なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事115~先週の陽性率は21.8%(先々週13.6%)、感染拡大のピーク、病床も逼迫、焦点はいつ終わるのか?
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【先週のまとめ】
先週の陽性率は先々週13.6%⇒21.8%に、
もはや感染拡大は止められません、
病床も逼迫しつつあります、
焦点は第6波の自然減衰~終息はいつ頃なのか?
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◆ついに感染拡大はピーク期に
陽性率21.8%は過去最大値(週間レベル)、
直近1日単位では30%を超えています、
もはや、人智で感染拡大を止めることは出来ません、
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対策のポイントは、発症者、とくに重症者に医療を集中すること、
今後の焦点は、この第6波感染拡大はいつ減衰~終息に向かうのか?
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7日間毎の全国の陽性者数の推移
(~12月5日) 766人
(~12月12日) 861人
(~12月19日) 1088人
(~12月26日) 1738人
(~1月2日) 2777人
(~1月9日) 2万3168人
(~1月16日) 9万5498人
(~1月23日) 26万8284人
ついに年末年始の約100倍に達しました、
それでも海外と比べるとまだまだ少ない数字、
これからまだ増えるのか?
それとも、やはり日本のピークは低いのか?
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1月23日の都道府県別感染者数、
もはや、この画像は意味を成しません、ただ多いというだけ、
今はこちらの方が分かりやすい、
赤色のエリアが過去最高の感染者を更新したエリアです(20日の画像です)、
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直近の都道府県別10万人当りの感染者数はこちら、
(NHKニュースサイトから転載)
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感染者に占めるオミクロン株の割合、
具体的な数字は確認出来ませんでしたが、
こちらの記事によるとほぼオミクロン株に置き換わったようです、
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先週までの陽性率、
陽性率 検査数 新規陽性者数
2021年
3月21日 2.3% 375025 8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日 3.0% 364712 11211人
4月4日 4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日 5.4% 381306 20536人
4月18日 5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日 6.0% 539640 32585人 ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日 6.4% 542061 34811人
5月9日 7.8% 457873 35802人 ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日 6.8% 658101 44961人 ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日 5.5% 659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
5月30日 4.6% 589322 27400人 ※緊急事態宣言6月20日まで再延長
6月6日 3.1% 602455 18649人
6月13日 2.9% 467753 13499人
6月20日 2.5% 411848 10178人 ※6月20日沖縄以外の緊急事態宣言解除
6月27日 2.6% 405628 10457人 ※小池知事休養中
7月4日 2.6% 416705 10919人 ※都議選で自民党実質敗北
7月11日 3.4% 394418 13314人 ※東京12日より4回目の緊急事態宣言
7月18日 4.1% 474414 19742人
7月25日 7.0% 386623 27234人 ※東京五輪開幕
8月1日 10.5% 580346 61157人 ※8月2日より6都府県に緊急事態宣言
8月8日 14.1% 646433 90958人 ※五輪閉幕
8月15日 16.6% 672232 111601人 ※緊急事態宣言9月12日まで延長
8月22日 18.3% 814829 149057人 ※パラリンピック開幕
8月29日 16.8% 931891 156931人
9月5日 13.4% 915614 122628人 ※菅総理退陣決まる
9月12日 9.3% 805362 75093人
9月19日 5.8% 711092 41053人
9月26日 3.8% 499717 19240人 ※緊急事態宣言解除の見込み
10月3日 2.4% 492203 11699人 ※9月30日ですべての規制解除
10月10日 1.5% 411006 6311人
10月17日 1.0% 396772 3914人 ※陽性者数が激減
10月24日 0.7% 327349 2384人
10月31日 1.6% 368684 5918人
11月7日 0.4% 319680 1427人
11月14日 0.4% 361803 1283人
11月21日 0.3% 336036 1013人
11月28日 0.2% 310456 729人 ※オミクロン株が拡大!!
12月5日 0.2% 337907 766人 ※オミクロン株国内でも3例確認
12月12日 0.3% 337968 761人
12月19日 0.3% 336563 1088人 ※オミクロン株、国内で50例以上
12月26日 0.5% 324927 1738人 ※国内でオミクロン株市中感染始まる、モルヌピラビル国内承認
2022年
1月2日 1.1% 251123 2777人 ※第6波の入口か?
1月9日 5.4% 429162 2万3168人 ※第6波に突入 沖縄/広島/山口にまん延防止等重点措置が適用
1月16日 13.6% 702929 9万5498人 ※大感染爆発状態、1都10県にまん延防止等措置検討
1月23日 21.8% 1228371 26万8284人 ※第6波ピークに
(厚労省HP日報から算出)
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◆ワクチン追加接種(3回目)状況
21日(金)現在のワクチン接種状況、
(首相官邸HPから転載)
この1週間の全接種回数は108万回、
うち3回目接種が82.5万回、
総接種回数は久しぶりに増加に転じました
全接種回数/3回目接種
(1月8日~14日) 61.8万回/36.6万回
(1月15日~21日) 108万回/82.5万回
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1週間毎の接種回数
(8月15日まで) 1029万回
(8月22日まで) 840万回
(8月30日まで) 911万回
(9月6日まで) 827万回
(9月13日まで) 862万回
(9月17日まで) 557万回 ※14~17日の5日分のみ、連休のため発表が遅れています
(9月24日まで) 668万回 ※7日間の数字
(10月4日まで) 1089万回 ※8日間の数字
(10月11日まで) 718万回
(10月18日まで) 559万回 ※ややペースダウン
(10月25日まで) 486万回 ※ペースダウンは続きます
(11月1日まで) 424万回 ※さらに減速
(11月7日まで) 276万回
(11月15日まで) 229万回 ※11月15日までの8日間の数字
(11月21日まで) 166万回 ※6日間の数字
(11月29日まで) 89万回 ※8日間の数字
(12月6日まで) 71万回 ※7日間の数字
(12月13日まで) 55万回 ※7日間の数字
(12月20日まで) 53万回
(12月27日まで) 64万回 ※3回目接種増加
(1月3日まで) ※数値更新なし
(1月7日まで) 182万回 ※11日間の数字 年末年始なので参考値
(1月14日まで) 62万回 ※7日間の数字
(1月23日まで) 108万回
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◆世界の接種回数
状況は先週と変わりません、
国内の3回目接種、日本もやっと短いグラフが出てきましたが、、、
第6波対策としてはまったく追いつきませんね、
マクロ視点では第7波以降の対策として見守りましょう、
(日経+英フィナンシャルタイムズHPから転載)
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◆年代別では、20代の感染者が増加
1月16日までの東京都の年代別感染者数比率、
1月23日までの東京都の年代別感染者数比率、
(NHKニュースサイトから転載)
傾向は変わらず10代~30代の感染者が全体の70%、
特徴的なのは、今週は20代が減り10代の比率が増えました、
すでに飲食店での感染というより、家庭・学校での感染がメインのような気がします、
具体的データはまだ見当たりませんが、
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◆東京都の重症化率/病床使用率
東京の病床使用率がレベル2に上がりました
1月16日現在、
1月23日現在、
(重症者病床使用率)
(1月14日) 1.0%(都基準)5人/510床 17.4%(国基準)256人/1468床
(1月23日) 2.5%(都基準)13人/510床 28.5%(国基準)419人/1468床
現状、最も大切な対策は“病床確保”ですね、
とにかく、医療の手がすべての入院者・重症者に行き渡る体制の構築が最優先です、
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◆第6波への対策
先週の「コロナ114」で第6波対策について書いていますが、
この急激な感染拡大で状況は変わっています、
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まず、『3回目のワクチン接種』については、
医療従事者・重症化リスクの高い方への対策としてさえ残念ながら間に合わない状況です、
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『経口薬の投与』は実践されていると思います、
『モヌルピラビル』や『「パクスロビド」』などの経口薬はそれなりの効果が見込まれています、
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国内での『感染予防基本行動』の実行率は高い、
今となっては、結果的にこれが一番実行力のある効果的な感染予防策と思われます、
正直、マクロ的にはもうこれしかない感じ、
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そして、これはある意味、『コロナのインフルエンザ化』の兆候ともとれます、
これ、とっても大切な分析かもしれません、
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◆インフルエンザ化の兆候か?
封じ込め策の基本の1つ、濃厚接触者の追跡調査も、
もはや間に合わない、意味を成さないので中止されていきます、
これらは、実質対応出来ないための緊急避難的処置ですが、
反面、インフルエンザ化の兆候と観ることも出来ます、
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◆ピンとこないまん延防止等重点措置
21日にまん延防止等重点措置の適用地域が16都県に拡大されました、
「危機感の共有という心理的効果」は大いに見込めるとして、
具体的な規制策のメインは、今回もやはり飲食店の時間規制、
これは本当に効果があるのか?
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もちろん『効果がゼロ』というわけではありませんが、
この1週間の感染者数25万人、10代~30代で70%という数字、
さらに10代の感染が増えているというこの数字を、
“飲食店での感染”だけで説明出来るとはどうしても思えません、
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感染力の強いオミクロン株は、もはや飲食店ではなく、
家庭・学校・職場や医療や介護の施設などの人の寄る場所ならどこでも感染すると考えてよいでしょう、
そういう意味で尾見さんの『人流制限から人数制限』はある程度正しい見解と考えます、
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しかし、、、問題は、、、飲食店の人数を減らしても、
ひょっとすると、今や感染拡大のコアを形成している、
家庭や学校や職場、医療や介護の施設の人数を制限することは容易ではない、
なので、『人流制限から人数制限』は正しいけれども実効性は低い理屈、ということになります、
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制限が掛けられる飲食店にだけはとりあえず制限を掛ける「まん延防止等重点措置」が今ひとつピンとこない理由です、
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◆出来ることはない、自然減衰~終息まで守りきるしかない
3回目のワクチンも間に合わない、
まん延防止措置等重点も効果的ではない、
そう、積極的に現状の急激な感染拡大を封じ込める手立ては、残念ながら無いのです、
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出来るのは以下の3つの専守防衛、
とにかく、発症者には医療に手を差し伸べる、重症者を確実に救える体制を確保する、
エッセンシャルワーカー確保のために流動的で柔軟な施策での対応、
そして、感染予防のための基本行動(マスク・消毒・3密回避)を履行する、
要点は以上かな、
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そして、今後の焦点は・・・
この第6波感染拡大はいつ終わるのか?に移行します、
感染拡大が早い分、終息も早い、というのは自然界では大いにあり得る可能性、自然の論理です、
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国内での、これに関する答えはまだ見えませんが、先行した沖縄県の状況を観ると少し期待が持てます、
東京都の日別感染者数、
これも少し予感が、
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しかし、先行組の山口県はまだこんな感じ、
広島県もこんな感じ、
まだまだ確証はありませんが、
沖縄県を観る限り、3回のピークを経て減少に転じているように観えます、、、
期待したい現象です、
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独酌酔言的予測では、2月第3週目くらいからは全国的に減少に転じる可能性が高いと考えます、
希望的予想、
当ると良いのですが、、、
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