なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事57~
先週の週間陽性率は6.1%、漸減と予想しましたが、残念ながら高止まりとなりました、
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やはり、季節要因は相当高いですね、
温度・湿度が下がるとCOVID-19は相当活発に活動するようです、
(各日までの1週間の平均陽性率)
陽性率 検査数 陽性者数
6月21日 0.5% 73911 435人
6月28日 1.3% 39103 526人
7月5日 2.6% 43392 1132人
7月12日 3.4% 57911 1980人
7月19日 3.8% 81922 3140人
7月26日 5.9% 80286 4742人
8月2日 6.0% 121121 7304人
8月9日 6.1% 164877 10094人
8月16日 4.5% 176032 7931人
8月23日 4.9% 143766 7033人
8月30日 4.4% 124531 5517人
9月 6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日 2.7% 132914 3573人
10月18日 2.8% 134620 3744人
10月25日 2.8% 139830 3878人
11月 1日 3.1% 147810 4612人
11月 8日 4.2% 140243 5940人
11月15日 5.5% 173776 9591人
11月22日 6.2% 217199 13502人
11月29日 6.1% 236143 14474人
12月6日 6.1% 251480 15445人
12月13日 5.9% 292670 17189人
12月20日 5.6% 330070 18593人
12月27日 6.1% 348965 21432人
※厚労省発表日報から集計
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◆陽性率漸減予測は外れました
独酌酔言的に楽観的陽性率漸減と予測しましたが、スイマセン、外れました、
春・夏の流行期間と同じように減少に転じるかと期待しましたが、、、だめでした、
やはり、冬の感染拡大(ホントの第2波)は手強いです、
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春のようなロックダウン(日本の場合は外出自粛)をしないと感染拡大を止めることは出来ないのかもしれません、
でも、春の外出自粛で経済を止めてしまうことを思い知らされました、
政府も専門家会議も難しい舵取りを迫られています、
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◆陽性率は高止まり、感染拡大は継続中
しかし、陽性率は6%前後で高止まり、
突然一気に上昇するという状態=感染爆発状態ではありません、
まだ、かすかな希望があります、
東アジアの感染拡大ピークは欧米に比べて相当低い、
ここでなんとか踏ん張って、一旦拡大が止まり縮小に向かってほしいものです、
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◆感染拡大のスピードは一定か?
この秋からの感染拡大期の週毎の新規感染者数の増加率を見てみました、
陽性率 検査数 陽性者数 対前週比
11月 8日 4.2% 140243 5940人
11月15日 5.5% 173776 9591人 161%
11月22日 6.2% 217199 13502人 136%
11月29日 6.1% 236143 14474人 107%
12月6日 6.1% 251480 15445人 107%
12月13日 5.9% 292670 17189人 111%
12月20日 5.6% 330070 18593人 108%
12月27日 6.1% 348965 21432人 115%
陽性率の動きと新規感染者数の増加は見事に相関しているように見えます、
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陽性率が上がり始めた週は新規感染者も急増、
6%前後で推移した4週間の増加率は107~111%とある程度抑制された状態、
(この辺りのコロナの活動は実に数学的です)
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ただ、先週は陽性率が高止まりの中で、新規感染者数は115%増と勢いが付いてきた感じ、
いや、前週少し少なめに出たから、今週は見た目多いだけか?
(たしかに平均すれば先々週と先週各々111%くらいの延びになります)
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でも、やはり先週から年越しの今週がホントのターニングポイントかもしれません、
増えるのか?減るのか?
これで漸減に入るのか?
感染拡大のスピードアップ=感染爆発前夜なのか?
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◆PCR検査は行き届いています
先日もTVで『検査を受けていない陽性者がたくさんいるかもしれない』
という未だにこんな無責任なコメントをしている方を見かけました、
こういう不安を煽るような物言いには真っ向から反対します、
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春先に何回も書きましたが、「街中に陽性者がうじゃうじゃいる」ことはありません、
それならもっと陽性率がもっと上がるはずです、
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6%前後で陽性率が高止まりしているのは、
感染者数の増加とPCR検査数の増加がほぼ等しいからです(簡単な算数)、
これは、症状のある方が検査を受けられているし、周辺の濃厚接触者もしっかり追えている、ということです、
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もし、感染爆発が起こり、感染者が急増したら、
症状があるのに検査が受けられない、濃厚接触者が追い切れない、という状態になります、
この場合、陽性率は急激に上昇します
(よく考えてください、疑わしい濃厚接触者を追い切れなければ陰性者の検査数が減る、だから陽性率が上がる、簡単な算数です)
なので、現状のPCR検査態勢は充分です、
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逆に言うと、陽性率が急激に上がった時は感染爆発が起こっている可能性が高い、ということです、
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現状の問題はPCR検査態勢よりも、陽性者の受け入れ体制=医療現場の逼迫です、
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◆日本の医療現場はなぜこのレベルで逼迫しているのか?
欧米に比べると相当低い日本の感染ピーク、
でも、日本の医療体制は逼迫、崩壊寸前というNEWSが連日報道されています、
この事実に独酌酔言的にずっと違和感がありました、
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日本の医療ってもっと先進的ではなかったのか?、
実は医師数が案外少ないという事実(知りませんでした)があるようですが、それにしても腑に落ちない、
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と、それに真っ向から応えている記事がありました、
この記事が正しいのか?確証はまだありませんが、結構明確に数字も提示されています、
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要約すると・・・太字は記事からの引用部分
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日本国内の感染者は12月25日現在、人口1000人あたり感染者数は1.7人、
アメリカの33分の1、フランスの24分の1、イギリスの19分の1、ドイツの11分の1である、
なのに、なぜ日本の医療は逼迫しているのか?
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日本の医師数はアメリカの96%、フランスの76%、イギリスの89%、ドイツの59%だが、
急性期病床数はアメリカの3.2倍、フランスの2.5倍、ドイツの1.3倍もある(イギリスは不明)、
たしかに医師の数はやや少ないが、
病床数は充分にある、
なのに、なぜ日本の医療現場は崩壊寸前と云われているのか?
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この記事ではその原因を、
重症者を集中的に診る病院が整備されていない
からだと断じています、
中国やアメリカは専門病院で集中的に治療
しているのに対して、
日本国内の重症患者受け入れ体制の全容(どこの病院で何病床)は明らかにされていないそうです、
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東京都に取材しても回答拒否、
まあ、おそらく病院への風評被害への配慮もあると思いますが、
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で、結論的には、日本国内で集中的治療体制を確立するには、
民間病院は厚労省による規制でがんじがらめで、
とてもコロナに対応する経済的人的体力は無い、
やるならば国公立か独立行政法人しかない
これができないのは、
厚労省の責任
と結論づけています、
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これが真実なのか?事実のすべてなのか?
もう少し勉強しなければなりませんが、
一つの大きなヒントをいただきました、」
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興味のある方はお読みください、記事はこちらから ⇒
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◆変異種が日本にも上陸
最後にCOVID-19の変異種の話題、
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コロナウイルスは変異を繰り返すので、変異種登場は想定内です、
第2波の定義としては、もともと、
・2020年秋以降に来る大流行
・ウイルスが変異して流行を拡大する
ということだったはず、その通りに展開していると云うことです、
(COVID-19は律儀に生存理論に従って行動しています)
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先週、英国と南アフリカで変異種が確認され(別のタイプらしいです)、
早々に日本でも確認されました、
ここら辺りもCOVID-19は規律正しく感染を拡大させています、
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ただ、巷では変異種は、
『凶暴になりあっという間に重体になる』、
『致死率が高くなった』、
『ワクチンが効かない』、
といったデマも流れています、
こういうデマが一番怖いです、コロナよりも人の口が怖いです、
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今のところ、変異種は感染力が高まっているようですが、
致死率が上がったり、ワクチンが効かない、といった事実は報告されていません、
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もちろん、今後新たな発見が有り、新たな事実が報告される可能性は高いですが、
現状では変異種に対する対応も従来通り、マスク・手指消毒・密の回避、
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デマに惑わされるのは易く、正しく怖れるのはホントに難しい、
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さて、2020年も後残すところ4日、
コロナで明けてコロナで暮れる2020年、
このBlogもすっかりコロナBlogになってしまいました、
1年後にはお気楽独酌酔言と酒場紹介記事が書けることを祈っています、
独酌酔言的楽観的予測では、2021年末は皆がハッピーなはずです、
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今年1年、ご愛読ありがとうございました、感謝いたします、
では、みなさま、良いお年を、
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