テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事27~国連から「日本モデル」として賞賛を受けた!?と云うのは少し違うと思います

2020年05月31日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事27~国連から「日本モデル」として賞賛を受けた!?と云うのは少し違うと思います

緊急事態宣言が全国で解除、予想以上に早い解除です、

神奈川県と北海道以外はたしかに落ち着いてきている感じ、東京はもう少し様子見したい感じ、

さらに北九州でもくすぶってたクラスター?が再燃?
(第1波の余波、第2波ではありません)

全国レベルでも、新規感染者も徐々に減っていたのが、少し増加に転じています、

独酌酔言的には“全国の新規感染者数が一ケタ”になった時、初めてホントに緊急事態が一旦終息したと判断して良いと考えています、
(4月28日コロナウイルスの事⑱で予測)

しかし、経済活動維持にも目を配らければならないのも事実、

今回の緊急事態宣言解除もやむなし、かな、もちろん再感染拡大のリスクは覚悟の上で、

これからも第1波の余波が何度か来ると思います、

一喜一憂せずに基本動作、新生活様式をしっかりと守りながら、第2波への備えを拡充する期間です、

◆安倍さんから「日本モデル」なる言葉が!!

安倍さんは5月25日の緊急事態解除の会見で、

『グテレス国連事務総長から賞賛を受けた』、

『(人口当たりの)死亡者数を低く抑え込んだ』、

『日本ならではのやり方で、わずか1カ月半で今回の流行をほぼ収束させることができた。まさに日本モデルの力を示した』

と発言されています、

何を以って『日本モデル』と称するのか?よく分かりませんが、

称賛を受けたのは、政府の手腕ではなく、国民の我慢強い自粛対応であると感じますし、

「人口当たり死亡者数」に対する評価は正確ではない、と考えています、

強制力のない自粛で予想以上の効果を上げた日本人の規律ある行動は評価に値しますが、

それ以外はいわば“社交辞令”でしょう、、

◆死亡者数の件、実は日本の感染者死亡率は高い

人口100万人当たり死者数(2020.05.26.現在)

日々、数字を更新してくれている「コロナウイルス ワールドメーター」から拾ってみました、


【人口100万人当たり死者数(人)】
米国   304
ブラジル 115
スペイン 580
英国   546
イタリア 545
フランス 437
ドイツ  101
日本    7

なるほど、欧米の大流行国に比べると、日本はたしかに格段に少ない、

しかし、これをアジアオセアニアで観てみると、

日本  7
インド 3
中国  3
シンガポール 4
インドネシア 5
オーストラリア 4
フィリピン 8
マレーシア 4
イラク 4
タイ 0.8
NZL  4
香港 0.5
ネパール 0.1
台湾 0.3
韓国 5

となり、日本はフィリピンに次いで2番目に高い(人口当たり)死亡者数となります、

◆なぜか、アジアでは低い感染拡大のピーク

もう、何度も書いていますが、、、

理由は未だ明らかではありませんが、なぜかアジアでは感染拡大のピークは欧米とは比較にならないほど低いのです、
(コロナウイルスの事24など参照)

独酌酔言的には以下のような“日本の特殊事情”に何か潜んでいるのではと考えています、

日本の特殊事情(最新追加まとめ)
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない

 

◆実は、日本の感染死亡割合(死亡者数/感染者総数)は高い

つまり、アジアの中で観ると、日本は必ずしも死亡者数を最小限に抑え込んだとは言い切れないのです、

内容が重複するので、詳しくコロナウイルスの事24を読んで欲しいのですが、

日本の感染者に占める死亡者の割合は、残念ながら高いのです、

(コロナウイルスの事24から再掲:5月17日現在)
 感染者総数 死亡者数 感染死亡割合
日本 16,285 744 4.6%
韓国 11,050 262    2.3%
中国 82,947  4634   5.6%

台湾   440  7    1.2%
香港  1,053  4    0.4%
シンガポール  27,356 21    0.1%
タイ  3,025 56     1.9%
マレーシア 6,872  112  1.6%

豪州  7,019 98  1.4%
NZL  1,498  21  1.4%

マカオ     45   0
ベトナム   318  0
カンボジア  122  0

最新の数字でも、、、(5月30日現在)
    死亡者 発症者数 感染死亡割合
全国  886  16804 5.3%
東京都 304   5231     5.8%

これらの数字にいろんな不確定要素を含んでいるのは承知の上です、

・統計上の問題
(ホントにこの発表数字が正しいのか?という根源的な疑問)
・日本の高齢化率
(イタリアと並んで、重症化しやすい人が多い高齢化社会の日本)
・PCR検査数の少なさ
(検査数が少ないから発症者数が少ないのだ、という批判)
とかの要因も考えられますが、

しかし、日本の感染者死亡割合が高い一番の原因は、

残念ながら日本の医療体制が有機的に連携できず、効率的な医療体制が構築されていなかったからだと考えています、
(誤解なきように、医療現場の方々はホントに不屈の精神で闘われています、ここで書いているのは政府の対応イメージの欠如により、対応が後手後手に回った事です)

政府の準備不足、効果的な施策の不足、スピード感の無い対応などで、

医療対応の効率が上がらず、日本本来の高度な医療体制のパフォーマンスが発揮しきれていない、のではないかという推論です、

予想よりもかなり少ない発症者数であったのにも拘わらず、

現場の戦力・装備が逼迫、結果的に日本の現状医療体制が脆弱であることを露呈した形です、

とても「日本モデル」などと持ち上げるような現実ではなかったのです、

繰り返すと、日本の感染拡大が止まったのは、

・国民の我慢強い自粛対応、3密回避
・医療現場最前線にいる方々の献身的な頑張り
・そして、不明のままの何らかの要因、もしくは単なるラッキー

ということかと思います、

◆現実の『日本モデル』は、老舗温泉旅館の増築建て増し方式

では、現実の『日本モデル』なるものがあるとしたら、どんなモデルでしょうか?

それは“老舗温泉旅館の増築建て増し方式”とでも云うべき場当たり的なものでした、

老舗温泉旅館の例え話、

昨今の温泉ブームで若者も海外からも多くのお客さんが来るようになった、嬉しい悲鳴、
(コロナ以前の話)

そこで新館を作り、別館を作り、露天風呂も作り、それでも客が来るのでアネックスも作る、

気が付いたら、全体の統一感はない、個々の設備能力のレベルが違う、つぎはぎだらけで館内は迷路のようになり、いったい誰がどこを管轄しているのか?指揮命令系統もぐちゃぐちゃになりました、

というのがこの数か月の『日本モデル』です、

もう少し具体的に書くと、

・当初の“クラスター潰し戦略”の認識の低さ
(ワタシはこの戦略を評価していますが、説明が無かった、もしくは下手だったので国民の理解が得られませんでした)

・クラスターが追えなくなってからのPCR検査数増加への無策
(4月上旬に安倍さんが1日@2万件まで増やすと発言するも増え始めたのはGW明け)

・アベノマスクの配布
(場当たり的施策の典型、コロナ対応の全体イメージが見えてなかったので、こういう枝葉末節から入ってしまう)

・保健所現場が崩壊しているのに支援が行き届かず、発症者を掬いきれなかった可能性がある
(目詰まりが起こっているのが分かっているのに、厚労省は掛け声をあげるだけで有効な支援策を実行できなかった)

・医療器具、装備の不足への対応の遅さ
(ほとんどが民間レベルの努力・誠意で賄われたような感じがしています、詳細未確認です、スイマセン)

・病床確保やコロナ治療対応病院設定などの、国全体での医療体制の全体像が示せなかった
(縦割り官僚、国と自治体、民間と自治体など、複雑な関係の中での調整に時間が掛かり過ぎた)

・なによりも、国のリーダーが明確なコロナ対応のコンセプトと、具体的な対応の指針を最後まで示せなかった、国民に勇気を与えるメッセージを発信できなかった

現状の『日本モデル』とはだいたいこんな感じかなと思います、

上記の『(現状の)日本モデル』を有機的に統合再編し、解決するには(コロナウイルス対策の)基本コンセプトが必要です、

それは、おそらく専門家有識者が作るのでしょう、

政府や官僚への忖度は要らないと思います、ズバッと斬り込んで、新しい『日本モデル』を作って欲しいと切望します、

これも何度も書いていますが、対策全般を統合的に指揮する『日本版CDC(疾病対策センター)』設立も有効だと思います、

◆次の新型ウイルスは5年~10年以内に来る!?

もう一つ、安倍さんは25日の会見で『100年に一度の危機を乗り越える 』と云うニュアンスの発言をされていました、
(いつも勇ましい言葉が飛び出しますな)

たしかにスペインかぜからはちょうど100年くらい、

でも、これからは100年に一度ではない、早ければ5年~10年以内に次の新型ウイルスが出現することを前提に、国の基盤を作り直さないといけないと考えます、

そして、未知のウイルスとの闘いは今までの様式・発想では乗り切れないような気がします、

根本的な発想の転換と、それに対応できる国の基盤作りが今後求められると考えます、

今、盛んに云われている“生活の新様式”、まさしく、これが必要な時代に入った訳です、

“世界経済活動が完全に回復するのに5年かかる”という記事もあります、

“7割経済のすすめ”という提案もあります、

経済の回復には“リーマンショック”の時よりも長い時間が必要、

その間、生活様式や経営体質を変えて対応していく必要があるという考え方です、

おそらく、その通りの苦しい時代が来ると思います、

まさしく、今までの常識、経済性、効率性が適用されなくなる、ニューノーマル(新常態)という発想が必要な時代です、

民主党政権と安倍政権の間に日本の様々な(実は非常時に大切だった)基礎体力が失われたようです、

国連から褒められたという『日本モデル』などという派手な看板に惑わされず、

本当に必要な社会資本の充実にも目を向けていく必要があります、

◆次の数か月は第2波への準備期間です

宣言解除後は第2波に備える期間であるのは間違いありません、
(コロナウイルスの事26で書いたように、今起こっている事象は第2波ではありません)

とくに、ピークが低かったのに崩壊の可能性もあった医療体制の建て直し、

発症している人を十分に拾いきれなかった検査体制の拡充、

ワクチンの開発スピードも大切です、国の支援強化は必須でしょう、
(やはり、実用化には最低でも1年半以上は掛かりそうです)
(地球規模で考えると、ワクチンの自国開発はとても重要な課題になって来ています)

宣言発布までほとんど考慮されなかった飲食業・個人経営店への補償支援策、

ほとんど壊滅的になっているライブ演劇などの芸術活動の復興策、

医療従事者の支援、非正規雇用者の今後、母子家庭などへの支援、学校教育のIT化、在宅勤務他の新しい働き方への挑戦などなど、

中期的に考えるとCDC(疾病対策センター)の設立など、政府の組織力の強化、とくに感染症対策のコンセプト作りと有機的な統括能力の保有は重要です、

他にも今は顕在化していない難しい問題がたくさんあると思います、

米国や中国という大国の組織に倣う、

台湾や韓国の優等生の良いところ取り入れる、

ドイツやNZLの国家のリーダーの思考を学習する、

これらを日本なりに取り入れて、日本流に丁寧に精密に構築していく、

それが出来て初めて、ホントの『日本モデル』と云える体制が出来るのではないかと考えます、

◆“ヒト”の生き方、活動の在り方自体も見直すのが良いかも

もっと長期的に、グローバルに、根源的に考えると、、、

21世紀に入って未知のウイルスとの遭遇の頻度が高まっています、
(コロナウイルスの事25参照)

これは医学の進歩により顕在化しやすくなってきた、(いままで風土病などのレベルで理解されていた状態が顕在化しやすくなってきた)という面もあります、

しかし、やはりグローバル化によりヒトの活動範囲が広がり、環境破壊が進み、新たなウイルスの遭遇確率が高まってきていると考えます、

ヒトの活動自体をどう制限していくかを考える必要があるかもしれません、

ロックダウンで、インドからヒマラヤがみえるようになった、

自粛開始1週間でクリーンな日本になったような気がします、

新型コロナウイルスの流行を機に、従来から言われている“持続可能な社会作り”のための指針をもう一度考え直してみるのも良さそうです、

ヒトの活動や暮らしぶりから変えていく、持続可能な社会を実現する、

地球を守るだけでなく、これからのウイルス対策にも有効なような気がします、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事26~ぶり返す第1波、第1波は終わっていません!

2020年05月29日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事26~ぶり返す第1波、第1波は終わっていません!!

5月25日(月)に全国での緊急事態宣言解除が発表されました、

が、厳しい状況だった神奈川と北海道に加え、北九州市でもクラスター発生、

東京都も底を打ったかと見えましたが、今週の感染者数はやや増加傾向にあります、

関西地区は健闘していますね、ほぼ押さえ込んだような状況です(油断大敵やけど)、

このまま終息に向かって欲しいです、

とても頑張った外出自粛期間中でしたが、少し緩めるとやはりこういう感じで“ぶり返す”ようです、

これは、、、仕方ない、というか想定内、と考えるべきなんでしょう、、、

北九州市長は『大きな第2波に襲われる可能性』と危機感を露わにされています、

一部マスコミも“第2波”という単語を使用して報道しています、が、、、

これは、ある意味正しいけど、

ある意味間違っている、、、と感じます、

再感染拡大への危機意識としては正しいと思うのですが、

今ある事象を『第2波への危機』と称するのは違和感があります、

専門家が『第2波への備え』とか『第2波は来る可能性が高い』、『第2波が来るなら今年の秋』と提言されている“第2波”とは、

“世界同時的に大きな再流行(再感染拡大)が発生する”のが“第2波”です、

呼称の問題だけなのですが、、、

今、北九州で起こっている現象、もしくはすでに北海道で起こった再感染拡大、

これらは、“第1波の余波”とか、地震で云うなら“余震”、“くすぶっていた残り火がまた少し燃え出した”とかいう事象と考えた方が良いと思います、

つまり、重要なのは“第1波はまだ終息していない”ということです、

終わってないのですから、第2波はまだ来ないのです、

来るのは第1波の余波、余震、くすぶっていた残り火、

このような増減を繰り返しながら第1波はいずれ終息に向かう(はず)(たぶん)、

それまでは、いろんな規制を緩めたり引き締めたり、手綱は常に握っていなければなりません、

基本的な新生活様式(手洗い、マスク、3密回避)はずっと続けなければなりません

なぜ、このような(中期的)感覚で対応しないといけないのか?

波が来るたびに「第2波が来た!」「第3波が来た!」と喧伝することが、国民の不安感とか焦燥感を煽ることになるかもしれないからです、

また、短期的に「とりあえず第2波は収まった」とか「やっと第3波は収まった」と評価してしまうことは、

コロナ対策の新生活様式や自粛、規制遵守の気持ちを緩めてしまう、油断に繋がるかもしれないからです、

いま、この段階で国や自治体のトップが発信しなければいけないメッセージは、

『第1波はまだ終息していません』

という、毅然としたメッセージだと思います、

これからも余波は何度も来ると思います、

その度に第4波、第5波と数えていくことがナンセンスであることにいずれは(国も自治体もマスコミも)気付くとは思いますが、

これからは“第1波を完全に抑え込む対応を維持”しながら、

“(来たるべき)第2波に備える(医療体制の立て直し、ヒトモノ金への対応、ワクチン開発など)時期”であるということを、明確に認識してほしいと思います。

独酌酔言的には、第1波の終息は1日の新規感染者数が全国で一桁になるレベル、と考えました、

そこまで行くのは6月末頃と推測しています(コロナウイルスの事⑱4月28日記事)

案外、これくらいの線で落ち着くのかもしれません、

それまでは、気持ちを緩めず、でも経済維持も視野に入れながら、タイトロープを渡って行くしかありません、

呑みにも行きますが客が少ない時間に1人呑み、2杯くらいで帰りましょう、

という感じかな、、、アカン?、、、あ~、呑みたい!!^^)


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事25~宣言解除、今後の感染動向は?「スペインかぜ」に学ぶ

2020年05月24日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事25~宣言解除、今後の感染動向は?「スペインかぜ」に学ぶ

さて、関西の緊急事態宣言が解除に、予測より1カ月も早い解除です

関西地区では(独酌酔言的予想より1カ月も早い)緊急事態宣言が解除されました、

関東もそろそろ解除されそうな予感、神奈川と北海道はまだちょっと辛いんだけど、

コロナウイルスの事⑱で書きましたが、

独酌酔言的解除予測では、緊急事態宣言の解除は7月初め頃でした、

それよりだいぶ早い解除となりました、

⑱での予測の要点は、

・アジアの感染ピークは欧米より低い

・さらに日本の感染拡大は(比較的)高原状で緩やか

・ロックダウンではなく、あくまで自粛なので終息にも時間がかかる

・全国の新規感染者数が一ケタになるのは6月末(GWから60日後)

という予測をしました、

この予測を上回るスピードで新規感染者が減ったイメージ、

これは、ロックダウン並の自粛を実現した日本国民全員の成果だと思います、

素晴らしい、

都道府県で感染状況に大きな差が出たのも予測できませんでした、

狭い日本、自粛のみでは全国に感染が拡大するのではないかと考えていましたが、地域差が出ましたね、

なんせ、岩手県は感染者ゼロを守り通しましたから、立派です、

5月22日の全国の新規感染者数は37人、23日は30人(厚労省日報)、

このまま漸減していくのか?(目標一ケタ!)

宣言解除でぶり返すのか?まだまだ油断禁物です、

第2波は避けられないにしても、希望としては、なるべく長く小康状態を保って欲しい、

しばらくはのんびりと過ごしたい、ちょっと酒場でも飲みたい、というのが本音です、

◆世界各国でも進む規制緩和、その後は、、、

世界各国でも規制緩和が進んでいます、

人類みんなで期待と不安の日々を過ごしている訳です、

お互いを信じて、助け合って乗り越えるべき日々です、

トランプさんと習さんにもそこのところは分かって欲しい^^)

コロナ対策の優等生、お隣の韓国では、規制緩和直後にクラブで200人規模の集団クラスターが発生、

3次、4次感染まで広がり、規制緩和の難しさが浮き彫りになりました、

やはり“3密”は厳に慎まないといけないです、

北新地とライブハウスの先は長い、、、申し訳ないですが、、、

ドイツも解除直後に実効再生産数が1.0を超えたりして、ちょっと不安な面がありましたが、、、

しかし、その後、両国とも爆発的な再感染拡大の報告はありません、なんとか持ちこたえている感じ、

基準を満たしていない州まで規制解除に踏み切っているアメリカ、
(トランプさんの経済優先主義=選挙対策)

そんなアメリカでさえ、小康状態と云う感じ、

以下はこちらのサイトから転載、

CNNテレビの(5月)15日の分析によると、新規感染者が減少傾向にあるのは28州に上り、増加傾向にあるのは7州。15州は横ばいになり、爆発的な増加は見られない。

ま、大きな第1波を受けた後なので、若干感染スピードは鈍ると思われますが、

にしても、各国とも恐れたほどの揺り戻しは来ていない感じです、

◆流行季節指数は本当にないのか?

この季節になって、これだけ落ち着いているのなら、、、

ひょっとすると流行季節指数があるのかも、と期待してしまいます、

季節流行指数、こんな言葉があるのかどうか?知りませんが、

インフルエンザは秋から冬に流行します、インフルエンザウイルスが湿気を嫌うからです、乾燥が始まる秋から流行が始まる、

しかし、今回の新型コロナ(COVIT-19)は季節を問わず流行すると(現状では)考えられています、

これも、新型コロナが厄介な点の一つです、

季節を問わず流行すると考えられているのは、現在までの世界的な感染伝播の状況です、高温多湿な気候のエリアでも感染拡大が起こっているからです、

(少々古い情報ですが)こちらのサイトではこんな表現、

(感染拡大は)「寒冷で乾燥した地域から高温多湿の地域まで、実質的にすべての気候帯に及んでいる」

しかし、これもまだよく分かっていないところもある、

独酌酔言的な希望的観測では

新型コロナはたしかに高温多湿にも強いみたいだ(少なくともインフルエンザよりは)、

でも、ひょっとすると夏には少し感染力が弱まるのかもしれない、という希望の光はある、

ここらもこれからのシーズンの分析と研究に期待します、

◆これから冬に向かう南半球の国々の動向も気になる

同様の理由で、これから冬に向かう南半球の国々の動向への注視も必要です、

感染者が際だって少ない豪州(7,068人/5月21日現在・厚労省日報 以下同)とNZL(1,503人)、

この2国があるので南半球が気になるし、季節性もつい考えてしまう、

でも、同じ南半球のブラジル(感染者291,579人)では急激に感染拡大が始まっています、

これは、ブラジル大統領が事実上感染拡大対策を何もせずに“集団免疫”を目指している、という側面が大きいです、

南米は全体に多いでです、

とくに、チリ(53,617人)やペルー(104,020人)、エクアドル(34,854人)の感染者が多い、

南アフリカ(18,003人)は日本並、アフリカはまだこれからか?

やはり、季節性は無いのかな?

豪州とNZLは隔絶された地勢、低い人口密度、そして優秀な首脳の存在、この辺りが封じ込め成功の要因でしょうか?

でも、これから冬を迎えるこの2国も油断はできません、

◆過去の流行に学ぼう!「スペインかぜ」以降の流行

ほぼ100年前、1918年から1919年に流行した「スペインかぜ」は1年の間に第1波~第3波までが世界的に流行、全世界で1700~5000万人(もしくはそれ以上)が死亡しました、

近年の研究で、この「スペインかぜ」はインフルエンザウイルス(H1N1亜型)と判明しています、

今回の新型コロナウイルスも、『第2波、第3波が必ず来る』と云われているのは、この「スペインかぜ」以降のインフルエンザの流行実績と研究に基づいているものと思われます、

「スペインかぜ」の第1波は1918年3月にフランス国内のイギリス軍駐屯地で発生したのが最初のようです、

時は、なんと!第1次世界大戦の最中、

彼我を問わず兵士の感染はお互いに不利な情報になるので、参戦各国は感染状況を軍事機密扱いにしたそうです(なんとタイミング悪いこと!)、

が、当時中立だったスペインだけは国内の感染状況を逐次発表、

そこで、スペインだけで流行しているというイメージが生まれ、「スペインかぜ」という名前が定着したそうです、

スペイン不運、

「スペインかぜ」の元々の起源はアメリカのカンザス州ではないかという説が有力、

アメリカは1917年4月にドイツに対して宣戦布告、その後、欧州戦線に参戦、

この時、欧州に渡った米兵から感染が広がったようです、
(起源については諸説あります、HHKチコちゃん的注釈^^)

第2波は半年後の1918年秋、米国やフランスで発生、

15~35歳までの若者の死亡者が最も多かったそうです、

これも戦争の影響かな、戦場では衛生はどうしても二の次になる、

そして、第3波は翌1919年冬に発生、ほぼ1年以内に大きな波が3回来たことになります、

当時の日本国内でも約25万人が亡くなりました、

今回の新型コロナの最初のピークは奇しくも春3月、

「スペインかぜ」に倣うなら、2020年秋と2021年冬に大きな波が来るのでは?という筋立てです、

さて、どうなるでしょうか?

その後も世界には次々と疫病が襲いかかっています、

「アジアインフルエンザ(1957~58)」、

「香港インフルエンザ(1968~69)」、

「HIV(1981~)」、

「鳥インフルエンザ(1997)」、

「SARS(2002)」、

「新型インフルエンザA/ H1N1(2009)」、

「MERS(2012)」などなど

『人類の歴史は戦争と疫病との戦いの歴史である』と、どこかで読んだような気がしますが、まさしくその通り、

とくに、この20年は5年毎くらいのペースで新型の疫病が流行しています、

これは、経済のグルーバル化や環境破壊と無関係ではないと思います、

5年後には、新型コロナウイルスの次の新たな疫病が襲来する、

と、覚悟しておいた方が良さそうです、

◆さて、日本の第2波は秋?

さて、どうでしょう、規制緩和された後の世界は、どんなことになるのか?

まだ、だれにも分かりません、

しばらく小康状態になって、秋に第2波が来るのか?

それとも、もっと早く感染拡大がぶり返すのか?

少しでも時間が稼げきたいところです、

コロナウイルスの事24で書いたとおり、

日本の感染拡大のピークは低かったですが、

感染者死亡率はアジアでは中国と並んで非常に高い、という残念な事実もあります、

第2波が来る前にやるべきこと、

“対コロナウイルス戦の全体イメージ(コンセプト)”作り、

それ基づいた医療体制の構築、社会生活の新様式の確立、

これらをぬかりなく準備するのがこれからの数か月ということになります、

感染拡大防止と経済活動の維持の両立にも知恵と工夫が必要です、

そして、ワクチン開発も、

この闘いに一応の終止符が打てるとしたら、最有力候補はワクチンです、
(集団免疫はリスクが大きすぎる)

世界中でワクチン開発へ膨大な知恵と資金が投入されています、

それでもワクチンの完成は早くて2021年春?

日本でワクチンが接種できるのは2021年夏以降?

地球全体にワクチンが行き渡るのは2022年春?

おそらく、人類はこのスケジュールを前倒しする能力を保持していると思います、

もう少し早く、少しでも早く、この闘いに一旦、一応の終止符を打って欲しいものです、

しかし、、、東京オリンピックの件は、早めに決断した方が良いと思います、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事24~第1波ピークは過ぎたけど、日本の感染死亡率の高さが気になります、

2020年05月19日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事24~第1波ピークは過ぎたけど、日本の感染死亡率の高さが気になります、

2020年5月17日(日)の新規感染者数、東京が5人、大阪はゼロ!全国で59人
(全国は厚労省日報)、

とりあえず、第1波のピークは過ぎたと考えて良いでしょう、

このまま自粛を続ければ、6月末までには全国での新規感染者数が一ケタになるかもしれません、

◆日本の感染拡大のピークは低かった

なんか、運が良かったのか?BCGのラッキーパンチか?アジア人は抗体を持っているのか?

とにかく、日本の感染ピークは欧州やNYに比べると格段に低かった、と考えています、

【なんども再掲:日本の感染者数が少ない不思議】

山中教授はこれを“ファクターX”と呼んでおられますね、

独酌酔言的には“日本の特殊事情”、

日本の特殊事情(最新追加まとめ)
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない

◆でも、最近の数字では死亡者数が気になります

17日(日)の東京都の新規感染者が5人、そして、新たに亡くなられた方が7人、
(18日(月)は新規10人感染者、死者4人)

もちろん、同日のこの2つの数字は比較の対象ではありませんが、にしても死亡者の数字が大きく感じます、

これまでは、感染拡大の趨勢を感染者数で観ていたのですが、ここに来て死亡者数も気になりはじめました、

最終的には“死者がどれだけ多かったか、少なかった”が最も重要な指標になります、

命は一つ、取り返しがつかない訳ですから、

◆人口当たりの死亡者数、日本はとっても少ない

まずは人口当たりの死亡者数の多い国から並べてみると、
(こちらのサイトから引用転載しました)

【人口100万人あたりの死亡者数】
1:ベルギー 773人
2:スペイン 587人
3:イタリア 523人
4:イギリス 501人
5:フランス 422人
6:スウェーデン 361人
7:オランダ 329人
8:アイルランド 308人
9:米国 268人
10:スイス 217人――

以下、少ない主要国、

ドイツ96人、
イラン82人、
ロシア17人、
日本6人、
韓国5人、
中国3人 となっています、

(以上2020年5月16日現在)
※元の数字はリアルタイムで数字を表記する「ワイルドメーターズ」より引用されています)

人口当たりの死者数で観ると日本はとっても少ないのです、

WHOの日本人職員の方もTVの取材に対して“死亡者がとても少ないのは素晴らしい”という主旨のコメントをされていました、

が、、、

欧州やNYで感染爆発が起こった時に、日本でも同程度の感染状況になったら!?という恐怖に襲われましたが、なぜか?そこまでは至らなかった、

日本と共に、韓国、中国のピークも低い、アジア全般にピークが低い傾向は観て取れます(後述)、

これは、、、“日本の特殊事情⑥=アジア人には抗体が?”との関連を想起させる傾向です、

◆でも、感染者数に占める死亡者数を観ると

人口当たりの死亡者数は、その国の感染状況(感染者数)とある程度リンクします、

日本の感染者数は欧州と比べると少な目、だから人口当たり死亡者数もとても少な目、ということです、

でも、感染者数の占める死亡者数(仮に感染死亡率と記します)を観てみると、、、こんな感じになります、

(厚労省日報:5月17日現在)
                      感染者数 死亡者数 感染死亡率
ベルギー  54,989  9,005  16.4%
スペイン  230,698 27,563  11.9%
イタリア  224,760 31,763  14.1%
英国         240,161 34,466  14.4%
フランス  142,291 27,625  19.4%
スウェーデン29,677   3,674   12.4%
オランダ  43,870   5,670   12.9%
アイルランド24,048      1,518    6.3%
米国       1,465,066    88,675    6.1%
スイス     30,490      1,601    5.3%

ドイツ   175,752  7,938    4.5%
イラン   118,392  6,937    5.9%
ロシア   271,650  2,533    0.9%

日本            16,285 744    4.6%
韓国            11,050 262    2.3%
中国            82,947  4634    5.6%

台湾            440  7  1.2%
香港         1,053  4  0.4%
シンガポール  27,356 21    0.1%
タイ         3,025 56    1.9%
マレーシア   6,872  112    1.6%

豪州            7,019 98    1.4%
ニュージーランド 1,498    21    1.4%

マカオ         45   0
ベトナム   318   0
カンボジア  122   0

欧州は感染者数も死亡者数も多い、そして感染者死亡率も高い、

如何に凄まじい感染爆発が起こったかを示しています、

◆実は、日本の感染死亡率は4.6%とアジアでは非常に高い

感染死亡率では、日本は米国やドイツと同じくらい、一見善戦しているように見えますが、、、

欧州・NYは感染爆発のピークは強烈に高かった、

そのため医療現場も崩壊していた、と考えられ、それが感染死亡率の上昇に繋がったと考えられます、

それに比して、(なぜか)感染のピークが低いアジアに目を向けると、

感染死亡率が4~5%台と高いのは日本と中国だけです、

人口当たり死亡者数では日本とほぼ同じ韓国の感染死亡率は2.7%、

その他のアジア諸国は軒並み1%台以下です、死亡者ゼロの国もあります、

もちろん、各国のデータ集計の精度の問題(本当に正しいデータなのか?)が根底にありますが、

今はそれを論じない前提で書くと、、、

アジアの中で観ると、日本の感染死亡率は4.6%と非常に高いのです、

破壊的な感染爆発があったドイツ(4.5%)と同等の感染死亡率です、

つまり、日本と中国では、一旦発症すると死亡するリスクが高い、ということです、

日本って医療先進国かと思っていたのですが、、、

◆ちょっと寄り道、南半球はどうなんだ?

豪州とNZLで感染者数、感染死亡率とも低いのはなぜか?

直感的には、有効な施策を打つ有能な指導者がいた!からかな?というイメージですが、、

『南半球は夏だったから』というテーマも浮かんできます、

これから冬を迎える南半球の国々の動向に注目です、

ひょっとすると、コロナにも若干の“流行季節指数”があるかもしれません、
(現状ではインフルエンザ程の流行季節指数は無いと考えられていますが、、、如何に?)

これは、今後、季節の移ろいと共に考えるテーマです、

◆なぜ高い?日本の感染死亡率

さて、日本の感染死亡率に戻ります、

まず、日本の人口当たりの死亡者数は少ないことに関しては、

“検査不足だから”感染者数が実際よりも少なめに出ている、との見方があるかもしれませんが、

ワタシは検査数が少ないこと自体にはそんなに危機感を持っていません、
(現状では、地下感染者はそんなに多くない、という考えです)

ただし、発症可能性の症状があるのに迅速にPCR検査を受けられなかった!

という事態が多発したようです、これは早急に回避、迅速な検査をすべきでした、

検査数(多さ)の問題ではなく、検査スピード(検査体制)の問題、迅速に検査できる体制が必要でした、
(後述に繋がります)

さらに、情報不足からの国民の不安を払拭するためにも、第2波に備えて今後検査数は増やしていくべし、と考えます、

で、仮にこの感染死亡率が正しいとして、

人口当たり死亡者数は少ないのに、

『なぜ、日本の感染死亡率がこんなに高いのか?』

理由を考えてみます、

1つは前述の通り、感染初期に迅速にPCR検査が受けられず、

入院~治療と云うプロセスに時間が掛かり重篤化してしまった、というケースがあったと思われます、

これは大変残念な事象ですが現実です、

もっと大きな問題、感染死亡率が上ってしまった理由は、、、

ぶっちゃけ、感染ピークが低かったにも関わらず、

“日本の医療体制は感染スピードに追い付けなかった”からだと考えています、

◆日本の感染症対策における全体イメージ(コンセプト)の欠如

誤解を避けるために先に書いておきますが、

医療の最前線で闘っていただいている医師、看護師、医療関係者、病院関係者の方々は本当に頑張っておられると思います、

彼らの不断の努力無しではここまでの成果は生まれなかったと考えています、

今の日本の感染医療体制は現場の努力で持ちこたえています、

“日本の医療体制が追いつかなかった”原因はやはり、

国の感染症対策の準備と臨機応変な対応が不十分だったからです、

その根本原因は、感染症対策の全体イメージ(コンセプト)が無かったから、という云い方が(独酌酔言的には)一番しっくり来ます、

老舗温泉旅館のように、ニーズに合わせて必要な部屋をその度に建て増し、増築していく(だから、マスク配布などという枝葉末節から入って行った)場当たり的な現状の方法論・組織論では、感染拡大のスピードに対応できなかったのです、

この全体イメージ(コンセプト)を的確に描くためには(『コロナウイルスの事23』で書いた)日本版CDC(疾病対策センター)設立が一つの結論だと思います、

◆保健所(拠点数)はこの25年間で60%程度に減らされています

保健所の体制が脆弱なため、感染者の初期発見(疑わしい症例の迅速な検査)にも支障があったようです、

保健所(拠点)は1995年以降、行政改革の波の中、全国で大幅に統合縮小されていました、
(大きな疫病がなかったのが原因か?とにかく保健所の戦力が低下していたようです)

PCR検査手続きを一手に引き受けていた保健所が、戦力不足のため目詰まりを起こし、至急の検査要請に応えられず、助けられなかった患者さんが多くいる、というのも事実だと思います、

これも、政府と官僚の対応の遅さが原因です、もっと早く保健所の目詰まりを解消する具体策を打ち出し、素早く民間にも検査をオープンにすべきでした、

今後、中期的には保健所の戦力増強の方向に転じるべきでしょう、

◆コロナ患者受け入れ病院の経営がここに来てひっ迫?

感染症対策の全体イメージが構築されなかったため、医療機関が有機的に連携して効率的に対応していくことが出来なかったように見えます、

混乱する医療現場を観ながらも、縦割り官僚には現場重視の合理的効率的な発想がないため、有機的な統括作業が行われませんでした、

病院も営利組織ですが、今回のような非常時には採算度外視で動く医師も病院も当たり前のようにいるでしょう、

官僚はこれを当たり前と思っている節があります、

医師に危険手当がほとんど支給されていないことも分かってきました、

危険手当なしでの医療行為が当たり前なんでしょうか?
(自営業の休業要請に際しても、政府の初動はしかり、無償で休業を求めようとしました)

全体イメージが描き切れていなかったので、

医療機関や保健所が各個にどう動くのが正しいのか?効率的なのか?が分からない期間が長かったように感じます、

さらにコロナ対策に掛けるマンパワー、器具、防具などの装備が圧倒的に脆弱な状態でスタートしたにも関わらず、それに対する国の支援も後手後手に回りました、

ここに来て、コロナ患者を受け入れている病院の経営がひっ迫しているという情報もあります、
(空床確保に加え、感染者差別もあり、病院経営の大きな問題になりつつあります)

今、病院が疲弊して壊れてしまうと、第2波は闘えません、

日本が一体となって闘える有機的な枠組み・全体イメージ(コンセプト)が必要です、

◆国会の仕事は予算を有効に医療現場へ投下すること

現状は現場のガンバリで踏ん張っているものの、

第2波では国がしっかりとサポートしなければなりません、

まだ、未知のウイルスもいるはずです、

現在のヒトがいる地球環境(世界的なヒト移動、環境破壊など)を考えると、

次の新型ウイルスの出現までの時間はそう長くはないという覚悟が必要です、

感染症対策の全体イメージをしっかり描いて、組織だった有機的で効率的な対応を実現する必要があります、

それを実現するには知恵が必要です、日本の高度な叡智を集めていただきたい、

そして、お金も必要です、

お金の話は国会の一番大切な仕事です、

本年度の補正予算、来年度の国家予算の組み方の発想を根本的に変えなければならなくなりそうです、

立法府である国会の喫緊のもっとも大切なお仕事だと考えます、

何に使うかも決まっていない核燃料リサイクル計画にまだ多額(本年度だけで250億円程度?)の費用を投下しているし、

イージスアショア(2基で最大1兆円)や、ステルス戦闘機F35(1機116億円×45機購入予定=5220億円) 購入価格は適正価格なのか?

国会議員さんのみんなで、よ~く考えて(審議してか^^)、

感染症対策(医療体制の確立)にもお金をたくさん投入して欲しいと切望いたします、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事23~緊急事態宣言が一部解除、さて、この先は?

2020年05月15日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事23~緊急事態宣言が一部解除、さて、この先は?

◆緊急事態宣言が予想より早く一部解除されました

5月14日に北海道、東京、千葉、埼玉、神奈川、大阪、兵庫、京都を除く39県で解除されました、

いきなり“解除”されるのですね、

ワタシのイメージでは緊急事態宣言は布告されたまま、自粛要請の内容などが徐々に緩和されて、感染拡大の状況を観ながら最終的に宣言の解除に至る、というソフトランディングのイメージでした、

それが、いきなり解除、でも、自粛は継続、新しい生活様式も継続、ということみたいです、

解除されなかった8都道府県は引き続き、外出自粛、出社自粛、営業自粛要請が続きますが、大阪をはじめ各自治体独自の基準で自粛要請内容が緩和されていきます、

◆大阪での自粛要請緩和内容

大阪モデルで示された条件が7日間連続でクリアされたので、緊急事態宣言は出たままですが、自粛要請などの内容が緩和されます、

大阪で自粛要請が解除される予定の業種は(いずれも条件付き)劇場、映画館(客席の間引き等)、居酒屋(大皿回避、大声禁止、営業時間の拡大)、大学、学習塾、大型商業施設など、以下参照、

残念ながら、3密状態が起きやすく、クラスターの発生確度が高い、ライブハウス、接待を伴うクラブなどの飲食業、スポーツクラブ、ゲーセン、漫画喫茶、そしてイベントの開催への自粛要請が継続されます、

◆予想よりも早い緊急事態宣言解除へのスピード

「なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑱」で書きましたが、ワタシは緊急事態宣言の全面解除は7月初め頃と予想していました、

今回の解除とは、ちょっと解除の意味合いが違いましたが、、、

それに、感染者減少の曲線はもっと緩やかな“高原状になる”と予測していました、

■以下は、コロナウイルスの事⑱から抜粋引用、

このまま、人との接触8割減を続けて、感染者が漸減するなら、

GW明けから60日程度で新規感染者を一ケタまで落とすことが可能ではないかと予測します、
(中国並、韓国よりも長期間掛かる)

なので、一旦、緊急事態宣言が解除されるのは7月初めくらいかと予測します、

もちろん、それまでにいろんなことが段階的に許容解除されると思いますが、

経済、教育、そして日常生活との折り合いも付けなければなりません、

(抜粋引用ここまで)

予測よりも事態は早く動きましたね、ま、良いことのような気はしますが、

この1週間の感染者数を観ると、

(厚労省日報より:全国、当日正午までの発表数字)
5月  8日  + 95人
5月  9日  + 81 人
5月10日  +104人 
5月11日  + 70人
5月12日  + 50人
5月13日  + 80人
5月14日  + 57人

最大時で1日@6~700人程度の新規感染者が出ていた訳ですから、ずいぶんと減ってきています、

この数字が1日当たり@一ケタになるまでには(高原状に緩やかに拡大し、緩やかに減っていくと考え)60日程度掛かるのではないかと予測したわけです、

ただ、都道府県単位で現状を観ると、確かにほとんどの県は新規感染者1日当たり@一ケタ、もしくはゼロと云う日が続いているので、部分的な宣言解除の根拠になっていると思います、

感染実態の指標=陽性率も下がっています、
(PCR検査数も少ないながらも増えています)

陽性率の推移(厚労省日報より算出、月~日曜までの平均)
4月1週 9.8%
4月2週 10.6%
4月3週 10.2%
4月4週 7.8%
5月1週 4.8%
5月2週 2.9%

検査数も週間で4万件以上あるので、明らかに感染者の減少を裏付けていると思います、

◆国内のなぜ感染ピークは低いのか?

ざっくり観ると、なぜかアジアでは感染拡大のピークが低い、

日本国内でのピークもやはり低かった、やはりこれは不思議、書いておきたい、
(何度も書いていますが、、、スイマセン)

これまで書いてきた、可能性が考えられる要因は6つ、

日本の特殊事情(最新追加まとめ)
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない

① は感染拡大初期に限り効果があったかもしれない、

② ③は今後も必要な新しい生活様式のベース、

ちょっとショックなのは④に関して、イスラエルからの報告、

『BCG接種のコロナウイルスへの有効性はない』との報告が上って来ています、、、ちょっと残念、

かたや、やはり相関関係は歴然、『BCG有無でコロナ死亡率「1800倍差」の衝撃 日本や台湾で死者少ない「非常に強い相関」』という記事もあります、まだまだ研究が必要、

⑤に関しては、日本国民はホントに献身的に自粛に協力したと思います、予測より早い宣言解除は国民全体の努力の成果です、

そして⑥、BCGと共に“アジアで感染ピークが低い理由”の有力候補です、

免疫学的にアジア人はコロナウイルスとの付き合いが長い?免疫があるのでは?という説、

これはまだ確証はないですが、否定もされていません、

◆第2波、第3波は必ず来ます、ペスト、スペイン風邪の経験

正直、自粛疲れもある、経済の持続も考えないといけない、

ので、早めの自粛緩和は致し方ない、というのが今の潮流、

ワタシも一旦緩めることには反対しません、

しかし、第2波、第3波は必ず来ます、残念ながら必ず来ます、

手綱を緩めては引く、ウイルスとの共存、新しい生活様式、

さまざまな言葉で表現されていますが、ワクチンが出来るまでは(抗体の性能に寄ると、ひょっとするとワクチンが出来ても)元の生活には戻れません、

人類の歴史は感染症との闘いでもあります、

ペストの流行は紀元前よりそれらしき記述が残されています、

最大の流行=14世紀の欧州大流行では2500万人以上が死亡、終息には約5年を要しています、

それ以降、20世紀まで世界各地でたびたび流行、

でも、治療薬はあります、抗生物質です、ご安心を、

1918年に流行したインフルエンザウイルス(H1N1亜型)が起こしたスペイン風邪(発祥はスペインではなく実はアメリカ、スペイン可哀想)の場合、

1年半ほどの間に第1波~第3波までが押し寄せ、少なくとも1700万人以上が亡くなりました、

“新しいウイルスの最初の感染の場合、どうしても数度の流行を繰り返す”という概念は、このスペイン風邪の経験から来ていると思います、

スペイン風邪のワクチンは開発されましたが、世界的な流行で集団免疫状態になり、このタイプは自然消滅したそうです、

変異して別のインフルエンザウイルスは今も毎年流行していますが、ワクチンや薬、医療進化、生活様式変容(発熱者感染者の出社禁止自宅待機など)でパニックにならない程度に押さえ込んでいます、

◆緊急事態宣言解除後、自粛緩和の要点は?

さて、今日から全国でいろんな制約が緩められます、

でも、第2波、第3波は必ず来る、、、それへの備えも整えなければなりません、

そこでざっと対応を想定すると、

・『基本動作』(手洗い消毒、マスク、人との接触回避)
これは継続、これは新しい生活様式として、ワクチンが出来るまで数年間続きます、

・『3密回避』
これが感染と直結しているので、残念ながら新地タイプのお店、ライブハウス、ジムなどはまだまだ自粛が必要です、

・『検査体制の拡充』
感染経路不明者は市中感染へ繋がり、再度の緊急事態宣言への道筋になります、
これを防ぐにはPCR、抗原、抗体の各検査を総動員して、早期に感染者を発見、2次感染3次感染を最小限に押さえ込む必要があります、

各検査の特長は以下の通り、

日本の検査体制はまだまだです、今後、素早い対応が必要です、

・『当面の医療体制の確保』
第2波、第3波への備えです、病床・医療スタッフ・機材装備の確保を進めていかなければなりません、

そして、今日の最後は、、、

(中期的に必要なのは)
・『疾病医療センターの設置』

感染症対策の司令塔、米国や中国のCDC(疾病予防管理センター)にあたる組織の設置を考える必要があると思います、

未知のウイルスは(おそらく)まだ他にもいます、いつかまた襲来します、

今回の新型コロナウイルスの流行を良き教訓として、次の未知のウイルスへの備えを抜本的に考えるべきです、

政府と専門家の会合形式(馴れ合いとは云いませんが)、
縦割りの官僚組織、国と自治体の軋轢(国の動きが圧倒的に遅い)、
脆弱な保健所の検査体制(ホント、戦力不足の現場が一番可哀想)、
効率的に統括しきれない医療機関(こちらの現場も悲惨)、

この様な『温泉旅館増築方式』の体制では、次のウイルスが来た時に、またあたふたとしなければなりません、

中期的な視野で、ぜひ次のウイルスに備えた組織を考えて欲しいです、

急いで作らなければならない法律はこちらだと思うのです、
(定年延長法案じゃない^^)

この法律こそ、素早く力強く法的整備を進めて欲しいです、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事22~PCR検査数が少し増えた!?でも、、、これをどう観るか?

2020年05月11日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事22~PCR検査数が少し増えた!?でも、、、これをどう観るか?

もう2カ月以上、云われ続けています、

日本国内のPCR検査数が少な過ぎる!

でも、この数日、検査数に動きがありました、連休明けの8日に急増しました、

とりあえずこの1週間の新規感染者数とPCR検査数を掲出しときます、

(厚労省日報:当日正午の数字)
     感染者数 新規感染者 新規PCR検査数 陽性率
5月  4日 15057 +200 +1332      15.0%  
5月  5日 15231 +173 +1757         9.8%  
5月  6日 15354 +122 +1644         7.4%  
5月  7日 15463 +109 +1103      9.9% 
5月  8日 15547 + 95    +12389        0.8%  
5月  9日 15649 + 81    +9159    0.9% 
5月10日 15747    +104   +2259    4.6% 

そして、この1週間の陽性率=2.8%!低い!!
※PCR検査から陽性判定までタイムラグがあるので、単日の陽性率は意味がありません

今日も、
5月11日 15798 + 70 +3948    1.7%  と新規感染者は少ないです、

これをどう理解したらいいのか?

やはり『不思議な動きをする国内の感染者数の動向』について、ちょっと書いてみます、

◆先進国では圧倒的に歴然と少ない日本のPCR検査数

もう、少ないことは論証の必要さえない状態ですが、一応数字を追ってみると、、、これが案外分かりやすいグラフとかがないのです、

PCR検査数と死亡率に関するとっても難しいグラフはこちら ⇒

これは、、、正確に説明不可能です、スイマセン、

とにかく、検査数が少ないのは、実態を把握できないし、死亡者も増える傾向にある、ということらしいです、
(難しい、、、)

で、こちらはTVで使用されたフリップの写真、これくらいの理解で十分かな?

こちらのサイトから引用しました ⇒

『新型コロナ、日本のPCR検査数はOECD加盟国36カ国中35位。世界と比べても際立つ少なさ』

とりあえず、日本国内のPCR検査数は少なすぎる!ということを覚えておいてください、

で、ざっくりとPCR検査についての日本の事情を追います、

◆2月、感染拡大当初は戦略的に(意図的に)少なかった、この戦略にはある程度効果も妥当性もあった、

感染拡大当初(2月)の“クラスター潰し”戦略は、ま、1つの選択肢であったと考えています、

“クラスター潰し戦略とは、、、

”限られた検査体制を有効に活用するという意味で、“クラスター周辺の濃厚接触者”のみ、“4日ほど高熱が続いた”、“中国からの帰国者”のみを検査の対象にしていた時期です、

ま、ぶっちゃけ、検査体制が整っていなかった、という実情も背景にあったと思います、

そのためPCR検査数は最小限に抑えられました。

それでも、当初の“クラスター潰し”戦略は感染拡大を押さえる効果がある程度はあったと考えます、

◆しかし、クラスターが追えなくなった段階で積極的なPCR検査拡大が必要になりました、

感染ルートが追えなくなった3月中旬以降は、クラスター潰し戦略が間に合わなくなり、“PCR検査を増やすべき事態”になりました、

理由は2つ、

前提は“すべての発生源を追えなくなった”のだから、、、その上で、

① 検査数が多い方が、それだけ感染の実態を追える(確認出来る)、という、これは今や世界の常識、韓国の徹底した大量検査実施は成功例となりました、

2つ目は親しい読者Hさんからの指摘だったのですが、

② 『検査数が少ない!』ということ自体がさまざまな憶測風評疑惑を呼ぶ、という指摘、

もっともです、ご指摘でこの視点に気付かされました、

なにやら今の政府の(他の事案の)やり口を見ていると、こういう穿った見方が出てくるのも良く分かります、
(この数日、ワタシも政府に対しては辛口です)

・感染実態を知りたい、正確な情報が欲しい
・でも情報も検査数も少ないから、国民はどうも安心できない、政府を信用できない
・だから、PCR検査数は増やすべき、

という、至ってシンプル理屈、国民の当たり前の欲求です、

安倍さんも4月7日(発表は6日らしいです)に1日@2万件体制まで増やすと明言、
(検査するとは云ってないかも)

でも、1カ月以上たった今でも検査数は増えていない、なぜなのか?

基本的に、検査を一手に担う保健所の体制の問題は、10年前に遠因があるようです、

この辺りの事は毎日新聞のこちらの記事が詳しいです ⇒

それと、、、

◆安倍さんのコロナウイルス対策への本気度は疑わしい、

記者会見で『安倍さんは本気でやる気がないではないか!?』と問うた記者さんもいましたが、マジに安倍さんはコロナウイルス対策には本気ではないと思う、

というか、安倍さん自身は、この事態が国難レベルの大難題であることを、本当は実感できていないのではないか?という気がしています、

安倍さんの興味分野以外からいきなり飛んできたコロナウイルス対策という国難レベルのテーマに、仕方なく対応している感じがします、

本気でやりたいのはオリンピックの開催であり、憲法改正であり、保身のための検察官の定年延長かもしれません、このテーマへの執着心はすごく感じます、

憲法改正問題では多少なりとも自分の言葉がありました、

でも、コロナの件では自らの言葉が全くなくなりました、原稿棒読み、、、たぶん、問題の本質を理解で出来ていないと思います、
(今日は辛口^^)

でも、約束した以上、実現するのが政治家の責任です、

PCR検査数が未だに増えないことに対する説明と、本気の改善策の実施を望みます、

また、PCR検査を受ける目安(37.5度。4日間続いたら)に関しての加藤厚労相の国会での発言、

まるでワタシたちが勝手に勘違いをしていたかのような言い回し、あれもアキマセン!

言い逃れをしようとしたらアキマセン!!

素直に謝れば、こんな時期、だれも必要以上の追及はしません、コロナウイルスの事で忙しいのに、まったく時間がもったいない、、、

このシリーズ記事はあくまで、公開されている様々な数字から、現在起こっている事象を独酌酔言的に(逃げ口上^^)分析するのが主旨です、

なので、このセンテンスはちょっと主旨から外れています、スイマセン、

政府批判がこの記事の目的ではありません!、、、

が、今日はちょっと筆が勝手に走りました、、、お許しあれ、

気を取り直して本筋に戻ります、

◆保健所以外のルートでの検査も徐々に増えて来ています、

政府がグズグズしているので民間がガンバっています、ま、政府のご指導もあるのかもしれませんが^^)、

4月30日に東京医師会がPCR検査センターを12カ所開設することを発表、

大阪医師会も大阪府と連携してドライブスルー方式の検査センターを開設しています、

保健所以外での検査がやっと動き出しましたが、遅きに失した感は拭えません、

◆先週前半はホントにPCR検査数が少なかったが、連休明けの8日(金)、9日(土)に検査数が急増しました、

で、やっと本題です、

連休明けの8日9日にPSR検査数が急増、

(厚労省日報:当日正午の数字)
                感染者数 新規感染者 新規PCR検査数 陽性率
5月  4日 15057 +200 +1332  15.0%  
5月  5日 15231 +173 +1757       9.8%  
5月  6日 15354 +122 +1644       7.4%  
5月  7日 15463 +109 +1103  9.9% 
5月  8日 15547 + 95   +12389       0.8%  
5月  9日 15649 + 81    +9159   0.9% 
5月10日 15747   +104    +2259   4.6% 
5月11日 15798 + 70  +3948   1.7%

そして、この1週間の陽性率=2.8%、低いです、
※PCR検査から陽性判定までタイムラグがあるので、単日の陽性率は意味がありません、

8日(金)に過去最高の1日12398件を記録、

これはおそらく集計の都合です、民間の検査も含めての集計が上手くいっていないようです、

ちょっと寄り道しますが、

PCR検査数の集計は、、、なんと、現状では各所が紙ベースで厚労省に報告を上げているようです、、、え~!!マジ!?、、、な感じ、

今やっと、Webでの報告システムのテストが始まったそうです、、、

なんともはや、、、紙文化の省庁(象徴)、唖然、、、日本の省庁は本当にIT化が遅れているようです、
(この件、NHKで11日(月)に報道されましたが、記事は見つかりませんでした)

閑話休題、本筋に戻りましょう、

連休明けの8日(金)にPCR検査数が急増しました、9日(土)もまずまずの検査数、

なのに、新規感染者数はそこまで増えていません、というか、なにやら終息への光が見える数字に落ち着いています、

PCR検査数の集計自体にも疑念があるという意見もあるし、患者数も疑わしいという見方もあります、

その日のPCR検査数の基準もはっきりしない、どういう数なのか?ワタシにはわかりません、

検査結果が判明する期間は、厚労省HPでは1日~数日、エリアの体制次第では4・5日掛かるとの記述もありますし、現場の疲弊で1週間かかる場合もあるとか、

ので、もう数日観ないといけませんが、新規感染者は少ない、PCR検査が増えても少ない、

この事態をどう判断するのか?

このシリーズ記事当初から書いている“日本の感染拡大のスピードが緩やかな不思議”と同じような感覚です、

もし、この数字が実態なら、陽性率はどんどん下がっているのなら、、、それはそれで嬉しい、これはもう朗報でしかない、希望の光、

それとも、検査数が増えた1週間後くらいに新規感染者数が激増するのか?

公表されているPCR検査数自体が信用できないのか? 検査精度も信用できないのか?

他に落とし穴があるのか?ワタシの知らないところで何かが起こっているのか?

この問題、まだまだ予断を許しませんが、どこかで誰かに決着を付けて欲しいですな~、

まずは、四の五の言わずにPCR検査数をそれなりの数まで増やす、

症状のある検査希望の方を漏らさず検査する、

そして、正確な情報を発信する、これに尽きます、

政府も自治体も頑張ってくださいませ、

現場は大変でしょうが、なんとかよろしくお願いします、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事21:希望の光が拡がっています!そして、大阪モデルの事、いろいろな数字

2020年05月09日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事21:希望の光が拡がっています!そして、大阪モデルの事、いろいろな数字

緊急事態宣言は一旦5月末まで延長されました、これはまあ妥当な判断かと思います、

そして、、、希望の光が拡がっています、

日本国民みんなの努力が報われるかもしれません!感染拡大のスピードは明らかに減速傾向にあります、
(油断大敵ですが)

◆この1か月の感染者数 (厚生労働省の日報より、当日正午時点の数字)
全国 感染者数 新規感染者数 PCR検査数 陽性率
4月 5日 3271 +336 +1757    19.1% 1345 13764  9.8%
4月 6日 3654 +383 +1533    25.0%
4月 7日 3906 +252 +9139    2.7%  緊急事態宣言
4月 8日 4257 +351 +6187    5.7%  
4月 9日 4768 +511 +2889      10.7%
4月10日   5347   +579    +4384      13.2%
4月11日 6005 +658 +6120  10.8%  PCR検査累計 陽性率 週間累計   週間陽性率
4月12日  6748 +743   +2490  29.8% 77381 8.7% 3477 32742  10.6%
4月13日 7255 +530 +1321  40.1%    78702 9.2%
4月14日 7645 +315 +10849   2.9%    89551  7.0%
4月15日 8100 +457 +4685   9.8% 94236  8.6%
4月16日 8582 +488 +6467   7.5% 100703  8.5% 
4月17日 9167 +503 +5669   8.9%    106372  8.6%  
4月18日 9795 +557 +4953      11.2%    111325  8.8%
4月19日 10361    +557 +1491  37.4%   112816  9.2% 3613 35435  10.2%
4月20日 10751 +361 +3909    9.2% 116725  9.2%
4月21日 11119 +363 +7826   4.6%  124550  8.9%
4月22日 11496 +371 +6037        6.1%    130587  8.8%
4月23日 11919 +422 +5396         7.8%  135983  8.7%
4月24日 12388    +435   +5617   7.7%     141600  8.7%
4月25日 12829 +423 +5854   7.2%     147454  8.7%
4月26日 13182 +349 +1620  21.5% 149074  8.8%   2821 36258 7.8%
4月27日 13385 +201 +1518  13.2% 150692  8.9%
4月28日 13576 +184 +9854   1.9%     160546  8.5%
4月29日 13852 +275 +3709   7.4%     164255  8.4%
4月30日 14088 +216 +1354      16.0%     165609  8.5%
5月  1日14281 +189 +8541   2.2%   174150  8.2%
5月  2日14544 +261 +7377   3.5%   181527  8.0%
5月  3日14839 +290 +1724   16.8%     183251  8.1%  1657  34177  4.8%
5月  4日15057 +200 +1332  15.0%     184586   8.2%
5月  5日15231 +173 +1757         9.8%     186343   8.2%
5月  6日15354 +122 +1644         7.4%     188927   8.1%
5月  7日15463 +109 +1103   9.9%     190030   8.1%
5月  8日15547 + 95 +12389       0.8%      202013   8.0%

新規感染者数は明らかに減ってきているし、

陽性率も徐々に下がって来ています、(週間数字の陽性率を見てください)

ただ、PCR検査数が少ない!とくに今週は少ないです、
(ま、新規感染者数が少ないということもあるのでしょうが)

ただ、5月8日は12000件以上と急増しました、9日以降の陽性者数に注目です、 

国民の不安を払拭するという意味でも、国際的な評価を得るという意味でも、もっと積極的にPCR検査数を増やして欲しいです、

安倍さんが1か月前に、1日@2万件の検査体制を確立する!と宣言したのですから、実行するのが政治の責任です、

◆中長期的な『新しい生活様式』

緊急事態宣言の延長に伴って政府からあった提案は『新しい生活様式』、

コロナウイルスとの闘いは長期戦、たとえワクチンが出来ても終息するという保証もまだない、
(コロナウイルスの事⑳参照)

そいう意味では、中長期的に非常に正しい提案だと感じます、

でも、でも、そろそろ“経済活動”との折り合いも考えないといけない空気感、ありますね、

本来的には徹底的にコロナを押さえ込むのが良いのでしょうが、やはり、それだけに集中することが出来ないのが現代社会、

ある意味、ここがコロナウイルスが付け込んできた現代社会の弱点であります、

◆そして『出口戦略」がキーワードになりつつあります、

政府の『新しい生活様式』はよく分かるけど、今日、明日を生きていかなければならない!!

いろんな業種、ビジネスが瀕死の状態になりつつあります、そこで、注目を浴びてきたのが『出口戦略』というワード、

国が『出口戦略』を示さないなら、大阪で、ワタシが示しましょう!!と吉村大阪府知事が打ち出したのが“大阪モデル”と言われる、“緊急事態宣言緩和の条件”です、

法律的な理屈はあるようですが、政府は先を越された感アリアリ、というのが分かりやすい理解の仕方でしょう、

とにかく、こんな時は仲良く政府自治体一丸となって闘ってくださいませ、

政府との対応にも余裕が出て来た吉村さん、はい、ガンバっておられると評価しましょう、

で、“大阪モデル”の内容はこちら、

数字が好きなワタシとしては、こういうプレゼンテーションはとても分かりやすくて良いと思います、

では、“大阪モデル”の中身をちゃんと見てみましょう、

■以下の3つの指標を7日間連続でクリアしたら、緊急事態宣言の緩和を検討

①新規感染者のうち感染経路不明の人数が10人未満

 “経路不明感染者”としたところに知見を感じます、経路さえ分かっていれば抑え込める、という理屈、
 感染拡大当初の“クラスター潰し”と同じ考え方ですね、

②PCR検査に占める陽性の割合(陽性率)が7%未満

 これも大事な指標で、この記事冒頭でも一応集計しています、
 日本国内のPCR検査数は相変わらずとても少ないのですが、
 なぜか陽性率はずっと低く抑えられています、

ちょっと分かりにくいのですが、“検査数が少なく陽性率が高い”と、“網に掛かっていない地下感染者が多くいる”、という理屈があります、

WHOの担当者は「(充分な検査数があって)陽性率が10%以下であれば実態を示している」という見解を示しています、(コロナウイルスの事⑫参照



日本の場合(大阪も)、検査数少ないけど、なぜか陽性率も少ない、という傾向があります、

これは欧米の例で云うとあまり信用できない状況なのですが、、、

もし、これが実態なら、とても良いニュースです、

③重症患者用の病床使用率が60%未満

 これが目から鱗、こういう視点がワタシにはなかったです、流石、

この指標のもっとも評価すべきところは、“感染拡大第2波が来る前提”で緊急事態宣言の緩和を考えています、ということです、

① ②をクリアしても、経済活動を元に戻せば“第2波が襲ってくる可能性が高い”!!

その場合、空きベッドの数がちゃんと確保されていれば医療崩壊を防げる、という視点です、理屈です、

この3つの指標、大阪では5月7日現在すべてクリアされている状態です、

8日(金)から観察を始めるとのことですので、14日(木)までの7日間、

早ければ15日(金)にも動きがあるかもしれません、

◆もう一つの指標『実効再生産数』、ここでも日本は優等生、

『実効再生産数』、これまた初めて聞く数字です、

これまた、とても複雑な数式で表されるのですが、

簡単に云うと、感染者が何人に感染を広めるのか?という数字です、
(こちらのサイト参照)

実効再生産数が「1.0」なら、1人が1人に、「2.0」なら1人が2人に感染を広める、ということです、

この『実効再生産数』が「1.0」を下回ると感染者は減少傾向に入るということです、

ドイツは「0.9」(4月15日)になった段階でロックダウンの緩和に踏み切りました、
(コロナウイルスの事⑲参照)

日本の専門家委員会の提言(5月1日)によると、国内の実効再生産数は現在、0.7、東京都は0.5と評価しています、

つまり、ドイツ的な考えなら、もう緊急事態宣言は緩和されても良いレベル!!??

とは、行かないんですね、これが、

ドイツの場合、高度な医療体制による致死率の抑制実現、メルケルさんの指導力と高い信頼度などがあって出来ること、日本とは環境も事情も違う、

そして、早めに緩和すると第2波に襲われるリスクがあります、
(実際にドイツでは緩和後、実効再生産数が一旦「1.0」に戻ったりもしています)

なので、日本ではもっと慎重に判断したい、ということかと思います、

また、新規感染者がゼロになった韓国も規制を緩和しましたが、8日には3密状態のクラブで15人のクラスターが再び発生、

やはり、第2波は来る、長期戦は覚悟しなければなりません、

経済の維持と感染拡大はホントに難しい、、、

政府の専門家委員会、次回は5月14日開催予定だったかな、大阪モデルの評価も14日、

5月14日は注目です、

5月下旬には呑みに行けるようになるかもしれません、

あ、ちゃんと新しい生活様式は守りながらね、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑳~コロナウイルスの抗体に関して、ちょっと怖い話もあります

2020年05月04日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑳コロナウイルスの抗体に関して、ちょっと怖い話もあります、、、

国内でも抗体検査の結果がぼちぼちと発表されています、

PCR検査が現在感染しているのか?を確認するのに対して、

抗体検査は過去の感染履歴も分かる(感染したらできる抗体を持っているかどうか?を調べる)検査です、

感染の実態がより詳細に分かり、PCR検査より簡単(血液検査)で、結果も短時間で判明するそうです、

日本国内ではいつまでたってもPCR検査数が延びない(これは政府の無策)ので、ちょっと不安に思ったり、政府の発表に不審感を持っている人が多いのは事実、

抗体検査は出来るだけスムースに進めて欲しいと思います、

◆国内の抗体検査報告例、

東京都(4月30日発表、新宿区と立川市のクリニック・サンプル数200)の例では、

一般市民の抗体保有率4.8%、医療従事者の抗体保有率9.1%、平均で5.9%、

やはり、医療従事者は高いんですね、ま、そりゃそうか、

ただ、サンプルが少ないし、抽出方法も偏っている可能性があります、

神戸(5月3日発表、神戸市内無作為、サンプル数1000)の例では、3.3%となっています、
こちらの方がサンプルも多いし、無作為抽出なので、実態に近いかもしれません、

他に1%という数字もどこかで報告されていたとような気がします、
(出所見つからず、、、)

NYの例などから個人的にはもっと多いと思っていましたが、これは予想より低い数字です、

この数字をどう見るのか?今までの発表以上に感染が広がっている、ということも云えますが、、、

それほど怖がることではないです、

このような感染実態の上で顕在化している重症者・死亡者の数字が現在の公表数字です、

別に明日から感染者数が爆発的に増える訳ではありません、

仮に全国の感染率を3%とすると、感染者は全国で概ね378万人(1億2600万人×0.03)くらいいることになります(あくまで仮のお話)、

死亡者が458人(5月2日正午現在)ですから、致死率は0.012%(およそ感染者1万人に1人)となります、

発症率も相当低い、おおよそ0.4%くらいということになります、

という意味であること、こういう風に見ることも大切な認識だと思います、

◆抗体保有率、NY、LAの報告例では、

NY州の最新発表(5月3日)では、NY市内19.9%(前回発表21.2%)、NY州12.3%(前回13.9%、前回はいずれも4月23日発表)という数字があります、

2回の発表で精度も上がってきているでしょうし、感染爆発を起こしているNYですから、これくらいはあるでしょう、

今や少し古くなった感が有りますが米国LAの抗体保有率は2.8%~5.6%(4月21日発表)という数字もあります、

これは日本国内の数字と似かよっていますね、ここらが割りと実態を反映しているかもしれません。

◆それでも自粛は必要、

それでも自粛継続は必要です、

実際の感染者数は多いですが、

逆に云うと、残りの『95%以上の人はまだ感染していない!』ということも云える訳です、

集団免疫(国民の70~80%に感染すると流行は収まる)までには程遠い、

やはり感染拡大防止のためには、外出自粛・3密回避(これが一番重要)、人との接触8割削減の継続が必要です、

その上で、感染拡大の推移を見守りながら、段階的に許容範囲を広げて、経済や教育、日常生活との折り合いをつけるしかないと思っています、

おそらく段階的な許容開始が5月末、

緊急事態宣言の解除は7月初めくらいかな~、と独酌酔言的に考えています、
(これでも相当希望的観測です)

◆それよりも怖い可能性のお話、、、

でも、抗体に関してはもっと怖い可能性のお話がいくつかあります、

これは『コロナウイルスの事は、実はまだ何も分かっていない』という事実を避けて通れないからです、

コロナウイルスの抗体に関する可能性(怖いお話)

こちらの記事が参考になります ⇒

① 抗体検査キットの精度=まだまだ、精度が低い可能性がある
② そもそも、コロナウイルスへの抗体は体内できるのか?できない可能性もある!!??
③ コロナウイルスの抗体の期間(長さ)も不明である!?

① はまあ、今後改善されると思いますが、

後の2つ、②と③はちょっとビックリと云うか、え~、それは勘弁してよ!!という感じです、

② は、発症後一旦回復した人が再発症するケースが確実に確認されていることから、

ひょっとすると『感染すると抗体が出来る』という、これまでの常識はコロナには通用しないかもしれない、という可能性です、
(ひえ~!!それは勘弁してください)

もしくは『一部に抗体を作れない人がいる』かもしれないという可能性も考えられています、

③ はこれから開発されるワクチンが証明してくれると思いますが、まだ出来ていないのですから『抗体の有効期限は分からない』ということかと思います、

抗体には“非常に長く働く抗体”があります、

例えば、はしか、おたふく風邪、風疹などは20年以抗体が働いてくれるようです、

これらのワクチンは昔は一生効く、二度と発症しないと聞いていましたが、、、

現在では(皮肉なことに)衛生環境の向上で、逆に軽い日常的な感染状態が少なくなり、20年程度で予防接種の抗体が無くなっている若者が多いそうです、

インフルエンザの予防接種もワクチンです、毎年ワクチンを打っている人もいますよね、

あれは、インフルエンザの抗体は1年以内しか機能しないからです、

調べると、インフルエンザの抗体量のピークは接種4週後に来て、

3~5か月後には抗体が減少に転じるそうです、
(ありゃま、)

なので、毎年予防接種を受けないといけないのです、

新型コロナウイルスは未知のウイルス、

今までの経験値と最新技術と人の叡智でワクチンが開発されると思いますが、

それでも、どれくらいの率で効くのか?どれくらいの期間効くのか?

それは、まだ誰にも分からないのです、、、

もし、抗体の機能期間が凄く短ければ、インフルエンザの抗体よりも短ければ、、、

(インフルエンザのような)流行の季節性がないコロナウイルスの予防接種を年に数回、人類は永遠に打ち続けないといけないかもしれません、、、

ま、これはちょっとオーバーか、これはないと思います、杞憂でしょう、

自然界では永遠の絶対王者はいないはずなので、
(これも希望的観測)

コロナウイルスもそこまで長く一つの方法論で人間社会に君臨するとは思えません、
(ま、強力な変異能力があると、これまた怖い話になりますが、、、)

いずれにせと、これはちょっと怖い話です、

まだ、何もかもがよく分かっていないコロナウイルスの事、

まだまだ、長い闘いが続きます、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑲~自粛延長は正しい!第2波はC型(欧州型)!?

2020年05月03日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑲~自粛延長は正しい!第2波はC型(欧州型)!?

1か月間の外出自粛・人との接触8割減の期限5月6日が迫ってきましたが、

どうやら、もう1か月全国一律で外出自粛は延長されそうです、

ま、これは正しい判断だと思います、

コロナウイルスと付き合って早3ヶ月ほど、たしかに辛い生活だし、経済もどうなるのか?大きな問題ですが、、、

やはり、ここはもう少し、もう少し、我慢の時が必要です、

◆北海道に第2波が!

北海道の第2波が強烈です、あっという間に第1波を凌駕、結構危ない状況です、

感染力が強いコロナウイルス、一旦収まっても、結局また再拡大することがよく分かります、

それと、気になるのが、現在感染拡大しているコロナウイルスは、国内第1波のA型(中国オリジナル)ではなく、C型(欧州型)ではないかということ、

これはちょっとバッドニュースです、

この辺りのついては文末にもう少し詳しく書きます、

◆各国の情勢、緩和の動きも、

NYでの感染拡大ピークは過ぎたということですが、まだまだ酷い状態です、

トランプ大統領は“再選を目指して”早く経済を再開させたいようですが、どうだろう?悲惨な明日が待っているかもしれません、

台湾は4月26日~5月1日の6日間、新規感染者がゼロまで持ってきました、素晴らしい、

有能な指揮官と合理的な判断施策の賜物です、

韓国も一旦抑え込みに成功したようです、

4月30日の国内新規感染者はゼロに、これは2月中旬以降初めて、

ただ、海外からの入国者で4名が陽性と判定されています、

やはりまだまだ水際検疫は大切だということ、

日本の第2波も海外からの持ち込みが原因と考えられています、

ドイツは4月15日に一旦外出自粛を段階的に緩めました、

これは、感染者1人から平均何人にうつるかを示す指標「実効再生産数」が0.9になった(つまり1人がうつす人数が1人以下=感染者は増えない)ことを受けての処置でしたが、、、

残念ながら、4月27日には再び1.0と増加傾向に転じた、ドイツ衛生当局は感染拡大が再び起こる可能性に触れ、注意喚起している、

いま、緩めると日本も同じ轍を踏むかもしれません、

これらの先行諸国の情勢は良きも悪くも教訓としなければなりません、

◆シンガポールでも感染爆発が発生!!

コロナウイルス対策では優等生だったシンガポールで感染爆発が起こったのには驚きました、

感染者数が、4月20日に一気に1426人増えて累計8千人を超え、

26日には1万3624人と1週間で5000人超の増加、感染爆発と云って良いレベルに達してしまいました、

シンガポールは人口570万人ほどの小さな国、

4月末で人口10万人当たりの感染者は260人を超えていて、これはもう手が付けられない状態です、
(ちなみに4月末で、日本は人口10万人当たり感染者11人ほど)

密かに、アジアの感染ピークは低いと期待していたのですが、、、

A型抗体保持説=アジアでは大規模な感染爆発が起こらない、

BCG接種有効説=シンガポールは厳格な予防接種を実施しています

この条件を満たす国シンガポールでの感染爆発の発生はちょっとショッキング、

ひょっとすると2つの説は淡い希望だったのか?

で、感染の実態を調べてみると、予想外の様相を呈していました、

シンガポール国内での感染者の多く(80%ほど?)は、海外からの出稼ぎ労働者だそうです、

当初、厳格な入国管理や感染者の隔離、感染経路の特定などで成果を上げ、3月末にはいったん終息の方向に向かうかと見えましたが、

4月下旬に感染爆発、その多くがインドやバングラデシュからの建設作業員だそうです、

彼らは3密状態の宿舎で生活しており、そこで感染爆発が起こった、、、如何にも有り得ます、

高度な保険医療体制を持っているというイメージのシンガポールにも光と影が、

富裕層での市中感染ではないようですが、思わぬところで足元をすくわれた感じです、

格差社会の実態を見せつけられる思いです、

ちなみにインド、バングラデッシュとも出生時にBCG接種を1度行っているようです、

さて、アジアのピークは低い説、BCG接種有効説は如何に??まだまだ、分かりません、

◆日本国内の感染拡大はA型(中国雲南省オリジナル)からC型(欧州型)に移行?

日本国内の感染者数は先週から上下はあるものの漸減傾向です、これは良い兆候、

が、感染経路不明者の比率が相変わらず高い、

これは流行の主体が、当初のA型(中国雲南省オリジナル)から、

欧米からの帰国者が持ち帰ったC型(欧州型)に移行したためと考えられています、

日本国立感染研究所がこのような見解を示しています、

北海道での再感染拡大もそのためかもしれません、

このC型(欧州型)は最新型で重症化、劇症化率が高いかもしれないと考えられています、

もし、日本国内にこのC型が蔓延しているとすると、より注意が必要と云うことになります、

もともと、『アジアでの感染ピークが低い』説の根拠は、

歴史的にA型との付き合いがあるかもしれないアジア人は、ある程度の免疫力があるのではないかという希望的観測です、

この理屈がC型に通用するのか?しないかもしれない、、、だから不安、、、という訳です、

◆新型コロナウイルスは現在A型、B型、C型の3タイプが確認されています、

新型コロナウイルスのタイプは3つ、おさらいしておきましょう、

A型(オリジナル)は中国雲南省でコウモリを宿主にしていたオリジナル、
(アジア人はこのA型と古来より疫学的な関連があったのではないかというのが、前述の『アジアでの感染ピークが低い』説) 

日本も初期の流行はこのA型です、米国西海岸にも渡りLAなどで感染拡大しています、

A型はなんらかの宿主(ハクビシン)を経て武漢に移動、

より効率的に人を宿主にするためにB型に変異、感染爆発を引き起こしました、

B型は欧州に渡り、欧米人にさらに効率的に感染出来るC型に変異、このC型がNYに流入、大感染爆発となりました、

コロナウイルス全体としては、由来地域の“アジア人を宿主にするのは、あまり得意ではなく”、

変異して、これまで接触の無かった“欧米人を好む”という癖があるかも、

というなにやら分かりやすいような、ホンマかいな?という話です、

でも、イタリア・スペイン、NYの致死率をみると、そういう気もしてきます、、、

が、未だ解明されていません、

やはり、C型が第2波として国内で蔓延するのはやはり避けたいですね、

もともと、A型免疫のある可能性があり感染ピークが低い、という希望的観測、

C型が増えるとこの説の根拠が揺らぐかも、

BCG接種有効説も揺らぎつつ、まだ可能性はある、

こんな状況での自粛緩和はやはり避けるべし、ですね、、、

ここはあと1か月、我慢延長戦、かな、、、

あ~、早くのんびりと呑みに行きたいです、、、