独酌酔言、再開しています、
2年半振りにコロナ以外の『テリー・イシダの独酌酔言』記事再開しています、
当面は『独酌酔言』と『コロナ概況』の2本立てです、
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◆NHKのBCP=大阪局発の全国ネットニュース番組が出来た訳
「列島ニュース」というNHKのニュース番組があります、
毎週月曜日から金曜日の13時5分~13時55分までの50分間放送、
全国各地のNHK放送局を結んで『ローカルネタニュースを全国ネットで放送』するという、珍しいニュース番組です、
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NHKのHPによると、
全国に54あるNHKの各放送局が取材して地域向けに放送したお昼のニュースから地域の課題、地元ならではの話題などを集めて盛りだくさんでお伝えします。
ということだそうです、
はい、もちろん東京への一極集中、都市部への人口集中、地方活性化の遅滞など、日本の地政学的経済・社会問題の現状から考えると有ってしかるべし番組、
そこにまったく異論は無いのですが、、、
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じゃあ、その『全国地域ニュース発信番組』がなぜNHK大阪局から発信されることになったのか?
平日昼間とはいえ、ローカル局の地域ニュースがメインとはいえ、全国ネットのニュース番組です、
今までだったら、やはり東京本局が制作するのが慣例の番組のようにも感じます、
朝の連続テレビ小説は半年毎の交代制、たしかに大阪局の番組制作能力は東京本局に次いで2番目、
それでもなお、なぜ「列島ニュース」は大阪局発全国ネットなのか?
もちろん、先に書いた“東京への一極集中”を避けるため、というのも1つの理由でしょうが、、、
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答えから書くと、、、NHKのHPによると、これはNHKの「BCP」の一環だそうです、
あ、また分らない単語が、、、BCPってなに?
調べると、「BCP」=Business Continuity Plan=事業継承計画、
つまり、BCPとは自然災害や事故、システム障害が発生した際に、すみやかに事業の復旧・継続を可能とする計画だそうです、
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う~ん、歳を感じるなあ、この略語、ワタシが現役の時にはなかったような気がするなあ、現役を退いてからもう7年、、、えらいこっちゃ、、、もう時代から取り残されているのか、、、
はい、そうです、取り残されています^^)
閑話休題=それは置いておいて、、、
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大阪局発の「列島ニュース」がなぜNHKの「BCP」なのか?
もう、分りますよね、
もし、首都直下型地震が発生した場合、最悪のシナリオは東京渋谷のNHK放送センターから電波を発出できなくなる、というシナリオです、
NHK放送センターは堅固な建物でしょうが、それでも最悪の場合は放送を継続できない場合を想定し、その備えをしなければならない、という必要が有る訳です、
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その場合、もっとも可能性が高いのが大阪放送局からの全国放送の発出です、
渋谷の放送センターに次ぐ規模の設備を持つ、朝ドラも半分作っている大阪局、
万が一東京が大災害に襲われ、その機能を失った場合には大阪局が全国放送のキー局としての役目を担う、というのがNHKのBCPの1つなのです、
なるほどね、首都直下型地震は『今後30年で70%の確率で発生する』と云われています、
これは2014年に政府地震調査委員会が示した数字なので、現在では『今後22年で70%の確率』なのかも知れません、(この説は科学的根拠無し)
ま、どうであれ、相当高い確率で大地震が起こるかも知れないという、日本国にとっては最も高い災害リスクの1つな訳です、
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この首都直下型地震が起こったとき、迅速に放送機能を維持するために、大阪局にはその機能を満たす設備と人材とノウハウが必要です、
すでに設備は整っているのでしょうし、人材については、明らかにBCPを意識したアナウンサー配置がすでに行われているように思えます、(これまた科学的根拠無し、オッチャンの観た感想^^)
技術者やスタッフなど、番組制作に必要な人材もすでに大阪局へ異動していると思われます、
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しかし、実際に大阪局から全国ネットのニュースを流すとなると、ノウハウと共に経験が必要です、
実経験無しに確実な全国放送は難しいでしょう、情報の吸い上げ、各地方局との連携、適切な番組制作能力、
このような経験を積むことが必須な訳ですが、、、
まさか本放送内(通常放送波)で予行演習をする訳にもいきません、
図上演習や防災訓練だけでは精度が上がらない、
そこで、実際に『全国各地の放送局と連携したニュース番組を大阪局で制作、放送する』という、謂わば災害対策の模擬訓練的番組が「列島ニュース」なのではないか?とピンときた訳です、
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え?そんなん、みんな知ってるがなって?
ありゃ、そうでしたか、皆さんご存じでしたか、そりゃそうか、
最近、大阪局発の全国ネット番組が目立つようになったのも理解できます、
そして、この事をきっかけに『22年以内に70%の確率で起こる』かも知れない大地震への備えも忘れてはならないと実感しました、
1995年に阪神淡路大震災で被災しましたが、もう、あの震災直後のような緊張した地震対策を取れていないのが個人的実情、
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災害は忘れたころにやってくる、
戦争やミサイル発射、COVID-19といろんな厄災がある現状では、首都直下型地震のリスクは忘れられがち、
オオカミ少年と言われようが、常にそれを発進し続けなければならないマスコミ、
NHK大阪局がいまそれを一番実感していると思います、
万が一に備えて、
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◆コロナ概況:第8波の入口にまちがいは無いが、、、
先週の感染者数前週比も1.18倍、
先週までの4週間の前週比の推移は、
1.42 ⇒1.25 ⇒1.18 ⇒1.18 と、緩やかに増加しています、
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先行組の沖縄県はまだ目立った増加を示していません、
心配した“一気に第8波に突入”とはならないのかもしれませんが、
2020年からの日別感染者数を長いタームで観てみると、
現状はすでに2022年2月頃の第6波のピークを越えています、
2020年~2021年の感染者数がこんなに少なかったのにも驚きます、
なにせ初めての新型ウイルス、あの頃はとても怖かったのですが、現状はもう慣れっこになりましたね、
同じ恐怖も長く続くと鈍感になる、
もちろん医療体制・治療ノウハウ・ワクチン接種・治療薬などがあってのことですが、
それにしても、この感染者数を“緩やかな増加傾向”とか分析してしまう自分が怖いです、
怖いのはやはり“ヒトのココロ”、これは間違いないです、
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