なるべくわかりやすく!コロナウイルスの事35~間違いなく感染拡大真最中です、今こそ政府の舵取りの巧みさが問われる時期です。
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◆今頃、ワクチン買付交渉開始!?
2020年7月20日、公明党が加藤厚生労働大臣に提言、日本のワクチン確保対策の遅れを指摘しました、
これを受けて加藤氏は「新たに作ったチームで交渉に当たっている」と返答、、、
って、今頃、なにをやっているのでしょうか?
政府の対応が遅い!!としか云いようがないです、、、
怒!!プンプン、、、一段落、深呼吸^^)
◆6月14日の首相の発言
2020年6月14日のインターネット番組で安倍首相はこんな風に述べています、
「すごく早ければ、年末ぐらいには接種できるようになるかもしれない」と期待感を示した。首相はワクチンの国内製造を視野にモデルナに加え、英アストラゼネカと交渉していることも明らかにした・・・
首相は2社が手がけるワクチンについて「完成した暁にはしっかりと日本も確保できるよう交渉している」とし、「日本でも製造することになると思う」と語った。
(6月15日毎日新聞記事)
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抜粋なので意図的語弊があるかも、、、記事全文はこちらでお読みください ⇒
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この時もこの「独酌酔言」で書きましたが、この首相の発言は虚言、嘘に近い発言で、直後に厚労省も“年内接種”を打ち消しています、
なぜ、こんな発言をしたのか?ワクチン争奪周辺の状況は?
こちら、「コロナの事 号外32の前に」(6月18日付)を読んでください、⇒
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1か月前にすでに首相が(虚言とはいえ)ここまで言及しているのに、
7月20日になって“新たに作ったチームで対応”って、、、遅すぎます、
というか、首相はバルーンを上げただけで、実務的には何も進んでいなかったのか?
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コロナウイルスのワクチンは今や世界最大のビジネスの一つです、
各国が熾烈な開発競争を繰り広げ、鵜の目鷹の目でその利権を狙っています、
そんなビジネス市場にまだ本格参入していないのか?日本は?
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◆感染拡大防止と経済再興とは二律背反
感染拡大防止と経済再興とは相容れないものです、
(そのことは今の感染状況が証明しているので、詳しく書きません)
しかし、一度やってみて分かった、経済封鎖(日本の場合は自粛要請)の影響の大きさ、
経済は壊滅的な被害を受け、その補償に多大な税金を突っ込まざるを得なくなった、
これ以上、経済を疲弊させたくない、これ以上税金を投入したくない、というのが今の政府の基本方針です、
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この方針は、ある意味正解であり真実であります、
いつまでも自粛している訳にはいかない、
かといって、感染拡大は効率的に制御しなければならない、
これが今の現状、これを上手く乗り越えられるかどうか?は、まさに今、政府の舵取りにかかっているのです、
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◆政治的問題はなるべく避けてきましたが
このBlogはコロナ発生以降、ワタシ個人の疫学的興味、統計学的興味で記事を書いてきました、
なるべく政治学的問題とは距離を置きたい、との考えで書き進めてきたのですが、、、
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残念ながら、現状のコロナ対応は“政治の問題”の真っただ中です、
つまり、二律背反、矛盾する2つの事象=経済再興と感染拡大防止をどのような形で推し進めていくのか?
これは学者さんの仕事ではなく、学者さんの意見を踏まえた上での政治家の仕事、という段階に入ってきました、
したがって、ここは政治への不満も書かざるを得ない気持ちになっています、
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◆スピード感がない、イマジネーションが貧困、センスが感じられない日本の政策
冒頭に書いたワクチン市場への国の対応、
まさしく、スピード感がありません(国際競争に乗り遅れ)、
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ワクチンの話題が出た段階で、国内での開発推進、海外との共同開発、ワクチンの買い付け戦略など、イマジネーションのある政治家ならば、ざっといくつかの課題をみつけて、その対応を実務方に指示するのが政治家の仕事、
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それが出来ない日本の政府、後追い、場当たり的対応、戦略性の無さ、一貫性の無さ、
検査体制、医療体制、保険所体制、オリンピック対応、休業補償対応、専門家委員会のあり方、医療機関への支援、GOTOキャンペーン、
全部、後手後手な感じ、そしてワクチン入手も後手に回っている感じです、
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◆経済を優先しても経済は再興しない!?スウェーデンの例
経済を取るか?感染拡大防止を取るか?
日本をはじめ、世界各国はある程度の被害を前提に“経済優先”に舵を切っています、
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しかし、米国では感染拡大が続き、再び自粛方向に向かうかどうかで世論が2分、大統領選挙も絡んで、完全な政治対立の道具と化しています、
コロナをちょっとした風邪と公言しているブラジルの大統領は自ら感染しながらも、引き続き規制緩和の方向へ、
フランスも規制緩和と再規制の間で揺れ動いています、
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でも、経済を優先しても結局経済は再興しない!?という例があります、
スウェーデンです、
スウェーデンは感染発生当初からほとんど感染拡大防止策を実施せず、集団免疫を目指すという独自路線を歩んで来ました、
もちろん、経済を停滞させないためです、
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で、今、どうなっているかというと、、、
経済は停滞し(2020年GDP▲4.5%予想)、5500人以上の死者を出し、結局『なにも得られなかった』という状態に、
スウェーデンの現状について、詳しくはこちら(7月14日付Yahoo!ニュース) ⇒
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米国もブラジルも、経済活動を無理やり維持することで得られるものがなにか?
それはまだ誰にも分からない、、、
◆難しいバランスをどう取るのか?今はきわめて政治の役割が重要です
比較的厳しく対応してきたドイツや、酷い流行を経験した英国は一定の方向性を見つけているように感じます、ロックダウンと緩和を繰り返しながら進む感じ、
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強いリーダーシップを発揮し早期に流行が終息した台湾やニュージーランドは今後どうなるのか?注目継続です、
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各国のやり方で、微妙な舵取りで、経済とコロナのバランスを取りながら進まざるを得ない現状、
こんな時だからこそ、日本の政治家も頑張ってほしい、
縦割りの対応には限界があると思うので、強く正しいリーダーシップを発揮してほしいです、
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これからも、GOTOイートとかGOTOイベントとか云うキャンペーンが控えているそうです、、、あちゃ!
スピード、イマジネーション、センス、これがキーワードです、ガンバってください!!
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◆今、気になる疫学的問題と次回へのテーマ
政治の問題より、、、今、気になっているのは、、、
・本当に東京埼玉タイプというウイルス変異が起こっているのか?
変異したとしたら、どういう方向に変異したのか?
・なぜ、若者の感染が多いのか?(夜の街以外の理由があるのでは?)
なぜ、無症状者・軽症状者が春より多いのか?なにか起こっているのか?
・そして、ずっと課題の、東アジアでの感染ピークは本当に低いのか?
ならば、経済優先策も有り得るのか?
こういうテーマが本当に興味のあるところです、
次回はこの辺りについて書ければ良いと考えています^^)
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