テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:岡山でPTAが消滅!?そもそもPTAってなに?

2024年09月19日 | 世の中

今日のテーマはPTAです

PTA、もちろん私が子供の頃からありましたが、

ワタシは全く関りもなく、知識もありません、

でも、このニュースを聞いて興味が湧きました、

「岡山県PTA連合会」解散へ 都道府県レベルでは全国初
(NHK:2024年9月3日)

ほ~~、PTAが無くなる世の中なんだね、と素直に思い、ちょっと調べてみたら、

これが結構臭うんです、はい、どうも臭うのです^^)

PTAはParent(親) – Teacher(教師) – Association(組織)の略、

誰もが知っている組織ですが、その実態はと言うとあまり良く理解されていない、

とくにワタシの場合はね、よく理解していませんでした

歴史を紐解くと・・・

PTAの発祥は1945年、そう敗戦の年です、

当時日本を占領統治していた米軍GHQの発案で生まれたそうです、

軍国主義で育てられた子どもたちに、

新たにまったく逆の価値観である民主主義を根付かせなければならない、

もっというと、子どもたちの親世代にも民主主義を理解してもらわなければならない、

というような主旨でGHQが全国の学校にPTAを設置するよう働きかけたようです、

さもありなん、

当時、米国は日本を狂気の軍事国家と見做していましたからね、

民主主義など理解できないであろうと、日本人の事を見下していたと思います、

ちょっと話がそれますが、

GHQは当時、日本人の識字率を上げる必要があるとも考えていた、という話を聞いたことがあります、

日本人はろくに読み書きも出来ないので、軍部の戦争遂行に盲目的に従った

読み書きが出来るようになれば、二度と無謀な戦争など起こさないであろう、という上から目線の発想です、

ところが、調べてみると当時の日本人の識字率は100%に近く

米国よりも高い水準にあることが分かり、米軍もその数値に驚いた、というような逸話です、

※こちらのサイト ⇒ 1948年のGHQ調査では、漢字が読み書き出来ない日本人はわずか2.1%だったそうです

でも、上記サイトには後日談というか、最近のトピックがあります、

それは、、、残念ながら、近年は日本語を正しく読めない書けない若者が増えており、

識字率は低下しているのではないか?という残念なお話です、これはまたあらためて、

とにかく、民主主義を定着させるために親と学校が交流できる場を作りましょう、

ということでスタートしたのがPTAです、

スタートしてから80年ほど、PTAは如何にも日本的発想で全国に広がります、

頂点には『公益社団法人 日本PTA全国協議会』が君臨、

その下に都道府県単位の連合会 > 幼・小・中・高単位の連合会 > 各学校単位のPTA > 学年・クラス単位のPTA、

というピラミッドタイプの組織が出来上がっています、

今回の岡山のPTA解散の件は、この県単位のPTA連合会が解散した、という事です、

その下にある学校PTAなど、個別のPTAが一斉に岡山から消えてなくなった、という事ではなく、

県単位のPTA連合会がその役目を終えて消滅した、という理解で良いと思います、

そもそも、PTAの主旨は(GHQの思惑はそれとして)健全な教育に関して親と学校関係者が意見を交わし、より良い教育環境を生み出していく、ということと考えます、

ならば、そのテーマや解決方法は地域や学校、もっというとクラス単位で様々な方法が考えられるべきです、

そこにこそPTAの役割と存在意義があるのでしょう、

で、PTAの全国組織県単位の組織が必要ですか

という問題定義がなされたのが岡山の例、という見方も出来るでしょう、

PTAへの加入は任意です、

PTAは国の教育機関からも独立した立ち位置で運営されています、
(これは正しい)

ですが、全国のPTAを牛耳る『公益社団法人 日本PTA全国協議会』が存在する、

これって臭います、何やらおおいに臭います

ワタシの個人的嗅覚では「高野連」と同じ臭いです^^)

少し話が戻りますが、“GHQがPTAを作った”というストーリーにも裏があるようです、

こちらが参考になります ⇒ PTAは「実は戦前組織の”看板の塗り替え”です」

このサイトの主旨はこうです、

GHQがPTA設立推進を打ち出した時、それをすぐさま実現する方法論として採用されたのが、

戦前からある「母の会」や「大日本連合婦人会」を母体にして「日本PTA全国協議会」が出来上がった、

すなわち、本来のGHQ=PTAの思想や主旨に沿った組織作りではなく、

旧来の組織の看板を付け替えただけ、という主張です、

ほうほう、これも興味深いですね、

この話を聞けば、「日本PTA全国協議会」のようなピラミッドタイプの組織が出来上がったことも納得できます、

もともとあった利権や役得はそのまま引き継がれたのかもしれません、

もっとも身近な親の関心事である子供の教育教育現場の問題

なのに、はるか上の方、それも東京に頂点があるPTA

これが上手に機能しているとは思えません

この話も面白い、

~ 保護者から集めた事業収益は4000万円超え 謎多き「PTA全国研究大会」で取材拒否 ~

「PTA全国研究大会」というイベントがあるそうです、

読むと、なんとなく旧国体のような全国を持ち回りで年に1回8月に開催されているようです、

参加者は8000人ほど、全国のPTA連合会の役員などが参加するようですが、、、

これはもうマスタベーション以外のなにものでもないようです、
(個人の感想です)

8000人が集まる大イベントで、個別の地域に根差した教育問題を解決できるとは思えません

入場チケットの購入割り当て、開催県のPTA関係者のボランティア参加など、

大きなイベントにありがちなお金を集める手段や、

地元への有形無形の負担押し付けなどがあるのも、当たり前でしょう、

さらに、過去にはこの運営に関係した使途不明金問題や着服問題もあるようです、

そりゃ、そういう事もあるでしょう、

でやっと文頭の話題に戻ります、

PTAは任意参加であり、県単位の連合会は不要な時代、

岡山の他にも奈良市やいくつかの市で協議会離脱の動きもあるようです、

そう、普通で考えたら今の世の中、

「日本PTA全国協議会」のようなピラミッドタイプの組織なんか不要ですよね、

ピラミッド組織は不要ですが、PTAが不要という訳ではありません

なんとかうまくPTAが機能しないものか?

と考えていたら、やはり同じことを考え、新しい組織を作っておられ方がいらっしゃいました、

こちらのサイト ⇒
~ 「上位団体は不要」の声が多数ある中、あえて全国PTA連絡協議会を発足した訳
会費なし、PTAの運営に便利なサービスも提供
 ~

名前が似ているのがちょっと残念ですが「全国PTA連絡協議会」

より問題解決能力を備えたフラットな組織

会費無料、ITを活用してPTAが抱えている課題を一緒に解決しよう、という組織のようです、

2つの組織の比較です、

そりゃそうだ、こういうフラットな組織が出て来るのは時代の要請

なんなら、名前も一新、「PTAお助けカンファレンス」とかにした方が分かりやすいのに^^)

この組織の評価はともかく、

偉いサンが東京でふんぞり返っているようなピラミッド組織など、もはや機能しないと思います、

ましてや、全国の親から会費を徴収しているのですから、

お金にまつわる問題を起こしているなら言語道断、

マスコミはこの辺り、どう考えているのでしょうか?

またなにか、思いもよらぬ絡みとか利権と影の実力者とかがいるのでしょうか?

さて、ここまで書いて、高野連の事も書かずにはおられません^^)

ピラミッドタイプの組織という意味では、高野連も非常に良く似ています、

さらに高校野球は巨額のお金が動き新聞社やTV局の利権も絡んできます、

そんな環境で腐敗せずに、真に高校球児の事を考え、高校球児をサポートしていくのが高野連の役割ではずです、

そこにいるのは高校球児、主役はあくまで選手たちです、

けっして高野連のための高校野球にしてはいけない、

が、ワタシの目にはそれが出来ているとは思えない、

一番気に喰わないのは『高校野球は教育の一環』という、

だれもが正面から反発できない錦の御旗を振りかざして、自分たちの欲望を満たそうとしていることです、

百歩下がって『高校野球は教育の一環』であることを認めたとしても、

今の高校生に高野連のオッサンたちの価値観を押し付けないで欲しい、

彼らは純粋に甲子園を目指し、必死に練習して闘っているのです、

だから高校野球は感動を呼ぶ

彼らが純粋に楽しんで野球が出来る環境を作る、これが高野連の唯一の役割です、

甲子園での開閉会式の旧態依然とした式次第、高野連のお偉いサンの挨拶、新聞社のお偉いサンの挨拶

あんなん必要ですか?

軍靴の音が聞こえて来そうな入場行進大嫌いです、

高校生にあんな行進させている学生スポーツ大会は世界中見渡しても他にはないと思います、
(あの北の国ではあるかな)

さて、ならば高野連に替わるフラットな高校野球サポート組織

効果的な練習の方法や、怪我をしないための指導法、

効率的に対外試合が出来るITシステム、

選手たちが自由に声を上げることが出来るSNSなど、
(とくにこれ必要)

そんな新しい高校野球支援団体とシステムだれか作りませんか

高野連は新聞社とTV局と一緒に、春と夏の大会の既得権益だけを持っていけばヨロシイ、

運営はフラットな団体に任せなさい、

やりましょうよ、高校野球改革、、、

あ~~、でも、、、

朝日新聞も毎日新聞もここは書かないだろうな、社主からどやされるしなあ^^)


独酌酔言:ノロノロ台風10号に振り回された1週間でした、『オオカミ少年』の教訓

2024年09月04日 | 世の中

いやはや、こんなに遅い台風は初めてです、

『ノロノロ遅いほどにも程がある!!』というドラマを作って欲しい程です^^)

2024年の台風10号は8月22日にマリアナ諸島で発

その後、速度を速めることなく、予報を裏切りながら、

8月29日に鹿児島県薩摩川内市に上陸、

そして、四国再上陸後、紀伊半島沖で彷徨い、停滞、

9月1日に東海沖で熱帯低気圧になり消滅しました、

この11日間、勢力が強かったことから警戒が続き、各所に影響が出ました、

新幹線は3日間程止まり、空の便も欠航多数、

各地で河川の氾濫や土砂災害など大きな被害が出ました、

幸いにもワタシの地元周辺は雨も風もほとんど無く平常通り、

でも、よく利用している市民センターが早々に休館を決定、

元々月曜日が休館日、で27日(火)から30日(金)がまず休館、

でも、天気晴朗波も無し、

台風の接近が遅れたので31日(土)も延長休館、

9月1日(日)は流石に荒れるかと思ったら、、、なんなら晴れ間も見える天気、

いやはや、結局あれもこれも出来ずじまいで今週を迎えました、

10号は速度が遅く迷走したので予報は難しかったでしょうね、

さらにこれまでと違うパターンが増えてきた台風、

昔は、台風の目を中心にした広範囲なエリアに一律、強い雨や風が発生したようなイメージでしたが、

日本が亜熱帯化した現在は、

局地的に強い雨が降り、強い風が吹く、というパターンに替わって来たようです、

地理的にも、台風の中心に近いところはもちろんですが、

ずいぶんと離れた場所で、

たとえば台風の中心から500㎞以上離れた場所で強い雨が降り、土砂災害が発生したりもしました、

どこで発生するのか?予測しにくいゲリラ災害、

台風が遠いと思って油断してはいけない、難しい令和の台風です、

ワタシの地元は幸いにも雨や風の被害もなく、

それだけに周りでは、

『ノロノロ詐欺』とか『クルクル詐欺』とか言っていました、
(ワタシもそれくらいは言ってみたい気分でした)

ま、警戒していただけに、ちょっと文句の1つも言いたくなるのは分かります、

が、、、

それが危ない、これはいけない、

今回はたまたま被害が出なかっただけ、

いつ?どこで?大きな災害につながる雨や風が襲って来るのか分からないのが令和の台風です、

これを肝に銘じなければなりません、

昔話の『オオカミ少年』を思い出しました、

オオカミが来るぞ、来るぞと言いふらして回る少年のお話ですね、

でも、物語の結末はよく憶えていない

う~ん、なんか、村人から信用されなくなった少年は、

本当にオオカミが来た時に、だれにも助けてもらえず、オオカミに食べられちゃった

とか、そんな結末でしたっけ?

イソップ物語はわりと食べられちゃうとか、そんな残酷な内容が多いからね、

と、調べてみたら、ま、昔話の常でいろんなバリエーションがあるようですが、

原作=イソップ物語の結末は、

村では羊を飼っていて、オオカミが来たら村人は総出でオオカミを追い払うことにしていましたが、

少年が何度も嘘をついて、村人をからかっていたので、

ホントにオオカミが来た時は、だれも少年を信用せず、オカミを追い払う事もせず

結局、、、羊は全部オオカミに食べられてしまい、少年はその惨状を見て泣き崩れる、、、

という結末のようです、

結局、損害を受けたのは少年ではなく村人なのです、

速度が遅く、迷走した台風10号、

台風の中心近くでも影響が少なかった台風10号、

どうせ次も大丈夫、なんて思っていると、次はしっぺ返しを受けるかもしれません、

来る来るといって来なかった

降る振るといって降らなかった

吹く吹くといって吹かなかった

無くて幸い、ラッキーだったと思って、今後も台風対策を怠らない

イソップの『オオカミ少年』からの教訓はそういうふうに解釈しておかなければなりません、

なんせ災害大国日本です、

いつかは必ず来る大地震への対策も同様です、

日本には『オオカミ少年』がいることを有難いと思って、また次の災害に備えましょう