、それは間違いない、


47NEWSより転載)

これは衆議院選挙でのエックスの動向、

都知事選でも兵庫県知事選挙でもSNSが大きな役割を果たしました、

この件は後述、

でも、独酌酔言的に注目するのは、SNS自体ではなく「国民民主党」の公約です、


国民民主党のHPに詳しく書かれています)

すべて経済政策、それも『幸福を実感できていない』人たちへの救済的経済政策です、

同じく躍進した「立憲民主党」が政治の「知性と道義性」の立場から、

自民党の裏金問題をフーチャー政治改革を大きく掲げたのに比べて、

「国民民主党」の政策は救済経済政策に特化していて、直感的に分かりやすかった

なぜなら、今の日本、有権者の大半が幸福を実感できていないからです、

とくに、40代以下の若い世代は「知性と道義性」よりも「経済救済」を望んでいるように感じます、

そして、兵庫県知事選挙、

これはまた様相が違いますが、とにかくSNSが大きな役割を果たしました、


(NHKHPより転載、以下の2枚も同様)

これは兵庫知事選挙で投票の参考にしたメディアの割合、一目瞭然、

SNSがキーだったのは間違いないようですが、

重要なのはこちらのデータだと思います、

これは有権者が投票で重視したポイント、

当たり前ですがトップは『政策』です、

そして、当選した斎藤氏が多く支持を受けたのも「政策」と「改革」

2位だった稲村氏がリードしたのは「人柄」

注目すべきは「県政安定」はあまり重視されていなかった事、

つまり、いろいろスッタモンダして、揉めて、不信任になって県政が停滞した!

というのは、県民にとっては「知性と道義性」ではあるものの、

目の前の「政策」や「改革」の実行に比べたら今はそんなに価値はない!!という民意です、

2位の稲村さんや他の候補が“風通しの良い県庁”とか“混乱に終止符を打つ”と訴えたことは、

県民の多くには値打ちが無かったのです、

そういう意味では稲村さんは選挙戦略を見誤った、とも言えます、

従来の日本人の「知性と道義性」を前提に考えると、

「県政の立て直し」は今回の選挙の目玉だったように思えます、
(ワタシもそう思っていました)

しかし、SNSの影響があったにせよ、

多くの県民は「県政安定」よりも「政策」と「改革」を選んだのです、

それはなぜか・・・

県民の、それも40代以下の多くの県民は幸福充足度が低かったからと考えます、

材料費高騰による物価高、伸びない収入、先が見えない社会保障、

そんな環境で「県政安定」という「知性と道義性」を求められても困るわ、

それよりも、政策と改革でわたしたちを経済的に救済して欲しい!!

という民の声だったような気がします、

年代別の投票結果、

観て明らかです、「知性と道義性」「救済経済政策」への評価です、

比較的、幸福充足度の高い年代は「知性と道義性」を持ち合わせていますが、

同時に若い世代の苦しみをもっと理解しなければいけません、

稲村さんが『なにと闘っていたのか?良く分からない選挙だった』というような発言をされていました、

分かります、SNS勢の登場で今までの選挙とは様相が一変

でもね、『なにと闘う?』と考えた時点選挙戦略は間違っていたのかもしれません、

選挙の本質は相手を叩き潰すことではなく

国民・県民が何を望んでいるのか?を見極めて、政策論争で有権者の支持を集める

これが基盤となっていないといけなかった、

これもまた「知性と道義性」です、

議会の「全会一致の不信任」という衝撃的な目の前の出来事が、

選挙戦略を見誤る結果につながったのかもしれません、

かたや、「知性と道義性」が不要なわけではありません

いや、広い視野で観ると政治の本質は「知性と道義性」であるべきと考えます、

それが実現されるためにも、若い世代の幸福充足度を高めることが、

今の日本の政治の最優先課題なのです、

目の前の苦しみには、知性も道義性も無力です、

稲村陣営のエックスのアカウントが、選挙期間中に数度にわたり凍結されたそうです、

これは、路用規約に違反したという組織的な一斉通報があったから、とも報道されています、

SNSはその情報の正確性・信ぴょう性や、公正性の維持でいろんな問題を抱えています、

稲村氏のエックスの凍結が、もし斎藤氏支援者による組織的なものだとしたら、

これはしっかり断罪されるべき犯罪行為だと思います、

もし、この事象の真相が明らかになったら、

斎藤氏もSNSの選挙利用の適正化に向けてのしっかりしたメッセージを支持者に発信すべきです、

で、斎藤さん、

二度と議会や県職員と揉めないように、粛々と政策実現と県政改革を進めてくださいませ、

そして若い世代の幸福充足度を高めてください、

政治に「知性と道義性」を取り戻すためにも、


独酌酔言:大人になると時間が早く流れるのはなぜ?+脳の記憶容量問題

2024年11月14日 | 世の中

スイマセン、

本日の独酌酔言記事、

なぜかこのサイトで投稿できません、原因不明、不正な書式があるとか、

で、応急処置として、以下のワタシの別ブログで掲載しています、

お手数ですが、このリンクで飛んでお読みくださいませ、

『アコースティックギター 生涯の1本』 ⇒ 、

フィッシングではありません、ぜひお読みくださいませ、

早く原因を究明したいです、

テリー