テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:能登半島地震への支援、きめ細かな支援も出来ます、届.jp

2024年01月24日 | 能登半島地震

発生から3週間が経った能登半島地震、

少しずつ復興への歩みが進んでいるように思えますが、

それにしても先は長い、

息の長い支援が必要です、

ボランティア希望の方は大勢控えておられるようですが、

道路が寸断されていて、ほとんどが現地に入ろうとしてもまだ入れないようです、

今回の震災の特徴の一つです、

返礼品無しのふるさと納税は簡単にできる支援です、

被災自治体の事務作業を軽減するために、

他の自治体が代理納税を受けるという、新しい動きも始まっています、

SNSの発達で生まれた知恵ですね、

これからは、よりきめ細やかな支援が必要になる時期になります、

そこでもう一つ、

これはよく考えられているな、と感心したのがこちら、

支援品注文サイト「届け.jp」

初期の支援物資がある程度届き始めている被災地ですが、

必要なモノはいろいろあります、

足らないモノもまだまだあります、

足らない地域もあります、

必要な数量もまちまちです、

とくに障がい者や高齢者向けのニッチな支援品ニーズには、

大口の物資支援だけでは対応できないのは、容易に想像できます、

そこでこのサイトはAmazonを利用して、これらのミスマッチを解消しながら、

特定の支援品を個人が個別に購入、現地に個別に配送するというシステムです、

個人的にこれは良いと思えたので、何品か送りました、

とても簡単で明快、良く出来たサイトでした、

2階層目で市別に必要な支援量が表示されます、

市を選ぶと、支援品と現状の支援量、価格が表示されます、

商品を選んでAmazonに入り、その支援品を購入、

送り先は非表示で、自動的に設定されています、

これを自分で決済すると、必要な物資が必要としている場所に届けられます

もちろん、費用は自分持ち、被災地への寄付というカタチになります、

税制面での寄付扱いにはならないのでそこは「ふるさと納税」とは違うところ、

これは致し方なし、

でも、自分が寄付した品物を必要としている場所に届けられるという、

達成感みたいなものを感じることが出来ました、

Amazonからは通常通り、品物が現地に届いたというお知らせも来ます

これもリアリティがあります、

簡単に、そして少額でも確実に必要とされる場所に、必要なモノが届く支援

こんな知恵が出るのであれば、SNSも捨てたもんじゃない、

考案した若者に拍手、

こちらからお試しください ⇒


独酌酔言:厄災の爪跡は治癒するが、その記憶は受け継がれなければならない

2024年01月17日 | 世の中

能登半島地震から2週間と少し、

徐々に支援は広がり始めているようですが、

地震による物理的被害の修復はまだ手着かず

数千年に一度だったかもしれない、4mも隆起した地殻変動の爪痕を見て驚きました、

一日も早い復興を願います、

そして、今日1月17日は阪神淡路大震災発生から29年目の節目、

被災した身としては、もう29年も経ったのか、というのが正直な気持ち、

震災直後は、あの時の事を思い出すと自然と涙が流れたものですが、

最近はそういうことも少なくなってきました、

時は人の想いとは別に流れ続けま

29年経った被災地神戸に、もう生の地震の爪痕を見ることはできません

慰霊碑や記念碑はたくさんありますが、

当時、崩壊した街並みは綺麗に修復され、

生の地震の爪痕を見る事はもうほとんどありません

人が作った都市というシステムにも治癒力があると感じます、

30歳以下の人に震災の記憶はない、

爪痕は綺麗に修復され、傷は治癒しました、

見た目には、大きな厄災などは無かったかのような街に戻りました、

高校生が昭和20年6月にタイムスリップして、特攻隊員と恋に落ちるという映画を見ました、

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」

タイトルとは裏腹に予想外に硬派な映画で、

恋物語というよりは戦争の記憶を掘り起こす

戦争の愚かさと平和の尊さに目を向ける、という意味合いが強い映画でした、

昭和20年にタイムスリップした女子高生は、

素直に、愚直に戦争の愚かさや平和の尊さを口にします

敗戦寸前の日本という厄災の最中に放り込まれたからこそ、出てきた言葉です、

今の日本に、生の戦争の爪痕は残っていません、

慰霊碑、記念館や原爆ドームは残っていますが、

生の爪痕は修復され、傷は治癒した都市があるだけです、

そんな環境の中で、

若い俳優の口から戦争の愚かさや平和の尊さを語るのは、

とても有効だと気づかされました、

観客はほとんどが10代~20代、

エンドロールが終わり、場内が明るくなっても、

立ち上がる若者はほとんどいませんでした、珍しいことです、

少し間をおいて、ザワッと沸き起こる呟きと嗚咽、みんな泣いています、

生の戦争の爪痕も傷跡も観たことが無い世代

記念館や原爆ドームの見学以上に、

彼らの心に、戦争の愚かさと平和の尊さが焼き付いた瞬間でした、

厄災の爪痕はいずれ治癒しますが、

その厄災の記憶は受け継がれなければならない

次々に襲ってくる厄災を人々の記憶に留め

次の世代に受け渡す責任が我々にはあると思いました、

今日は29年前に亡くなられた方々だけでなく、

過去の厄災で亡くなられた方々に哀悼の意を表します、


独酌酔言:能登半島地震、哀悼、お見舞い申し上げます。そして、今こそ南海トラフ地震への備えを

2024年01月11日 | 世の中

コロナ禍が明け、やっと明るい1年が始まるね、

と、正月を過ごしていたら・・・

元日早々から大きな災害や事故が頻発しました、

亡くなられた方々に哀悼の意を表します、

被災された方々にお見舞い申し上げます、

今回の能登半島地震では震度7が記録され、甚大な被害が出ました、

過去、国内では震度7が4つの地震で5回記録されています、

◆1995年1月 兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)
◆2004年10月 新潟県中越地震
◆2011年3月 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
◆2016年4月 熊本地震(震度7が2回)

こうしてみると、この30年間、

大地震は“忘れた頃”ではなく、まだ記憶に新しい時期に再び発生しています、

今回の地震からの復興は、

国が先頭に立って日本の総力を挙げてあたっていただくとして、

忘れてはならないのは、次の大地震に対する備えです、

津波からの避難、

建物の耐震強度、

被災地への素早い支援、

被災者の精神的支援、

中期的な復興計画、

国や自治体が事前に備えられること、準備できることはたくさんあります、

今、もっとも確率が高いと考えられている次の大地震が「南海トラフ地震」です、

以下は「NHK 明日をまもるナビ」を参考に書かせていただきます、

「南海トラフ地震」は、

静岡県から九州の広い範囲で複数の大地震(東海・東南海・南海地震)が同時多発的に起こる可能性があるM8クラスの大地震です、

記録でわかる限り、これまで100年~150年周期でこの大地震発生しています、

直近は1944年の昭和東南海地震と、1946年の昭和南海地震、

この「南海トラフ地震」が発生すると、

震度6~7の揺れが数分間続き建物の倒壊による死者は8万2000人と予測されています。

さらに、最短2分ほどで大津波(最大30m超:高知県)が押し寄せ

23万人が亡くなると推定されています。

被災予想地域に太平洋側の人口密集地がすべて含まれていることから、

この規模で大地震が発生すると、

国民の半数が何らかの形で被災者になる、といわれています、

半数が被災者、、、

1人が1人を助けるのは不可能です、

発生からの一定期間は国や行政の支援が行き届かないことが予想されます、

発生直後は、自分たちの力で生き延びる必要があるのです、

地震への精神的備え、

食料や水の備蓄、

家屋の耐震強度強化、

津波からの避難経路と方法の事前確認などなど、

各人が事前にできることはたくさんあります、

新年早々から物騒な記事で恐縮ですが、

いつかは必ず来る大地震

あらためて気を引き締めておきましょう、

本年もよろしくお願いします、