テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

コロナウイルスの事39~国内の陽性率は横ばい、やはりそう簡単ではない、そしてコロナの問題はヒトのココロの問題に。

2020年08月25日 | コロナウイルス2020

コロナウイルスの事39~国内の陽性率は横ばい、やはりそう簡単ではない、そしてコロナの問題はヒトのココロの問題に。

コロナ禍に加えての猛暑、

熱中症での死者は軽くコロナを上回る状況、

猛暑でマスク、不思議な感覚になる時もありますが、これが自然の摂理、

ヒトの我儘には必ずツケが回ってくる、、、ということかな、

コロナ禍の状況が停滞しています、ずっと感染が続く状況で閉塞感が生まれてきた、

あまり良くない状況で停滞しているので、感染拡大以外のいろんな課題について、いろんな反応意見が出始めています、

ヒトとは本当にややこしい生き物です、

うがいクスリ会見、感染者・スポーツクラスターへのヘイト発言、ルール破りのワクチン開発競争、コロナパニックへの反動としての反コロナムーヴメント、

この辺りを今考えています、もはや統計的科学的課題ではなく、ヒトの行動・ココロの動きという社会学的課題です、

この記事は次回かな、、、

そんな中、まずはしっかりと感染の現状を見ておきましょう、

◆全国の陽性率は横ばい、そう簡単には行かないようです

7月末から3週続いた6%前後の高いPCR検査陽性率、

先週は予想通り少し下がって4.5%、このまま下降傾向になるかな~、と期待を込めて1週間待っていましたが、、、

先週の陽性率は、、、4.9%と横ばい、というかやや上昇に転じています、

(各日までの1週間の平均陽性率)

      陽性率     検査数
6月21日 0.5%  73911
6月28日 1.3%  39103
7月5日   2.6%  43392
7月12日 3.4%  57911
7月19日 3.8%  81922
7月26日 5.9%  80286
8月2日   6.0% 121121
8月9日   6.1% 164877
8月16日  4.5% 176032
8月23日  4.9% 143766

ピーク時の6%前後に比べるとまだ低いものの、やはり一気の感染収束とはいかないようです、

引き続き“密集・密接”を避けることが必要ですね、
(この2つが肝かな?と考えています)

にしても、国内の感染ピークはやはり低めです、

◆やはり低めの東アジアの感染ピーク

なんども書いていますが、東アジアでの」COVID-19感染のピークは欧州や米国に比べると明らかに低いです、

この原因は未だ未解明、「交差免疫」というニューヒーローが登場しましたが、これもまだ解明研究段階、
(交差免疫についてはこちら ⇒ コロナウイルスの事36)

ヒーロー登場は嬉しいけども、無条件で飛びつくわけにもいかない、研究成果待ち、

何度も再掲+追加事項 東アジアでの感染ピークが低い理由(候補)

① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37(今号)で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?

◆米国が酷いことになっています

なんとなく停滞感のある国内のコロナ禍、慣れもある、あきらめもあります、

しかし、地球規模で見ると日本はまだ恵まれた状況であることに間違いはありません

米国が酷いです、

最新の(8月24日現在)感染者数は572万人、死亡者17.7万人、人口が多いとはいえ桁違いの感染状況です、

6月17日にコロナウイルスによる死亡者が116,854人となり、第1次世界大戦の米国人死者数を上回ったのですが、

現在は18万人近く、すでに第2次世界大戦のうち対日戦(太平洋戦争)の死者16.5万人を上回りました、

米国の第2次世界大戦全体での死者は42万人弱、最終的にこの数字をも超えてしまうのか?

トランプ氏のコロナ対応のまずさのせいなのか?

ウイルスとの相性も問題なのか?

とにかく終息への道筋が見えません、

◆なぜか同期する世界の感染状況

ここで米国の感染状況グラフと、東京のグラフと並べてみると、




絶対数が違うとはいえ、そのピークの動きはなぜか妙に同期しているのです

米国も7月17日、24日辺りに7万人を超えてから(1日当たりの新規感染者ですよ!)、緩やかな下降傾向にあります、
(それでも8月23日、1日の新規感染者数は36,422人!)

地理的にも離れ、それなりの防疫体制があり、環境も政策も違う米国と日本でコロナ感染の傾向が似ている、、、

これも、なにか理由があるのかしら?

個人的には米国版「Godzilla2」を思い出しました、

世界中のモンスターがなぜか連絡を取り合って、同時多発的に活動を始める、、、ま、怪獣映画ですが^^)

なぜか一斉蜂起、、、

閑話休題、

COVID-19には、なにかタイマーが仕込まれているのでしょうか?

どのような活動計画、世界征服計画がCOVID-19に仕込まれているのか?

これを解明するのもこれからの大きな課題になるのでしょうね、

◆優等生のニュージーランドを観てみると(同じ島国)

8月9日、ニュージーランドでは歓喜の声が響き渡りました、

新型コロナウイルスの市中感染者がゼロになってから100日目を迎えたこの日、制限が解除されたパブなどで人々は祝杯を挙げたのです、

100日間市中感染者ゼロ、これはもう感染は終息した、とみるでしょう、普通、

日本国内でもし、100日間感染者ゼロだったら、もう夜の街は人で溢れ、ライブステージやスポーツ観戦でみんな抱き合うでしょう、

が、COVID-19には綿密でしたたかな復活計画がありました、

その2日後に4人の感染が確認されたのです、、、なんと、、、

首相のアーダン氏は即オークランドを再度ロックダウン、毅然とCOVID-19に立ち向かうことを宣言しました、

ここで注目すべきは・・・

●なぜ、コロナは100日後に復活したのか?
今のところ、海外から持ち込まれたのではないかと考えられていますが、それらしき感染ルートが浮かんできません、
コロナにはなにかタイマーが仕込まれているのかもしれません

●再度のロックダウン=経済封鎖に首相のコメントと国民の反応は?
アーダン氏「強さと思いやりを持ってほしい」
国民「私たちは状況をわきまえているし、政府も信頼されていると思う」
「政府を信頼しない理由はない」

我が国の現状を鑑みると羨ましい限り、、、

とはいえ、再度のロックダウンの効果もむなしく、NZの8月10日~23日の2週間の感染者数は114人、

少ないですが、感染拡大を完全に封じ込めることは出来なかったのです、あのNZでも、

◆さて、コロナとどう付き合っていく?

冒頭に書いたように、コロナとの闘いは長く続き、かといって国内での感染ピークは高くなく、停滞感虚無感が漂っています、

春の様な積極的な感染予防策もなく、なんとなく慣れとか、あきらめもモードも出て来ました、

こんな今、ヒトのココロの中にあるいろんな感情ウイルスが伝播し始めています、

差別ヘイト、ルール破り、コロナパニック、コロナ軽視、コロナ無視、マスコミ利用、マスコミ批判、

右も左もいろんな感情が拡がっています、

ここがこれからの課題かなと思っています、

だんだんとヒトの考え方が拡散しています、

春には全員が怖れて一致団結して自粛したのに、今はもう一致団結できないのか?

考え方が拡散すれば、対立が生まれます、対立は怒りや恐怖、孤立や徒党を生み出します、

コロナの前に、このヒトのココロの問題で社会が崩壊するかもしれません、

NZのように、完全にコロナを封じ込めることに失敗しても、政府と国民に信頼関係があるのはとても良いことです、

さて、我が国は、、、どうだろう、、、

統計学的な関心から書き始めたこの記事は、社会学的な見地へも踏み込むべき状況になってきたような気がしています、

ヒトのココロの問題、

この話はまた次回、、、


なるべく分かりやすくコロナの事38~陽性率を見る限り、少し沈静化の方向へ、でも油断大敵、お盆の移動はどうだ?

2020年08月18日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすくコロナの事38~陽性率を見る限り、少し沈静化の方向へ、でも油断大敵、お盆の移動はどうだ?


暑い、暑すぎます、、、

この異常な暑さで、熱中症での死者は東京都内だけで27人(8月10日~15日の6日間)

全国の累計は未だ不明、

コロナだけが自然との闘いではない、

密でなかったら躊躇なくマスクを外しましょう、そして給水、日影、室内ならエアコン使いましょう、

ちなみに、東京都の死者27人中26人は屋内で亡くなられていたそうです、十分な注意を、


◆さて、先々週が感染拡大のピークだったのか?

先々週まで3週連続で6%前後と高値安定していたPCR検査陽性率、
(各日までの1週間の平均陽性率)

      陽性率     検査数
6月21日 0.5%  73911
6月28日 1.3%  39103
7月5日   2.6%  43392
7月12日 3.4%  57911
7月19日 3.8%  81922
7月26日 5.9%  80286
8月2日   6.0% 121121
8月9日   6.1% 164877

先週書いたように、この高止まり傾向、ひょっとすると今回の感染拡大のピークを示しているかもしれなかったのですが、

16日までの1週間のPCR検査陽性率は、、、

8月16日 4.5% 176032

検査数が増えていますが、陽性率は少し下がりましたね、

陽性者数も先々週の10094人から7931人に減少、

うまく行けば、一旦感染拡大ピークは過ぎるかもしれません、

あくまで楽観的観測ですが、、、

◆それでも油断大敵、重症者増加

しかし、重症者数はじわじわ増えています

若者中心の感染拡大も長期に渡り、高齢者の感染も増えて来る、

長期の感染拡大で病床は徐々に埋まっていく、

医療現場の混乱や崩壊だけは避けなければなりません、

人口当たり感染者がダントツに多い沖縄では、すでに看護師の不足が叫ばれています、

秋以降の第2波大流行(あるかもしれません)に備えて政府の的確な対応が望まれます、

◆お盆の移動で再拡大!?

このところのクラスター発生を観て、

密集・密接が感染拡大に確実に繋がることがよく分かります、

接待を伴うお店に加えて、スポーツクラブ関係のクラスター発生が続きました、

とくにコンタクトのあるスポーツの練習や試合は要注意ですね、

それに比べると移動・旅行はどうなんだろう?

物理的に移動することで感染エリアが拡がることは直感的に分かりますが、

それだけはどうも直接感染にはつながらないような気もします、

もちろん、移動は少ない方が良いです、

ちなみに今年のお盆の移動量はこんな感じ、

目立った混雑はなく、皆さんの自粛ぶり、コロナへの危機感がよく分かります、

さて、移動量は減ったとはいえ、普段より多くの人が広い範囲で移動したお盆、

この結果が感染者数に現れる来週以降が注目ですが、

マスクや手指消毒などの感染対策が比較的しっかり行われる日本国内では、

移動だけでは簡単には感染拡大に繋がらないのでは?ないかな~と考えています、

もちろん、旅先での宴会とか、家族での長時間の食事会とか、密接した遊びとか運動、

そこには確実にリスクがあります、

スポーツクラブ関係のクラスター発生を観ても、それは明らか、

やはり、感染拡大防止の要点は『密集・密接』状態を避ける、ということかなと考えています、

さて、酷暑とコロナというダブルハザードで、とっても息苦しい生活が続きますが、

もう少しです、もう少しの努力の継続です、

酷暑の方は8月22日以降、少し和らぐようです、

コロナもそんな感じで感染拡大が少し弱まると良いのですが、、、

とにかく水分補給・日陰利用・充分な睡眠、躊躇なくエアコン使用、

そして『密集・密接』を避けましょう、


なるべく分かりやすくコロナの事37~8月11日、今が感染ピークなのか!?

2020年08月11日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすくコロナの事37~8月11日、今が感染ピークなのか!?

続くコロナウイルス感染拡大、

7月30日に初めて1日の感染者数(全国)が1000人を超えて1264人に、

その後も増え続け8月8日には1日当たり過去最高の1601人に、
(いずれも厚労省日報)

この4週間で新規感染者数は約2.5万人!

2万人が感染するのに1月16日から7月8日まで約半年掛かったのに、

その後の4週間で倍増した計算になります、

◆ハイペースの感染拡大が続きますが、重症者は少ない

しかし、たしかに重症者数は春よりも少ない、なぜだろう?

単に若者の感染が多いから?

高齢者の新生活様式への模範的行動の成果?

医療体制が整ってきたから?

東京型・埼玉型の弱毒化?若者ターゲットに変異?
(これはどうも違うような気がしてきました)

ここはまだ、ハッキリと確信が持てる結論がないです、

この数週間、ずっと感染者数、重症者数を見守っていますが、、、

なぜか重症者数が少ない、これがどういう事象なのか?よく分かりません、
(後で少し書いています)

ある程度、逼迫してきていると思いますが、医療体制も春よりは少し余裕があるのか?
(これからの事を考えると油断できませんが)

ここが現在の“コロナと経済の両立”戦略を推し進める大きな拠り所になっているようです、

が、一気に脆弱さが露呈する事態も想定できます、

ここはずっと強化支援しなければなりません、
(ここも後述)

◆陽性率で観る現状、感染拡大はいつまで続く?どこまで広がる?

感染人数は飛躍的増加、これはもちろん検査数の増加も影響しています、
(8月2日までの1週間の検査数は、初めて10万件を突破)

しかし、何度も書いていますが『検査数が増えたから、感染者数が増える』と云う訳ではありません

感染者がいなければ、検査数を増やしても感染者は増えません、
(当たり前ですが)

陽性率(検査の中で感染者が現れる割合)が、検査数と感染者の関係を示す重要な指標の1つだと考えます、

【週単位の全国の陽性率】
(厚労省日報より集計・その日までの1週間の陽性率)

陽性率が最も低かった6月21日の週からの陽性率の変遷、

  1週間の 陽性率   検査数
6月21日 0.5%  73911
6月28日 1.3%  39103
7月  5日 2.6%  43392
7月12日 3.4%  57911
7月19日 3.8%  81922
7月26日 5.9%  80286
8月2日   6.0% 121121
8月9日   6.1% 164877

検査数は飛躍的に増えていますが、この3週間陽性率が6%前後で高止まり

これはまだ感染が続いていることを示しています、が、、、

もう1週様子を観たいのですが、、、

ひょっとすると(3週続いている)この陽性率が上限かもしれません

陽性率は高止まり傾向、これ以上は増えないのか?

どうしても、この考えが頭を過ぎります、

やはり、東アジアの流行のピークは欧米に比べると低い!!

◆何度も再掲+追加事項 東アジアでの感染ピークが低い理由(候補)

① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37(今号)で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?

この議論、未だに結論が出ていませんが、やはり気になる、

とくに③と⑥は未だ有力、

◆世界的な感染容認路線

経済を止めることの重大さに気づいた政府は、ある程度の感染拡大を容認、経済を動かす戦略へ、

安倍さん、管さんは繰り返し“経済との両立を目指す”と明言、

戦略としては結構だと思います、世界中が今はこの戦略で進んでいます、

でも、経済との両立を目指すという戦略=何もしないで放置する、ということではありません、

『感染をコントロールして』と安倍さんは云います、これは原発事故後の発言と同じフレーズ、

どうコントロールしているのか?

政府が招集している分科会からも明確な戦術に関する発言が減り、野放しのように見えるのが残念、

少なくとも、GOTOキャンペーンはこの時期にやるべきではなかったかも、

止まれない利権と官僚主義、、、

地方での感染拡大という現実を受けても、

矛盾を抱えた(いつもの木で鼻を括ったような)菅さんのコメントには力がない、

前回も書きましたが、

少なくとも医療・保健所体制の強化と医療法人の経営支援に関しては、

もっと積極的に具体的に政策を発表できると考えます、

◆社会のひずみを突いてくるコロナ

高級クルーズ船、高齢者施設のクラスター発生から始まり、

医療施設、医療関係者の感染、

そして7月後半からは、、、

沖縄の離島での流行、
(これはホントに避けるべき事象だった)

在日米軍での流行、

高校生のクラブ活動でのクラスター発生、

病院経営の先行き不安、医療従事者へのボーナス減、

矛盾を抱える今の日本の社会(問題)の隙間に的確に入り込むコロナのしたたかさには舌を巻きます、

でも、高校野球の各地域での大会も進んでいるし、8月15日も近づいてきています、

いろんな祭り、ライブ・イベントも形を変えながらも、少しづつリスクが増える方向に動いているように思います、

仕方ない、経済もあるし、慣れもある、

また、どこかで大きなクラスターが発生するリスクを抱えながらの夏から秋へ、

コロナと経済の両立路線の中ではリスクは避けらない、

秋の再流行時に医療機関や保健所への支援体制、検査体制はしっかりと出来上がっているのか?

政府はここらを今しっかりやるべきだと考えます、