【先週のまとめ】
先週の陽性率は先々々週45.1%⇒先々週44.8%⇒先週39.5%とピーク高止まりも、
減少局面の入口にさしかかったと考えます、
しかし、死者数は予断を許さないレベルで推移、
さらに、予想よりも遅い感染者数減少スピード、その原因は?
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◆感染者数はピークで高止まり
先週の陽性率は39.5%、検査数微減・陽性者数も少なくなりました、
高止まり傾向ですが、減少局面の入口と考えます、
全国の感染者の推移、
(NHKニュースサイトから転載)
しかし、減少スピードはかなり緩やか、その原因は・・・後述、
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7日間毎の全国の陽性者数の推移
(~1月2日) 2777人
(~1月9日) 2万3168人
(~1月16日) 9万5498人
(~1月23日) 26万8284人
(~1月30日) 46万3354人
(~2月6日) 62万3128人
(~2月13日) 62万4240人
(~2月20日) 57万9928人
(~2月27日) 47万3461人
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直近の都道府県別10万人当りの感染者数はこちら、
(NHKニュースサイトから転載)
先週と傾向は変わらず、人口と感染率の相関、『人口が多い(密集)ほど、感染率は高くなる』は明瞭、
大都市圏で「まん延防止等重点措置」を敷いていない宮城県だけがなぜか少ないのもこれまでと同じ、
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先週までの陽性率、
陽性率 検査数 新規陽性者数
2021年
3月21日 2.3% 375025 8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日 3.0% 364712 11211人
4月4日 4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日 5.4% 381306 20536人
4月18日 5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日 6.0% 539640 32585人 ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日 6.4% 542061 34811人
5月9日 7.8% 457873 35802人 ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日 6.8% 658101 44961人 ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日 5.5% 659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
5月30日 4.6% 589322 27400人 ※緊急事態宣言6月20日まで再延長
6月6日 3.1% 602455 18649人
6月13日 2.9% 467753 13499人
6月20日 2.5% 411848 10178人 ※6月20日沖縄以外の緊急事態宣言解除
6月27日 2.6% 405628 10457人 ※小池知事休養中
7月4日 2.6% 416705 10919人 ※都議選で自民党実質敗北
7月11日 3.4% 394418 13314人 ※東京12日より4回目の緊急事態宣言
7月18日 4.1% 474414 19742人
7月25日 7.0% 386623 27234人 ※東京五輪開幕
8月1日 10.5% 580346 61157人 ※8月2日より6都府県に緊急事態宣言
8月8日 14.1% 646433 90958人 ※五輪閉幕
8月15日 16.6% 672232 111601人 ※緊急事態宣言9月12日まで延長
8月22日 18.3% 814829 149057人 ※パラリンピック開幕
8月29日 16.8% 931891 156931人
9月5日 13.4% 915614 122628人 ※菅総理退陣決まる
9月12日 9.3% 805362 75093人
9月19日 5.8% 711092 41053人
9月26日 3.8% 499717 19240人 ※緊急事態宣言解除の見込み
10月3日 2.4% 492203 11699人 ※9月30日ですべての規制解除
10月10日 1.5% 411006 6311人
10月17日 1.0% 396772 3914人 ※陽性者数が激減
10月24日 0.7% 327349 2384人
10月31日 1.6% 368684 5918人
11月7日 0.4% 319680 1427人
11月14日 0.4% 361803 1283人
11月21日 0.3% 336036 1013人
11月28日 0.2% 310456 729人 ※世界でオミクロン株が拡大!!
12月5日 0.2% 337907 766人 ※オミクロン株国内でも3例確認
12月12日 0.3% 337968 761人
12月19日 0.3% 336563 1088人 ※オミクロン株、国内で50例以上
12月26日 0.5% 324927 1738人 ※国内でオミクロン株市中感染始まる、モルヌピラビル国内承認
2022年
1月2日 1.1% 251123 2777人 ※第6波の入口か?
1月9日 5.4% 429162 2万3168人 ※第6波に突入 沖縄/広島/山口にまん延防止等重点措置が適用
1月16日 13.6% 702929 9万5498人 ※大感染爆発状態、1都10県にまん延防止等措置検討
1月23日 21.8% 1228371 26万8284人 ※第6波ピークに
1月30日 30.4% 1522311 46万3354人 ※検疫体制崩壊の兆し
2月6日 39.6% 1575315 62万3128人 ※第6波5週目、ここが最高点かも?
2月13日 45.1% 1383896 62万4240人 ※第6波のピーク
2月20日 44.8% 1294194 57万9928人 ※ピークで高止まり 北京五輪閉幕
2月27日 39.5% 1197543 47万3461人 ※ごくゆるやかな減少局面へ
(厚労省HP日報から算出)
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◆死者増加も高止まり
死者数も高いレベルで推移しています、
医療の力で抑え切れれば良いのですが、
既往症のある高齢者を救うのは難しい、、、
医療機関の奮闘に感謝します、
(死者数の推移)
2月
1日 70人
2日 82人
3日 90人
4日 103人
5日 117人
6日 68人
7日 113人
8日 159人
9日 162人
10日 164人
11日 150人
12日 145人
13日 137人
14日 148人
15日 236人
16日 230人
17日 270人
18日 211人
19日 219人
20日 158人
21日 173人
22日 322人
23日 245人
24日 206人
25日 279人
26日 257人
27日 143人
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グラフで観ると、
(NHKニュースサイトから転載)
2月22日に過去最高322人が死亡、哀悼、
これ以上の増加がないことを祈ります、
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◆この1週間のワクチン追加接種(3回目)状況
25日(金)現在のワクチン接種状況、
(首相官邸HPから転載)
この7日間の全接種回数は617.8万回、
うち3回目接種が596.1万回、
3回目接種7日間集計では過去最大です、
1日@85.2万回ほど、岸田さんの目標100万回までもう一息です、
全接種回数/3回目接種
2月
(~4日) 279.1万回/267.1万回
(~10日) 408.3万回/387.7万回 ※6日間の数字
(~18日) 624.1万回/603.9万回 ※8日間の数字
(~25日) 617.8万回/596.1万回 ※7日間の数字
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◆日本の3回目接種率は17.35%
やっとスピード感が出てきた日本の3回目接種、
(日経+英フィナンシャルタイムズHPから転載)
なんとかロシアを抜きました、
プーチンも戦争なんかやめて国内の厄災の解決に注力しなさい!!
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動き出すとスピード感がある日本の接種、みなさんの努力の賜、
問題はいつも初動が遅いこと、動き出しに時間が掛かる、
これまでと同じ日本の政治の欠点DNAです、
これはトップの資質で改善するしかないように思えます、岸田さんの手腕に掛かっています、
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◆10代の感染止まらず、ターゲットに有効な抑止策がないのが減少スピードを鈍らせているのか?
2月20日までの東京都の年代別感染者数比率、
2月27日までの東京都の年代別感染者数比率、
(NHKニュースサイトから転載)
10代以下の感染拡大が止まりません、
高齢者施設でのクラスター発生と合わせて、感染者減少スピードが遅い原因のひとつと推察します、
このターゲット(10代以下・高齢者)では『感染拡大防止のための基本動作』の励行しかありません、
(ワクチン接種も有効ですが、スピード的にはもう追いつかない、次回への効果を期待します)
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「まん延帽子等措置重点」の施策=飲食店への規制は、現状の感染拡大傾向とはターゲットがズレた施策、
というか、ターゲットに有効な施策がないのが現状、
もちろん、ある程度の効果は見込めますが、
(一定の宴会感染を防いでいる+心理的抑制効果)
マクロで観ると感染拡大防止には繋がっていない、というのが現実、
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◆宮城県は「まん延等寿展措置」を敷いていませんが
たとえば、「まん延防止等重点措置」を実施していない宮城県の例、
感染状況は他県と同じような傾向です、
つまり、「まん延防止等重点措置」をやってもやらなくても結果は変わらない、ということも云えるかもしれません、
さらに、なぜか?かは分りませんが、宮城は10万人あたりの感染者数が大都市圏としては極端に少ない、
この答えを見つけたいのですが、いまだ手がかりも無し、
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◆東京都の重症者病床使用率45.4%に(国基準)
2月27日現在、
(重症者病床使用率)
(2月6日) 8%(都基準)41人/510床 39.8%(国基準)584人/1468床
(2月13日) 12%(都基準)61人/510床 43.8%(国基準)643人/1468床
(2月20日) 15.9%(都基準)81人/510床 48.6%(国基準)714人/1468床
(2月27日) 13.5%(都基準)69人/510床 45.4%(国基準)667人/1468床
ピークを迎えています、なんとかこのまま凌いで欲しいです、
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◆やはり遅い感染者数の減少、考えられる2つの要因
27日までの各エリアの感染状況、
まずは東京、
大阪も同様、
しかし、なんとも不気味な現状、
減少局面ではありますが、なんだかスッキリしない曲線です、
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先行組の沖縄は、
下げ止まり感というか、反転上昇の兆しさえ感じます、
これは広島や山口も同様、
同じように下げ止まり感があります、
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さて、なぜ感染者減少スピードはこんなに遅いのでしょうか?
今のところ独酌酔言的には2つの可能性が浮かんでいます、
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1つ目はマクロ視点、
先々週から書いている『オミクロン株 一定感染量必要』説です、
ある意味「集団感染」の考え方と同じ、
一定量(率)の感染者まで拡がらないと減少に転じない、という仮説です、
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海外を観ると、感染ピークが高かった米国やフランスでは急激に減少しています、
しかし、欧米よりなぜか感染ピークが低い東アジア、もしくは日本、
これは人種的に保有している「交叉免疫」の影響?
(「コロナのこと53」参照)
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もし、一定量の感染が終息の条件だとすると、
感染ピークが低い日本では急激な減少は難しいかもしれない、という考え方です、
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もし、感染を低く抑えても長引くだけ?な感じなら、
なんと!『感染拡大予防の基本行動』もあまり意味をなさないという見方も出来ます、
つまり、予防の基本行動はやってもやらなくても行き着く先は同じ、、、???
ヒトの知恵、人智などCOVID-19の前では砂上の楼閣なのかもしれません、
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感染先行国の英国などはこの状況下で感染予防策を緩和、
一時期感染者が増えましたが結果的には減少に転じました、
感染拡大が感染減少の条件なら、そういう可能性も考えざるを得ません、
もちろん、医療体制がしっかり維持され、感染者全員が適切な医療を受けられる、というのが規制緩和の条件になります、
命だけは引き換えに出来ません、
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2つ目は、国内の現状を観てみると、
感染予防のコアターゲットに有効な施策がない、という現状が浮かんできます、
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『感染予防の基本行動』以外に一応有効な施策として現状行なわれているのは「まん延防止等重点措置」ですが、具体的な施策は“飲食店への規制”メインです、
年代別感染状況を観ても分るように、現在の感染予防の焦点(コアターゲット)は10代以下と高齢者です、
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たとえば、学校や保育所などを2週間ほど閉鎖してしまえば確実に感染者は減ると考えますが、
そうすると、親の就業に影響が出て経済が回らなくなる(もちろん勉学も滞る)というジレンマがあるので手がつけられない、というのが現状です、
もちろん、高齢者施設も閉鎖するわけにもいかない、
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この感染予防のコアターゲットに有効な施策を打てないということが、感染者減少スピードが緩やかな要因かもしれません、
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しかし、あれだけ感染拡大が吹き荒れたインドでも急激に減少、
インド政府も規制緩和に動いています、
酷な書き方になりますが、どれほど感染が拡がろうといつかは必ず終息します、という証です、
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◆明るいニュースを1つ
国内初のCOVID-19軽症者用の飲み薬が承認される見通しです、
塩野義製薬が開発した新薬の承認申請を行ないました、これは国内初の事です、
また、現状を踏まえ『条件付き早期承認制度』の適用を希望しています、
厚生労働大臣も早期の承認に前向きのようです、
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また1つ援軍が来ました、
2022年がCOVID-19終焉の歳になりますように、、、
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