テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事57~先週の週間陽性率は6.1%、漸減と予想しましたが、残念ながら高止まりとなりました。

2020年12月28日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事57~

先週の週間陽性率は6.1%、漸減と予想しましたが、残念ながら高止まりとなりました、

やはり、季節要因は相当高いですね、

温度・湿度が下がるとCOVID-19は相当活発に活動するようです、

(各日までの1週間の平均陽性率)
      陽性率     検査数  陽性者数
6月21日 0.5%  73911  435人
6月28日 1.3%  39103  526人
7月5日   2.6%  43392   1132人
7月12日 3.4%  57911 1980人
7月19日 3.8%  81922 3140人
7月26日 5.9%  80286 4742人
8月2日   6.0% 121121   7304人
8月9日   6.1% 164877  10094人
8月16日 4.5% 176032    7931人
8月23日 4.9%  143766    7033人
8月30日 4.4% 124531    5517人
9月  6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日  2.7% 132914 3573人
10月18日  2.8% 134620 3744人
10月25日  2.8% 139830 3878人
11月 1日   3.1% 147810 4612人
11月 8日   4.2% 140243 5940人
11月15日  5.5% 173776 9591人
11月22日  6.2% 217199 13502人
11月29日  6.1%  236143 14474人
12月6日 6.1%  251480 15445人
12月13日  5.9%  292670 17189人
12月20日  5.6% 330070 18593人
12月27日  6.1% 348965 21432人
 ※厚労省発表日報から集計

◆陽性率漸減予測は外れました

独酌酔言的に楽観的陽性率漸減と予測しましたが、スイマセン、外れました

春・夏の流行期間と同じように減少に転じるかと期待しましたが、、、だめでした、

やはり、冬の感染拡大(ホントの第2波)は手強いです、

春のようなロックダウン(日本の場合は外出自粛)をしないと感染拡大を止めることは出来ないのかもしれません、

でも、春の外出自粛で経済を止めてしまうことを思い知らされました、

政府も専門家会議も難しい舵取りを迫られています、

◆陽性率は高止まり、感染拡大は継続中

しかし、陽性率は6%前後で高止まり、

突然一気に上昇するという状態=感染爆発状態ではありません、

まだ、かすかな希望があります、

東アジアの感染拡大ピークは欧米に比べて相当低い、

ここでなんとか踏ん張って、一旦拡大が止まり縮小に向かってほしいものです、

◆感染拡大のスピードは一定か?

この秋からの感染拡大期の週毎の新規感染者数の増加率を見てみました、

                        陽性率      検査数     陽性者数     対前週比
11月 8日   4.2% 140243 5940人 
11月15日  5.5% 173776 9591人   161%
11月22日  6.2% 217199 13502人 136%
11月29日  6.1%  236143 14474人 107%
12月6日 6.1%  251480 15445人 107%
12月13日  5.9%  292670 17189人 111%
12月20日  5.6% 330070 18593人 108%
12月27日  6.1% 348965 21432人 115%

陽性率の動きと新規感染者数の増加は見事に相関しているように見えます、

陽性率が上がり始めた週は新規感染者も急増、

6%前後で推移した4週間の増加率は107~111%とある程度抑制された状態
(この辺りのコロナの活動は実に数学的です)

ただ、先週は陽性率が高止まりの中で、新規感染者数は115%増と勢いが付いてきた感じ、

いや、前週少し少なめに出たから、今週は見た目多いだけか?
(たしかに平均すれば先々週と先週各々111%くらいの延びになります)

でも、やはり先週から年越しの今週がホントのターニングポイントかもしれません、

増えるのか?減るのか?

これで漸減に入るのか?

感染拡大のスピードアップ=感染爆発前夜なのか?

◆PCR検査は行き届いています

先日もTVで『検査を受けていない陽性者がたくさんいるかもしれない』

という未だにこんな無責任なコメントをしている方を見かけました、

こういう不安を煽るような物言いには真っ向から反対します、

春先に何回も書きましたが、「街中に陽性者がうじゃうじゃいる」ことはありません、

それならもっと陽性率がもっと上がるはずです、

6%前後で陽性率が高止まりしているのは、

感染者数の増加とPCR検査数の増加がほぼ等しいからです(簡単な算数)、

これは、症状のある方が検査を受けられているし、周辺の濃厚接触者もしっかり追えている、ということです、

もし、感染爆発が起こり、感染者が急増したら、

症状があるのに検査が受けられない、濃厚接触者が追い切れない、という状態になります、

この場合、陽性率は急激に上昇します
(よく考えてください、疑わしい濃厚接触者を追い切れなければ陰性者の検査数が減る、だから陽性率が上がる、簡単な算数です)

なので、現状のPCR検査態勢は充分です、

逆に言うと、陽性率が急激に上がった時は感染爆発が起こっている可能性が高い、ということです、

現状の問題はPCR検査態勢よりも、陽性者の受け入れ体制=医療現場の逼迫です、

日本の医療現場はなぜこのレベルで逼迫しているのか?

欧米に比べると相当低い日本の感染ピーク、

でも、日本の医療体制は逼迫、崩壊寸前というNEWSが連日報道されています

この事実に独酌酔言的にずっと違和感がありました、

日本の医療ってもっと先進的ではなかったのか?

実は医師数が案外少ないという事実(知りませんでした)があるようですが、それにしても腑に落ちない、

と、それに真っ向から応えている記事がありました、

記事はこちらから ⇒

この記事が正しいのか?確証はまだありませんが、結構明確に数字も提示されています、

要約すると・・・太字は記事からの引用部分

日本国内の感染者は12月25日現在、人口1000人あたり感染者数は1.7人

アメリカの33分の1、フランスの24分の1、イギリスの19分の1、ドイツの11分の1である

なのに、なぜ日本の医療は逼迫しているのか?

日本の医師数はアメリカの96%、フランスの76%、イギリスの89%、ドイツの59%だが、

急性期病床数はアメリカの3.2倍、フランスの2.5倍、ドイツの1.3倍もある(イギリスは不明)、

たしかに医師の数はやや少ないが、

病床数は充分にある、

なのに、なぜ日本の医療現場は崩壊寸前と云われているのか?

この記事ではその原因を、

重症者を集中的に診る病院が整備されていない

からだと断じています、

中国やアメリカは専門病院で集中的に治療

しているのに対して、

日本国内の重症患者受け入れ体制の全容(どこの病院で何病床)は明らかにされていないそうです、

東京都に取材しても回答拒否、

まあ、おそらく病院への風評被害への配慮もあると思いますが、

で、結論的には、日本国内で集中的治療体制を確立するには、

民間病院は厚労省による規制でがんじがらめで、

とてもコロナに対応する経済的人的体力は無い、

やるならば国公立か独立行政法人しかない

これができないのは、

厚労省の責任

と結論づけています、

これが真実なのか?事実のすべてなのか?

もう少し勉強しなければなりませんが、

一つの大きなヒントをいただきました、」

興味のある方はお読みください、記事はこちらから ⇒

◆変異種が日本にも上陸

最後にCOVID-19の変異種の話題、

コロナウイルスは変異を繰り返すので、変異種登場は想定内です、

第2波の定義としては、もともと、

・2020年秋以降に来る大流行
・ウイルスが変異して流行を拡大する

ということだったはず、その通りに展開していると云うことです、
(COVID-19は律儀に生存理論に従って行動しています)

先週、英国と南アフリカで変異種が確認され(別のタイプらしいです)、

早々に日本でも確認されました、

ここら辺りもCOVID-19は規律正しく感染を拡大させています、

ただ、巷では変異種は、

『凶暴になりあっという間に重体になる』、
『致死率が高くなった』、
『ワクチンが効かない』、

といったデマも流れています、

こういうデマが一番怖いです、コロナよりも人の口が怖いです、

今のところ、変異種は感染力が高まっているようですが、

致死率が上がったり、ワクチンが効かない、といった事実は報告されていません、

もちろん、今後新たな発見が有り、新たな事実が報告される可能性は高いですが、

現状では変異種に対する対応も従来通り、マスク・手指消毒・密の回避、

デマに惑わされるのは易く、正しく怖れるのはホントに難しい、

さて、2020年も後残すところ4日、

コロナで明けてコロナで暮れる2020年、

このBlogもすっかりコロナBlogになってしまいました、

1年後にはお気楽独酌酔言と酒場紹介記事が書けることを祈っています、

独酌酔言的楽観的予測では、2021年末は皆がハッピーなはずです、

今年1年、ご愛読ありがとうございました、感謝いたします、

では、みなさま、良いお年を、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事56~先週の週間陽性率は5.6%と漸減、でも感染者は過去最多を更新中、まだまだ感染は拡大中です。

2020年12月21日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事56~

先週の週間陽性率は5.6%と漸減、でも感染者は過去最多を更新中、まだまだ感染は拡大中です、

来週はもう年末、おだやかな正月は迎えられるのか?

(各日までの1週間の平均陽性率)
      陽性率     検査数  陽性者数
6月21日 0.5%  73911  435人
6月28日 1.3%  39103  526人
7月5日   2.6%  43392   1132人
7月12日 3.4%  57911 1980人
7月19日 3.8%  81922 3140人
7月26日 5.9%  80286 4742人
8月2日   6.0% 121121   7304人
8月9日   6.1% 164877  10094人
8月16日 4.5% 176032    7931人
8月23日 4.9%  143766    7033人
8月30日 4.4% 124531    5517人
9月  6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日  2.7% 132914 3573人
10月18日  2.8% 134620 3744人
10月25日  2.8% 139830 3878人
11月 1日   3.1% 147810 4612人
11月 8日   4.2% 140243 5940人
11月15日  5.5% 173776 9591人
11月22日  6.2% 217199 13502人
11月29日  6.1%  236143 14474人
12月6日 6.1%  251480 15445人
12月13日  5.9%  292670 17189人
12月20日  5.6% 330070 18593人
 ※厚労省発表日報から集計

12月20日(日)までの1週間の陽性率は5.6%とやや減少、

しかし、感染者数は過去最高の18、593人と感染拡大は止まっていません、

現状をどう見るべきなのか?

・感染拡大は一定のスピードで続いているが、ピークは低い
陽性率はやや下がりましたが、感染拡大は依然として一定のスピードで粛々と進んでいます、
なにか、COVIC-19の実力を見せつけられている感じです、
しかし、パンデミック(感染爆発)という比例級数的な感染拡大には至っていない、
何度も何度も書きますが、何らかの理由で東アジアの感染ピークは欧米に比べると相当低くセッティングされているようです、

・PCR検査態勢は整っている
感染者数が過去最高を更新しているのに陽性率が低下、これはPCR検査数の伸びが感染者の伸びを上回っているから、と見るのが妥当かと考えます、
つまり、クラスター・感染者周辺の濃厚接触者をしっかり追えている、と云うことかと考えます、
民間機関での自主的なPCR検査の増加も影響しているかもしれません、

そして、

・来週も陽性率は漸減すると予測します
もう少し速いペースで減少に転ずると予測していましたが、さすがに結構しぶといです、
春や夏の流行に比べてピークは高いし、期間も長い、
これは季節要因によるモノですね、もともと風邪系のウイルスですから、冬場は感染しやすくなるのは仕方ない、
マスク・手洗い・密の回避という基本行動を徹底するしかありません、

それでも、来週は陽性率がさらに減少すると予測します、
何度も流行を繰り返すという過去の疫病ウイルスの実績、ある程度でいったん感染を弱める力が働くようです、自然の摂理、でもまた流行ります、、、

飲食業への過酷な営業規制による効果もあると思います、

◆GOTOはいったん中止、飲食店への営業規制はどうなんだ?

GOTOはこの感染拡大を受けて正月明けまでいったん中止となりました、

この感染状況では止む無しと考えますが、

にしても、政府の説明の仕方は下手、

というか、なぜあんなややこしい言い回しで説明するのだろうか?理解できません、

西村さんは『予防的処置としてGOTOを中止する』と説明、分かりにくくなるだけの言葉選び、

また、野党も『GOTOはリスクが低いと云っていたじゃないか』と、揚げ足とりのような質問、

とても残念です、

独酌酔言的にはもっと明快に単純に考えています、

・感染リスクが一番高いのは飲み会・宴会
(医療機関や高齢者施設・学校などがそれに続く)

・新幹線、飛行機などでの感染リスクは低い

なので、飲食店への営業規制はある程度仕方ないと考えています、
(もちろん、店の死活問題でもあるので、そこは国がしっかり対策を考える必要があります)

GOTOトラベルも、移動自体にリスクが少ないので、当初は継続の予定だった、

なぜなら、春の緊急事態宣言時に、経済が完全に止まった場合の別のリスクが取り切れないことを、政府も私たちも身をもって思い知ったから、

でも、現実には旅先での飲み会・宴会はどうしてもあり得る、旅先では気も緩む、

感染機会の拡大に寄与する可能性は否定できない、

ここまで感染が拡大した以上、ここは根元から止めることも必要であると考えた、

だからGOTOはいったん中止します、

ということで矛盾のない説明が出来ます、

なのに、難しい言い回しや言葉選びをする、、、

感染拡大防止と経済活動の維持は二律背反、両立しません、

そこの難しい舵取りを判断するのが政治家の仕事、

堂々と説明すれば良いのに、予防的処置とか、菅さんの棒読み会見からも何も伝わってこない、

メルケル首相が感情をあらわにして、

『毎日500人以上の死者が出るという現状は到底受け入れられない』と再び厳しい外出・営業規制を打ち出しました、

あそこまで正直に云われると、国民もそれなりに納得できるのではないでしょうか?
(もちろん、国の支援策もセットでの話ですが)

問題は医療現場の逼迫

先週と状況は変わっていません、

現在の感染拡大レベルで日本の医療現場は崩壊寸前であるという現場の声が続々と上がってきています、
(もし、欧米並みの感染ピークが来たらどうなるのか?背筋が凍ります)

正直、日本の医療はもっと高度で充実しているのかと思っていました、

医師不足は以前から問題になっていたそうです、
(コロナのこと55参照)

医療現場の仕組み、劣悪な労働環境と報酬の低さは慢性的な問題みたいです、

ここについても国は抜本的な対策を打ち出して欲しいです、

次の新型ウイルス襲来までに新しい日本の医療体制の構築を目指す!だれか、政治家の方にこう公言してほしいです、

ワクチン開発でも日本の科学分野の劣化があらわに

12月20日(日)の『NHKスペシャル』が興味深かったです、

パンデミック 激動の世界 (6)「“科学立国” 再生への道」

国内でもいち早くワクチン開発に乗り出していましたが、

結果的には欧米の開発スピードにはまったく太刀打ち出来ていません、

今やっと第2相に入った感じ、

その間に欧米ではすでに接種が始まっています、

日本のスピードも異例の早さで進んでいるそうですが、

欧米のスピードはそれこそ“ワープスピード”なのです、

COVID-19関連の発表論文数、日本は16位、

中国や欧米に遠く及ばず、インドやブラジルにも後れを取っています、

未来を担う若手研究者の環境も劣悪です、

准教授・助教の多くが無給に近い状態で研究をしなければならない現実、

生活のため研究者の道を諦める人も多いそうです、

「NHKスペシャル」では、ワクチン開発現場を取材していました、

最も期待される会社(滋賀県長浜のあそこです)の現場はなんと3名で開発を進めていました、

うち一人は1年契約の非正規雇用、この方が現場作業のキーマン、、なんとまあ、、、

喫緊の課題、いまもっとも切実に求められているワクチン開発の現場が3人、、、

政府からのワクチン開発支援は日本で1社あたり100億円くらい、米国では2000億円、確度が上がれば追加の支援も、

支援金額の差も歴然ですが、

平時からの研究者育成土壌が時代遅れになってしまっているのは明らかです、

これもNHKの画面、

国立大学教員の期限付雇用(非正規雇用)が歯止め無く拡大しています、

国立大学改革(独立行政法人化)、民主党政権時の仕分け、安倍政権での長期に渡る不毛の巨額景気対策の影で、

日本の医療・科学分野の劣化は粛々と進んでいたわけです、

COVID-19の流行は、皮肉にもこういう日本の医療・科学の脆弱性をあらわにしてくれました、

目の前の感染拡大防止と共に、中長期的な国の有りよう、

日本国が進むべき道筋を示すリーダーの登場を切望します、


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事55~先週の週間陽性率は5.9%と横ばい、感染者数・検査数とも比例して増加、これは何を意味しているのか?

2020年12月14日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事55~

先週の週間陽性率は5.9%と横ばい、感染者数・検査数とも比例して増加、これは何を意味しているのか?

12月13日(日)までの1週間の陽性率は5.9%と前週から横ばい、

そろそろ陽性率が下がり始めるという『独酌酔言の楽観的な予想』は外れました、

感染者数・検査数とも比例的に増えています、

これは一体何を指し示しているのか?

今週も興味深い数字です、

(各日までの1週間の平均陽性率)
      陽性率     検査数  陽性者数
6月21日 0.5%  73911  435人
6月28日 1.3%  39103  526人
7月5日   2.6%  43392   1132人
7月12日 3.4%  57911 1980人
7月19日 3.8%  81922 3140人
7月26日 5.9%  80286 4742人
8月2日   6.0% 121121   7304人
8月9日   6.1% 164877  10094人
8月16日 4.5% 176032    7931人
8月23日 4.9%  143766    7033人
8月30日 4.4% 124531    5517人
9月  6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日  2.7% 132914 3573人
10月18日  2.8% 134620 3744人
10月25日  2.8% 139830 3878人
11月 1日   3.1% 147810 4612人
11月 8日   4.2% 140243 5940人
11月15日  5.5% 173776 9591人
11月22日  6.2% 217199 13502人
11月29日  6.1%  236143 14474人
12月6日 6.1%  251480 15445人
12月13日  5.9%  292670 17189人
 ※厚労省発表日報から集計

◆5週連続で陽性率が6%前後、これは何を意味しているのか?

①感染拡大は確実に続いている
感染者数が5週前の3倍に!!確実に感染は拡大しています

②感染拡大のスピードは一定
陽性率が5週連続の横ばい、先週はもう少し下がるのではないかと期待しましたが、、、
思ったよりコロナはしぶといです、季節要因もあるので流行はしばらく続くのか、、、

しかし、欧米のような感染爆発には至っていない、という見方も出来ます、
一定の規律正しいスピードを保ちながら感染を広げているコロナ、
やはり東アジアでは、なにがしかの歯止めの枠組みがあるように感じます、

③検査体制は感染拡大に対応できている
春の流行では検査数の少なさから陽性率が10%を越える場面もありました、
しかし、感染者が5週前の3倍に増えた現在でも陽性率が大きく増えないのは、
しっかりクラスターや濃厚接触者を追えているし、
しっかり検査も行なわれている、というふうに見て良いと考えます、

◆問題は医療体制の逼迫

これだけ感染者数が増えているので医療現場が逼迫するのは必然かと思います、

が、逆に言うとこれ以上増えたら本当に医療現場が崩壊してしまうのではないかという恐怖を感じます、

欧米では1日辺りの感染者数が、日本の10倍以上になっている地域もあります、

それでもなんとか持ちこたえている、

もちろん各国により事情は違うので、本当に持ちこたえているのか?疑問視する声もありますが、

それにしても日本の医療体制は1日当たり@2500人ほどの感染者数で逼迫するのか?

日本の医療はもっと優秀ではなかったのか?と思ってしまう、、、

医師数が実は少ない日本??そして地域格差が問題らしいです、これは中長期的課題です

医師不足は以前から叫ばれていたようです、

あまり勉強していませんが『OECD加盟国中最下位程度の医師数』なんていうショッキングな記事もあります、
(2016年の記事です)

最近は医師数も増加しているそうです、でも、、、

都市部ではそんなに感じませんが、地方の医師不足はもう確実に起こっているようです、

慢性的な医師不足!地域格差!

そんな中でのコロナ対応、

国も『最大限の努力』とか『関係部署と連携して』とか『絶対に医療崩壊を防ぐ!』 という抽象的掛け声だけでなく、

どのようにして医療現場の崩壊を防ぐのか、しっかりと伝わる言葉と具体的な行動で対応して欲しいです、

そして、来るべき次の新型ウイルス襲来に備えて、医療体制再構築の中長期的な展望を示すべきだと思います、

◆そして、ワクチン接種が開始されました

ついに英国でワクチン接種が始まりました

本当に年内にワクチンが開発されるとは、、、ヒトの叡智も想像以上です、

米国もワクチンを承認、接種が始まります、

第3相をスキップしたロシアのワクチンもそれなりの精度があるようです、

中国の精度も高いそうです、

で、日本国内のワクチン開発は、、、まだまだ、、、相当出遅れています、

これは技術の問題ではなくお金も問題かな、

ワクチン開発への政府の投資額、米国や中国に比べると圧倒的に見劣りする予算です、

それでも、2021年上半期には日本国内でもワクチン接種が始まるでしょう、

海外3社との購入計画、これはこれで由として、

来たるべき次の新型ウイルスの襲来に備えて、ワクチン開発の道筋も考えておくべきですね、

安部さんが経済対策に多額の投資をしたにもかかわらず、景気は浮揚せず、

環境や科学、芸術分野への投資が少ないように思える日本政府、

そこらのビジョンも首相に示して欲しいところではあります、

◆GOTOトラベルはどうなんだ!!??

先週はこの議論が活発でした、、、が、、、

ちょっと長くなったので、今週はここまで、

GOTOトラベルについては来週書きましょう、

 

 

 

 

 


なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事54~先週の週間陽性率は6.1%、3週連続の6%前後、これは?ピークを示しているのか?

2020年12月07日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事54~

先週の週間陽性率は6.1%、3週連続の6%前後、これは?ピークを示しているのか?

12月6日(日)までの1週間の陽性率は6.1%前週と同じレベルでした、

これは一体何を指し示しているのか?

結構、興味深い数字です、

(各日までの1週間の平均陽性率)
      陽性率     検査数  陽性者数
6月21日 0.5%  73911  435人
6月28日 1.3%  39103  526人
7月5日   2.6%  43392   1132人
7月12日 3.4%  57911 1980人
7月19日 3.8%  81922 3140人
7月26日 5.9%  80286 4742人
8月2日   6.0% 121121   7304人
8月9日   6.1% 164877  10094人
8月16日 4.5% 176032    7931人
8月23日 4.9%  143766    7033人
8月30日 4.4% 124531    5517人
9月  6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日  2.7% 132914 3573人
10月18日  2.8% 134620 3744人
10月25日  2.8% 139830 3878人
11月 1日   3.1% 147810 4612人
11月 8日   4.2% 140243 5940人
11月15日  5.5% 173776 9591人
11月22日  6.2% 217199 13502人
11月29日   6.1% 236143 14474人
12月6日  6.1% 251480 15445人
 ※厚労省発表日報から集計

3週連続で6%ほどの陽性率、これは何を指し示しているのか?

■PCR検査数は十分である

まずハッキリとしているのは、PCR検査数は十分である、ということです、

春の第1波時に比べると5倍程度の検査数になっていますが、陽性率は6%程度(春には10%になったことも)、

100人調べて6人の陽性、これは検査態勢が整い、十分な検査が的確に行なわれていると考えて良いと思います、

春先に良く云われた

『検査数が少ないから患者数も少ない』、

『市中には感染者がうじゃうじゃいる』

という被害妄想(もちろん間違いでしたが)は不要な状態になりました、

■週間感染者数は1000人増加、でも陽性率は6%で横ばい、、、

検査数は十分ですが週間感染者数は増加傾向です、

確実に感染は拡大していると云えると思います、

でも、陽性率は横ばい、、、

これはそのまま受け取ると、、、

感染は拡大しているが、そのスピード(ピーク)は一定である

という見方が出来ると考えます、

もっとも怖れられていた“欧米のようなもっと大きな感染爆発”には至っていない

という状態です、

もし、東アジアの感染ピークが何らかの理由で低いのなら、

感染ピークが現在の陽性率6%程度、という可能性もあると思います、楽観的予測、
(何度も書いているこの件は文末に再掲)

■春も夏も陽性率のピークは4週間程度??楽観的な予測

春の流行、夏の流行の陽性率ピークは4週間程度とみて良いと思います、
(春は検査数が十分でなく、大規模な外出自粛規制が行なわれたのでハッキリとはしませんが)

この第3波も再拡大が始まって4週間が過ぎました、

そこで、、、とっても楽観的な予測を書きましょう、

1週間後の週間陽性率は若干の下降傾向=5%程度に下がる可能性があります

これは盛り場営業時間短縮などの施策による影響というより、

日本国内での“コロナの流行ピークは4~5週間程度でいったん収まるという傾向がある”のではないかという、独酌酔言的な予測です、

もし、これが当たればお正月も比較的気楽に過ごせるかもしれません、

当たって欲しい、楽観的予測、

■最大の問題は病床・医師・看護師の不足による医療現場の崩壊、

重症者の命を救えなくなる医療現場の崩壊、これだけは絶対に避けなければなりません

そのために“感染拡大の防止”を図っているわけです、

が、現状の感染状況で、早くも国内の医療体制が限界に近づいていると叫ばれています、

ニュースなどで現場からの悲痛な声を聞くと、まさに限界が近づいているように感じます、

これは日本政府の医療現場に対する施策になんらかの瑕疵があるのか!?

世界の感染状況に目を向けると、、、

(1日の感染者数12月6日:COVID-19トラッカーより)

米国   159906人
インド   40060人
ブラジル  46361人
ロシア   29039人
フランス  11022人
イタリア  18887人
英国    17271人
日本     2424人

総数でも人口比でも世界各国は日本の4~20倍程度の感染者が1日で発生しています、
(米国はもうレベルが違う酷さです)

もちろん各国の医療現場も逼迫、もしくはすでに崩壊しているのかもしれませんが、

日本の医療現場が現状程度の1日辺り感染者数で逼迫、これ以上感染者が増えると崩壊するとしたら、、、

これは、国の施策に何らかの誤りがあるのではないか?と穿った考えも浮かんできます、

もし、東アジアの感染ピークが低いというラッキーパンチがなければ、日本の医療現場は完全に崩壊してしまう?

なにが悪いのか?なにが出来ていないのか?

勉強不足で分かりませんが、ここらは首相以下の政治家のみなさんのお仕事かと考えます、

とにかく、医療現場を崩壊させてはなりません、

■国内の死者が45人(12月4日)と過去最高に

死者数が増えるのはやはり辛いです、帰ってこない命、

そのためにも重症者治療の現場は守り抜かなければならない、

死者の割合、60歳代以上が91%!基礎疾患がある方が88%、
(11月のデータ:NHK)

死者を減らすためには若者を含む国民全体の協力が必要です、

■明るいニュースも

ワクチンの実用化が進んでいます、

米国・英国のワクチンが第3相治験を終了して実用化(接種)のスケジュールが具体的になってきました、

ロシアは第3相治験抜きで承認、、、これはNG!

もの凄いスピードです、予想よりも早い!!

日本国内でも、少なくとも2021年上半期には接種が進むと思います、

2022年初頭にはある程度平穏な生活に戻れるかもしれません、

ワクチン実用化の詳細ニュースはこちら ⇒

■もう一つ、明るいニュースを

懸念されていた抗体の期間、コロナに対する抗体保持期間は極端に短いのではないか?

感染やワクチンによって出来た抗体が短い期間で消滅してしまうと、

再感染やワクチンの複数回接種などの可能性が出てきます、

これはこれで非常に厄介です、

つまり“コロナとの終わりなき戦いの時代”になる可能性もあるわけです、

ところが12月2日に横浜市大の研究チームが春先に感染した人の抗体存在を確認したところ、

『半年後で98%の人が抗体を保持していた』ことを確認しました、

おお!これは朗報です、少なくとも半年は抗体がある、みたいです、

1年後にまた確認する予定なので、こちらも注目です、

しかし、海外では再感染者の発生も報告されています、

東アジアでの感染ピークが低い原因の最有力が交差免疫=過去のコロナ感染の経験が免疫力をUPさせている、のではないかということ、

ひょっとすると、抗体保持期間も東アジア人は長いのかもしれない!とか、

またもや、超楽観的な予測もしたくなります、

あっという間のウイズコロナ10ヶ月、2020年もあと4週間足らず、

明るい新年を迎えられるよう、もっともっと明るいニュースが増えますように、、、

【参考メモ】

独酌酔言で何度も書いている、

『欧米に比して、なぜか東アジアでの感染ピークは低い』件についてのメモ、

今回も再掲しておきます、

① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?

今見ると、①とか⑤は本質的には関係なかったようですが、他はまだ可能性があります、

とくに確度が高くなっているのが⑥の交差免疫説です、

もともとコロナウイルスは風邪を引き起こすウイルス(今回のCOVID-19は新型!)、

東アジアの国々では中国由来のコロナウイルスに感染してきたことでの(ある程度の)免疫があるのではないか?という説です、

そうであったらありがたいことです、

あ、それと基本動作の②とか③はやはり今も重要です、これは変わりなし、