テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:動いてるモノを止めるのは難しい!!

2023年09月27日 | 世の中

サッカーもラグビーもワールドカップとその関連試合しか観ない俄ファンです^^)

でも、観るとやはりエキサイトしますね、

ゴールのカタルシスを待ち受けるサッカーとはまた違う

ラグビーの肉弾戦と一進一退の攻防の魅力、面白いです、

次戦は格上のサモアと29日(金)早朝に対戦、

勝てない相手ではないので期待して観ます、

で、本日の独酌酔言、

ラグビーを観て思ったのですが“動いているモノを止めるのは難しい!!”ということ、

トップスピードで突進してくる相手選手に、見事なタックルを決めても、

相手選手はピタリとそこで止まるわけではない、

数メートル、いやもっと長い距離をタックラーを引きずって前へ前へと進む

ゴールライン直前なんかは、必死で前へ進む気迫が前面に出ているから迫力満点、

動いているモノを止めるのは難しい、

物理的に云うと「慣性の法則」が働いています、
(中学で習ったでしょ^^)

動いているモノはいつまでも動いていようとする、

まさにその法則がラグビーでも作用しています、

止める難しさは、そのモノの質量に比例します、

つまり、質量が大きい≒重いモノほど止めるのが難しい

たとえば、この好例が電車です、

車両の役割によって重さはまちまちなのですが、

一般的な通勤車両の一番重い電動車(モーターが着いている車両)で36~38トンあるそうです、

これを止めるのは難しい

なので電車はゆっくりと減速して止まるように運行されています、

非常の場合はもちろん急ブレーキを掛けるのですが、

36トンもあるモノは急に止まることは出来ません

時速80kmで走行している電車が急ブレーキを掛けて完全に停止するまでには200~250m必要だそうです、

これは運転手が目視で危険を察知しても、衝突などは回避できない距離のように思えます、

電車は急に止まれない、

おそらく、これからはホームや踏切にカメラが備え付けられ、AIが判断して急ブレーキを掛ける

そんなシステムが開発されるような気がしています、

電車より軽い自動車、

とは云っても、軽自動車でも1トン前後はあります、

でも、時速80kmからの急ブレーキで止まる距離は58mほど、

電車に比べると相当短いし、

新車ではすでにカメラとAIによる自動制御システムが搭載されているクルマが多いので、

衝突事故は相当減らす事が出来ているのではないかと期待できます、

電車もこれに続くことが出来るのか?

人も動いていると止めるのは難しい

ラグビーのような物理的移動もそうですが、

心が激しく動いている人を止めるのも難しい

なにかに向かって必死で努力したり、研究したり、考え続けたりしている人はきっとなかなか止まらない、

朝ドラの万ちゃんと妻の寿恵ちゃんのような人達はなかなか止まらない^^)

猪突猛進、

「慣性の法則」では逆に“止まっているモノはずっと止まっていようとする”ということも成立します、

動かざること山の如し、か、、、

それとも、ずっと止まっているのか?

止まっている人を動かすのは、動いている人を止めるより、さらに難しいような気がしています、

キミ、動いてくれよ~~~、と何度思ったことか、

ま、それは人の人生、無理に動かすこともない、

ワタシはというと、ちょっと動きすぎの嫌いもあるので、反省、

最後は電車のように徐々に減速して、正しい停車位置にピタリと停まりたいものです、


独酌酔言:人はなぜ山に登るのか?それは・・・

2023年09月20日 | 世の中

先週末の連休に北アルプス白馬岳を登ってきました、

1日目はトラブルあり、雨にも降られましたが、それもまた思い

2日目は晴天、素晴らしいパノラマを存分に味わうことが出来ました、

岩だらけの下山道では膝が笑いました、筋力不足だなあ、、、

山を始めてまだ8年、まだまだひよっこですわ、

でも、山は本当に楽しい、苦しいけどまた登りたくなる、これだけは間違いない、

で、今日の独酌酔言は『人はなぜ山に登るのか?』という哲学的な問いについてです、

人はなぜ山に登るのか?

そこに山があるからだ、

という哲学的な問答が有名ですね、

これについてはのちほど書くとして、、、

人はなぜ山に登るのか?

実際に登ってみるとその理由は簡単に実感できます、

あくまでワタシの場合ですが、その理由は、、、

観たことがない風景を観ることが出来るからです、

山の上の風景はホントに素晴らしい、

でも、ガスの中や雨天では風景も見えません、

何度も登っている山の風景は観慣れている?

それでも、また登りたくなる

ならば、、、付け足すと、、、

苦しい思いをして登った後には、観たことがない風景が拡がっているから、

この“苦しい思いをして”というところも重要なようです、

苦しい思いがあるからこそ、その後のご褒美がより素晴らしく思える、

山頂で食べるおにぎりはいつもメチャ美味しいのは、

この“苦しい思い”をしているからだと思います、

“苦しい思い”があるから達成感も大きい、

こちらのサイト ⇒ の説明がわりと近いような気がします、

さらにこちらのサイト ⇒

「楽(らく)」と「楽(たの)」しいの違いについて考察されています、

興味深いですね、

「楽(らく)」は「楽(たの)」しくない場合が多いのですね、

もちろん、山を登る理由は十人十色、いろんな理由があると思います、

極端なケースはこちらの映画「クレイジー フォー マウンテン」

こちらでは“命を懸ける”ことで自らの存在を確認出来る、

という極端に危険なモチベーションが紹介されています、

ま、これもまたあり、

ワタシは怖くてこの映画を観ることができませんでしたが、、、

もう一つの視点、

毎度お馴染みNHKのチコちゃんに教えていただきました、

詳しくはこちら ⇒ 、

よく似た命題ですが、『人はなぜ旅にでるのか?』

ここでは、東京大学の教授が以下の3つの要因を挙げられています、

・知恵
・情報ネットワーク
・好奇心

詳細はお読みいただくとして、

この3つのうち、人が旅をする最も大きな原動力は“好奇心”だそうです、

唯一、好奇心で旅をする動物がヒト、らしいです、

うんうん、分ります、

日本に来る海外からの観光客の大きなモチベーションはやはり“好奇心”のような気がします、

ワタシが登ったことがない山に行きたくなるのも“好奇心”

何度も同じ山に登るのは“苦しい思いの後にあるご褒美”かな、

さて、冒頭に書いた有名な哲学的問答、

これは1923年、英国の登山家マロリーがNYタイムズの記者の質問に答えた言葉だそうです、

人はなぜ山に登るのか?

そこに山があるからだ、

う~ん、如何にも哲学的で面白いのですが、

これがどうも実際のやりとりのニュアンスとは違う!?というお話があります、

こちらのサイト ⇒ が分かりやすいです、

この質問の原文は、

Why did you want to climb Mount Everest?
なぜあなたはエベレストに登りたいのですか

Because it’s there.
それがそこにあるので

質問はエベレストに登る理由を訊いています

それに対しての答えは、

itがそこにある=エベレストがそこにあるからだ、というニュアンスです、

真意は分りませんが、それほど哲学的な話では無いような感じです、

エベレストは世界最高峰、世界で最も高い山、それに登りたいという、

いたってリアルな動機が語られていただけかも知れません、

それが日本語に訳されたときに、

人はなぜ山に登るのか?

そこに山があるからだ

という、とっても哲学的でロマンティックなフレーズに変換されたようです、

ま、よくあるお話、

なぜワタシは山に登るのか?

それは好奇心とご褒美のため

うん、今のところワタシはこれが一番しっくりきています、


独酌酔言:スープは70℃のお湯で作るのが美味しい!?コーヒーは?紅茶は?

2023年09月13日 | 世の中

みなさま、ご存じだと思いますが、、、

今日のお話、ワタシは知りませんでした

この7年間ほど、毎朝起きるとまず温かいスープを飲んでいます、

淡路島今井ファームのたまねぎスープ

たまねぎだから、ひょっとしたら身体にエエかな?血圧にもエエかな?という下心、

もちろん、スープがとても美味しいのですが、料理にも使えます、

ワタシは“コンソメ”感覚でつかっています、

ペペロンチーノもこれで作ります、

ちなみに“コンソメ”=動物性の出汁(ブイヨン)がベースになる料理なので、

たまねぎのコンソメというのは間違いのようですが^^)

粉末300g=約50食分で約1000円とリーズナブル、

毎朝、小鍋を火に掛け、ほかの用事をして、湯が湧いたらスープを作る

というルーティーンなのですが、、、

ある映画でこんなセリフが!!

『スープを作る湯は70℃が良い』
『湯を沸騰させてはいけません』

プロの料理人が、北欧の町食堂の女亭主に発したセリフでした、

え!?そうなんや、スープのお湯は沸騰させない方が良いんだ、

毎朝、小鍋を火にかけて、沸騰が合図でスープを作っていたので、ちょっとショックでした、

云われてみたらそうですよね、

味噌汁も“沸騰させてはいけない”というのは知っていましたが、、、

粉末スープの時は、とりあえず“湧いたら注ぐ”というアバウトな対応をしていました、

ちょっと話がそれますが、ワタシはコーヒーを飲みません

軽いアレルギーのようなものがあり、一切飲みません、

コーヒー味のお菓子とかでもダメな感じです、

なので、家でコーヒーを煎れるという行為をしたことがありません

コーヒーなんかもお湯の温度が大切ですよね、きっと、、、知らんけど^^)

紅茶は飲むのですが、家で紅茶を作ることもない、

飲むのはお酒だけ
(冗談ですよ、水や日本茶は飲みます^^)

そんなこともあり、どうもワタシはお湯の温度に対する感度がとっても低いようです、

ということで、いろんな温かい飲み物・スープのそれぞれの最適温度を学習しておくことにしました、

おそらく、みなさんにとっては常識だと思います、

でもね、だれにでも知らないことってあるんですよね、
(必死の言い訳^^)

興味の対象外の常識、これはホントに知らないことも多いですからね、

はい、ということでサクッとネットで調べました、

付け焼刃の知識ですが、最近はたまねぎスープを作るお湯は沸騰させていません^^)

【それぞれの最適=美味しく感じる温度】

スープ 67℃ 口に入れる温度=熱いと感じるぎりぎりの温度
 個人差があり57℃~72℃の間 こちらのサイト参照 ⇒

 おお!やはりお湯は70℃という映画のセリフはほぼ正しいのだ、

以下はこちらのサイト参照 ⇒

コーヒー 95℃=ドリッパーに注ぐ温度、沸騰後少し冷ましたお湯

紅茶 100℃ 茶葉を開かせるのに沸騰したお湯が良いみたいです
 ポットも事前に温めておく

日本茶(煎茶) 80℃ 急須に入れるお湯の温度

日本茶(ほうじ茶) 95℃ 沸騰後のお湯を急須に注いて良いみたいです

中国茶(ジャスミン茶) 80℃ 沸騰したお湯を一度急須に入れ、湯のみに入れ替え、
 再度急須に戻すとこれくらいの温度になるそうです、

◆味噌汁 75℃ 口に入る時の温度 沸騰直前に椀によそうとこれくらいの温度になるそうです

どうやらスープが一番低い温度で美味しいみたいですね、

はい、スープを作るときは沸騰厳禁、承知しました、


独酌酔言:言葉が多すぎる!?日本語は難しい

2023年09月06日 | 世の中

今日は言葉の話です、

日本語はとにかく表現力豊かで語彙が多い言語です

会社を辞めて自営業になってからは、

文章を書いたり校正したりする機会が多いので、より一層実感しています、

日本語には1つの事象を表現する言葉がキラ星の如くいっぱいあります、

その一つを慎重に選んで書いたり話したりする、

たとえば・・・あまり良い例が思いつかないのですが、「人が死んだ」時の表現

英語にどれだけの表現があるのか?知りませんが、

日本語は軽く10や20はありそうです、

◆人が死んだ
死ぬ
亡くなる、
死亡、
死去、
逝去、
逝く、
絶命、
没、
物故、
命果てる、
息を引き取る、
息絶える、
身罷る、
他界する、
永眠する、
帰らぬ人となる、
寿命を迎える、
天国に行く、
天に昇る、
旅立つ、
あちらへ行く、
この世を去る、
先立つ、
崩御、
散る、
生涯を終える、
往生する、

まだまだありそうですが、、、

これだけ言葉が多いと、どうしても言葉選びで気持ちを表わす事が重要になります、

そのために言葉選びで気持ちの表現が終わってしまう

ので、日本人は会話時の表情が乏しいのではないかと云われています(たぶん)、

語彙が少ない言語ほど、会話時には言葉と共に口調や表情を駆使してコミュニケーションを取る必要性が高まります、

なので、語彙が比較的少ない(と云うかシンプルな)言語の使用者は、一般的に口調が重要で、表情も豊かです、

あと、日本語の話し言葉は変化の速度が他の言語より速いような気がします、
(根拠とくになし^^)

“書き言葉”に比べると“話し言葉”の変化のスピードは速いのですが、

にしても、日本語の話し言葉の変化は凄い!

160年ほど前の江戸時代に話していた言葉使いと、

現代の10代が話す言葉には隔絶的な距離があります、

ま、それが言葉なのですが、

今、江戸時代の言葉遣いをする人がいたら、、、

拙者、とか、

ござる、とか

申しておるのじゃ!とか云われてもね^^)

日本語の語彙の多さの話でお気に入り話があります、
(前にも書きましたが)

「昼食」を表わす言葉です、

「昼食」は英語ではほぼほぼ「Lunch」1本!!これ以外の表現方法があるのか?

咄嗟には思いつきませんが、ま、いくつかあるんでしょうね、

ご存じの方は教えてくださいませ、

ところが日本語にはこんなにたくさんあります、

それもどんどん変化していっているようです、

◆昼食
昼食、
昼ごはん、
昼めし、
昼餉(ひるげ)、
ランチ、
午餐、
お昼、
昼、

とくに気に入っているのは最後の2つ、

お昼、昼です、

なぜか昼食だけは、“お昼”“昼”でも通用しています、

朝食も“朝”は通用する場合もありますね、

朝、食べる?とかね、

ところが夕食には“夕”とか“夜”はあまり使わない、

夜、行く?はまだそんなに通用していない

やはりまだ、晩ごはん食べる?が一般的、

どちらかというと夕⇒晩⇒夜への変化の方が今のところ重視されているからでしょうか?

そのうちに、

夜、行く?=晩ごはんに行きましょうか?

という意味で通用するようになると思います、
(もう使われていたりして)

さて、“お昼”も“昼”も、お昼ごはん・昼めしが短縮省略されて、通用するようになったような気がします、

お昼、行く?は、ほぼほぼ『お昼ごはんに一緒に行きましょうか?』という意味です、

昼、食べる?は『昼食は食べますか?』という意味で通用します、

これって、なんか凄くないですか?

昼ごはん ⇒ お昼、昼への進化、

この短縮省略も日本語の大きな特徴です、

これだけ省略短縮する言語は他にないのでは?

中国語はどうなのかな?

同じルーツの表意文字を使っているので、同じ傾向にあるかも知れませんね、

とにかく日本語は省略短縮が激しすぎます、

テレビ、パソコン、スマホ、エアコン、経産省、厚労省、自販機、中計、短観、サムネ、グラデ、etc

もう、元の言葉が分らない人の方が多いのでは?

こちら、Z世代が使う略語一覧、面白い、

けど、使いたいとは思わない、

も、、、そのうち普通になるんだろうな、

ま、いっか^^)

言葉は遷ろうモノですから、