2023年5月14日、軍が政権を握っているタイで下院議員選挙が行われました、
軍事政権下でまっとうな選挙が行われるのか?と疑問視していたのですが、
選挙は公正に行われたようです、うん、民主主義は死んではいない、
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結果は、軍政権を支持する与党「国民国家の力党」と「タイ団結国家建設党」が大敗、
民主政権樹立を目指す「前進党」と「タイ貢献党」が大勝利、
でも、上院は軍が指名した議員で占められているので、すぐに政権交代とは行かないようです、
今後の動向を注視するとして、、、
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今日のお題は“政党名”です、
そう、最近の海外の選挙を観るとその政党名の多様性に驚かされます、
たとえば、2021年に行われたドイツ総選挙(下院・連邦議会)での政党名、
・キリスト教民主同盟(連立与党)
・キリスト教社会同盟(連立与党)
・緑の党
・ドイツ社会民主党
・自由民主党
それぞれの主義主張は知りません、スイマセン、
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でも、基本的には“民主”と“社会”という基本ワードに、宗教や環境といった主張が入ってきている感じ、
そう、民主主義国家での民主主義は当たり前、
現代民主国家では民主主義の上に立って、その先にあるもっと多岐で細かな選択肢を選ぶ時代になっているようです、
ドイツでは「自由民主党」がなにやら時代遅れにさえ見えます、
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米国の2大政党、「民主党」と「共和党」、
“共和”というワードは日本ではあまり馴染みがない、
国内の政党では使っていないワード、
そこで、この2台政党を英文字表記で観てみると、
民主党=Democratic Party
共和党=Republican Party
う~ん、Democratic(民主主義)は分るけど、Republican(共和国)の概念は日本人には分りにくい、
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ここは本題ではないので大雑把にまとめると、共和国は王のいない国、という意味です、
(大雑把にまとめないでください^^)
詳細はこちらで ⇒
つまり共和国は民主主義国家とは限らないのです、
と知ると、トランプ前大統領の振る舞いもある程度納得、
(簡単に納得しないでください^^)
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さて、ここからが今日の本題です、
我が国の政党名も少し多様性を帯びてきました、
主義主張からの党名、合体分裂の末の苦肉の政党名、斬新さを狙った党名、いろいろあります、
・自由民主党
・立憲民主党
・日本維新の会
・公明党
・日本共産党
・国民民主党
・れいわ新選組
・政治家女子48党
・参政党
※2023年5月時点で議席のある党
たしかに多様化は進んでいます、
個々の政党への評価は置いておいて、ここではそれぞれの政党の英語表記に注目、
・自由民主党 : Liberal Democratic Party
・立憲民主党 : The Constitutional Democratic Party of Japan
・日本維新の会 : Japan Innovation Party
・公明党 : Komeito
・日本共産党 : Japanese Communist Party
・国民民主党 : Democratic Party For the People
・れいわ新選組 : Reiwa Shinsengumi
・政治家女子48党 : seijikajoshi48party
・参政党 : Party of Do It Yourself
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日本の政党名、英語で観るとなかなか面白い、
自民党はそのまま“自由”と“民主主義”の党です、
分りやすさでは最強、案外気がついていませんがこの党名は自民党の大きな財産です、
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立憲民主党、Constitutional=憲法、
王のいない共和国に対して王のいる国は君主国家、
日本や英国のように権力は議会が持ち、王のいる国家は立憲君主国、
そこで立憲というワードが出てきたのかな?
でも、正直あまり主義主張とは結びついていませんよね、弱いネーミング、
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日本維新の会、維新=Innovationなんだ!
これは新鮮です、そうか、維新はイノベーションだったのか、
主義主張が明確で分りやすいのも納得できたりして、
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公明党は英訳無し、そのままローマ字表記、
海外のように宗教名を前面に押し出すのは日本では馴染まないという判断でしょうね、
他にもローマ字表記の政党が2つ、やむなし感あり、
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日本共産党、共産主義者=Communist、
もはやこのワードは党の主義主張とかけ離れているのだから、
エエ加減、党名を変えた方が良いと思っていますが、いろんな事情で出来ないのでしょうね、
私感=党名変更出来ないのが躍進できない理由の1つ、だと思っています、
エエ事云ってる政党なのに、残念です、
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国民民主党はDemocratic Party For the People、
英語にすると意味が分りやすい、しかしこれも立憲民主党同様、分裂のための窮余の策も感あり、
参政党はParty of Do It Yourself、考えましたね^^)
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さて、党名を英語表記で観てみると、それぞれの党の成り立ちや立ち位置、問題点の輪郭が少しハッキリ見えてきたような気がします、
やはり、最大政権与党の「自由民主党」は党名からしてシンプルで強い、
これは「自民党」の大きな武器ですね、
あまり多様性を好まない日本人の政治観の中では大きなアドバンテージですね、
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でも、今の自由民主党議員の発言を聞くと、どうも「Liberal Democratic Party」な感じがしない、
“リベラル”なんですよね、党名が、、、なのに、、、
う~ん、ワタシのイメージでは、自民党には「Conservative Party」というお名前がお似合いだと思います、
「保守党」、うん、そんな感じです、
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で、民主主義が前提の我が国では“民主”の言葉を敢えて使わずに、
現自民党の「保守党」と自民左派+野党連合の「自由党」=「Liberal Party」が2大政党になって政策を競う、
こうなると、票を入れる党が「自民党」しかないという現状から少しは選択肢が増えるような気がします、
「保守党」か「自由党」かの2択、これがエエ感じ、
そして、その他の政党も独自の政策と多様性を活かして活躍する、
そんなんがエエような感じがします、
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分りにくい社会になってきたのだから、分りにくい政党名も仕方ないのか?
もう少し、分りやすい政党名になると、もっと投票率も上がるような気がしています、
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