テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:あれ?高校野球のパフォーマンス、いつの間にか解禁されたの?

2024年08月22日 | 世の中

さて、2024年夏の高校野球も明日が決勝戦、

どちらが勝とうと、正々堂々、相手への敬意を忘れず力一杯試合をしてほしいです、

で、今日の独酌酔言は・・・

あれ?高校野球選手のパフォーマンスって解禁されたの?・・・です^^)

2023年のセンバツ高校野球、

選手がペッパーミル・パフォーマンスをしたところ、審判が選手に注意

ベンチの監督にも不要なパフォーマンスは慎むよう注意した

という騒ぎがありました、

高校野球ファンのみなさんも憶えておられる方が多いのでは、

高野連の古い体質がどうにもキライなワタシ、

この過度なパフォーマンス抑制、

高校生たちから高校野球を取り上げて、自分たちのやりたいように高校生にやらせているとしか見えない、

という立場で記事を書きました、

2023年の記事はこちらから ⇒

当時の高野連声明の報道記事 ⇒

注意された直前のプレーが相手チームのエラーでの出塁だったことから、

少々話がこんがらがりましたが、

高野連はエラーは関係なしと明言、

さらに高野連の追加説明記事 ⇒

基本、『不要なパフォーマンスやジェスチャーは従来より慎むようお願いしている』

という高野連の従来の立場が説明され、とりあえず決着がついたようだったのですが、、、

ところが、2024年夏の甲子園の試合を見ていると、

どのチームの選手も思い切りパフォーマンスをして、

試合を楽しんでいる様子が映し出されています、

1年前の春選抜ではあれだけ古色蒼然とした声明を出していた高野連、

なにか高野連の見解が変わったのかと、検索してみましたが、それらしき記事は出ていません

でも、あきらかに選手のプレーに対するパフォーマンス・ジェスチャーは自由になった感じ、

なにか、高野連から高校野球関係者にだけ通達されたのでしょうか?

体裁が悪いから、みんなに黙っておいてね、とか言いながら、

暗黙のパフォーマンス容認姿勢を示したのでしょうか?

いつもはペンが走る朝日新聞も毎日新聞も何も書いていないのでしょうか?

あれ以降、追及していないの?あの高野連の押し付け指導を、

と、マジに事情を知らないワタシです^^)

どなたか、事情・経緯・内情をご存じの方がいらっしゃれば教えてくださいませ、

よろしくお願いします、


独酌酔言:やはり、人知れず、スポーツ人は進化し続けていました、パリ2024閉幕

2024年08月13日 | 世の中

終わっちゃいましたね、Pari2024

始まると、やはり見入ってしまうオリンピック、

深夜視聴はほとんど出来なかったけど、
(すぐに寝落ちます^^)

普段観ないスポーツも、観だすとやはり面白かった、

そして、日本のメダルラッシ!!素晴らしい成績を残しましたね、

注目していたやり投げの北口榛花選手、見事金メダルに輝きました、

凄いですね、大舞台の一投目で金メダル記録を投げ切りました、

今回は一投目で記録を出すことを決めていたそうで、それを見事有言実行、

いやはや、たいした精神力と練習に裏打ちされたパフォーマンスでした、

国内での練習環境に限界を感じ、単身チェコへ渡り、コーチの指導を受ける、

もう、その時点で本人の限界が一回り大きくなったような気がします、

金メダルを獲得した後のコメントも泣かせます、

『尊敬している選手たちに勝てたことが嬉しい』

競技終了後にやり投げの選手たちはハグをして、お互いの健闘をたたえ合っていました、

相手を敵としてみるのではなく、同じ競技をする友人として見る、

スケートボードの選手達もそうでしたね、

負けたことを『屈辱』としか捉えられない監督とは世界観が違うのです、

勝った選手に敬意を払い、そしてその選手を追い越すことを誓う

そういう世界観こそが現代スポーツの進化の原動力に成り得ると思います、

チャンピオンが連覇するのが難しい事もはっきりしました、

情報量が豊富な現代では、トップを研究して下から追い上げる方がやはり強いようです、

初のオリンピック出場でメダルを獲得した選手たちにも拍手です、

心も身体もしっかり準備が出来ていた選手は、しっかり成績を残しました、

そして、あまり注目されていなかった競技でのメダルラッシュ

馬術総合団体の4人、バロン西さん以来92年ぶりの銅メダル獲得、快挙です、

近代五種で初、銀メダルの自衛官の佐藤さんのコメント、

『死ぬ気でがんばった人間の限界突破だった』

なるほど、そうですよね、ヒトは時に限界を突破できるんですよね、

高飛び込みで初、銀メダルの高校生玉井さん、

けがを乗り越え成長、最後の1本を最高の演技で決めたのは凄い!

『今回はオリンピックを楽しもうという気持ちがある』

だよね、勝ち負けのプレッシャーより、楽しむモチベーション、

今回から男女混合になったセーリング混合で銀メダル、

『ヨットへの関心が高まれば嬉しい』

みなさん、人知れず人一倍の努力をされてきた結果だと思います、

注目されなかったから、余分なプレッシャーが無かったのか、

いや、注目されない中でも、

モチベーションを失うことなく、正しい世界観を持って、

ひたすら自己を磨いて来れたからこそですよね、

メダルは取れなかったですが、女子マラソン鈴木さんの6位入賞も讃えたいです、

今回不調に終わった競技の選手も、4年後を目指してください、未来はきっと開けます、

そのパワーの源は・・・

競技と世界の選手へ敬意をはらいながら、自己の心と身体を磨き続けること、かな、

成長・進化することが目標

決して勝とうと思わない事、

勝つことが最終目標ではない、という世界観、

やはり、、、「柔」やんか^^)

勝つと思うな思えば負けよ、かな^^)


独酌酔言:世界は常に進化している

2024年08月08日 | 世の中

パリオリンピックも13日目が終了、

始まってみると、やはり世界トップレベルの競技はどれも面白い

で、日本選手が活躍すると嬉しいし、ワクワクドキドキする、

メダルを獲得した選手全員におめでとう

期待されながらメダルを獲得できなかった選手にもエールを送ろう、

メダルの色に悔しさを滲ませる選手もいますが、それもまた良し、

印象的だった敗者のコメント、

女子バスケットチーム、

陸上のサニブラウン、

両者とも、

『我々は進化したつもりでいたが、世界はもっと進化して臨んで来た』

という内容のコメントを残していました、

そう、世界は常に進化しています、

これはビジネスの世界でも、スポーツの世界でも一緒、

オリンピックはこの時、この日、この一瞬、

この瞬間に最高のパフォーマンスをした選手がメダルを手にします、

直前の大会で優勝してもメダルには届かないこともある、

直前の世界ランキングが1位でも敗けることがある、

選手は常にトップを目指して不断の努力と工夫をしています、

オリンピックのこの瞬間に自身のピークを持ってきた選手がメダルを手にするのです、

トップに立った途端、抜かれる宿命にあるスポーツ選手の過酷な現実です、

トップに立って進化を止めると、あっという間に抜き去られるのです、

下から上を狙うほうが有利、

フェンシングや馬術、体操などはこれまでの精進で密かに蓄えていたチカラがパリでピークを迎えたような印象です、

こういう事もある、

お家芸だから勝てる、勝たねばならぬ、

などという黴臭い思考とは無縁のところで、

世界レベルの選手はたゆまぬ努力と工夫をして、

オリンピックの舞台に立っているのです、

世界は常に進化している

これを肌で感じることが出来るのもオリンピックに出場した選手の特権です、

さて、ワタシは私事で7日(水)から8日(木)に掛けてPCから離れます、

この間に陸上女子やり投げの北口選手が登場するはずです、

彼女もまた世界のトップに立ち、抜きつ抜かれつのトップレベルの競争の中にいます、

独り日本を飛び出し、世界レベルの力を得るために切磋琢磨してきた選手です、

なにやら、また一人、世界レベルの日本人が生まれたような気がしています、

さて、彼女はメダルを手にすることが出来たのか?

彼女はさらに進化できたのか?

どこかのTVで見ることになると思います、


独酌酔言:勝つと思うな、思えば負けよ

2024年08月01日 | 世の中

パリオリンピック2024が始まりました、

始まると、やはりいろんな競技が気になりますが、

時差が厳しく、深夜のライブ放送はなかなか観れません、残念、

それと、トウキョウ2020に比べて、やはりセンスの良さが光る大会です、

序盤は日本のお家芸の柔道や体操があるので、メダルラッシュ!!

金メダルの獲得数で順位表示が決まるので、

7月31日(水)朝現在、日本がTOP表記(金メダル7個)になっています、

これは初めてかも、素晴らしいです、

金メダルは柔道で3個、うち阿部一二三選手の連覇は立派、

スケートボード ストリート男女とも金メダ、大逆転おめでとう!

フェンシング男子エペ個人でも、フランスの選手を破っての金メダルの快挙

そして、体操男子団体も大逆転で金メダル

大逆転での勝利が多いというか、やはり逆転勝利は印象的です、

サッカー女子なでしこジャパンのブラジル戦の逆転劇も凄かった、

さて、スポーツではないのですが、

ワタシも盤上ゲーム(囲碁です^^)にこの数年嵌っています、

そこで思うのは、勝ち切ることの難しさ

これホントなのですが、

勝った!と思ったら、囲碁は負けます

囲碁は大逆転がすぐに起こるゲームです、

勝ったと思い、甘い手を打ったり、心に隙が出来ると、

すぐにひっくりかえされてしまいます、

優勢でも最後まで気を抜かず、しっかり最後まで打ち切る事が必要になります、

一番勝つことが多いのは、実は少し負けているくらい不利な状況の時です、

必死になって勝つ手段を考えている時に、

良い手、妙手がフワっと浮かんできます、

名曲「柔」の歌詞のとおり、

というか、この歌詞の意味が初めて分かりました、

勝つと思うな 思えば負けよ です、

この歌詞の重みを感じた試合も多かったですね、

柔道の阿部詩選手はまさかの1本負け

開会式旗手を務めたフェンシング世界ランキング1位の江村美咲選手も敗退

卓球の張本早田ペアもまさかの初戦敗退

躍進が期待されているバスケットボールとバレーボールも厳しい試合が続いています、

世界のトップレベルに立つと、どうしても期待されるし、重圧もかかる

そして、格下の選手は必死になって勝つことを考えます、

情報量が多い21世紀では、トップ選手の闘い方はほぼすべて研究しつくされます、

トップ選手は技術的に丸裸にされるわけです、

その上で、格下選手はトップ選手を倒すための技と体と心を磨き上げて向かってくるのです、

そういう意味では、少し不利かもしれない格下の方にこそ勝機はある

トップ選手には、それを跳ね除けるさらに上をいく技量が求められます、

現状維持では勝てないトップ選手、さらなる進化が求められるトップ選手、

厳しい世界です、

敢えて、敗れた選手にメッセージを送るとすれば、

負けてヨカッタ!!と思える日が必ず来る!という事です、

長い人生、一度も挫折せずに生きていく人などいません、

誰もがもがき苦しみながら挫折を乗り越えます

スポーツで一度も負けずに、次の人生のステージに行くのも良いとは思いますが、

長い目で見れば、

次のステージで初めて挫折を味わうより、

一旦、今日ここで挫折を味わっておいた方が良い

というような気もしています、

敗れた阿部さん、江村さん、

ぜひ、4年後トップに返り咲いて

素晴らしい次の人生を切り拓いてほしいと願います、

最後に「柔」の歌詞を掲載、
(著作物ですが、スイマセン、やはり掲載したかったので、見逃してください)


「柔」作詞:関沢新一

勝つと思うな 思えば負けよ
負けてもともと この胸の
奥に生きてる 柔の夢が
一生一度を 一生一度を 待っている

人は人なり のぞみもあるが
捨てゝ立つ瀬を 越えもする
せめて今宵は 人間らしく
恋の涙を 恋の涙を 噛みしめる

口で言うより 手の方が早い
馬鹿を相手の 時じゃない
行くも住(とま)るも 坐(すわ)るも臥(ふ)すも
柔一すじ 柔一すじ 夜が明ける