2025年4月13日(日)開幕の「大阪万博2025」開幕まで、今日であと54日みたいです、
が、正直“万博ムード”は一向に盛り上がっていません、

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2月5日発表の大阪府・市の調査結果、

(読売新聞オンラインから転載)
「行きたい」と答えた人34.9%、
万博協会の目標値にはほど遠い数値となっています、
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ま、ワタシも今のところはあまり興味が湧いて来ない“界隈”の一人です、
じゃ、なんで興味が湧きおこって来ないのかと考えたら、、、原因は、、、
なにが面白いのか?
ワクワクドキドキする何かがあるのか?
それがまったく分からないから、という事のようです、ワタシの場合はね、
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先週、2月14日に放送されたNHK大阪制作「かんさい熱視線」が関西万博を取り上げていました、
その中で、過去の万博の共通事例が紹介されています、
① パビリオン建設がギリギリになり、内容の情報発信が追い付かなかった
② チケットの販売方法が複雑でよく分からない
みたいなことが紹介されていました、
これって、「大阪万博2025」でも指摘されていることと、まるっきり同じですやん!
ま。パビリオン建設がギリギリになるのは、毎度の恒例らしいので、
どうしようもない事のようですが、
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「チケット販売方法が分かりにくい!」は、
事前にしっかりリサーチすれば、回避できたかもしれません、
今回のチケット販売方法のウリは、
『並ばずに観られる万博』だそうです、
が、日時やパビリオン毎の抽選予約が煩雑、
通し券の入場時間制限がある、
仲間と同時に入場できないなどなど、
とにかく入場券を買う段階ですでに並んでいる感じ^^)
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こちら、協会公式のチケット購入ページ ⇒
はい、途中でワタシも心折れました、
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こちら、『チケット購入安心ガイド』 ⇒
ストローク長すぎて、最後まで読めませんでした、
ま、それでも慣れれば買えるんでしょうが、、、
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一番の問題は、先に書いた『ワクワクドキドキするモノが観られるのか?』、
これが万博へ行きたくなり一番のモチベーション、
現状では、ワクワクドキドキ感がまったく伝わってこないという事です、
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同じくNHK「かんさい熱視線」で今回の万博のプロデューサーと紹介された方々が、
『万博の成功とはなにか?』という問いに答えられているのを観て愕然としました、
こりゃ、アカンわ!こりゃ失敗やな!というのが正直な感想です、
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先に大阪万博のプロデューサーシステムについて紹介しておきます、
今回の大阪万博には8人のプロデューサーが参加されているそうです、
8人それぞれが“シグネチャーパビリオン”を制作運営されます、
“シグネチャーパビリオン”とは?
大阪・関西万博ではテーマである、一人ひとりが互いの多様性を認め、「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するための「シグネチャープロジェクト」として、8つのテーマ事業が設定されました。
(EXPO2025 TOPPANのHPから転載)

各界の著名クリエイターが8つのパビリオンで、今回のテーマ『命輝く未来社会のデザイン』を具現化しておられるという事です、
ちなみにこの8名、
福岡伸一(生物学者)・河森正治(アニメ監督)・河瀬直美(映画監督)・小山薫堂(放送作家)・石黒浩(工学博士)・中島さち子(音楽家・数学者)・落合陽一(メディアアーティスト)・宮田裕章(大学教授)
みなさん、それぞれの分野で突出した才能の持ち主だと思います、
この他に会場建設プロデューサーと、会場運営プロデューサーもおられます、
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昔の言葉で言うなら『トロイカ体制』、
(古すぎます!!^^爆)
多様性が重視されている現在、ひとりのプロデューサーの個性で引っ張るより、
さまざまな視点から今回のテーマ「命輝く未来社会のデザイン」を具現化しよう!
というコンセプトなんかな、そこは良く分かるのですが、、、
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問題は・・・
この8人の中で連携は取れているのか?
この8人の作品(パビリオン)を統合した情報発信は出来ているのか?
8人の作品の集合体が、その名の通り万博の“シグネチャー”=署名だとしたら、
それは明確に統合されて、
誰にでも分かるシンプルなカタチで世界の人々に伝えなければならないはずです、
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ところが、今回の万博、
テーマはもちろんある、8人のプロデューサーもいる、
でも、この万博がどういうものなのか?どんなワクワクドキドキがあるのか?を、
統合的に説明してくれる人がいない、ような気がしています、
(今日現在)
これが「大阪万博2025」の失敗の根源的理由のような気がしています、
(あ、もう“失敗”と書いてしもた^^)
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ちょっと回り道をしましたが、NHK「かんさい熱視線」での、
『関西万博の成功とは?』という問いに対してのプロデューサー3人のお答えです、
(番組内でのコメントを聞き取り、ワタシなりに要約、真意は曲げていないつもりです)
石黒さん:
展示を通して未来を考えるのがわれわれの責任だし、万博を開催する意味。未来への考えを引き継いでいく事がレガシーで、長期的に意味がある。
河森さん
生きてること自体がとてつもない事、奇跡であると実感できれば、生きていることを大事に出来る。
河瀬さん
一人ひとりの心の在りように影響を与えられたら、万博の成功と言えるんじゃないか。
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あ~~、やっぱりね、
みなさん、とてもハイレベルでのテーマの具現化をそれぞれのパビリオンで発表されんだと思いますが、、、
今、54日前に聞きたかったのは、個々の想いじゃなかったんです、ワタシ的には、
この万博に来たら、こんなワクワクドキドキがあるよ~、という平たい話が聞きたかった、
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おそらく、この8人にその役割は与えられていない、
自らのパビリオンの話しかできないんだと思います、致し方なし、
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と、もう1人、インタビューがありました、
役職は事務総長とのこと、あ、この人が“ワクワクドキドキ”担当か!と期待したら、
事務総長:
万博の成功とは、事故を起こさないとか、収支が赤字にならないとか、そういう事が必要条件。命に対する考え方の考動変容があれば成功。
なるほど、この方は事務方トップということですな、
ある意味、万博の事務的本質は分かっていても、ワクワクドキドキとは無縁でした、
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ということで、今回の大阪万博2025総体としてのワクワクドキドキについては誰も語ってくれませんでした、
逆に言うと、そういう役回りの人がいない、作らなかった今回の大阪万博、
「7人の侍」には志村喬がいました^^)「8人のプロデューサー」には?
旗振り役不在、構造的欠陥とも言うべきトロイカ体制、
これが大阪万博の現状かな・・・
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冒頭の写真、

これは2025年2月18日の万博公式HPトップの写真です、
よく見ると、下のボードに54の数字が、
開幕まであと54日、という意味です、
日替わりで写真が変わるカウントダウンですね、
ロケ地は福井県東尋坊、
なんで東尋坊?という感じもしますが、面白い、
豪勢な企画、お金もかかっていそう、
コミュニケーションの企画としては面白い、
知事へのプレゼンでは受けそう、
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パーツパーツでは面白い事やっているのですが、、、
総体としての「大阪万博2025」の魅力発信に失敗した、というのが正直な感想です、
さて、観に行くかな、行かないかな、
アナタならどうする!?
(いしだあゆみかあ!古^^)
P.S. ちなみに1970年の大阪万博にはワクワクとドキドキがいっぱいありました、時代ですね、
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