テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

明るいうちから飲むなら、やっぱり夏がエエですな~♡~今日のお店:なんばの狭~い寿司屋「中津川」。

2017年06月22日 | 世の中

え!?なに、ちょっと小腹が空いた、そういうとそやね、

ほな、ちょっと寿司でも摘んでいきましょか、

え?財布の中身が、、、

なに云うてますねん、奢ったげますがな、おっちゃんに任せときなはれ、



ここ、ここへはいりましょか、

え?なにそんなビビってますのん?怖いことあらへんがな、

ここ、立派な寿司屋でっせ、回ってへんしね、大丈夫大丈夫、さ、入りましょ、



ちょっと時間は早いけど、ま、ビールでも飲んで、はい、カンパ~イ、


しかしまあ、昼の明るいうちから飲むというのは、何とも云えん幸せですな、ね、

これはいったいなんでしょうな、この幸せ感は、



優越感?

あ、なるほど、他の人がまだせっせと働いている時間に飲める優越感ですか、

ちょっと違うかな、



罪悪感?

あ、それはありますな、みなさん働いている時間に先に一杯いただいてます、スイマセンね~、な感じ、

ま、こっちの方が近いかな、



背徳感!

なるほど、そうかもしれんね、

つまり、明るいうちから飲むのは“背徳”なんですな、でも“背徳”ほど甘い蜜はない、

道徳に背を向けているこの状態がなんとも云えん幸せ!ちゅうことですか、

う~ん、これが一番近いような気がしますな、



でね、明るいうちから飲むのは夏に限りますな、

なんか、背徳感が明るい気がします、



冬はね、陽も短いからね、

夕方明るいうちから飲んでも、店を出るころには辺りは暗い、

そんな時は、なんかこう背徳感がジメッとしません?

あ~、やってしもた、みたいな、、、



それにひきかえ、夏の今頃はね、陽が長いですからね、

こう、一杯飲んで店を出ても、、、

お!外はまだ明るいがな、何時や、19時過ぎかいな、ほな、もう一軒行きましょか!

てな具合でね、背徳感もポジティブ方向に伸びます、はい、



やっぱり、夏は明るいうちから飲むに限りますな~、

大将、ほな、これでお勘定、安いな~、おおきに、しかし安いなあ、

お、見てみ、外はまだ明るいがな、ほなもう一軒行きましょか、

【今日のお店:なんばの狭い寿司屋「中津川」】

千日前通りを少し北へ、ちょいと路地に入ったところにあります、

寿司「中津川」、



もう何年、営業してるんやろ?7席ほどのL字カウンターだけ、

カウンターの中の狭いスペースには大将、狭~い独特の空気感、



決して綺麗でもないし、めちゃめちゃ美味しい訳でもないです、

普通の寿司、いや、見た目は回転寿司よりもちょっと、、、



でもね、安いんですわ、で、そこそこイケるんですわ、

まぐろ、はまち、いかなどが1個50円、




鰻が1個100円やったかな、鯛が1個200円、



ちょっと小腹が空いた時にね、前を通りかかるとついフラフラとね、



な感じで気楽にビールと3~4皿、そんな使い方がエエと思います、

通り掛かったら一度寄ってみてください、