テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:日本も人口減少!50年後には働き手がいなくなる!?

2024年02月29日 | 世の中

先週書いた独酌酔言、

隣国、韓国のお話、

合計特殊出生率の低迷のため、韓国の人口が2070年には3622万人にまで減少

働き手不足のため国家消滅の危機にある、

これを対岸の火事と思ってはいけません、

という趣旨の記事でした、

では、日本の人口はどうなるのでしょうか?・・・

ちゃんと、推計が出ています、

日本の2070年の総人口予測は・・・8700万人です、
(厚労省国立社会保障・人口問題研究所発表:2023年2月)

2024年2月1日現在の総人口が1億2399万(総務省統計局発表)ですから、

今後46年間で約4300万人減少する見込みです、

率にして約30%の減少です、

高齢化も進んでいきます、

65歳以上人口がピークに達するのは2043年で、
(こちらも厚労省国立社会保障・人口問題研究所発表:2023年2月)

2070年には少し下がって高齢化率38.7%になります、

ちなみに2020年は高齢化率28.6%

現在、4人に一人の高齢者が、2070年には3人に一人を超えるという事です、

国家存続のために必要な「生産年齢人口」、

働き手となる可能性がある15歳から64歳までの「生産年齢人口」は、

2020年:7509万人 ⇒ 2070年:4535万人に減少します、

総人口が4300万人減って、働き手が3000万人減って

高齢者が3人に一人以上、

これが50年後の日本国のざっくりとした輪郭です、

韓国同様、50年後の日本でも当然働き手不足が予測されます、

今後、移民導入や合計特殊出生率の向上を図らないと、

日本もまた国家消滅の危機に瀕する可能性がある訳です、

韓国の国家消滅の危機は“対岸の火事”ではない、

そう言っても良いと思います、

現在、国内の多くの業種で働き手不足が問題になっています、

その多くは、“低賃金での過重労働”による成り手減少が原因のようです、

トラックドライバー不測の原因は?2024年問題 ⇒

バス運転手 2030年に3万6000人不足か ⇒

医師不足と今後の予想 ⇒

残業月90時間、学校がもう回らない ⇒

なぜ、保育士は足らないにか? ⇒

業種毎に事情は違うにせよ、“低賃金での過重労働”という問題が底辺にあります、

もちろん、国も様々な対策を行っていますが・・・

働き手の基盤となる「生産年齢人口」が確実に減っていくので、

個別対応が結局後手後手に回って、根本的な解決にならないイメージです、

人口減少に歯止めをかける

これが将来の働き手不足問題を解決する根本、のような気がします、

すなわち、「合計特殊出生率」=女性が一生のうちに生む子どもの数を上げなければならない

そのために、現在も様々な子育て支援政策が検討、実施されている訳ですが、

それも対処療法、どうも根本治療にはならないような気がします、

もっと根元のところで、

子供を2人以上育てられる“なにか”=日本の未来のコアバリューみたいなものが、

今の日本には必要な気がしますが、

スイマセン、それが何かをまだ簡明に書くことが出来ません、

でも具体的に考えられ、実行できそうな施策があります、

『東京首都圏一極集中』からの脱却です、

韓国でも『ソウル一極集中』は物価と住居費の高騰を招いています、

そのため、複数の子供を育てる余裕がない首都圏住民が増えてしまっています、

日本も同様の傾向が観られます、

来週は『どうして解消する!?日本の首都圏一極集中』について書きたい、

多分書く、書くかな?

ひょっとしたら書かないかもしれない^^)

けど、頑張ります、


独酌酔言:衝撃の見出し!韓国「国家消滅」危機感!?日本も対岸の火事ではない!?

2024年02月21日 | 世の中

2024年2月8日(木)毎日新聞朝刊の1面見出しを見てびっくりしました、

韓国「国家消滅」危機感

直感的に北朝鮮問題の話かと思って読むと、、、

これが全然違う物語、人口減少による国家存続の危機!!

という内容の記事でした、

残念ながらこの記事、現在はネットでの閲覧が出来ないようなので、
(毎日新聞さん、この記事を再公開してくださいませ)

紙面を見ながらサックとお伝えすると、、、

韓国統計庁の推計によると、

韓国の人口:2022年 5167万人 ⇒ 2072年 3622万人 に減少と推計、
(毎日新聞2024年2月8日朝刊から)

なんと、50年で人口が約30%減少するという衝撃の内容です、

ここまで人口が急激に減少すると、

国家の基盤である労働人口不足が顕著になり、国家の存族自体が危うい

すなわち、国家消滅 の危機!!という訳です、

対策としては『出生率の向上』『移民政策』が取り上げられています、

『出生率の向上』については後で書くとして、

現在の韓国内外国人定住者は約250万人

これでは労働力不足は補えない、

しかし、労働力確保のための『移民政策に対しては、

保守層を中心に反対意見が多く前途多難のようです、

移民政策促進に反対:60.6%、賛成39.4%
(2023年11月韓国政府発表)

我が国同様、移民に関しては保守層が圧倒的に否定的な国民性のようです、

もうひとつの対策:『出生率の向上』=現状の出生率が如何に低いのかというと、

指標は「合計特殊出生率」という数字です、

これは“女性が一生のうちに産む子どもの数”と考えればよいのですが、

この数字、韓国と日本を比べると、、、

合計特殊出生率
     韓国   日本
1970年  4.50   2.13
2022年  0.78   1.26

2022年の韓国では、夫婦2人の間に生まれる子供の数が0.78人ということです、

一世代で 2人 ⇒ 0.78人 に減る、という事ですね、

合計特殊出生率が2.00で人口維持2.00以上だと人口増加となりますが、

韓国も日本も、2.00を大きく下回っている以上、

人口減少は避けられないのです、

韓国でここまで合計特殊出生率が落ち込んだ原因としては、

青年失業率  :近年まで高い水準が続いた
極端な学歴社会:子供の教育費負担が大きい
首都圏一極集中:住宅(マンション)価格が高騰

などが挙げられています、

収入が少なく、教育費と住宅費に収入を吸い取られ、

子どもを2人、育てる金銭的な余裕は今の韓国国民にはない、という事のようです、

このまま現状が続くと人口は急激に減少、移民も認めないとなると、

早晩、韓国という国は消滅してしまう可能性がある、ということです、

2023年ですが同様の趣旨のニュースをNTVが流していました、

こちらは今も閲覧できます、

「韓国が消えていく!」 日テレNEWS はこちら ⇒

これを隣国の特殊事情、対岸の火事、と思ってはいけません、

韓国ほど極端ではないにせよ、日本も同じような道を歩んでいます、

・低い合計特殊出生率と進む人口減少
移民政策に消極的な保守層
上がらない賃金
・働き方改革による労働人口の不足
教育費の増大
首都圏一極集中首都圏マンションの高騰

このままいくと早晩、日本も100年後には消滅!?

なんていう見出しが出てくるかもしれません、

日本の少子化対策政策は毎年強化されていますが、

韓国の例を見ると、手当の増額や優遇制度だけでは解決できないような気がします、

国の有り様から変えていかないといけない?

移民政策働き方改革教育制度改革首都機能分散などが

一体となった抜本的な国の体質改造が必要な21世紀になりそうです、

来週は国内の労働人口不足について、書いてみます、


独酌酔言:JR中央線はややこしい!!JR中央線、東京・新宿からどこまでの路線か、ご存じですか?

2024年02月08日 | 世の中

今日は軽~い話題で独酌酔言です、

4年程前に、首都圏の山友達と一緒に八ヶ岳に登ろうという事になりました、

集合は昼前にJR中央線「茅野」駅

首都圏チームの電車組は中央線で来て、茅野でクルマ組に拾ってもらう計画です、

ワタシは関西から一人、電車を乗り継いで「茅野」駅に到着

無事、首都圏組のメンバーと合流、

「テリーさん、いったいどうやってここまで来たのですか?」

中央線で来たよ」

「え?新宿からですか?」

「いいえ」

一瞬、首都圏メンバーはポカンとした表情、

ワタシが来た経路のイメージできなかったみたいです、

首都圏に住んでいる人は混乱するかもしれませんね、

あなたはいかがですか?

首都圏住民のイメージはこんな感じかな、

JR中央線(中央本線)は東京・新宿起点の首都圏の大動脈路線

世田谷を一直線に突っ切り、武蔵野(吉祥寺)から三鷹、立川から八王子、

そして高尾辺りまで行く電車、という感じでしょうか?

ま、そんなところでしょうね、

ではここで首都圏の方への問題です、

新宿(厳密には東京)から乗るJR中央線(中央本線)の終着駅はどこかご存じですか?

シンキングタイム!!

答えは?

長野ですか、

松本ですか、

塩尻?

高尾?

正解は、、、

名古屋です、

中央線は松本を経由して名古屋まで行くのです、はい、

ちょっとびっくりしましたか?

そうでもないか?^^)

鉄道ファンなら当たり前の話ですね^^)

現状に即して言うと、JR分割後に少しややこしい状況になっていますが、

路線としては、東京・新宿~塩尻・松本経由~名古屋までが中央線という事になります、

関西から茅野まで行くには、

ワタシは「名古屋」駅から中央線特急「しなの」に乗車

「塩尻」駅で中央線普通電車に乗り換えて中央線「茅野」駅まで行ったという訳です、

なんか、ややこしいですね、

新宿発の“名古屋行き”という電車は見たことないですよね、

はい、現在はそんな特急も快速もありません

新宿発の特急「あずさ」は松本行き

その先の長野へ行くには、

松本で名古屋から来た特急「しなの」に乗り換える必要があります、

もうすこしていねいに書くと、

本来の路線としては1つの中央線(中央本線)ですが、

現在は、その運用は中央東線(新宿~松本)と中央西線(名古屋~塩尻)に分かれています、

これは塩尻を境にして、運営会社がJR東日本とJR東海に分かれているからです、

さらに、東海道新幹線の開通で、

中央線経由の東京~名古屋間の路線価値がなくなったので、直通電車もないというのが現状です、

ワタシは個人的に、中央線は名古屋から長野までと勘違いしていました、

これは名古屋発の特急「しなの」が長野まで直通運転していることからの勘違い、

松本~長野間は篠ノ井線という別路線になります、ややこしいですね、

まとめると、

新宿~塩尻~松本間はJR東日本の管轄で特急「あずさ」が直通運転とシンプル

しかし、

名古屋~塩尻~松本~長野間は特急「しなの」が直通運転していますが、

その運用や路線はややこしい

名古屋~塩尻間はJR東海管轄の中央線、

塩尻~松本間はJR東日本管轄の中央線、

松本~長野間はJR東日本管轄の篠ノ井線、という事になります、

ややこしい特急電車です、

ここからは、先日、私がアルプスを登った時の話、

大阪駅から出発、新幹線で名古屋へ、

名古屋から特急「しなの」で松本へ向かったのですが、

途中の塩尻で運営会社が変わるので、乗務員が交代

ここで、ややこしいのは大阪から新幹線で名古屋まで行き、

そこから松本や長野へ向かうという状況、

EX予約で、JR西日本管轄の在来線駅で交通系ICカードを使って乗車、

そのまま、新大阪の改札を通りJR東海の新幹線で名古屋まで行けます、

が、一旦、名古屋駅で改札を出て、入り直すと良いのですが、

そのまま、在来線乗り換え口からJR東海在来線へ乗り換えると、

JR西日本の駅で使った交通系ICカードが降車駅のJR東日本「松本」駅では使えないようです、

間にJR東海が挟まっているからか?

時間があれば、名古屋駅乗り換え口のチケット販売機で清算作業をすれば良いのですが、

この時は乗り換え時間が少なく、チケット販売機にはお待ちの列、間に合わない!!

そのまま、特急「しなの」に乗り込み、

車内で車掌さんからチケットを購入しました、

特急券と乗車券は現金支払い、これも不便、

さらに乗車証明書を出してもらい、降車駅の「松本」駅で、

JR西日本管轄の駅で乗車した交通系ICカードの乗車履歴を清算消去してもらう、という作業が必要でした、

そうか、関西から松本へ向かう時は、

JR西日本~JR東海新幹線~JR東海在来線~JR東日本を使って行くことになることを体感、

なんだかなあ、、、

そこで今日のタイトル、

JR中央線はややこしい^^)


独酌酔言:能登半島地震から1か月、避難所のTKBって?当たり前を変えよう

2024年02月01日 | 能登半島地震

2024年元日夕方に発生した能登半島地震から1か月

最大震度7を記録し、地震の大きさをしますマグニチュードはM7.6

阪神淡路大震災や熊本地震が7.3だったそうなので、

それを上回る大きな地震だったのですね、

1月29日時点での死者238人、被害住宅44,386棟、

停電約3,000戸、断水41,890戸、

そして、避難所487か所に今も14,228人の方が避難生活を送っておられえます、
(数字はすべてNHK NEWSサイトを参照)

道路も徐々に復旧し、ボランティアも部分的ながら入れるようになり、

たしかに一歩ずつ前に進んでいると思えます、

しかし、避難所での生活が早1か月、緊急避難の状況は終わり

生活再建までの準備のための避難生活という側面が強くなっていると思います、

二次避難所へ移動するのもその手段の一つですが、

一次避難所に留まる決断をした人も少なくないようです、

長期化する避難所生活、

多くの支援物資が届き、

それなりに最低限の避難生活は担保されているとは思いますが、

生活再建のための長期にわたる避難所生活となると、

より快適な避難所作りがこれからの課題になってきます、

屋根があるだけで良い、

横になれるだけで幸せ、

3食食べられるだけで感謝、

避難者の方々はそういう気持ちも持っておられるとは思いますが、

劣悪な環境下でこれからの数か月を我慢する、という訳にもいきません、

少しでも快適で、衛生的な、人間らしい避難所生活を送っていただく、

これは贅沢でもない、高望みでもない、

持病や感染症による震災関連死を減らす意味でも、

快適な避難所作りはこれからの課題です、

今の日本ならできる避難所作りというのがあるようです、

こちら、『避難所のTKB』というのがありました、
(NHKのサイト)

T=トイレ
K=キッチン
B=ベッド

ちょっと考えれば、だれもが容易に察しが付く避難所のTKBの現状、

トイレは困りますよね、汚れやすいし、今も和式が多い、

避難所内のルールがうまく機能すれば、当番でのトイレ掃除も有効ですが、

高齢者には和式が辛い人も多いです、

やはり、清潔な洋式トイレが避難所にもあれば良い

ウォシュレットでおしりも清潔にしたい、

避難所の食事と言えば、当初はパンと牛乳、

そこからお弁当へ移行、

温かい食事はあくまで特別、ボランティア任せ

という自治体も多いのではないでしょうか?

口に入れば助かる、から、

より美味しい、心も温まる食事を求めるようになるのが人情です、

避難所では床に雑魚寝が当たり前

冬のこの時期、床で寝るのは本当に寒い、

先のサイトでは段ボールベッドが紹介されています、

比較的安価で、組み立ても簡単、

なにより床から数10センチ上がるだけで体感温度は10℃ほど変わるそうです、

これは有効ですね、

国や自治体の避難所計画は、そのボリュームや場所の策定、

そして、生命の危機を乗り越える段階までの食事の提供、

くらいまでしか想定されていないような気がします、

避難所のトイレが汚いのは当たり前、

避難所の食事が冷たいのは当たり前、

避難所にベッドが無いのは当たり前、

こういう“当たり前”が自治体の避難計画の根幹に今もあるのが現実、

もちろん、少しでも改善しよう、現場の方々は頑張っておられるはずです、

しかし、ノウハウや機材が無いと避難所のTKBが劇的に改善出来ないのも事実、

イタリアでは、災害直後からキッチンカーが現地に入り、

温かい食事を提供するシステムがあるそうです、

国とボランティア団体が事前協定を結び、

費用は国が負担し、ボランティアが現地に入る
(先のサイト参照)

こんなシステムなら日本でも作れるのではないでしょうか?

幸か不幸か、日本には「OBENTO」(お弁当)という食文化がある故、

避難所にはお弁、という当たり前感覚が思考のベースにあるので、

炊き出しなどの提供は、どうしてもスペシャルなサービスという風に思ってしまいがち、

この“あたり前”を変えてみましょう、

避難所には温かい食事を

避難所のトイレは洋式ユニット、ウォシュレットも

避難所にはベッドを並べよう

国内のメーカーやボランティア団体にはそれを実現する力があると思います、

次の大災害に備えて、国や自治体は今、

『避難所の当たり前を変える』ための英知を集めて、

自治体と民間とボランティアが力を合わせて、

快適な避難所作りの一歩を踏み出してほしいと思います、