なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事78~
先週の陽性率は5.5%と漸減、エリアにより状況が異なる状況、高齢者ワクチン接種は最大1日@約20万回へ。
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5月23日までの1週間の陽性率は5.5%(前週6.8%)と漸減、
検査数は変わらず、感染者は前週より9000人ほど減少、
全体には減少傾向ですが、エリアにより異なる状況、
高齢者へのワクチン接種は1日@20万回に迫ってきました、
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◆日本総体ではピークアウト期の入口にあるようです、
少しほっとしています、が、緊急事態宣言は継続しないといけないでしょうね、
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エリア別に観ると、大阪・兵庫・京都はピークアウトしつつあります、
東京は引き続き、なんとか凌いでいます、先手の施策が功を奏しました、
ある意味、緊急事態宣言で初めての成功例かもしれません、
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地方都市で感染が拡大中です、
とくに北海道は独酌酔言予想ピークを越える勢いです、
沖縄は予想ピークをあっと云う間に突破、感染拡大の勢いは止まりません、
北海道・沖縄での規制はもっと強化しないといけませんね、
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◆重症者用病床は未だギリギリの状態、はやく構造的問題を解決しないといけません
大阪府の重症者病床が5月22日にやっと実質100%を切ったようです、
(追加できた病床を含めた計算)
しかし、ヨカッタと云うには厳しすぎる状況です、
これまでの45日ほどは100%を越えており、その間は救える命が救えなかった、
ということであります、
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政府は来たるべき第5波に備えて、重症者病床を増やせない『日本の病院政策の構造的問題』を解決する努力が必要です、
簡単に云えば、感染症対策が出来ない中小の病院が多い、
厚労省による、国公立の病院を中心に病床減少政策が取られてきた、
と、こんなお話のようです、、、残念過ぎます、、、
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喉元過ぎれば、、、にならないよう、
今こそ重症者病床増加のための根本的な妙案を練るべき時期です、
よろしくお願いします、
◆新規陽性者数と陽性率
陽性率 検査数 新規陽性者数
3月21日 2.3% 375025 8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日 3.0% 364712 11211人
4月4日 4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日 5.4% 381306 20536人
4月18日 5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日 6.0% 539640 32585人 ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日 6.4% 542061 34811人
5月9日 7.8% 457873 35802人 ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日 6.8% 658101 44961人 ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日 5.5% 659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
(厚労省HP日報から算出)
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◆各エリアの予想ピークと実際の感染者数
大阪府の感染ピークから推察する、
日本の1日@感染ピークは10万人あたり14人程度、
(何度も書いている『なぜか欧米より低い東アジアでの感染ピーク』が影響?)
と、独酌酔言的な予測をしております、
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これを各都道府県に当てはめてみます、
予想感染ピークとこの1週間の最大値実績と比較すると、
人口 予想感染ピーク 先週の1日@最高感染者数
東京都 1395万人 1953人 843人(5/20) 持ちこたえている
大阪府 885万人 1200人 501人(5/20) ピークアウト途上
愛知県 752万人 1052人 666人(5/19) 高いレベルの感染率
福岡県 513万人 718人 499人(5/19) ピークアウト入口も高い感染率
北海道 527万人 734人 727人(5/21) 感染ピークです!
宮城県 229万人 321人 33人(5/19) ピークアウト中
広島県 284万人 398人 219人(5/21) ピークアウト入口
岡山県 188万人 263人 134人(5/19) ピークアウト途上
沖縄県 146万人 204人 231人(5/22) 予想ピークを突破!!
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北海道はほぼ予想ピークに迫る感染者数となりました(5月21日)、
それでも、なんとか『なぜか低い東アジアでの感染ピーク』理論値内、
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しかし!ついにこの理論値を越えてしまったのが沖縄、
5月22日の新規感染者数231人は、10万人@15.8人に相当、
大阪の過去例10万人@14人を越えて国内最大感染拡大率です、
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感染力の強い変異株の影響なのか?
沖縄の固有事情があるのか?現状ではなんとも分かりませんが、
ぜひ、今のレベルで押さえ込んで欲しいと思います、
沖縄はホントに注意が必要です、
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◆持ちこたえている東京、やはり先手必勝、初めて効果を実感、
人流のリスクがもっとも高い東京が先週も持ちこたえました、
緊急事態宣言の効果が初めて評価されることになるかもしれません、
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大阪府が感染ピークに達した2週間後(4月25日)に緊急事態宣言に入ったのに比べ、
同日に緊急事態宣言に入った東京、
4月25日時点での東京の新規感染者数@900人前後とピークの直前でした、
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第3波で痛い目に遭っていた小池さんが、
大阪と同じタイミングでの緊急事態宣言に固執したのが正解でした、
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以降、大きなピークを向かえることなく(予想ピークの57%程度)、
この2週間はやや減少の傾向も見て取れます、
油断は出来ませんが、なんとかこのまま減少に向かって欲しいです、
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先手必勝、この東京の例を各自治体の首長も好例として実感していると思います、
菅さんも実感して欲しいところです、先手必勝、
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やはりコロナ対策の定石は、
『対策の開始は少しでも早く実施』、『対策の終了は少しでも先延ばしに』だと思います、
さて、今の緊急事態宣言はどうなるのか?
菅さんの判断です、
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◆ワクチン接種の進捗状況は、、、やっと大規模接種会場が始動
やっと、いろんなワクチン接種アイデアが始動、
昨日、5月24日から東京と大阪の政府の大型集団接種会場(自衛隊運営)での接種がはじまりました、
初日は東京・大阪とも大きな混乱もなく進んだようです、なにより、
規律の自衛隊と臨機応変の外注先のタッグが短時間での準備運用を可能にしたような印象です、
これからも頑張ってください、
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自治体主導の大規模接種会場も続々稼働、
全国の接種率はこちら ⇒
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5月24日現在の接種率全国1位は和歌山県、
かかりつけ医を活用した小回りの利く戦略が成功、
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小回りの利く個別接種と接種数を伸ばせる大規模会場、
ワクチン接種の両輪です、どちらもしっかり進めてください、
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◆接種数の速報
累計接種数 医療従事者 高齢者
5月10日 約432万回 約42万回
5月16日 約513万回 約98万回
5月23日 約644万回 約234万回
(首相官邸HP発表数字)
直近の6日間で高齢者接種回数は、最高1日@20万回程度、
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7月末まであと69日、3600万人×2回接種=7200万回、
7200回―234万回÷69日=1日@101万人の接種が必要です、
先週よりまた少しハードルが上がりました、
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現状では、毎日1日80万回の積み残しが出ています、
まだまだです、まだまだ工夫を重ねないといけません、
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◆自治体の7月末までの接種完了率が高くなった酷いカラクリ、目標数を減らしていました
5月12日に政府は“全国の自治体の85%が7月末までに接種完了”と回答したと発表、
前回のアンケートから完了率が急上昇!
なぜ?
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このカラクリは厚労省や総務省自治省辺りから各自治体の首長に、
接種完了時期の確認というカタチでの、前倒しへの暗黙の圧力が掛ったようだと先週書きました、
ところが上記以外に、こんな酷いカラクリが今週発覚、
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なんと接種する目標人数を減らしているのです、
政府は首長への電話攻勢で7月末完了を強要、
達成のための都合の良い方便として、
『なにも高齢者全員が目標でなくても良いんですよ』と官僚が甘言、
自治体が接種目標人数を減らし、それを達成するという、
マッチポンプ!?いや違うな、目標のすり替え!!
安部さんが何度も国会で答弁した“インチキ”、“ご飯論法”に似た手法です、
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ちなみに兵庫県内の自治体の目標例を観ると、
100%=高齢者全員に接種するとしているのは、伊丹市、加東市、播磨町のみ、
神戸市は80%、西宮市はなんと65%の接種で『7月末で接種完了達成』としています、
なにこれ?65%接種で目標達成??
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こんな情報を同時に公開せずに『85%の自治体が7月末に目標達成』だけを謳う政府は信用できません、
高砂市はもともと100%接種を目指していましたが、80%に目標を下げて7月末完了と報告、
加古川市も100%完了は8月以降としていましたが、70%に下げて7月末完了可能に、
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この国の官僚の志の貧弱さを象徴する仕業です、
情けない!
数字を操るだけで仕事をした気分を味わっているのでしょう、
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菅さんもこんな作った数字でうわべを繕ってはいけません、
アンケートの数字は上がっても、COVID-19は菅さんに忖度などせずに感染拡大します、
ホント泣きそうになってきました、
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現実はこれから毎日積み残しが増え続けるワクチン接種、
アンケートの数字ではなく、どうしたら7月末までに高齢者接種を完遂できるのか?
そこのアイデアをもっともっと出してくださいませませ、さだまさし^^)
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今週も書いておきます、
アンケートの数字を押し上げることに躍起になっている官僚さん、、、アホか!!、、、
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◆重症者の抗体、1年後にも確認、横浜市大、
新型コロナウイルスに感染してから1年たっても95%以上の人に、感染を防ぐ力を持つ「中和抗体」が残っていたとする分析成果を、横浜市立大の研究グループがまとめた。
なるほど、重症から帰還された方はそれなりの免疫が1年後でもあると云うことですね、
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ワクチンで出来る中和抗体の期間はまだ定かではないですが、
独酌酔言的な予測では6カ月~1年くらいでしょうか?
インフルエンザ同様、毎年ワクチン接種が必要になるかもしれません、
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この研究では、変異ウイルスの感染では従来型に比べ「中和抗体」残存期間が短い可能性も指摘されています、
COVID-19は常に進化します、
人類も負けずに進化していく必要があります、知恵を絞っていく必要があります、
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アンケートの見た目の数字を上げることに精を出している場合ではありません、
しつこく書いておきます、
菅さん、7月末までに高齢者接種7200万回達成を目指して知恵を絞ってくださいませませ、さだまさし^^)
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