なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事53~
先週の週間陽性率は6.1%、予想外の横ばいです、やはり東アジアの感染ピークは低いのか?気になります。
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11月29日(日)までの1週間の陽性率は6.1%と前週の6.2%からほぼ横ばい、
本格的な第3波襲来か!!と、
世の中が騒然、というかマスコミが騒然、政府や自治体の対応もバタバタしている印象ですが、
週間陽性率は夏のピークとほぼ同じレベルで2週間が過ぎました、
個人的にはもっと陽性率が高くなるだろうと恐れていたのですが、、、
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(各日までの1週間の平均陽性率)
陽性率 検査数 陽性者数
6月21日 0.5% 73911 435人
6月28日 1.3% 39103 526人
7月5日 2.6% 43392 1132人
7月12日 3.4% 57911 1980人
7月19日 3.8% 81922 3140人
7月26日 5.9% 80286 4742人
8月2日 6.0% 121121 7304人
8月9日 6.1% 164877 10094人
8月16日 4.5% 176032 7931人
8月23日 4.9% 143766 7033人
8月30日 4.4% 124531 5517人
9月 6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日 2.7% 132914 3573人
10月18日 2.8% 134620 3744人
10月25日 2.8% 139830 3878人
11月 1日 3.1% 147810 4612人
11月 8日 4.2% 140243 5940人
11月15日 5.5% 173776 9591人
11月22日 6.2% 217199 13502人
11月29日 6.1% 236143 14474人
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■まだまだ先を見据えていかないといけませんが、この陽性率をどう見る?
ずっと書いているように、『日本の感染拡大のピークはどのくらいになるのか?』が焦点です、
先週の横ばいだけで早計な判断はしませんが、、、
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やはり、、、欧米に比べてなぜか低い東アジアの感染ピーク、
(文末に参考メモを掲載しています)
今回のピークも夏のピーク同様6%程度で収まるのか?
それとも、今後急カーブを描いて上昇するのか?
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たしかに“重要な3週間”であることに変わりはありませんが、
しかし、この6%台での横ばいは“かすかな希望”を抱かしてくれます、
もし、来週も横ばいなら、すでに感染拡大のピークが来ているのかもしれません、
『なぜか6%以上にならない日本の陽性率』、そんなことが書けるなら良いのですが、、、
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■GOTOトラベルの影響は如何に?飲食店の営業時間短縮は有効?
政府もついに一部地域をGOTOトラベルキャンペーンの対象から外しました、
さすがに、ここでの失策による感染拡大は避けたいので、これ自体は正しいと思います、
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しかし、個人的には“人の移動による感染拡大のリスクは小さい”と考えています、
リスクが大きいのは“長時間の密接”、すなわち宴会飲み会が最たるリスク、
医療機関や高齢者施設などもリスクが高いですが、これはやむを得ない、しっかりと感染対策をするしかない、
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旅先での飲食は楽しみの一つ、
旅に出れば当然食事や宴会飲み会でリスクが増えるので、それを根本から断つ、
たしかに間違いではないですが、如何にも効率が悪い、
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経済を回しながらコロナと付き合わなければならない現状では、
旅先であろうと、地元であろうと、長時間の密接した会話が交わされる宴会飲み会を減らす!
という文脈のほうが適しているように感じます、
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旅に出ても、複数人で飲まない、長時間の食事をしない、ということ、
ま、日本人は旅先では気が緩むから無理かな、、、
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そういう意味では残念ながら飲食店の営業時間短縮要請は妥当かと感じます、
あとは旅先であろうが地元であろうが、感染防止対策をしっかりしているお店を利用する、長時間の複数人での飲食は避ける、ということが大切かな、
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一旦感染すると家庭内での感染は致し方なし、まずは外での食べ方・飲み方が重要です、
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■それでも、油断ならない季節要因
GOTOトラベルの感染への直接的な影響はそんなに大きくないであろう、と推論しますが、
(旅先の宴会はNG!!)
では、なぜこの時期に感染が拡大しているのか?
それはもう明らかに“季節要因”です、
そのために全体規模としては夏の感染拡大ピークよりも大きくなっています、
でも、陽性率は同じくらい、、、
つまり、春先によく云われた『検査数が多いから感染者数も多い』というのが現在の状態です、
ホントに怖いのは陽性率が上がった時です、
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コロナのこと50で書いた、
NHKスペシャル「新型コロナ 全論文解読~AIで迫る いま知りたいこと~」
記事はこちら ⇒
ここで述べられている季節要因は大きく2つ、
① 湿度が低いことによる感染の拡大
② 密な環境ができやすいことによる感染の拡大
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これまでの研究により、これらはほぼ間違いなくCOVID-19にとって有利な環境のようです、
北海道の感染拡大はこの条件にピタリと符合します、
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たとえ東アジアでの感染ピークが低いとしても、この季節の有利な環境下では感染ピークが高くなる可能性が高い、
なので、独酌酔言的には『陽性率も確実に夏を上回る』と考えていたのですが、、、
今週の横ばい現象、うむ、、、ま、ありがたい数字ではあるのですが、
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ここで踏ん張れるか?ニッポン!!踏み止まれるか?ニッポン!!
季節要因にも負けず、夏並みの感染ピークで留めることができるのか?
それとも、来週にはさらなる感染爆発的な状況が生まれるのか?
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各個人の基本動作=マスク・3密を避ける・そして飲むなら一人で空いた店で、
これらを確実に守っていくことが朗報に繋がります、
がんばろう!ニッポン!!的な気持ちになるのは今かもしれません、
夏の感染拡大ピーク時には4週目に陽性率は下落に転じました、
次の1週間も目が離せません、
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それと飲み会は当面自粛しましょう、
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【参考メモ】
独酌酔言で何度も書いている、
『欧米に比して、なぜか東アジアでの感染ピークは低い』件についてのメモ、
今回も再掲しておきます、
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?
今見ると、①とか⑤は本質的には関係なかったようですが、他はまだ可能性があります、
とくに確度が高くなっているのが⑥の交差免疫説です、
もともとコロナウイルスは風邪を引き起こすウイルス(今回のCOVID-19は新型!)、
東アジアの国々では中国由来のコロナウイルスに感染してきたことでの(ある程度の)免疫があるのではないか?という説です、
そうであったらありがたいことです、
あ、それと基本動作の②とか③はやはり今も重要です、これは変わりなし、
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